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sentimental dotei
蔦屋一馬の物語
吉池マスコ様の新作！と飛びつき、なんの予備知識もなくむさぼり読む。
そしたらさ…なんと！
「つたや家」のお兄ちゃん・一馬の過去編じゃないの！
ウギャぁぁぁ〜…‼︎
「つたや家」読んだ時、一馬兄ちゃんの恋のいきさつ、すごく気になってたんですよね。というのは、お相手の「星野先輩」。
だってお堅いお役所勤めなのに元ヤンて。
一馬の辿った道のり、その全てで恋し続けていた「星野先輩」との馴れ初めが遂に読めた！
もうこれだけで「神」しかない。
本作の設定は、一馬高1、星野先輩高3。
星野はクラスメートの花沢に秘密の恋。でも一馬は気がつく。
諦めきってる星野に何かしたくって。
そして花沢に彼女ができる。
一人泣く星野を慰めたくて。
そっか…そういうはじまりだったのか…
星野先輩がやっぱりイイんですよ。一馬がいつの間にか夢中になるのわかる。
強くて、でもほんとは強がってて。一馬の優しさにふともたれかかって、でも頼りきりはしない。
一方一馬は…暴走馬か！
まぁしょうがないか。星野先輩はエロいし、自分は童貞だし。翻弄されまくってます。
だけど、一馬には本当の恋心がある。混じりっ気ない一途な恋心。
性欲は勿論ありつつ、欲しいのは「星野先輩」その人。挿入と射精が欲しいのとは違うの。
そこがマスコ作品の読みどころなんだよなぁ…
「ぼくの好きな人」
巻末に配された短編は、星野が卒業し一馬が高2の時の話。
いじめられっ子の一馬の同級生視点です。
いじめから助けてくれた一馬が好きになってしまった後藤。
この後藤が可愛くっていじらしくって。
でも読者は知っています。一馬は星野先輩一筋。後藤はどうにもなりません。
出だしを間違えた吉野を応援すべき…なんでしょうね！コッチも1作品語れそうです。
男子の片思いは萌える
つたや家の長男・一馬と星野先輩のなれそめ編。
おもしろかったです。
つたや家でも一馬が星野先輩呼びするのがわかる内容でした。
かわいい温和な雰囲気なのに実は怖いらしい星野先輩が同級生に片思いをしていることを知る一馬。
笑顔が切ない星野先輩に恋しちゃう。
不器用ながら一生懸命な一馬がいいです。
星野先輩もほだされなのか好きになっちゃうのわかる。
タイトル通り、センチメンタルな童貞パワーなお話。
かっこいいはずなのにどこかおかしくておバカで不器用で切なくて笑っちゃう男子が吉池先生節で好きです。
もう1本は一馬に片思いする後輩・後藤のお話。
この後藤視点の一馬がかっこいい。髪型変えちゃったりしてちょっと大人っぽくなってる。
かっこいいのにどこかアホっぽいところもいい。
健気でどじっ子でピュアな後藤が一馬に憧れるのがわかる〜となる描かれ方がすごくいいです。
で、後藤と一馬の仲良くなり方もめちゃくちゃいい。
一馬が後藤に好きな人（星野先輩）のことを照れながらちょっと語るのがかっこかわいい！
一馬のごっちん呼びがツボw
吉野先輩がごっちんと仲良くなれる日がくるといいですね。
