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-人間×不死- 感動の超大作がついに単行本化!
sennen saki no kimi he
亡くなった祖父の遺言通り、祖父の住んでいた家を譲り受けた春海。
猫でも住み着いているのかと思いきやそこに居たのは謎の青年・吉野で、不思議な存在の彼との同居生活を通してふたりの関係もまた変わっていくようなお話でした。
吉野は登場シーンから謎めいていて、その後も心が読めるような描写があったり何年も昔の出来事を「見ていた」と言ったり、怪我もすぐ治ってしまったり…
知るほどに不思議さが増していくので一体どんな展開になるのだろうかとすごくわくわくして読み進めたけれど。
色々なエピソードがあるわりにどれも中途半端というかスッキリしないというか。全体的にふわっとしたお話だったなと感じました。
春海の祖父は吉野が生きた証である"何か"を探すため骨董屋を始めたけれどそれを見つけることが出来ぬまま亡くなって。家を譲り受けたということは春海がその後を託されたはずなのに、その"何か"は見つかっていないしそのことについても触れられていないのは何故なのか疑問に思いました。
そして吉野がまだ芳太郎だった頃を描いたエピソードでも、芳太郎が桜の木に取り込まれてしまった原因がハッキリ描かれていないことがすごくモヤモヤしたし、木が燃えた後に吉野が突然人間として暮らしだすのも納得できず…。
その流れでふたりが恋仲になるのも無理矢理感がありすぎたように思います。
色々なことが詰め込まれていたけれどそのぶんモヤモヤが募るような展開になっていたので、スッキリできるような結末になっていてほしかったなと思いました。