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hitonatsu no replace
発売当時、表紙が素敵!と表紙買いしたんですね。
お前は気づいていないけど、実はずーーーーーーーーーっっとお前のこと見てたよ、みたいな攻めが好きなので、攻めの秘めた熱い想いみたいなのを楽しめるのかなーって。
そしたら受け視点のお話で、攻めからの熱い想いみたいなのもそこまで感じずに終わってしまって、アレ??と。
あの時から二年後、入れ替わりものということすら忘れている状態での再読です。
硬派で文武両道な風紀委員長の藤木と、屈折した思いを抱えてやや自暴自棄な若宮。
接点は同じクラスというだけで、性格も境遇も異なる二人の中身が入れ替わってしまって……というお話。
身だしなみなどを注意してくる藤木に対して苦手意識を持っている若宮だけど、本人自覚していないだけで、藤木をめちゃくちゃ意識しまくってるんですよね。
あの日、弓道をしていた藤木が射抜いてしまったのは的だけではなく、若宮のハートなんだなと。
おまけに、実はスマホで隠し撮りまでしてたとか、あーもー、それって「好き」なんだよ、って若宮の耳元で囁きたくなります。
若宮は、家族愛に恵まれなかったせいで斜に構えているところがあるけれど、藤木母の良さに気づいたり、成績優秀者である藤木の成績落とすわけにはいかないからと必死で勉強したりと、根はいい子なんですよね。
藤木が、硬派なキャラとはいえ「すまん」とか「〜なんだが」という喋りをするのが、少し古い気がしました。
でもめっっちゃイイ男になると思う。
サイコパス素質ありまくりな若宮の弟は、何かざまぁ系な制裁を受けるのかと思ったけど、藤木のおかげでなんとか軌道修正させたらしく(どうやったのかは詳しく書かれていない)拍子抜けというか尻すぼみ感があるけれど、読後感は悪くない。
遠野春日先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
胸キュン 3
面映い 2
ファンタジー 1
エロ 1
な感じだと思います。
お堅い風紀委員長×校則破りの常習犯のカプです。物語りの設定は現代ですが、今作で特筆すべきはやっぱり攻めと受けの人格が入れ替わってしまうことです。それ以外のファンタジー要素はありませんが、設定だけでも興味深かったです。
高校生3年の中間試験が終わり、若宮家の別荘がある山に、クラスメイト達とハイキングに行ったが、天候が悪化し別荘に引き返す面々を他所に一人山頂を目指す若宮くん。それを追い掛けてきたのは、所属グループも違えば接点もあまり無い藤木くんだった。そして2人は滑落事故に遭う。しかし奇跡的にも軽傷ですみ一件落着かと思いきや、目が覚めた藤木くん…だけど人格は若宮くんだった。更には若宮くんの身体、恐らく人格は藤木くんの筈だが、事故から2週間経ってもなかなか目を覚まさず…。
人格が入れ替わったきっかけが滑落事故ですが、何故それが原因で入れ替わったのかなどは明確な理由は書いていません。
そして今作での本編の流れは、物語り冒頭から単独行動をする若宮くんを追いかける藤木くん。そして2人は滑落事故に。身体が藤木くん、人格は若宮くんだけが事故から目を覚まし、状況を何とか取り繕いながら藤木くんのまま生活する。そして本編3分の1辺りで藤木くんが目を覚ました報せを聞きますが、そこから高校生2年生で藤木くんと若宮くんが初めて接触した過去の話が書かれています。3年に進学してからも藤木くんと少なからず関わりがありながら大きな進展はなく、中間試験が終わり、別荘に行きハイキング。そして冒頭の滑落事故に繋がります。
そして現在にシーンが戻り、目を覚ました身体が若宮くんで人格が藤木くんとのやり取りが書かれています。
物語り冒頭では藤木くん視点となっており、読んでいると、単独行動をする若宮くんへの印象がやはり傲慢な感じかなと思うのですが、人格が入れ替わってからや過去の話などが若宮くん視点で書かれているので、物語り冒頭の滑落事故の時の印象や劣等感を刺激されたり苦手意識や敵対心を抱いていた藤木くんへの感情や心境が思っていたのと違ってくるので、若宮くんに対して徐々に悪いイメージは無くなっていきます。
なので、物語り最後も藤木くん視点で、その時の若宮くんが可愛いなってニンマリしました。
人格が入れ替わっているので、絡み描写は物語り終盤しかありませんが、過去の話や入れ替わった後の2人のやり取りで少しずつ育まれているお互いへの想いが面映くも胸キュンで、恋愛方面の話をしている時の2人にめっちゃドキドキしました。是非とも読んでほしいです。
こういった入れ替わりもの作品は書き手によっては内容が混沌としてしまうんですが、構成力といい文章力までお見事としか言いようがない出来栄えでした。流石はベテラン作家さまです。
夜中にちょっとだけ読むはずが面白くて、朝方まで掛かって最後まで読んでいました。
遠野春日先生にとっては久しぶりの高校生同士の恋のお話でしたが、攻めの藤木がこれまた遠野作品ならではの良い男でして、家庭環境から来る高校生らしからぬ落ち着きと寡黙さがとても魅力的でした。
この藤木が事故にあってやっと目が覚めたと連絡が入った矢先の過去への場面転換が本当に見事でして、お互いに憎からず思っていたことが読み取れてかなり萌え滾りました。
そして、やっとお互いの状況を報告し合ってからの協力体制には更に萌えました。若宮家に怜一として暮らしていても泰然として冷静な藤木には唸るしかありませんでした。
藤木と若宮が元に戻るシーンも派手な演出こそありませんでしたが、それがとても2人の気持ちの強さを表していてとても良かったんです。
今回の入れ替わりがきっかけでゴタついていた若宮家の問題も綺麗に片付き、怜一も今までの暮らしを軌道修正して藤木と一緒に歩み出そうとする結末がとても読後感が良かったです。
遠野先生の高校生ものでした、あらびっくり。笠井先生の絵が麗しく、その二人のイメージで繊細な高校生のひと夏が脳内展開できて良かったです。ただ恋心きゅんきゅんというよりお話どうなる?の方が主だったので萌にしました。本編240P超+あとがき。
県議会議員を父にもつ若宮の別荘に出かけた攻め、受けとその取りまき等。山の中をハイキングしていたけれども、拗ねた受けが雨の中、一人でコースから外れていくのを見過ごせず追いかけたのですが、案の定、受けが斜面を滑り落ちて捻挫してしまい・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻め母、受け弟(やばい)、攻め友人、受け友人少々ぐらいかな。
++攻め受けについて
攻めさんは母子家庭で母親思いの真面目で成績優秀な弓道部所属の高校生さん。出会いが弓道やってるシーンなので、カラー口絵がそのシーン。弓道着着ている凛々しい攻めさんは試し読みで見れるのではないかな?よろしければ是非。
受けさんは中学入試に失敗していて、優秀な姉弟と比較すると蔑ろにされていると感じて、ちょっとひねくれ中。あー高校生って感じがしますねえ・・高校生ってほんと大人でもなく子供でもなく、親の心は分かってなくって、ああ難しいって思います。今一つ仲のいい友達もおらず、おべんちゃら使うような取り巻きだけで、鬱屈した思いをどこにもぶつけられず、煮詰まってんなあって感じです。
そんな二人がお互いをなんとなく気にしていて、アクシデントにより心だけ入れ替わって、お互いの状況を把握し、自分の置かれている状況を第三者的に見て・・というお話でした。クラシカルな正統派高校生ものとでも言えばいいんですかね。弟はどうなったとか、なんで入れ替わったとか、気になる点は少々あれど、クラシカルな王道高校生ものが好きなのよ!って方でしたら、いいんではないかと思う一冊でした!
もしかして、俺たち。入れ替わってるー!?
な、ストーリーです。
とても面白かったです!高校生の2人なので、思春期のドキドキ感やアオハル感もありました。
学校でも目立つ存在の2人、若宮と藤木。
若宮は地元名士の長男で裕福だけど家族間の関係は破綻気味。美しい容姿で学校では陽キャグループの中心核。
対して藤木は弓道部の副主将で、成績は学年トップ。団地住まいの母子家庭だけど、母親とも仲が良く真面目で誠実な高身長の男前。
これだけ書くと分かりやすいですよね。
2人は生まれも育ちも、性格も学内でつるむグループも対極にいます。そんな2人が山で遭難した際に入れ替わり、それによって今まで気づかなかった密やかな恋心や、目を背けていた家族との関係に気付かされていきます。
恋愛と家族。
思春期の学生が抱きがちな悩みに焦点を当てていて、尚且つ入れ替わりという奇妙な体験を通して別の角度から「自分」という存在を見つめ直す作品になっているなと思いました。
恋愛の部分では体躯の違いはもちろんのこと、若宮は元々藤木に対して気になっていた存在ではあったから、色んな意味で意識しちゃいます。入れ替わった同じ境遇なので、秘密の共有相手としてどうしても距離は近くなりますしね。
ストーリーが進むにつれ、若宮は素直になってどんどん可愛く、藤木は達観ぶりにどんどんカッコ良く見えていきました。
主に若宮視点の作品です。若宮の恋の変化と不穏な家族との関係が多く語られています。
恋愛パートはですね…結構ゆったりめです。そしてしっとりとした2人の気持ちが徐々に合わさっていく描写が私は好き。若宮は自覚がなかったけど実は前から藤木に好意を持っていて、藤木の方は分かりやすい好き(若宮だけ気付いてない感じ 笑)が、萌え萌えでした^ ^
家族パートは、今まで諦めて向き合ってこなかった家族との関係を、この入れ替わりがきっかけで客観的に見ることが出来る様になり、ちょっとだけいい変化が生まれたようです。
若宮にとって、入れ替わり経験は色んな意味で救済になったのかなって思いました。若宮のヤバすぎる弟は、あんなにダークめいたキャラにする必要あったのかと思ったけど、彼の心の苦しさが分かってしまったから、私は嫌いにはなれませんでした。
ストーリーの流れ的にも丁度いい長さで、すごく読みやすかったです。入れ替わりものだから外見と中身でゴチャつくかと思っていたけど、そんなことはなくストレスなく読み終えることが出来ました。
終盤。2人の身体が元に戻るときのシーンの文章が、とても詩的で美しく、その幻想的で鮮やかな表現に読み入ってしまいました。作者さんの、コレを見て。読んで!この部分!!っていう熱い気持ちが伝わってきました(^ ^)
イチコロでお気に入りの作品になりました。真逆な2人が惹かれ合うストーリーが好きなので、神評価にしました。
笠井さんホイホイされてお買い上げ。
あらすじで書かれているのでここでも書いてしまいますが、今作品はいわゆる入れ替わりもの、です。
このバックボーンを高校生という青く若い世代を軸に描くというファンタジーもの。
高校生の藤木は、まじめを絵にかいたような青年。
風紀委員ということもあって身だしなみも良く、弓道部員としても名を馳せる、そんな好青年だ。
そんな彼には気になる同級生がいる。若宮だ。
良家の子息ではあるが、ちょっとだらしがなく、ちょっとやさぐれた、という感じか。若宮からは煙たがられていることを認知してはいるが、どうしても目に入ってしまう。
そして、彼らはなぜかともにハイキングに行くことに。
が、そこでアクシデントに見舞われ、そして気づいたときには身体が入れ替わってしまっていて―?
正反対の中身を持つ彼らが、身体が入れ替わってしまったことでお互いの内面を知り、そして…、という、まあ王道といえば王道のお話かな、と。
そこに彼らの家庭環境だったり友人関係だったりと絡み、物語は進みますが。
遠野先生らしい、っていうんですかね。
ツンツンな受けちゃんに、包容力抜群の攻めさん、というCPのお話で、少しずつ噛み合っていく、惹かれ合っていく二人の姿がめっちゃ良い。しかもそれを笠井さんが描かれているという眼福さよ。萌えないわけがない。が、んー、面白くないわけではないのですが、想定内のお話だったな、というのが読後の感想。
けれど、アラブとかスパダリが登場するお話ではないので、無理がなく等身大なお話で、痛い展開になることはほぼほぼなく、それ故に安心してさっくり読める、そんな1冊かと思います。視点が若宮くんと藤木くん、交互に描かれているので感情移入しやすく理解しやすい。
笠井画伯のイラストは今巻も神。
笠井さんの挿絵が、確実に萌え度を上げた感がありました。