ベネノ書 ~旅する少年とギルガ族の獣~

beneno sho

ベネノ書 ~旅する少年とギルガ族の獣~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×211
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
83
評価数
20
平均
4.2 / 5
神率
35%
著者
九重シャム 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344850996

あらすじ

故郷を捨てて放浪する双子の兄弟・コルチカムとサフランは閉ざされた森の奥に住むギルガ族の獣人・ディモルフォセカと出会う。 自ら毒を出してしまう体質のコルチカムと獣の姿のまま人化しないサフランは、行く先々で人々から忌み嫌われ、安住の地を求めながらも得られない寂しさを抱えていたが、有毒地帯の森に住むギルガ族の人々は毒に耐性があり、ディモルフォセカが連れてきた二人を優しく迎え入れる。 文字を持たず情報もないギルガ族の人々は素朴で心優しく、村全員が家族のような関係で、すさんでいたコルチカムの心を温かく溶かしてくれたが、一方、ディモルフォセカを好きになっていったコルチカムは彼を独占したいと考えるようになってしまいーー!?

表題作ベネノ書 ~旅する少年とギルガ族の獣~

耐毒性を持つギルガ族の獣人
弟を連れて放浪する青年,体内に毒を持つ

その他の収録作品

  • 毛皮の君

レビュー投稿数3

(バックボーンは重いけれど) ハートフルBL!

切なく辛いバックボーンを抱えながらも、
ハートフルで優しさに救われていくお話でグッときます!
("がんばるお兄ちゃん"に弱いんだよーー!(;///;)ウウウ)

そんで流石安定の九重シャムさん!と思うのが、
モフモフ好きには堪らない +゚。*モフモフ率*。゚+
ちみっこモフモフがめちゃくちゃ可愛くて癒やされる~!!

ちょっとだけ注意点。
タイトルにも入っているギルガ族はちょっと特殊でして、
男性が産まれにくい種族でたった3人しか男性がいません。
ゆえに種馬になって同族女性のお相手をするんですね。

攻めも例に漏れず。なので女性との情事後描写があります。
(「セックス」ではなく「種付け」という感じかな…?)
(サラッとしてるので私は嫌悪感なく読み流せました)

というか、受けとの行為が「セックス」すぎて
種付けとの違いに戸惑う攻めに萌えた……!!!!


さてさて。

この世界では生まれたときは獣の姿、
成長と共に耳と尻尾以外の毛皮を脱いで人の姿になります。
大人になっても完全な獣人は極稀で忌み嫌われる存在です。

受け:コルチカム (通称:コル)
コル自身は体内に毒を持っており、弟は完全獣人。
人と関わって暮らすには非常に生きづらい状況で……。

ゆえに一カ所に留まることなく、
安心して暮らせる場所を求めて放浪しています。

攻め:ディモルフォセカ (通称:ディモル)
有毒性のある森に囲まれた村で暮らすギルガ族の獣人。
村を出る選択肢は考えてないけれど、
本を読んで知った外の広い世界に憧れを持っています。


時には悪事に手を染めて弟を守り必死に生きているコル。
そんなコルがギルガ族の人の優しさと温もりに触れて、
ジワジワと広がる喜びが胸を熱くさせてくれる…!(;///;)

これがめっちゃ良いのですよ!!!

完全獣人のディモルがいるので弟の獣姿は気にも留めない。
コルの体液に毒があると知っても「そうなんだー」ぐらい。
ギルガの人達は悪に侵されることがない特性ゆえか、
のんびりほのぼの博愛精神が浸透している種族なんですね。

ちみっこモフモフは可愛いし、
みんな明るくて嫌な人はいないし、
穏やかに暮らしている姿に癒やされます+゚。*(*´∀`*)*。゚+

しかーーーし!
優しさに触れれば触れるほどコムの心に影が出来て、
"悪人の自分はこの村にいちゃダメだ"となるんですね。

放浪の旅をするためには悪事に手を染めることもあって、
冒頭ではコムの体液で人が死んでいく描写もあります。

他、コルはディモルに惹かれているので、
ディモルを独占したいという欲も村には悪影響だ…と。
とにかく自己肯定感が低くて自分は悪い子だと追い詰めてるんですね。

そんなコルに対するディモルの言葉。
それを聞いて大泣きしてしまうコルの涙。

がんばるお兄ちゃんが救われるお話に弱いので、
何度読んでももらい泣きしてしまう~~~~(;///;)
コル……良かったね、良かったねぇぇぇぇ。゚(゚´Д`゚)゚。

あと毒持ちのコルにとって好きな人とのセックスは特別で。
好きな人を死なせずに抱き合う喜びを知るのがもぅね!!
切なくてグッときました(;////;)

そしてディモル。
博愛精神が浸透してて穏やかな人なんですが、
コルのことになると心が乱れていくのが良き……!!!
コルのためなら怒りを滲ませるとことか好き……!!!

好き(LIKE)は知ってても、
恋(LOVE)は知らなかったという感じかな?

村のみんなのことは大切で子作りもするけれど、
コルに対しては特別な感情を見せるのが萌えました////
(明確に違いが見えるのよ…( ´艸`) フフフ)

本当は外の世界に興味があるようですが、
ディモルには外に出て行く選択肢はなくて……。

一カ所に留まることが出来なかったコル。
一カ所に留まることしか出来ないディモル。

相反する境遇を抱えて居た彼等だからこそ、
知らない世界をもたらす相手に惹かれてグッときます!!
幸せな出会いが良い方向に作用してくのはホッとしますね。

ずっと仲良く暮らしてくれーーーーヾ(*´∀`*)ノ
(ただ今後子作りをどうするのかはあまり考えたくない…)

4

安息の地

作家様買いです。

自分の身体から毒を出してしまう体質のコルチカムと
獣の姿のまま人化しないサフランは双子の兄弟で、
二人は故郷を捨てて転々と放浪していました。
でも、とあることがきっかけでそんな生活が一転します。
そしてー…。


二人の過去のお話は辛くて悲しかったけど
ギルガ族の人たちと出会ってからの二人は幸せそうで
見ているとこちらまで嬉しい気持ちになりました。
でも、コルチカムがディモルのことを好きになってしまってからの、彼の気持ちは切なくなりました。

二人の恋がどうなるのかすごく心配だったけど
コルチカムの気持ちがわかるサフランが居て良かったなぁって心から思いました。
サフランのお陰で二人がくっついたと言っても過言ではないと思います。
コルチカムもサフランも安心できる地が見つかってよかったです。

1

ただただ幸せを願って。

モフモフと言えば、九重シャム先生!!です。そして、獣人なのにイケメン!なのです。

そんなモフモフにウキウキしていましたが、双子の兄弟の過去(特に義父からの仕打ち)が想像以上でつら過ぎました。その描写を思い出すたびに、胸が痛くて心が抉られるようで。

その分、2人が出会ったギルガ族の人たちの優しさと、ディモルフォセカの愛情に癒されました。愛されることを知った2人の心からの笑顔に、ただただひたすらにこれからの幸せを祈りましたね。

ここまで書きましたが、ちょっとショックが大き過ぎて上手く纏められません。きっと読み返すこともできないと思うので、個人的意見で中立評価です…すみません。

2

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