スリーピングデッド 下

sleeping dead

スリーピングデッド 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神181
  • 萌×218
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない5

247

レビュー数
28
得点
1004
評価数
213
平均
4.7 / 5
神率
85%
著者
朝田ねむい 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829686669

あらすじ

鬼才・朝田ねむいが描く本格ゾンビBL…!!
【高校教諭×マッドサイエンティスト】

真面目で爽やかと同僚や生徒から人気の高校教諭・佐田は、
ある日、事件に巻き込まれ命を落とすが、
科学者・間宮の手によってゾンビとして生き返る。
間宮は科学者として実験成功の名誉を懸け、
佐田はたった一人自分の生存を知る相手として
共依存のような同居生活をスタートするが……。

表題作スリーピングデッド 下

レビュー投稿数28

余韻がすごい

だいぶ血に慣れてきて読んだ下巻です。
今回はいじめシーンもあります。

いじめシーンは結構しんどかったです。
そんでそのあとに教室に1人で居る佐田を見つけるシーンで泣きそうでした。
しんどいシーンの後だからか、対比しなるようにしてるのか、佐田がめちゃくちゃ美しい。
間宮も教室入ってすぐ佐田だって認識してる。
つらい思いをしてるからなのか、佐田が言ってくれる言葉を間宮は覚えている。

佐田をたまたま見かけて思い出すくらいには、心に残ってるんでしょうね。
個人的に堪らなかったのは、車の中で佐田に話しかける練習をするところです。
そんな、「普通の」始まりを間宮が考えていたと思うと、涙が止まりません。
結果的に殺されている佐田を見つけ、生き返らせることになります。このとき、研究者と言うよりは間宮自身だったのではないかと私は思います。
好きな人を死なせたくなかったのでは?と。
だけど間宮の佐田に対する思いはややこしく、無意識なものだとこの時は思います。
ただ好きな人ではちがう気がしますが、いい言葉が私の語彙力では見つかりません。

終盤の方になりますが、間宮が佐田をどう思ってるか素直に告白するシーンがあります。
そのあと、佐田も受け入れていて、上巻よりも触れ合いシーンがあります。
これ、続いて欲しい!と思いましたけど、無理でしたね。

間宮が、焦ったり動揺する表情が私は好きです。
佐田の容態が怪しくなり、研究室に入り浸る間宮。
そりゃそうです。佐田といるためには間宮が研究を頑張るほかない。大事な人を失いたくないんです!!
だけども別れの時が近いってわかるから、佐田も間宮と少しでも居たい。自分がいなくなって間宮が困らないように、話しておきたい。ご飯を食べてほしい。
めちゃめちゃ悲しいです。

まあでもゾンビで死ねずに生きるよりは救いがあると思ってもいいのかもしれない。
ゾンビでも間宮と幸せに生きて、と思ってしまうくらいには世界観にどっぷり浸かったみたいです。
でも、読んでよかったと思えます。

0

すごすぎる!!!!

なにこの話!!!凄すぎませんか?!これはもう、一線を画している!!!

上巻で痛い描写やグロい描写に少しずつ慣れてきた(気がする)ところで迎えた下巻。
またしてもエグいシーン、あります……。
特にいじめの描写が苦手な方にはつらいかもしれません。

でも、これは間宮という人物を形作るうえで絶対に外せないシーン。
そして、佐田くんとの関係を理解するためにも欠かせない部分です。

グッとくる、きわどい描写も多い。
けれどそれらが骨太なストーリーの一部としてしっかり組み込まれているから、苦手なはずの私でもすんなり受け入れられました。

で、もう……間宮さん……!!!!!
あんた、頑張ったんだね!!!
不器用すぎて色々やりすぎちゃってるけど、それでも必死に進んだんだね……!!!

そしてそれを、全部まるごと受け止める佐田くんの器の大きさ。
もう、泣くしかないでしょうこれ。

ラストシーン、脳裏に焼き付いて離れません。
番外編も読めて本当によかった。

これはすごい作品です。本当に。
気づいたら泣いてました。
胸がいっぱいです!!!!涙!!!

0

グロとイジメシーンがある

グロいのはあんま見たくないと思って敬遠して来たのだけれど、大丈夫だった
イジメの場面も大丈夫だった
可哀想だったけど

この世に死んでも良い人間なんていないって、普通にそう言える人間だった佐田が悪人なら死んでも仕方ないってするようになって…と言うか、死んでも良い人間…間宮は結構それなのでは?
だけど、自分との別れが迫っていると理解したとき、間宮が生きていく為の助言をして、きっと手紙も一人で生きていく間宮を励ますような内容だったんだろうと思うし、なんというか、死んでいる佐田の人間らしさが本当に解るって感じる

間宮はと言えば、心身の傷を負った頃に対極の存在であり、イジメに対して寄り添う姿勢を見せてくれた佐田と、一度心を寄せ合い過ごしてからの孤独に耐えられないのも解る
自分の夢を降って湧いたあの佐田の不幸が叶えてくれて、中橋木を共に害する約束を果たして、友達や恋人になってくれて…からの独りはってか、佐田のいない人生は辛いよね〜

農薬の辺りから、ちょっともう引き返せないヤバみを抱えちゃってるし、何人か殺してるからな…ブタ田もやっちゃえば良かったって思っちゃうくらい引っ張られる変な魅力があるけと、間宮こそ死んでも良い人間に思えるので、彼がいなくなる終わり方は納得

0

余韻から抜け出せません

真面目で爽やかと同僚や生徒から人気の高校教諭・佐田は、ある日、事件に巻き込まれ命を落とします。
しかし科学者・間宮の手によってゾンビとして生き返ります。
そして2人は共依存のような同居生活をスタートさせます。

上下巻読んでの感想です。余韻から抜け出せない、しばし呆然としてしまいました。
人の血肉を食べることでしか命を繋げないゾンビになってしまった佐田の行く末、こうなることは何となく分かっていたんですけどね…
下巻ラストの2人の語らいには涙が止まりませんでした。
ご都合主義では終わらないラスト、何と言って良いものか…
殺人シーン、人肉を食す、ひどいいじめのシーン、苦手な人もいるかもしれませんがそれを超える素晴らしい作品でした。

BLというジャンルを超えるような作品だと思いました。エロシーンは無い?挿入シーンもないのですが、究極の愛を描いた1冊です。

1

ゾンビと異端科学者の恋

殺人しないのかなー、と思っていたけどやっぱり殺してました。
というわけでやっぱり犯罪者として見てしまう。犯罪者の恋。
映画だったらそういうものとして見ると思うのに、なぜかBL漫画はすんなり受け入れられない。
いや、同じカテゴリでも、Hもラブもなくても人間ドラマやサスペンスになっていれば読めるので、多分私はホラーが苦手なんでしょうね。
ちょっと正視できないシーンもあります。

誰にも見つからないよう、ゾンビの食料として人を殺めながら生きる。最初は間宮の報復だったが、次第に極悪犯罪者を。。
佐田が最初に言っているように、どんな理由があっても人を殺してはいけない、その観念がはっきりしていて、二人の行動が受け止められませんね。

ラストはこうしかなかった、というシーンでした。

0

Me encanta

Hace mucho tiempo quería leer esta historia, y ni pensé encontrar la y q fuera tan maravillosa, quiero seguir con la lectura lo más pronto posible.

1

間宮のことが大嫌い→愛しく思える

ようやく下巻を読みました。
レビューを一度書いたのに間違えて全部消えちゃって(泣)

間宮を見てるとすごく説得力があります。
学生時代に受けた壮絶なイジメ。
見返し復讐するための努力。
友達も話す相手もいなくて会話やコミュニケーションが上手く出来なくて。

それでも佐田と一緒にいたくて、本当はたまらなく好きで、佐田を失いたくなくて生かしたくて…。

それらを静かに受け止め協力し見守る佐田。なんて出来た人なの!?

下巻では佐田が静かに間宮を見守り、最後は間宮がこれからも生きていくためのアドバイスをして。
最後の最後はもう…。
これは衝撃作ですね。余韻を引きずりそうです。

2

余韻、、

お話の内容は言わずもがな。ですがなんと言っても終わり方が最高でした、、。最後のページのコマ構成、間宮の表情、ため息、余韻の残し方…全てが刺さりました。完璧以外の何物でもない。あれ以外の結末は考えられません。

2

最後のページが…………泣

いやよかった............
幸せな余韻とは違う胸にグッとくるというか引きずられるような余韻が残るんですが......好きです!!!
つらいけど、あの不幸な事件がきっかけで距離が縮まってから理解出来たことはとても大事だったと思うし、間宮の場合佐田以外には一生恋なんて感情は持たなかった可能性があるし、読者からしたら……もう...。

今まで手に取った朝田作品の中では、私はスリーピングデッドが暫定1位です。
まだ最後に残してあるのが1作だけあってそちらが未読で(マイリトルインフェルノ)、ちるちるでの評価もすごく高くて期待している立場なので暫定。
スリーピングデッドかマイリトルインフェルノのどちらかが私のナンバーワン朝田作品なんだと思います。
ちるちるの評価って、全部が全部自分と一致する訳ではないけどすごく精度が高くて、作家さんの作品一覧の評価を見て特に高評価な物ってやっぱり飛び抜けていいです!
一番最初に手に取った朝田作品があまり合わなかったんですが、(あとで見てみたら評価が少なかったからそれも当たってます)自分には合わないのかもと敬遠しなくてよかったなぁと思います。
この読み終わったあと引きずる重い気持ち...こんなのなかなか味わえない!
しばらく最後のページから動けないし、反芻するようにその部分を繰り返し読んでしまう。
間宮に見えている1匹と1人の幻影の風景にまた考えさせられてしまう。
みなさんの高評価を信じて是非ー!!!(大声)

とはいえ、この2人はどう見てもBLって感じではないよなぁ。
朝田先生は他の作品でもボーイじゃない人のお話がありますが、片方は若いんですよね。
私の場合、片方が若い場合はボーイズラブに違和感がないんですけど、両方アラサー以上となるとこれはボーイズ...ラブなのか???って気持ちも湧いてきてしまって。(貴腐人世代なせいかも)
アラサー自体はおじさんというには若いと思うんですけど、こちらは片方の髪が薄いのもあって老けて見えているから、ボーイズではない雰囲気が余計漂って見えてしまい。
BLの間口?定義?って広いので、「BLです」と言われると少年青年じゃなくてもこれもBLなんだーって受け入れてるし、アラサー以上のカプって年齢が近くて楽しいんですけど、正しくはML(メンズラブ)だよなーと毎回細かいことを思ってしまいます。
今の子は色んな世代のカプを読んで育つから頭が丸くて気にならないのかもしれませんね。
ちょっとした余談でした。

読み終わってから朝田先生のXを漁ったら何本が関連漫画を上げてくださっていて、もう少し長く楽しめました!
まだ見てないよーという方がいたら探してみてください。
その後のお話とか過去話とか例の叔母の話とか読めます。

2

一人で生きる、でも一人では

上下巻を一気読みしました。
読後、怒涛のように押し寄せる余韻に浸っています。とにかく素晴らしかったです。

強い力を持つ作品は、それを知る前と後では世界を違って見せてくれるように思います。
朝田ねむい先生の『スリーピングデッド』を経験することで、私の視界は確実に変化しました。

他者との距離感についての話には非常に考えさせられました。協調性や社会での身の振り方などは皆が皆うまく適応できることではなく、多くの人が生き辛さややり辛さを感じていることなのではないかと思います。それらを改めて言語化し見つめさせてくれるところも含めて、心から好きだと思える作品です。

間宮は最後まで他者との距離感をうまく掴むことができなかったのかもしれない。でもそれこそが間宮の生き方だったのだろうなとも感じます。

個人的には、間宮にとってはこの結末以外はあり得なかっただろうと思います。
間宮は彼を知ることができた。彼を助けることができた。彼と “一緒に” やることができた。彼を愛することができた。

このエンディングに至るまでの、追い詰められ切羽詰まっていく間宮の心情の描かれ方、辛く痛々しく胸を抉ります。素晴らしかったです。

最後に。ちょこちょこ間宮が佐田に言う “似合う” がわかりすぎます。温泉での素肌に濡れ髪、首輪だけ着けた佐田の色気といったら。その辺りをわかって(しかし無意識に)やっているところ、間宮の佐田への大きすぎる愛が伺えて良いです。

それにしても佐田、本当に罪作りな男ですね。

3

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