スリーピングデッド 下

sleeping dead

スリーピングデッド 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神145
  • 萌×214
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
24
得点
808
評価数
171
平均
4.7 / 5
神率
84.8%
著者
朝田ねむい 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829686669

あらすじ

鬼才・朝田ねむいが描く本格ゾンビBL…!!
【高校教諭×マッドサイエンティスト】

真面目で爽やかと同僚や生徒から人気の高校教諭・佐田は、
ある日、事件に巻き込まれ命を落とすが、
科学者・間宮の手によってゾンビとして生き返る。
間宮は科学者として実験成功の名誉を懸け、
佐田はたった一人自分の生存を知る相手として
共依存のような同居生活をスタートするが……。

表題作スリーピングデッド 下

佐田聖二
間宮(沢尻)冬邪

レビュー投稿数24

ゾンビと異端科学者の恋

殺人しないのかなー、と思っていたけどやっぱり殺してました。
というわけでやっぱり犯罪者として見てしまう。犯罪者の恋。
映画だったらそういうものとして見ると思うのに、なぜかBL漫画はすんなり受け入れられない。
いや、同じカテゴリでも、Hもラブもなくても人間ドラマやサスペンスになっていれば読めるので、多分私はホラーが苦手なんでしょうね。
ちょっと正視できないシーンもあります。

誰にも見つからないよう、ゾンビの食料として人を殺めながら生きる。最初は間宮の報復だったが、次第に極悪犯罪者を。。
佐田が最初に言っているように、どんな理由があっても人を殺してはいけない、その観念がはっきりしていて、二人の行動が受け止められませんね。

ラストはこうしかなかった、というシーンでした。

0

Me encanta

Hace mucho tiempo quería leer esta historia, y ni pensé encontrar la y q fuera tan maravillosa, quiero seguir con la lectura lo más pronto posible.

1

間宮のことが大嫌い→愛しく思える

ようやく下巻を読みました。
レビューを一度書いたのに間違えて全部消えちゃって(泣)

間宮を見てるとすごく説得力があります。
学生時代に受けた壮絶なイジメ。
見返し復讐するための努力。
友達も話す相手もいなくて会話やコミュニケーションが上手く出来なくて。

それでも佐田と一緒にいたくて、本当はたまらなく好きで、佐田を失いたくなくて生かしたくて…。

それらを静かに受け止め協力し見守る佐田。なんて出来た人なの!?

下巻では佐田が静かに間宮を見守り、最後は間宮がこれからも生きていくためのアドバイスをして。
最後の最後はもう…。
これは衝撃作ですね。余韻を引きずりそうです。

2

余韻、、

お話の内容は言わずもがな。ですがなんと言っても終わり方が最高でした、、。最後のページのコマ構成、間宮の表情、ため息、余韻の残し方…全てが刺さりました。完璧以外の何物でもない。あれ以外の結末は考えられません。

2

最後のページが…………泣

いやよかった............
幸せな余韻とは違う胸にグッとくるというか引きずられるような余韻が残るんですが......好きです!!!
つらいけど、あの不幸な事件がきっかけで距離が縮まってから理解出来たことはとても大事だったと思うし、間宮の場合佐田以外には一生恋なんて感情は持たなかった可能性があるし、読者からしたら……もう...。

今まで手に取った朝田作品の中では、私はスリーピングデッドが暫定1位です。
まだ最後に残してあるのが1作だけあってそちらが未読で(マイリトルインフェルノ)、ちるちるでの評価もすごく高くて期待している立場なので暫定。
スリーピングデッドかマイリトルインフェルノのどちらかが私のナンバーワン朝田作品なんだと思います。
ちるちるの評価って、全部が全部自分と一致する訳ではないけどすごく精度が高くて、作家さんの作品一覧の評価を見て特に高評価な物ってやっぱり飛び抜けていいです!
一番最初に手に取った朝田作品があまり合わなかったんですが、(あとで見てみたら評価が少なかったからそれも当たってます)自分には合わないのかもと敬遠しなくてよかったなぁと思います。
この読み終わったあと引きずる重い気持ち...こんなのなかなか味わえない!
しばらく最後のページから動けないし、反芻するようにその部分を繰り返し読んでしまう。
間宮に見えている1匹と1人の幻影の風景にまた考えさせられてしまう。
みなさんの高評価を信じて是非ー!!!(大声)

とはいえ、この2人はどう見てもBLって感じではないよなぁ。
朝田先生は他の作品でもボーイじゃない人のお話がありますが、片方は若いんですよね。
私の場合、片方が若い場合はボーイズラブに違和感がないんですけど、両方アラサー以上となるとこれはボーイズ...ラブなのか???って気持ちも湧いてきてしまって。(貴腐人世代なせいかも)
アラサー自体はおじさんというには若いと思うんですけど、こちらは片方の髪が薄いのもあって老けて見えているから、ボーイズではない雰囲気が余計漂って見えてしまい。
BLの間口?定義?って広いので、「BLです」と言われると少年青年じゃなくてもこれもBLなんだーって受け入れてるし、アラサー以上のカプって年齢が近くて楽しいんですけど、正しくはML(メンズラブ)だよなーと毎回細かいことを思ってしまいます。
今の子は色んな世代のカプを読んで育つから頭が丸くて気にならないのかもしれませんね。
ちょっとした余談でした。

読み終わってから朝田先生のXを漁ったら何本が関連漫画を上げてくださっていて、もう少し長く楽しめました!
まだ見てないよーという方がいたら探してみてください。
その後のお話とか過去話とか例の叔母の話とか読めます。

2

一人で生きる、でも一人では

上下巻を一気読みしました。
読後、怒涛のように押し寄せる余韻に浸っています。とにかく素晴らしかったです。

強い力を持つ作品は、それを知る前と後では世界を違って見せてくれるように思います。
朝田ねむい先生の『スリーピングデッド』を経験することで、私の視界は確実に変化しました。

他者との距離感についての話には非常に考えさせられました。協調性や社会での身の振り方などは皆が皆うまく適応できることではなく、多くの人が生き辛さややり辛さを感じていることなのではないかと思います。それらを改めて言語化し見つめさせてくれるところも含めて、心から好きだと思える作品です。

間宮は最後まで他者との距離感をうまく掴むことができなかったのかもしれない。でもそれこそが間宮の生き方だったのだろうなとも感じます。

個人的には、間宮にとってはこの結末以外はあり得なかっただろうと思います。
間宮は彼を知ることができた。彼を助けることができた。彼と “一緒に” やることができた。彼を愛することができた。

このエンディングに至るまでの、追い詰められ切羽詰まっていく間宮の心情の描かれ方、辛く痛々しく胸を抉ります。素晴らしかったです。

最後に。ちょこちょこ間宮が佐田に言う “似合う” がわかりすぎます。温泉での素肌に濡れ髪、首輪だけ着けた佐田の色気といったら。その辺りをわかって(しかし無意識に)やっているところ、間宮の佐田への大きすぎる愛が伺えて良いです。

それにしても佐田、本当に罪作りな男ですね。

3

朝だ!!!ねむい・・・

上巻からの小さな物語のピースがどんどん集まった結果とんでもない作品が生まれてしまったなと…下巻読み終わった瞬間はなんだか胸のあたりが気持ち悪くて、ページ閉じても2人のことしか考えられなかったです。しばらく二人の人生を思って泣いてしまいました。

先生の描く物語はとんでもなく面白いので、最高じゃん?!間宮かわいい佐田萌える!!!ってハイな気持ちと(気持ちの良い朝を迎えたような気持ち)作品にずっと流れている、ほの暗い感じとか、やっぱり命の重さとか結末への流れのローな気持ち(あー眠いな、しんどいなという気持ち)
がずっと並走してくるからすごい気持ちが悪くて。唯一無二の作品で、本当に先生の名前を体現したみたいな(?)作品だなと思いました。

「俺も一緒にやるから」
はからずとも高校の頃の約束を今になって果たす形になっているのがエモかったです。
佐田の食事探しは一見悪党殺しなのですが実は間宮の私怨だったという…まあでも本当に許しがたいいじめをしていた人間達なので間宮が選んでしまうことを否定もできないな。
スリーピングデッドって本当に本当に人生BLですよね…人生って自分本位な取捨選択の連続なんですかね。自分にとって善か悪か必要か必要じゃないか好きか嫌いか許せるか許せないか。そういうの取っ払った先に恋とか愛があるんだろうけど。全部のページが好きすぎて重くてとんでも無い気持ちにさせられました。


本当に間宮の最後のシーンが印象的であまりに美しくて美術館とかに飾りたいくらいの気持ちで読むたびに嗚咽が出るくらい泣いてしまう。
こちら側からは無音の世界なんだけど間宮には佐田の声もモン吉の鳴き声も聞こえていたのかなと思った。間宮がみた幻想、、、なのか脳裏に焼きついた景色を思い返してるのかは分からないしその時の間宮の気持ちは間宮だけのものなのだけれど…佐田のいない世界にいられるほど間宮の精神は強くなかったんだろうな…(死んだら自分にウィルス打つって言ってたのに間宮、打たなかったんだね?)
間宮にとっては失ったものが大きすぎたよね。人は『個』と『個』だから生きている限りどこまでも孤独なのだとは思う。
人体をミキサーにかけてまぜたとしてもひとつにはならないし、セックスをしてひとつになったとか表現するけど結局それは『個』でしかない。
一度も手に入れたことのないものを乞うことと、一度手の中にいたものを手放すことでは圧倒的に後者のほうがつらいだろうし。
間宮はあの瞬間に孤独を知ってしまったから、これからの人生に耐えられなくてああいう結末に至ったんじゃないかなと思う。
絶対に帰らない思い出…だからこそたぶん命や思い出は美しい。
命というものはやっぱり不可逆的でないといけないよなと思いました。

このストーリーって本当はないはずの『時間』を共有してるわけじゃないですか(佐田は本当は亡くなっているわけで間宮はきっと佐田に声をかけられる日なんて来なかったはず)こんな最期にふたりが濃密な時間を過ごせているのがなんかもう言葉には言い表せない気持ちにさせられるんですよね。とにかくなんか良かったねって思ってしまうんだよな、しんどいけど。2人の人生にこんな穏やかな会話や時間があったことが私的には救いの時間だったなと思ってしまう。『恋人』も『正しさ』も『セックス』も本当に人によって全く違う定義があるはずで、自由であれという気持ちなのですが。その人それぞれの思う定義が人を苦しめたり雁字搦めにしてしまうようでは本当に生きづらいので、生きにくい人間もその人の苦しいが少しでもやわらぐように生きられたら良いなと思う。「一人で生きてもいい」と佐田が間宮に肯定してもらえたこと凄く意味があったことだよなと思う。その上で、最後に仲良くしなくても良いから人は利用するんだよって言ってあげる佐田、、、ちょっとだけ佐田の方が生き方が上手なだけで2人は似ているのでしょうか。初見は間宮が佐田に救われてるんだなと思っていたけど佐田の方が実は間宮に出会えて良かったのかなと思います。最期の2人の会話シーン本当に嗚咽が出るくらい泣いているのですが、あんな尊いシーンに今後出会えることあるのかな?と思うくらいには好きなシーンです。間宮の告白もあんな熱烈な告白みたことないし、もちろんと答えておきながら、全然大丈夫じゃない間宮がとんでもなく愛しい。間宮は本当に強がりだな。

佐田とモン吉の組み合わせも本当可愛い可愛いだね〜可愛いで気が狂いそうでした。モン吉もよく生きたね。
本当に3人ともゆっくり休んでね、おやすみなさい。大好きだ。

朝田先生の作品を読むたびに新しいものをはじめて摂取するような高揚感にひたることができる。
ジャンル朝田ねむいをこれからも読みたいです。

3

痛い 苦しい 美しい

朝田先生の作品とても大好きで、こちらの作品は電子の試し読みから入りました。
正直グロいのはあんまり得意ではなくて、試し読みをした時点では全部読み切れるかなといった不安がありました。
しかも下巻はかなりの厚み!読みごたえは十分だけど・・なんて色々考えてたのに、表紙の美しさに惹かれの購入です。

上巻に比べればグロも少なめな印象です。自分が慣れてきたのもあるかもしれません。
何よりまったく先が読めない展開に、これから2人はどうなるんだろう?どうやってお話を締めくくるのだろうと考えていました。
ネタバレ一切せずに読んだので、下巻の終盤では「あ~これはもしかして」なんて事も考えつつ、萌えを感じたり、モン吉の事も考えてみたり、とにかく自分のいろんな感情が溢れまくってました。

読後はしばらく放心状態です。
でもすごく素敵な作品でした。読めて良かった!!
朝田先生のスタイリッシュな絵柄にストーリーがピッタリです。
描きおろしを読んで少し気持ちが落ち着きました。

1

哲学……

これを本当にBLに分類しちゃっていいんですか……
いや、凄くBLだけど……っ!
タグにほだされとかツンデレとか入ってるけど、
もはやタグが浮いてる気がするディープな作品でした。
ほうう……♥

1

やっぱそうかー

上巻で気になってた高校時代の関係性と、佐田が襲われたトコに居合わせた間宮の謎はしっかり回収されました。

でも、全部が全部親切丁寧に明かしてくれるような作品ではなく余韻のあるお話でした。
映画のような物語。
間宮は頑なに素肌を見せなかったけど、寝てる時に浴衣がはだけて少し傷痕のようなものが見えてたけど、あれは高校時代のイジメ?本名は沢尻なのに間宮を名乗ってる理由は、家族や高校時代の思い出が嫌で尊敬する大叔母様の姓を名乗りたいからなの?とか。

佐田はやっぱり高校教師になるくらいだから、意固地で偏屈な間宮とも時間を掛けて対話して心を解してくれるんだけど、突然の終わりが悲し過ぎた。
間宮の嫌がる事には触れずにゆっくりペースで心の距離を近付けていく佐田の優しさに胸が苦しくなった。

このスリーピングデッドと同じく、冒頭で死んじゃうけど、生きてるってとこから始まるお話として、榎田尤利先生の小説[永遠の昨日]がありますが、そちらとは違った読後感です。
あちらは、死と生との向き合い方をしっかり考えて受け入れていくお話だったけど、こちらは頑なに受け入れたくない受け入れられない男のお話でした。
作者さんによって良く似た題材でも展開や結末が違うもんだなと考えさせられました。

紙本で購入。タッチが独特なので、わかりにくいからか性器描写も修正なし。

1

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