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熊殺しの最凶ヤンキー×見栄っ張りな強がりお兄さんの甘すぎる執着愛。 寛太くんを傷つけるヤツなら、殺してもしょうがないよね?
owo furu inuto harikotora
田舎特有の闇を感じるようなストーリー。狭いコミュニティ内での陰湿さと理不尽さが描かれててヒェ…てなったし。
ラストは物理的救済BLになってて大変良かった。根本的な解決は無理だけど受けが心穏やかに暮らせるようになったのでそれでいいよいいよ頑張った。二人で幸せにな〜れ。
買ってすぐ読んでレビュー書きそびれてたので再読。あれ?おもしろいやん?やっぱり読むタイミングで感じ方って変わったりするな。
自分のヒーローだった受けを一途に追いかける攻めといじめられっ子だけど攻めの前ではカッコよくありたい受けのお話。
ぐりだそうむ先生のキャラは、ブルーカラーのどちらかと言うといい暮らしをしてなさそうな子達が出てくる。今作も田舎の閉塞感がある世界でどの場所でもカースト底辺にされてしまう寛太くん。
[集団の中にはこんな役回りのやつが必要、ストレス解消になるようなサンドバッグ的な要因]って理由だけで学生時代も社会人になった今も虐められてる。それに耐えて自分を慕ってきてる涼平の前では何でもない兄貴分を気取ってたんだけどとうとう心が折れてしまって。。。
寛太くん、頭のいい子ではないけど性格はいい子なのよ。虐められてた小学生時代の涼平を助ける為に喧嘩弱いのに、いじめっ子小学生達に立ち向かってボコボコにされながらも「年下に手出ししない主義だからな!」って心意気が優しい。
そこからずーっと寛太くんLOVE♡な涼平くん。
涼平くんは、顔良し、地主の息子で実家が太い、ケンカ最強で女の子には毎日告白されるくらいのモテモテ。だけど、他には見向きもしないくらい寛太くん命。童貞も寛太くんに捧げる。
高校生の涼太くんにエロに関してメチャクチャ流されてAV観ながら抜きあいっこ対決しよう!とかオナホ1つしかないから一緒に穴に入れてみようとかなっちゃうんがなんで〜?!な展開ではありますがまぁ、エロいからえっか。
仕事のストレスマックスで落ち込んで泣きながら寝落ちてしまった寛太くんに欲情してしまう涼平くん。好きな人だから幸せになって欲しいのに可哀想な姿に興奮する自分に嫌悪しながらも止められない。
この状態って[キュートアグレッション]って言うんだって。カバー裏に書かれてました。
かわいい赤ちゃんに対して齧ったり、つねりたくなってしまう衝動。食べてしまいたいくらい可愛いってやつ。相反する衝動が起こると。
でも、されてる寛太くんはそれ程愛されてるんだな♡位にしか思ってないみたいなので、お互い相性いいね。
寛太くんみたいなタイプって環境変わってもずっと虐められるのかどうなんだろうか。
田舎から脱出して幸せに暮らせたらいいんだけどな。
しかし、寛太くんを虐めてて涼平を次期番長に勧誘してる現番長布津くん、24歳!そんな年でまだ不良やってんの?学生時代に代替わりするもんじゃないの?社会人になったらもうただのチンピラかヤクザか反社じゃないの?ってか、番長って今も存在してる?田舎の事はわからんからそうなんかもしれんって事にしとこ。
情けない兄貴分でも弟分の前ではカッコ付けたい、弱いのに守ろうとしてくれる兄貴に惚れる弟分って定番。
この関係性が好きな方、それと少し変質的な攻めが好きな方きっと楽しめるはず。
紙本で購入
極太白短冊修正。最大1本のちんに7つ!
真新しい設定ではないんでしょうが、17歳と24歳の年の差って絶妙ですよね。大人になりかけの少年と、大人になりきれない青年の危うい感じ。あと多少の距離感。攻めの学ランも美味しいわ…。
田舎によくいるソフトヤンキーな二人が主人公なんですが、最初は抜きあいとかしてておバカね〜とほほえましく思ってたら、なんとなく不穏なムードに…。
受けの寛太はまっすぐでいい奴なんだけど、要領が悪くてケンカも弱いので、周りからひどい扱いを受けています。スケープゴートとでも言うんでしょうか。自尊心も極端に低くなっちゃってるんですが、慕ってくる涼平にだけは自分をよく見せている。
いっぽうの涼平は、寛太のダメなところも引っくるめて大好きなんですが、なんか、ぜんぜんさわやかワンコじゃない…。
寛太の部屋のティッシュを嗅ぐわ、弱ってる寛太に欲情するわで、おいおいコイツ大丈夫なのか⁈ってちょっと思いますが、受けへのクソデカい感情からきてるんだよね?きっと。あと、思春期の気の迷いっていうか…。
なんか危なっかしい攻めですが、そんな涼平に、寛太は弱みをさらけ出したあとでも、コイツは自分が守らなきゃ!ってカッコつけようとします。ほんと、いい奴だな。
ちなみに一線を超えた後、あ〜やっちゃったよ…って感じの後ろ頭が良かったです笑
この二人が例えば24歳、31歳になった時、関係性はどう変わっていくんでしょうか。なんだか、上手いこと言えないけど心に引っかかるふたりでした。
町イチ強いヤンキーの涼平が懐いているのは、損な役回りでみんなに嫌われている寛太。
ふたりの絡みはアンバランスなところもあるけれど、誰が何と言おうと寛太のことが大好きな涼平の真っ直ぐな気持ちからその本気度は相当なものだと伝わってきたのが良かったです。
涼平の寛太への想いはかなり拗らせた執着愛なのでちょっぴり歪んでいるところがあって、真っ直ぐな気持ちとはいえ爽やかさがないのもふたりらしくてゾクゾクしました。
寛太は色々と心配になるレベルでチョロいのだけど、普段の周りからの扱いを知ってしまうと慕ってくれる涼平に甘くなるのも無理はないのかもしれないな、と。
職場の先輩や番を張っている布津の言葉があまりにも心なくて、その後の寛太の涙がすごく悲しくて…本当に切ない気持ちになりました。
でもそこからはふたりにとっては甘い展開になり、ふたりだけの幸せな未来を目指して寛太の苦しい日々も少しは明るいものになってくれるのかなと思える結末になって本当に良かったなと思いました。
布津三兄弟もなかなか気になる存在で、弟ふたりの気持ちが長男に向いているのがすごく興味深かったです。
彼らのその後もぜひ見てみたいなと思いました。