【特典付き】【完全版(特典付き)】
Bijou
電子単話の時から気になってた作品。
私はフルカラー作品を初めて読むのですが、表紙絵と違って淡めな水色やオレンジ、ベージュの印象で、目に優しいです。
内容はどこかおとぎ話的というか、ちょっと童話みたい。
主人公は領主の後継ぎ、カーネリアン・ホークスアイ。赤瑪瑙の瞳を持つ青年。
生きる道は決められていて、自由はない。
今も縁談が持ち込まれて、逃げ出したくて領地内の池のほとりに行くと…
…と始まります。
池には見知らぬ男がいて、彼の「自由さ」に心を奪われるカーネリアン。
彼の名はアンバー。瞳は琥珀色。
そして彼は画家。
身分違いながら、湧き上がる恋心…
みたいな。
実際には色々な障壁があると思うんですね。
実際、流れ者のようなアンバーはカーネリアンの立場を考えて踏み込まずにいます。
でも、そこをお坊ちゃんのカーネリアンの方が越えてくる。
領主の地位を捨てるのではなく、自ら代替わりを申し出る。
そして自分が領内の規則を変えていきます。
人の動きも経済も回り始める。活気付いていく領内。そうやって周りに自分を認めさせていくカーネリアンです。そして…
アンバーを伴侶に迎えるのです。アンバーはびっくりしちゃうけど。
優しいオレンジ色の瞳は燃える焔を隠し持ってたのかな。
2人はいついつまでも幸せに暮らしました。めでたしめでたし…というラストワードが浮かんでくるような幸せ感でした。
プラス私は長髪大好きなので、2人のルックスも良かったです。