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heikousen no moratorium
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
白鷺シリーズのスピンオフとなる作品でした。
本編にも出てきた、弥刀と佐倉の話。
大きな映画賞を受賞した弥刀は、今まで自分がまったく作ったことがない泥臭い「青春」に関する物語を作れ、と言われ、今までやったことがないことをうまくできずにテンパってしまう弥刀。
そして、自分を信頼してくれる佐倉についつい八つ当たりしてしまう。
それもこれも、実は弥刀には思い出したくない過去があって……
という話でした。
なんというか、大人がみっともなくて、悲しくて。
そして子供が思ったよりも大人で強くて。
自分の不甲斐なさに愕然として。
久々に、泣きました。
いやまあ、BL読んで泣くなよ、という話だと思うんですが(別にBLをバカにしているわけではなく)、本当に本当に切実な思いが胸に迫ってきて、我が身の不甲斐なさに泣きました。
あー! しんどい!!
なんで、こんなにみんな、ちゃんと一生懸命生きれてるのだ! と思いました。
強くて優しい少年のまっすぐさに胸を打たれる小説でした。
是非、白鷺シリーズの藍の強さを味わってから、それとはまた別種の佐倉の強さも味わってほしいと思います。
オススメです!
リバどころか、むしろ将来逆転ほぼ確実?
そういうCPが好きな人には特にオススメ。
攻めの弥刀は、オトメンかってくらい繊細でやわらかい内面を持っていて、かといって女々しくはないんですけど。
逆に受けの佐倉は、精神的に不感症気味でものすごく潔く、男前です。
そんな2人の性格なので、三人称ではありますが、攻め視点で描かれています。
しかも乙女がちで暴走気味(笑)
基本的に、弥刀が1人で悩んで、1人でグルグルしてます。
弥刀のトラウマについて詳しく出てくるのは続刊『垂直線上のストイシズム』なので、ここでは省きます。
この巻では、真っ直ぐな佐倉に惚れた弥刀が、押して押して、必死にアピールして、ようやっと少しだけ佐倉の心を掴みます。
少し焦れったいですが、続刊も既に出ているので、一気に読むと後味スッキリです。
感情移入して読むタイプの人は、大分疲れるので要注意。泣かせてくれます。
映画賞を受賞して、着実に映画監督への道を歩みはじめた弥刀紀章。
プロデューサーから出された課題は「青春」を題材にした物語のある映画の脚本を作ること。
今までの自分の作品とは正反対の課題に悩んだ紀章は、大学受験を控えた知人の佐倉朋樹に映画の取材をさせて欲しいと頼み込む。
取材するうちに少しずつ朋樹の若さと強さに惹かれ始める紀章だったが、そんな時かつて深く傷つき、心の奥底に沈めたはずの過去と再会してしまい……
元シリーズとはうってかわった弥刀さんのダメダメっぷりに度肝を抜かれたけれど、普段飄々としているだけにこのギャップにはぐっとくる。
過去に縛られて今を見失ってあがく大人と、今を生きる強い若者。
基本男前受が好きなので朋樹の潔さと懐の大きさにキュン。
だがしかしシリーズ一の大物は藍でしょうね。
知靖の過去を知ってもすべて許して受け入れる器のでかさ。
なんだかんだ不思議な関係_朋樹が弥刀さんを許すというか甘やかす?というか_に落ち着いた二人ですが、今後この関係がどうなるのかが気になります。
ここまで受けが大物だとまさかのリバ?とか思ってしまう。
だって朋樹見た目は細いけど、実は結構ガテン系……
あああ、弥刀さん(笑)
続き買ってこよう。
白鷺シリーズのスピンアウトです。映画監督・弥刀紀章×藍の友人・佐倉朋樹。二人はラブラブからは程遠い攻×攻カップルです。
「青春」というテーマで映画を撮れとプロデューサーに言われた弥刀は、藍の友人であり大学受験を控えた朋樹に取材をさせてほしいと頼みます。知れば知るほど朋樹に興味を持つようになった弥刀。
弥刀は長身の美形で人当たりが良く、藍の相談にもよく乗ってくれます。志澤の後輩で志澤の弟・靖那と昔付き合っており、セックスの最中首を絞められ死にかけた過去も。そしてなんと志澤とも過去に関係が。これにはちょっとショックでした。弥刀×志澤って…。
朋樹も朋樹でまぁ凄い家庭事情ですよ。そしてなんと言っても男前。正直で潔く大人びていて凛々しい青年です。弥刀の撮る画のファンで、監督としての弥刀を尊敬。弥刀の何気ない一言で警察官になることを目標としています。
この二人の関係は全く甘くない。びっくりするくらい。弥刀も朋樹もお互いに恋愛感情はなかったはずなのに、いつの間にか弥刀の方が朋樹を好きになっていて…。朋樹は人を「好き」になる感覚が分からないというやつだし…前途多難です。
Hシーンはそんなに濃くはないと思います。っていうかそれでいい。朋樹があんあん喘いでたら怖いし。朋樹があんあん言うとかあり得ないあり得ない…(´Д`)っていうかこの二人、普通にリバでも違和感無し。近いうち実現するのでは?
この巻はまだ完全な両想いにはなってないです。弥刀が朋樹に「早く好きになってくれ」と言うのがなんか切なかったなぁ。
今回はとにかく弥刀が過去のトラウマでぐちゃぐちゃになって、一回りも下の朋樹にその全てを受け止められたという話でした。
朋樹の一つ一つの言葉がすごく見に染みました。哲学的…とは少し違うかもしれないけど、彼の言葉は「正しい」です。無理のない正しさだからすんなり胸に落ちてくる。
このシリーズはもう1冊あるので、今度は朋樹の変化に期待したいです。
白鷺シリーズのスピンアウト。
白鷺シリーズでは、志澤と藍のフォロー役だった弥刀
ひょうひょうとして本気が見えない弥刀の抱えているもの
弥刀が欲しいと思っていたもの
その答えをくれるのが藍の友達の佐倉朋樹だったというわけか。
白鷺シリーズでは、どちらかというと佐倉のほうが
弥刀を尊敬しており佐倉のほうから好きになっていくのかなと
思っていたのですが、白鷺CP同様、いろんな過去を抱えた大人のほうが
まっすぐでまっさらな子供に惹かれていくお話でした。
ぐっちゃぐちゃな下半身の関係は
けっして大人なふるまいではなく
うじうじと歪んだ失恋に傷つき臆病になっている弥刀は
本当に女々しいなぁと思ったw
弥刀と志澤の関係を知ったあとの藍の行動は
まるで本妻のような自信に満ち溢れていて・・・イラっとしたw
だめだ最後の最後まで藍が好きになれないwww
弥刀の気持ちを受け止める佐倉は実に男らしい受けで素敵でした。
タバコを咥えながら、自分のナニを咥えられるとか・・・イイv
志澤が実はネコもやっていたという事実に
白鷺CPの下克上もあってもいいかも!と、思ったよ☆
いい年なのに、大人になりきれない自分に、うじうじ悩むおっさんと、
まだ年若いのに、急いで大人になろうと、苛烈に生きている若者の物語。
登場キャラが、誰彼みんな、ここまで濃い人生を背負っちゃってなくってもいいんじゃないかと、、、
そんな中で、ただ一人、「普通」の家庭で育った弥刀のお悩みは、甘っちょろいモラトリアム。
ぐらぐら悩んだ末に、自覚もないまま、佐倉とセックスして、
そしてようやく自分の心に気付きます。
この、弥刀という男、この先年を重ねても、ぐじぐじ、ぐらぐらは続きそう。
すぐに佐倉のネコちゃんになって、甘やかされながら、くじくじぐらぐらし続けそうです。
白鷺シリーズ・スピンオフ1作目。私はこのシリーズの本編は崎谷さんでいちばん好きなんですが、このスピンオフはちょっと無理でした。
まずキャラクターが好みじゃなかったです。いえ、弥刀(攻)も朋樹(受)も、本編で脇だった時は結構好きだったんですけどね。メインになったらどうしてここまでダメなのか、というくらいどうにも好きになれませんでした。
私は、もともと(肉体的にも精神的にも)『攻×攻』的なCPがダメなんですよ。リバもダメ。これ絶対近い将来にリバるよな~と思っただけでも盛り下がりました。そういう関係性が好きな方には楽しみなんでしょうが。
『重い・辛い』のは本編もそうなんですが、本編では作品としてプラスにさえ捉えられたのに、こちらではただ疲れただけでした。
ラブストーリーとしては、まったく入り込む余地もなかったです。