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oborodukiyo ni aisare okoshiire
一夜さんの絵柄が大好きで、思わずジャケ買い。
あらすじにも書いてあるのでここでも書いてしまいますが、今作品は輪廻転生もの、あるいは生まれ変わりものです。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
晴葵は両親亡きあと父方の祖父に引き取られた青年。
祖父は老舗の和蝋燭店を営んでおり、祖父の姿を見て育った晴葵は自然と祖父の後を継ぎ和蝋燭職人になることを決意。これからまだまだ祖父に教えてもらいたいことがある、と思っていた矢先に祖父が逝去。身内がいなくなり孤独になった晴葵だったが祖父の葬儀の際に一人の男性がやってくる。500万という高額な香典を持ってきてくれたその彼にこんなに高額な香典は受け取れないと返そうとする晴葵だったが、あれよあれよという間にその男・朧谷に丸め込まれてしまい―?
というお話。
晴葵という青年は家族を若くして失うという薄幸青年ではありますが、けれど序盤はかなりコミカルです。近所の人や幼馴染に救われることや、晴葵の性格が明るく前向きな青年であるということも大きく作用していますが、一番大きな理由は「朧谷」という男性の存在かと思われます。
イケメンで、なぜか晴葵にしか見えない刀を持っている。規格外のお金持ちで晴葵にめっちゃ執着している、そんな朧谷は、言葉遣いも古めかしくちょっと変わり者。に見える。それでいて晴葵のことはすごく大切にしている。
けれど晴葵からすると、朧谷がなぜ自分にいろいろしてくれるのかわからない。もしかしたらコイツは自分を拉致監禁するつもりなんじゃなかろうか。そんな二人の温度差が非常にコミカルに描かれているからでして。
序盤に晴葵が子どものころにした経験が描かれていて、朧谷という人物と晴葵の間には繋がりがあるのだろうと。もっとはっきり言ってしまうと晴葵は朧谷の大切だった人物の生まれ変わりなのだろうと。読者には序盤から提示された形で物語は進んでいきます。
王道の展開といえば展開ですが、そこに朧谷が飼っているポメラニアン(の姿をした「何か」)とか、朧谷という人物の謎、という因子が加わり、どういうお話なのか気になってページを捲る手が止められませんでした。
晴葵という青年は好青年ではありますが、今作品の萌えツボはずばり攻めの朧谷さんでしょう。彼の意地っ張りな内面とか、一途さとか、あるいは恋人に対する深い愛情とか。これでイケメンでお金持ちだというのだから萌えずにいられるかという、まさにスパダリの鑑です。
今作品には、登場人物はそう多くはありません。
ありませんが、過去、そして現在。
登場人物たちが等しく魅力的で、敵キャラですら不思議な魅力を秘めています。さらに時系列としては非常に長いお話なので、ぎゅっと萌えが詰まった、そんな感じ。
一夜さんの描かれるスーツだったり和服だったり、これらがまた良い!
長い長い年月を経て、やっと幸せを手に入れた二人の姿にほっと一安心する、非常に愛情深い作品でした。
先生買いしてみましたが、王道で読みやすく、それゆえにさらっと読めてしまったので中立にしました。元気な受けが好きな方でしたら良いのかも。本編230pほど+あとがき。
半人前ながら祖父から継いだ和蝋燭店を浅草で切り盛りしている晴葵(はるき)。祖父の葬儀の日にとんでもない金額の香典!と知らされたため、声をかけたのですが、そのイケメンの腰には日本刀が提げられていて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
篤志(受けの幼なじみ)、風吹(攻めの側に仕える妖、現世ではポメラニアンorお子様姿)、十六夜(攻め父)、焔(攻め叔父)ぐらいかな。風吹も元気っ子で可愛いです。
++ 攻め受けについて
受けは生まれ変わりちゃんで、男子らしい男子。なよなよしてなく、きっぷがいいと言われる部類に近い方と感じました。ちゃきちゃき江戸っ子風味とでも言えばいいのか。さっぱりした良い方です。
攻めは一途だなあ・・・・1000年、受けが転生するのを待ち続けていた方。風吹と共に待ち続けたのはすごい。昔は俺様系統でしたが、待ち続けているうちに人間丸くなったというか、色々考えたのか、なんとか受けと心が通って、めでたしめでたしというお話なんですが。
今一つ二人の思いに入れ込めなかったんです。受けとデートしているシーンはあれやこれや楽しかったのですが、恋心の盛り上がりというものをもう少し楽しみたかったかなと思った一冊でした。
安定して面白い真船るのあ先生だし、イラストも一夜人見先生なのでとても楽しみにしていました。
あらすじも世界観も好きだし凄く期待して読んでいたんですが、何か自分が期待する萌とはちょっと違ってました。あっさり読了してしまったというか、それ何か違うと思った箇所が何度もあったんです。
朧谷(朧夜)の執着とか後悔とか、晴葵を大事にする気持ちは伝わって来ました。ところが晴葵が元気が良過ぎるというか、中々歩み寄る気配がないのがとても焦ったく感じたんです。
前世の記憶を取り戻すキッカケも朧夜の父親の働きかけだったし、自分の朧夜への気持ちが確信出来たのも幼馴染みがキッカケだったので、甘さと萌が全然ないんですよね。
それに晴葵を狙ってた存在がいたんですが、朧夜との直接対決もあっけなく解決したのが肩透かしだったというか…。晴葵(葵)の性格の設定がそうだから仕方ないとは思うんですが、あのキャラを全くの無関係な者にした方が面白かったのではと思いました。
度々現れる朧夜の父親の存在も中途半端だったし、真船るのあ先生の好きなものを全部詰め込んだ作品だそうですが、詰め込み過ぎて中途半端になってしまったように思いました。
それと風吹をもっと活躍させて欲しかったかもと思いました。
今回は千年の時を超えて生きるあやかしの王と
亡き祖父の店を継いだ和蝋燭師のお話です。
攻様が待ち続けていた受様と恋仲になるまで。
受様は幼くして事故で両親を亡くし
その数年前に祖母を亡くして1人暮らしてしていた
祖父に引き取られます。
祖父は和蠟燭店を営む和蠟燭師で
絵に描いたような職人気質の寡黙な人でしたが
黙々と絵付けをする祖父の姿が受様は大好きで
ゆくゆくは店を継ぎたいと思っていました。
夜間高校に通いながら和蠟燭作りを学び始めて約6年
受様はまだまだ半人前ですが
数日前に心臓に持病にあった祖父が仕事中に突然倒れ、
救急搬送されるもそのまま儚くなってしまいます。
あまりにも急な別れに受様は呆然自失状態で
祖父の葬儀の手配もご近所さん達の助けで
何とか終えたものの1人の寂しさは何ともできません。
仏壇に手を合わせて心の中で話しかける日々ですが
仏壇に置かれている厚い香典袋もまた
受様を気ぜわしくさせるのです。
その香典袋は祖父に生前世話になったという
男性が置いていったもので彼こそが今回の攻様です♪
高額過ぎる香典に受様は慌てて攻様に声を掛けますが
攻様は喪服の腰に日本刀を下げていた上に
受様がよく見る夢に現れる幽霊に瓜二つで
「近いうちにそなたを迎えに行く」と
意味深な言葉を残して去っていくのです。
攻様はいったい何者なのか!?
そして彼と関わった受様の未来とは!?
千年の時を生きるあやかしの攻様と
祖父のような和蝋燭師を目指す受様の
輪廻転生ファンタジーになります♪
受様がよく見る夢とは
夜中にふと目を覚ますとは出な柄の直垂と袴、
立派な毛皮の付いたマントのようなものを羽織った
銀髪の美丈夫が現れる夢です。
葬儀に現れた攻様は銀髪ではないものの
夢の人物と瓜二つの容貌で
なぜか受様の心はざわついてしまいます。
受様は高額過ぎる香典を返すために
攻様の自宅を訪問するのですが
なんだかんだと拒否られた上に
食事やドライブに付き合わされる事となり
攻様と自分の因縁を知っていく事となります。
輪廻転生モノとしては
ごく王道で鉄板なストーリー展開なので
安心して読めるという利点はありますが
受様を千年も待ち続けた攻様なので
何があっても揺るぎない感じ過ぎて
過去世のクライマックス位しか
ハラハラしないのがちょっと残念でした。
先年待ち続けた攻様の粘り勝ち的な展開は
萌ツボで良かったです。
ラノベ風厨二設定のイケメンがどこまでも重い男だと思ってたら…。
壮大なお話ですね!
千年も待って21年間常に見守り続けて。
どうりで好きな食べ物やゲーム、行きたかった場所を知ってるはずだ!
前世の記憶が戻ってからの現世の部分が短めですね。千年も待ったのに生身で再会したら朧夜はなぜか無表情で言葉足らずで。
昔はあんなに感情豊かだったのに。
すべてがわかると朧夜に感動なのに、現世での彼が会話は噛み合わないし言葉足らずだしで物足りない。
でも晴葵とのデートや食事とか感無量だったんだろうなあ。
愛し合う二人が千年かけて結ばれる、途方もない時間にも感動するのですが、うーん、なんか萌え切れない。なぜだろう。
育メンパパぶりもいいですね!家族になれて余生も頑張って!