好きになったら、さようなら。

suki ni nattara sayounara

好きになったら、さようなら。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×22
  • 萌8
  • 中立6
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
53
評価数
20
平均
3 / 5
神率
15%
著者
紺屋眞咲 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866695006

あらすじ

真面目で実直な優等生・古橋聡矢が
人気のない校内のトイレで出会ったのは、
全身をずぶ濡れにし、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせる
男子生徒・久我基成だった。

“男を誘って休学していた"と噂され、周囲から
好奇の目に晒される日々を送っていた久我は
ある日、不良に襲われかけたところを古橋に助けられる。
善良で真っ直ぐな古橋の存在に惹かれながらも劣等感を煽られた久我は
とある目的を思いつき古橋に近づいていくー。

表題作好きになったら、さようなら。

高校2年生
留年して聡矢と同学年になった先輩

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下漫画

レビュー投稿数2

重めの設定に対して内容が薄い

重めの設定を用いているのに具体的な話の肉付けが薄い。結果として、話が上滑りしていて展開についていけないと感じてしまう。キャラクターの過去やそこに基づく心理描写を丁寧に描き切れていれば、もっと良い評価になっていたと思う。
❝キャラクターのバックボーンは雰囲気を察して❞で成立している作品もあるにはあるのでそれ自体を全否定する気はないが、それが成立する程の表現力(表情の描き分け・コマ割り)はまだないように思う。

絵柄は流行りの絵柄っぽく、終始綺麗。
キャラクターの生い立ちを丁寧に描き切るか、表現力が追いつくかのどちらかを次作には期待したい。

2

絵柄も良いし設定も良いが。

初読みの作家さま。
今作品がデビュー作でしょうか?おめでとうございます。
あらすじと、電子書籍さんの立ち読み部分を読んでみて、綺麗な絵柄に切ない系のお話かな?と思ってそのままお買い上げしました。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





高校2年生の古橋くん。
真面目で品行方正、優しく穏やかな彼はある日トイレでびしょ濡れになった同級生を見かける。いじめられているかも。そう心配になった古橋くんはその彼・久我くんについて友人に聞いてみることに。すると、本来は一つ上の学年の生徒、だが、レイプ未遂の被害に遭い、結果留年した生徒なのだという。

本来の同級生たちと学年が別れ、クラスで浮き気味な久我くんに心を配る古橋くんだったが、ある日、久我くんが男子生徒たちに襲われているシーンを目撃してしまい…。

というお話。

噂話が先行し友人が少ない薄幸青年の久我くん。
一方ワンコさながらの好青年・古橋くん。
うんうん、久我くんは美少年ゆえに友人だと思っていた人物に襲われてトラウマ持ちなのね?それをワンコ・古橋くんに愛され幸せを手に入れるお話ね?

そんな風に予想しながら読み進めました。

が、うーん。

なんて言うのかな。
ちぐはく感が凄い、っていうのか…。

久我くんは男に襲われて留年し、という薄幸青年ですが、さらに生徒たちからもある種の侮蔑と性欲発散の意味もあって襲われ気味。それに対して恐怖心と自身に対する肯定感も低い男の子。

なのに、ですよ。
古橋くんには自分から迫ったりする。かと思うと顔が近づいただけで怖いし、他の男たちに対する拒否感もすごい。
これがね、古橋くんに対してもおどおどしているというか消極的に関わるということなら理解できるのですが、古橋くんに対してだけ敢えて煽ってみたり自分から迫ってみたりする。

なんで?
と、そこが引っ掛かり話に入り込めず。

さらに言うと、久我くんを襲った人物と久我くんの関わりの描写がほとんどないために、なぜそうなったのか、二人の今の関係は、久我くんの心情は、と部分がさらりとしか読みとれず感情移入しづらい。久我くんがレイプ未遂にあったのも久我くんから誘った、という彼が孤立することになった噂話も、なぜそういう話になったのかも全然わからない。ほかにも、え、ああ、うん…、みたいな感じが否めなかった。

久我くんと古橋くんの恋の成就というか恋心が育っていく、いわばBL作品としてキモとなる過程も全く読み取れず、終始おいていかれた感にまみれた感じ。なし崩し的に想いが通じ合ってしまった、みたいな?

絵柄は綺麗ですしバックボーンは非常に魅力的。
タイトルの意味もとってもいいんですよ。久我くん、という男の子の繊細で複雑な内面と、彼の傷ついた感情を端的に魅せるツールになってるんです。なのに、いやそれゆえにかな。期待しつつ読み進めるといきなりはしごを外された感があって残念な気がしました。

綺麗な絵柄にナイスなバックボーンのお話を描かれる作家さまなので、次回作に期待したいと思います。

3

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