条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
α demo Ω demo nai bokura ha
「αでもΩでもない僕らは」の3巻目にして完結編。
表紙の二人が幸せそうで、ハピエンなんだろうなと思いつつ、いや、願いつつ手に取った3巻目。
いやー、萌えた…。
めっちゃ萌えた…。切なくも温かい純愛ストーリー。2020年に1、2巻が同日発売され、それから2年待ちましたが、待っててよかったと思える素敵な完結編でした。
ナツと再会し、蓮やナツのサポートで「カイ」という名を封印した悠。
蓮と幸せな日々を送る悠の前に現れたのは、蓮の弟で―。
この弟くんの登場により、蓮と悠の間に不穏な空気がたち始め、そして二人は決別することになってしまう。二人の別れのシーンには不覚にも落涙。
いつも、いつでも、どんな時も。
蓮の悠への深い愛情はどこまでも深く、なんという純愛か。オメガバものにおいてアルファと言えばパーフェクトな男性がノーマルな昨今、蓮という男性はある意味異質で尊い。彼のすべては悠のためだけにある。
蓮も悠も過酷な家庭環境、そして過去持ちさんで、けれど彼らは自分の足で立ち上がり光を見つけた。カッコいいよ、二人とも。そして、そんな彼らをサポートする周囲の人たちも。
蓮の目は、すぐにあの疾患なんだろうな、と分かりますが、良家の子息である彼が病院に行かなかったのは彼がそれだけ放置されていたということなんだろうか。けれど、その目を持っていたからこそ、彼らが再び再会できたのだとも思いました。二人が共有できる「色」が、二人の絆を表してるんじゃないかななあ、と。
終盤、彼らは多くの人に祝福されますが、それもこれも、彼らの高潔な内面があってこそ。多くの方に愛される素敵な男性たちであり、恋人たちでした。
普段長文レビューを書きますが、もう、余計な言葉は不要な気がします。
気になった方は、ぜひとも手に取っていただきたい。
心にじんわりと染み入る、深い愛情。純愛。
何もかもが昇華される、そんな素敵な作品でした。