お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
himitsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
以前、木原さんの「片思い」を読んだ時に「この人はもしかしてMY NG作家さんになるんじゃないか」と思った。
その後、気がついたのだけど木原さんの作品は以前にも2回も読んでいた。
とっくにNG作家だった。
「ウィード」だったか…男を拉致してゲーム感覚で輪姦レイプして金押しつけて堂々と逃げる出だしのものがあって、その時に一発NG作家になった。
ムカつき過ぎて記憶から削除して数年経ち、BLランキングに名前が載っていたので一気に6冊ほど買ってしまいました。
「秘密」やっぱりNG作家にしてた判断は正しかった。何で忘れてたんだよぅ、私。
ただ「ウィード」の時とは違って最後まで読んだ。
何故最後まで読んだかというと、受けが勘違いをしていた理由が解明されていなかったから!
その一点に尽きる!!
何故男を殺して冷凍庫で凍らせチェーンソーでバラバラにして再び冷凍庫に入れたと!!そんな勘違いをしていたのか!最後まで読んで、結局解明されないまま終わった!
……いや、もしかしたらどこかで解明されていたのかもしれないけど、私は気がつかなかった!けど2回は読みたくない!
木原さんは筆力があるだけに読んでて痛い!それが嫌!!
私にとってのBLはあくまで娯楽なので、そんなヒリヒリするようなズキンズキンするような話が始まっても嫌過ぎるのです。
しかも、今回はその嫌さに拍車をかけたのがイラストでした。
陰気。そもそも表紙からして嫌。
何なのこの奥側のキモい笑い方してる男は。もしかしてこの人って失読症の攻め?キモいんだけど。
中の挿絵も全部陰気臭い。
話は力強いと思います。でも何で受けが勘違いをしていたのか解明されないままだし!!ちょっとこういう障碍関係のシリアスな話は苦手。
なんていうか、どう受け止めたらいいのか分からないんです。
まだまだ木原さんの作品一気買いしたものが残ってるんだけど、気が重い。
買った以上は意地でも読むけど、筆力があるだけにキツイ。
檻の外→美しいこと→と読んでの秘密!
めちゃくちゃ良かったです〜(´༎ຶ༎ຶ)
描写の感じから、んっ?あれ?って感じてたんですが、でも木原さんだしなぁ。。
って色々構えつつ読んだけども本当にもう良かった(。>﹏<。)
色々抱えてた二人だから、幸せになれたことがただただ嬉しい。
破れ鍋に綴じ蓋とはまさにこの二人の事だと思いました ٩(ˊᗜˋ*)و
秘密2からの秘密3で、もしや秘密2は従兄弟同士でくっつくというフラグか‼︎
と、ニヤニヤしながら読んでたんですが、そんな安直な事は流石に起きないですね ⊂(¯×¯٥)⊃
障害って周りの理解がどれ程大事か改めて考えさせられました。
おばあちゃんがとっても偉大で、素敵でした。。
私も充のおばあちゃん大好きだ╰(*´︶`*)╯♡
表紙の暗い感じと、読み始めで殺人の空気が漂い、木原作品でこれはきっと病んでるに違いないと、購入はしたもののずっと放置したままでした。最近になり木原音瀬中毒が再発、恐れながらもこの作品を手にしました。これがなんと、期待を(いい意味で)裏切る心温まるストーリー。痛く悲しい場面が全く出てこないというわけではありませんが、充と啓太が両想いになってから(充はずっと一途でかわいい)の二人の関係は確固たるものだし、充が家族との亀裂を修復していけそうな気配が見えたり、胸を締め付けられるとてもいいお話でした。何気に二人の絡みシーンも多く、充のあどけなさと床上手さのギャップに萌えましたv。
表題作の「秘密」は、ある秘密を抱える大学生・啓太と、幼い言動に似合わずセックスがうまい充が、夜に飲み込まれるように惹かれ合っていく話で、啓太の視点で書かれています。
緊迫感あふれる独白から啓太の混乱ぶりが伝わってきて、読んでいるこちらまで混乱してしまいました。この混乱こそが彼の抱える秘密に深くかかわっていたことを知ったのは、最後のどんでん返しで。充が隠し続けていたある秘密も、明らかになります。ホッとすると同時に、特に啓太の秘密についてはやられたと思いました。
物語がずっと謎めいたタッチで描かれていたのは、二人とも秘密を抱えていたからなのだと納得。茶屋町さんの木版画を思わせる線の太いイラストが雰囲気にぴったりでした。
啓太と充が互いに抱えるものを自然に受け入れて生きていく結末に、救いを感じました。愛する人が受け入れてくれたら、それだけで生きていける。そんな二人の微妙にかみ合わないやり取りが微笑ましくて、いい。このくらい力が抜けていれば、きっとうまくいく気がします。(啓太の秘密の元凶は前の恋人の暴力だと思われるので、充がいれば大丈夫でしょう。)
始まりはサスペンス、終わりは愛があふれる結末で。怒涛の展開に振り回されて心臓の動悸が止まらなかったのが、最後にときめきのドキドキにすり替えられたような錯覚を覚えてしまいました。
「秘密2」は、啓太から充の従兄・孝則に視点が変わり、なぜ充が家族と別れ自活するようになったか、なぜゲイになったかが明かされています。充の苦労話には胸が痛みますが、孝則と充のやり取りがなんとも微笑ましく、温かい気持ちになります。この孝則という人物がとても魅力的で、この話が一番好きです。
成り行きで充を預かり自立するまで面倒を見て、その後も「辛くなったらいつでも話を聞いてやるよ。」と言う優しさ。しびれました。口調は厳しいけれど、愛があります。
充への親心が強すぎて啓太に意地悪したエピソードには、クスッと笑ってしまいました。今は充を支える啓太のことをとても評価しているのですけれど、おくびにも出しません。これは孝則の秘密なのかもしれませんね。そして、充が可愛くて、啓太の留守中にちょっかいを出してしまったことも…。
「秘密3」は、啓太や孝則のように充に深くかかわることのなかった、充の弟・樹の視点で書かれています。短編ながら、幸せについて深く考えさせられました。
冷たい実績主義の父親をなぞるように生きてきた樹は、充と再会したことで、自分が愛を知らないことに気付いてしまったのではないでしょうか。そして、それは母にも姉にも言えない秘密であり、認めてしまえば自分も姉たちが言う父のような「可哀そうな人」になってしまう…。
最後の結末に希望を感じました。充が嬉しそうで、私まで嬉しくなりました。きっといつか和解の時が来るような気がします。
誰かを愛するから隠したい秘密、隠しておくのが少し楽しい秘密、自分を守るための秘密。三つの物語から、いろいろな秘密があり、そこには何らかの強い思いがあるのだと気づかされました。秘密って、持っているだけでエネルギーが必要で。それでも秘密を持つのは、きっと幸せを願う気持ちがあるからだと思いました。
受けの啓太を中心に、読み書きにハンデを抱える杉浦充と、充の従兄弟であるゲイの榎本。主な登場人物はこの三名。厳密に言えば他にも登場人物はいるにはいるのだけれど。
啓太と充を中心に描かれる今作は、とても閉鎖的な空気を漂わせています。それは、この三名がマイノリティーである事が根底にある事。そのため、客観的というよりは啓太の妄想か現実か、判別不能なモノローグによって、読者は翻弄されていきます。
啓太の視点から描く事により、より感情移入するような錯覚を覚え、より彼の混乱や苦悩が伝わって来ました。これは客観的に理屈で説明するよりも、ダイレクトな効果を与えていると思います。
今作では、杉浦充というキャラが一際光っていました。彼を取り巻く成長物語と言っても良いでしょう。
読み書きにハンデがあるからこそ、照らうことなく心をさらけ出す無垢さや純粋さが、彼の魅力であり短所でもありました。想いを伝える事に必死になるあまり、吃音が出てしまったり、感情の抑制が得意ではなかったり。けれど充の真っ直ぐさは言葉を飛び越えて、直に触れ合う方がよっぽど雄弁なのです。
だからこそ、慈しまれる深い愛を欲しがっていた啓太の心を溶かしたのだと思います。
二人の想いが通じ合う場面は、とてもユニークながら今作の一番魅力的なシーンでした。充のコンプレックスに対し、どうでもいいと一蹴してしまう啓太の清々しさが素晴らしい。双方のベクトルがまるで違うからこそ、欠落したものを含めて愛し愛されたい。そんな微笑ましい二人が可愛くて仕方ありませんでした。
榎本視点の話も非常に面白く、彼もまた魅力的でした。また、榎本では充を幸せには出来ないなという事を再確認させてくれる話でもあります。けれど、充にとって榎本は間違いなく恩人なのです。榎本もまた、恋人とは違った愛でもって彼を包み、導いてくれました。逃した魚は大きいと、半信半疑のように思う榎本のキスは、充の幸せを祝福し、願い続けるこれ以上ない贈り物でした。
最後に、充の弟である樹視点で描かれる作品も、短いながら非常に読み応えがありました。読後物哀しさがありながらも、救いを感じさせるに充分な結末です。
思考まで父親の焼き直しとなり、それすら気付いていなかった樹は、姉と母親から語られる充について動揺してしまう。そのまま乱雑に開けてしまうプレゼントのくだりは痛々しいことこの上ないです。
ですが、動揺するという事実はまだ何かの余地を予感させるだけの希望がありました。彼の本当の苦悩はこれからかもしれませんが、それすらも充という存在は凌駕するのではないかと期待せざるを得ません。
夜読んで、仕事行って帰ってきて読んだんですが、もう仕事中「早く続き読みたい続き読みたい…」とイライラしてました。それくらい続きが気になる作品でした。
啓太は「誰かにそばにいてほしい。死体がある家に帰りたくない。泊まる家がない」、充は「愛する人が欲しい。自分も愛されたい」そんな理由から始まった言わば偽物の関係が、ページをめくるごとに本当に愛する者同士の関係へ変化してゆく様がとても良かったです。
殺人やら冷凍死体やら誰からも理解されない学習障害者やらなかなかショッキングなトピックが多い作品でした。一見その一つ一つで充分話は書けるくらいなので、ゴテゴテしているような感じですが(飽くまで私個人の感想です)、とても具合良く調和が取れていて、「人が人を好きになる過程」というやり尽くされたものがとても新鮮に感じました。※何目線なのか、というのは目をつぶってください。
今作の前に読んだ木原先生の「薔薇色の人生」がとっても面白かったので、同じく人気のある本書を手に取りました。結果めちゃくちゃ面白かったです。文句なしの神評価!
あと、茶屋町勝呂さんのイラストがまた素晴らしい。インパクトのあるタッチが秀逸です!
充(攻め)の膝に跨るように座る啓太(受け)のイラストや、報われない恋に涙する充(攻め)を宥める従兄弟=榎本のイラストが、特に好き。
●「秘密」:杉浦充(受け)視点
まあ、ホントに度肝を抜かれました。だってBLなのに主人公の一人である啓太(受け)が「殺人」て。ええっ!マジ?重い、重すぎる!と。ですが、読みながらふと分かってしまいました。これはきっと主人公の「妄想」に違いないと。そう信じたら安心して読めました、途中までは。
ところが終盤に差し掛かったころ、私は自分の認識が誤っていたかもしれないと思い始めました。それは、啓太(受け)が殺した男の入っている冷凍庫を海に沈めようと運ぶシーンを読んだあたりのこと。とっても重量がありそうなのです。やはり死体が入っているから?
加えて、その冷凍庫の中身を確認したと思われる充(攻め)が、急きょ啓太(受け)を手伝い海に投げ入れるシーンを読んだため。また、その翌日にとった充(攻め)の行動のため。充(攻め)は、愛する人のために他の何もかもを捨て、自らが出頭するのです。
私は泣きました。充(攻め)の無償の愛を感じたからです。なかなか出来ることではありません。こんな場合、啓太(受け)に自首を勧めるのが普通でしょう。あるいは関わり合いになりたくないと逃げるか、通報するか。こんな充(攻め)を、誰だって愛さずにはいられませんよね。
「無償の愛」ということで内容は全く違うにもかかわらず、私は「容疑者Xの献身」を思い出してしまいました。この「容疑者Xの献身」は東野圭吾著の推理小説で、映画化もされております。BLではないため、ここで取り上げるのは間違っているかもしれません。ですが、犯人が生まれて初めて愛を知り(正に純愛!)、その愛のために殺人を犯します。殺人は憎むべき犯罪であり同情は禁物と知りつつも、ラストは嗚咽がこみ上げるのを止めることが出来ませんでした。
無償の愛とか、献身愛はまさしく私のツボ。「秘密」では、啓太(受け)はこんなにも充(攻め)に愛されています。幸せなことです。何はともあれ、大どんでん返しありのハッピーエンドという、ホントに素晴らしい恋愛小説でした。
●「秘密2」榎本孝則(攻めの従兄弟)視点
「秘密」の5年後のお話です。恋人同士が、今も仲良く暮らしている風景が描かれており、ほのぼのします。また5年後の設定ではありますが、ずっと過去に遡り、充(攻め)がいかにして家出をし、自立するに至ったかが描かれています。
それとディスレクシアについても多くのページが割かれ、うんうん、なるほど、と納得させられました。充(攻め)は、字の読み書きが出来ないため、頭が悪いと思い込んでいました。でも違っていたのですね。私自身も興味を持ち、ググってみました。
まず、ディスレクシアとはギリシア語の「困難(ディス=dys)」と「読む(レクシア=lexia)」に由来しています。つまり知的に問題はないものの、読み書きの能力が困難な症状ということです。文中にもその症状の一つとして、「波の上に書いているみたいに、字が歪む」とありますが、想像するのが難しいです。一目瞭然と思いまして、参考までにとあるサイトのURLを張り付けておきます、ご参考まで。
http://childs-disability.academy.jp/ld/post-838.html
●「秘密3」杉浦樹(攻めの弟)視点
「秘密2」と同じ時期の設定です。充(攻め)は、啓太(受け)の助力を受け通信制の高校を卒業できました。二人ともちゃんとラブしているし、良かったなと思える書き下ろし。実は私は本編よりもこちらの作品の方が好き。などと言うと語弊があるかもしれませんが、とにかく泣きました。
充(攻め)を捨てた父親は今も変わりなく傲岸不遜の嫌な奴です。でも、それ以外の家族(母親、姉、弟、故祖母)が優しくて、優しくて。彼らの事情や心情が伝わってきて、目頭が熱くなりました。BLというよりはヒューマンドラマに近いかもしれません。だから好き嫌いが分かれるかもしれません。
充(攻め)が、樹に託したプレゼントに「ほんとうに、ばいばい」の言葉が添えられていて、これには涙腺が崩壊しました。ラストは母と姉が訪ねて来てくれるところで終了。余韻がたまりませんでした。弟の樹が父親に似ているため、ちと心配ではありますが…まあ、大丈夫でしょう。今後は兄の影響を受け、人の心が分かる優しい人間になることを祈らずにはいられません。
とにもかくにも啓太(受け)が充(攻め)を支えているのが嬉しかったです。心の琴線に触れるBL、最高でした。未読の方には是非、お勧めです。
ハッピーエンドです
木原音瀬作品ではかなり優しいと思いました。
いきなり、人を殺した。というところからこの物語は始まります。
ですが、読み進めていくうちに、あ〜なるほど〜と納得してしまうのが木原先生の面白さだと思います。
ディスクレシアという言葉や意味も初めて知りました。周りの人には理解されにくい難しい問題だなと思いました。辛い過去がありながらも素敵な男性に成長した充くん。
充くんと啓太がお互いを必要としているところでが好きです!
まず、茶屋町勝呂さんの暗い色合いの、切り絵のような表紙・挿絵の迫力が凄いです。題名の「秘密」との相乗効果で、追い立てられるような、色のない作品世界が迫ってきます。
(ネタバレ注意)
知的障害っぽい攻めと統合失調症っぽい受けの物語。
攻めの杉浦充の障害は、実際はディスクレシア。識字障害というものです。知能指数的には決して劣ってはいないけれど、その違いのわからない厳格で権威主義の父親から絶縁されて、圧倒的な劣等感の中で生きている。
対する受け啓太は現実と妄想の境がわからなくなって、殺したはずの男の幻覚に怯える。
この、どん底の2人の運命の出会い。啓太の殺人妄想が激しく、読者も殺人が現実と思っているから、かなり切迫した描写が続きます。
なんとも逃げ場のないような、切羽詰まった啓太の怯え方が迫ってくる。
結局殺人は妄想だったようで、警察沙汰になりはしたけれど2人の生活は変わらず。充の、常識的には少しズレてるが圧倒的な愛し方が奇妙な癒しになる気配がする。
「秘密2」
充の過去編。
好きになるとあまりにも一途すぎる一面が語られるが、今は啓太が充の識字障害を理解してサポートし、高卒の資格も取って料理専門学校に通う。
パーソナルな話ですが、近しい人に知的障害があって(軽度だけど)、障害絡みの話はどうしてもさらりと読み流せない。生きづらさや将来の不安などを目の当たりにしているから…。そんなこともあって、充の『僕は今のままでいい。人よりちょっとゆっくりだけど、これでいい』この言葉にはグッときてしまった…
「秘密3」
充の弟、杉浦樹の視点。
樹は父親に似て、頭のいいエリート路線。弁護士。充の存在を恥じていて、自分たちの人生からいなくなってくれたことを喜んでいる。
ここでは姉の5歳の息子が字が読めないことを告白される。
そしてそれが「ディスクレシア」という診断名で、欧米では支援の対象であって、よくある症状であることを初めて知る。それはただのバカ、家族にとって恥ずかしいバカの兄が1人の人間であったことを悟る場面でもある。
しかし幼い頃から間違った認識で兄を見ていた樹には、今更その認識を変えることも難しい。それでも…
ラスト、母と姉、ディスクレシアであろうその息子が充を訪ねてくる。家族の和解の予感エピソードです。
なんつー純愛……
主人公の啓太、クソかと思ってたけど後半で挽回!
愛に満たされてました。
何しろ杉浦の一途さと健気さ!
読み終わるまでに2度、涙を流しました。
2度目に読んだ時も同じところで涙が出る。
名作!
⚠︎この感想は、先に読んだら駄目なネタバレをしてます。読んでない人は回れ右して!!
んー...え、ていうか啓太の妄想癖はどうなったの?!大丈夫なの?あれ、正真正銘の精神的な病気だよね?!パラノイアだよね?治療はしたの?
...というのが読後の正直な感想です。 前半で啓太の秘密が彼自身の妄想が生み出したものだと明らかになったところで終わりました。後半は、お互いの傷を舐め合いながら精神的に正常を取り戻すのかと思ったのですが、充のキャラクターを他人視点から掘り下げて終了。 もちろん失読症でやや精神も幼い彼のことも心配だったし、家族とも啓太とも良い関係になりつつあることに安心しました。でも私は啓太の方も心配なんです。だって殺してもないもの恋人を殺したと信じ込んで冷凍庫を海に投げ捨てるって、かなり重症でしょう。病院に行って治療しないとなかなか治らないでしょう。でも、彼がこの病気と立ち向かったという描写が一つも出てきませんでした。充を支えながら、彼にも支えられて暮らしてるということは分かりましたがそこが本当に気になります。 他の作家様の本だったら見逃していたかもしれませんが、御都合主義な展開に決してしない木原先生の作品だからこそ気になりました。
でも、お話は面白かったので好きです。あと、充は木原先生の攻めのテンプレの様な人物でした笑 まあまあかっこいいし、優しいし、セックス上手いのに失読症で幼い。受けの啓太に子供のようによしよしされていて、母性本能が擽られました。あと、すぐにポロポロ涙を零すところがとても健気で私も泣きそうになりました。 啓太は、精神的に参っていたので木原作品のテンプレである人間出来てる受け様とは少し違っていました。でも後半はそんな感じでした。二人とも依存しないと生きていけないタイプなので、お互いにそうしながら末長く生きていけって感じです笑
なんだかんだ言って、キャラクターも魅力的だし、話も面白かったので是非是非読んで欲しいです。オススメです。
まさか一体誰がしょっぱなから冷凍庫に○○が入ってると思うよ?
という感じなのですが、これ…BLでよかったんですよね………?
な感じの読み始め。
序盤で謎解き出来てしまい、以後安心しながら読むことが出来ました。
とはいえ、お話は至って真面目。
純粋すぎるくらいに純粋な心を持った攻の杉浦と、卑屈で微妙に根暗な受の啓太。
このお話はそれぞれが持つ『秘密』に焦点をあてたものだとは思うんですが、もの凄い家族愛のお話でもありました。
行き詰まり、袋小路に追い詰められていくように見えて、それでも最後は
もの凄く救いのあるお話で心がぽかぽかになります。
木原作品は、ラブラブ幸せ桃色ハッピーエンドをそもそも期待していないので、読後が良かろうが悪かろうが話として普通に楽しめてしまう。
杉浦、よかったね、うん。
ラストの1ページにうるっとくる。
ホント、杉浦よかったね。
私は実は、講談社さんから文庫になったのを知ってこの作品を知りました。講談社さんはすごいね。箱の中、美しいこと、そしてこの、秘密。木原作品を3品も。ありがとうございます。もっともっと出してください。次は、「片思い」か、「薔薇色の人生」がいいな。
ああ、今回もそういう攻めで来ましたね。好きです好きです。一途な攻め。苦しくなるくらい好きな人のことが好きな男。けれどもその男には何か一つハンデがある。犯罪者であったり、すごく年上であったり。木原作品の中でそれがいいんですけれどね。切ないですね。
今回は識字障害。この障害を持つ充は、このために人から理解されずに生きてきた身。だからこそ、一度、一人の人を好きになるともうその人にずぶずぶにのめりこむ。そんな充は一見怖いでしょうが、この充の愛に、気持ちいい、心地いい、と身をゆだねていく啓太の心の移ろいがよかった。もう切なくて胸がいっぱいになった。
ラストの啓太の独白「これからどう状況が変わっても、自分たちの関係はたぶん終わらない」というのもよかった。あの打算的な啓太がこうも変わった。そして、あの卑屈な充がああも変わった。
ああ、愛とはかくも人を成長させるものなのか。胸が熱くなる。涙が込み上げてくる。
なんですかねこの主人公は・・・・・簡単に言うと「ひぐらしの鳴く頃に」の症状をわずらったような人物です。ひぐらし知らない人はごめんなさい。
字が読めない男(ディスレクシア)と小説家になりたいと夢をみる男の恋・・・愛を書いた一冊だと思います。
たぶん、主人公も精神的障害をわずらっているんでしょうがここでは詳しく書かてしません。
この主人公の思いこみにより充がかなり振り回されめんどくさいことになります。
自分のアパートへ戻れない事情がある啓太はその筋のバーへいき誰か寝るかわりに泊めくれそうな男を探すことに。
本当はゲイじゃないけど経験があるため別に誰だってよかった雨風しのげれば・・・・。
バーで出会った充はどこか挙動不審だが泊めてくれるというのでついていくことに。
互いに秘密をかかえながらも共鳴しあっていく二人。
不器用で純粋な充に保護欲をかきたれられはじめるが自分には誰にも言えない秘密があって・・・。
啓太の秘密を知った充の行動力はんぱないです。
おかげで大変な思いをした二人だけどだからこそ充からのたくさんのものをそぞがれ自分を大切に思ってくれているかを改めて感じる啓太。
めでたしめでたし~。
バーのマスター目線(充の従兄)
充と啓太が出会う前の充との出来事がつづられています。
充がなぜ家族と絶縁なのか何故字が読めないのに一人暮らしをしているのか何故セックスがとてつもなくうまいのかここでわかります。
そしてなぜ啓太を手放すことをおそれるのかも・・・・。
マスターは可愛がってあげられても充を愛してあげることはできない。
体はふれあっても心はもらえないことを知った充は少しだけ大人の階段をのぼりはじめるのです。
最後は
充の弟目線
充の学生時代や偶然出会った充の印象など充が啓太と付き合ったあとのお話が読めます。
ラストは少しお花が咲きますよー。
おもしろかったですとても。
BLでなければ、
BLが万人受けするものならば、
親にも勧めていました。
ミステリー調で、ホラーテイストな感じの
普通のBLではないストーリーといいますか、
とにかく、木原さんの作品はどれも素晴らしい。
だけど、
(ここからネタバレありです)
結局啓太はどうなったの?
ただの妄想癖だっていうオチ?w
それとも奥にまだ深い真相が存在するの??
私の読解力が足りないのか???
啓太の心理表現というか、
啓太自身のことについての設定?が、
とても曖昧な終わり方だったように感じます。
なんか納得できない。
もっと刺激的な結末を望んでいたため、
期待しすぎたかなって、思いました。
まあ、あの方法しかハッピーエンドが思いつかなかったのかな、
とも思いますが、
私なら、
「結局逮捕されて、出所するまで犬のように啓太を待つ充の心情」
なんかを見てみたかったような・・・
なんか、充のことは、
幼少期?から大人に至るまで細かく書き綴ってくださってるのに、
啓太のことは秘密1でしか楽しめない。
正直、秘密2,3の主人公は、
彼らじゃなくてもよかった気がするが・・・・
秘密3を、啓太目線でのストーリーにしてほしかった~
私は、基本受け攻め以外に関心しないので、
読んでいても退屈でした。
榎本の可愛さが半端なかったのでいいですけど^^wwwww
榎本可愛いよ榎本wwブヒヒ
木原先生の作品の中でも比較的?ww辛くない作品だと思った。
どっちかというとミステリーテイストで、BLとか以前にお話として面白い。
この作品でしか味わえない設定……この世界感がとにかくハマる。
ある程度、読者は自分の環境に置き換えて作品を鑑賞すると思うんだけど
自分の環境に置き換える暇なく、意識が飲み込まれるというか……
木原先生独特の感じが本作品にもあって、最後までノンストップな感じ。
ただ、やっぱりオチが弱いかな~と思ってしまった。
急いで終わらせたのかな?って思うくらい。実際はわかんないけど。
でも、あの終わらせ方しかなかったような気もする。
想定外の終わり方でも良かったような……と高望みしたくなる作品。
色々と噂には聞いていたものの、どの作品から読めばいいか怖くて、まずは『牛泥棒』が、入りやすそうだと思ったのですが、この表紙に惹かれて。
作品の中でまた好き嫌いが分かれるとお聞きしていたので、正直おっかなびっくりでしたが、読み出したら面白くて止まらず、没頭して一気に最後まで読みました。
秘密1,2,3となっていて、2と3で充の生い立ちが明らかにされたり、啓太とその後幸せに過ごしていることがわかり、幸せな気分にさせてもらえますが、作品の持つ独特な緊張感は薄れてしまう分、惜しい気が。
でも2と3がいらないというわけじゃなく、むしろ3はかなりぐっときた。
家族への贈り物に添えた杉浦の拙い手紙が泣けました。
現実と妄想の境目があやふやなパラノイアの、内なる闇を見事に表現されているあたり、ディスレクシアという障害を明かすタイミングの巧みさ、DV被害者の心理描写の絶妙さは、BL小説というよりも、登場人物がたまたまゲイのサスペンス小説のようです。
個人的にはもっとグロくてもいいんじゃないかと思うシーンもありましたが、サスペンスがメインじゃないんだもんね。読者はBLを読みたいんだった。
そんな風に勘違いしてしまうほどに、読み物として秀逸。
刑事やゲイバーの客のセリフを通して、さりげなく主要人物の心理を説明するところなど、好みです。
すべての登場人物が生きてたな~。
杉浦の父親も徹底的に俗な人間でよかったですし、中でも杉浦の従兄弟の榎本はいちばん気になる人物でした。
杉浦の父にダメージを与えたいのなら、杉浦ではなく、その弟の樹を自分の世界に取り込めばいいのに!と、間違った方向から応援してたりして。
そろそろ年下の彼氏でも、と洩らしていましたが、可愛い恋人をみつけてるといいなあ。
もう1冊木原さん作品を買えたので、これから読みます。
とくべつ好きになれそうなキャラもいなかったのですが、
読んでいると先が気になるので、さらっと読み終えた。
啓太が妄想野朗だったと確定した時は、ショックを受けましたが、
榎本さんが嫌味や文句を炸裂していたので、徐々にすっきり。
充の弟目線には感動しました。「おかあさん あか おとうさん・・」て
文章が、ちらっと視界に入ってきた瞬間、涙してしまいますね。
母親と、姉達が来た時は嬉しくてホッとしました。
どうも私の中で、杉浦充さんと、箱の中などに出てくる喜田川さんの
ポジションが所々重なってきてしまい、頭が軽くモヤモヤしました。
木原先生作品の中でもこれはことにお勧めしたい一冊。
元・恋人を殺して冷凍庫に入れた啓太と、ちょっとオツムの弱そうな充を中心に進んでいく話ですが、
そんな、はたから見ればイビツな二人がたまらなく愛おしく、美しい。
恋人になじられ、はずみで絞め殺した啓太は、苦悩の末、大型の冷凍庫を買い込んでそこに死体を入れます。
しかし、それからというもの、日々、殺した恋人の幻影に悩まされ、自宅に帰れなくなってしまう。
読みどころの一つは、この啓太の苦悩なんですが、終わりのない悪夢が連綿と続くさまに啓太同様、手に汗握る。
そうした中、ゲイバーで突如、声をかけてきた充にすがりつく思いで「家に泊めてほしい」と頼み込みます。この充、言葉がうまくつながらない挙動不審ちゃん。しかし痛いほどに啓太を愛し、好きだと囁く。一見すると、ヤバそげなんですが、充の愛はどこまでも透明で純粋。
相手がたとえ頭ちょっとイカれてそうでも、多少ブサイクでもここまで愛されればほだされて当然かと思うほど。その愛し方に胸が詰まる。
第一部だけでも腹いっぱいなんですが、続く二部では充と家族の関係を軸に、家族とは何ぞや?条件付きの愛の悲しさが胸に刺さる。
そして三部。一部では啓太をひたすら愛しつくす充ですが、その後、啓太が深い慈愛を持って充をはぐくむ、そういう感動的な話に展開。
途中、ディスクレシア(難読症とも言われますが)をトピックにしていますが、さらりと描きながらも、きちんとディスクレシアを調べているところにも拍手。
日本ではまだ認知度の低い学習障害(決して知能障害ではない)ですが、有名なところでは、俳優のトム・クルーズ、ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソンがそうですし、レオナルド・ダ・ヴィンチやアインシュタインもディスクレシアだったのではないかと言われるほど、欧米ではよく知られる障害です。
…だからって、ディスクレシアをファッショナブルなもののように書いていないところに好感。
ディスクレシア持ちとその家族の葛藤をかなり生々しく書いているところを見ると、木原先生、かなり取材されたのではないかと思います。
あらすじ読んだだけではちょっと読むのに気後れしちゃったんですよ。でも違いました、全然違う。木原作品はホントに読んでみないとわからないものや面白さがあるなと、改めて感じた1冊です。
殺した元恋人の死体を自宅の冷蔵庫に入れている理由で家に帰りたくない啓太は、誰でもいいから家に泊めてもらうためにゲイバーで充という男に出会います。
「秘密1」では啓太視点、「秘密2」では充の従兄弟・榎本視点、「秘密3」では充の弟・樹視点で“杉浦充”という1人の男を通しての物語が描かれています。
“杉浦充”という人物があるハンディを抱え劣等感を抱きながらも1人の人物を真っ直ぐに愛する姿勢とか、優しさ、信念…そういうものに強く魅かれました。
3つのストーリを読み終えた後のなんとも言えない余韻…なんともたまらないものでした。いろんな感情が入り混じって、でもそれは決してマイナスではないんですよ。あたりまえだけど、これは絶対読んでみた人にしかわからないです。この余韻ぜひともいろんな方に味わってほしいです!!
3部に分かれてます。
「秘密」→啓太目線
「秘密2」→充の従兄弟の榎元目線
「秘密3」→充の弟樹目線
あらすじの「大きな冷凍庫が唸る部屋で、独り夢を見たくなかったから」から始まるミステリーのようなホラーのような話かと思いきや、このような“ジャンル”という一言ではくくれない物語です。この作品を読んだあとの感想としては、作品としての萌度はほとんどありません。
杉浦充というキャラクターの魅力。
実際こんな人いたら萌えるー!絶対惚れる!!
とか全くないのに、私はこの充のキャラとしての魅力がこの作品の良さの一つだと思います。
彼の抱える「秘密」。これを知り、過去を知り、彼自身を見直すと萌えどころではありませんでした。
充の発する言葉は全くオブラートに包まれていません。
人を傷つける危うさはあるが、そこには充の本心しかない。
ストレートで一つ一つが本当に心に響くんです。
1部の「秘密」が陰鬱な文学青年、啓太目線で進み、彼の「秘密」が非常に背徳的で倫理に反する事なので、何をしてもどんな喜ばしい場面でも灰色の背景のようにしか映りませんでした。
充の過去を描いているのが「秘密2」です。
あえて触れずに。
「秘密3」では充の家族が総出演し、家族愛に涙しました。
樹は、充とその周りの人物全てを見下し父親の血を受け継ぐ嫌な性格な人物です。
しかしそれは、誰しも持ち得る考えや感情の寄せ集めであり、単に「こいつほんと性格悪いな」では済まされませんでした。自分もこういう一面は絶対あるし、寧ろ胸が痛くなりました。
木原作品を読んだ人なら少なからず抱いてしまうだろう、「後味の悪さ」に不安があるとしたら安心して下さい。
落ちるとこはありますがちゃんとハッピーエンドです。
じつは木原作品の中で別格に好きなお話。
いやまあ、正確に言うと、【秘密】と【COLDシリーズ】と【箱&檻】が同列で別格なんですが(笑)
私は木原さんの作品を知らない人に何かをオススメしようとするなら、一番にこのお話を薦めます。
木原さん独特の、痛さ、苦しさ、ズルさ、醜さ、人の欠けた部分、それでも生きなければいけない葛藤と矛盾、そういうのが全部ぎっしりつまっていると思います。
(そして痛さ具合が木原作品初心者に優しい/笑)
読んでいても苦しくて、切なくて、怖くて。
啓太を求める杉浦は、とても無邪気です。
本当に、子供が欲しいものを欲しいと言うようにまっすぐ手を伸ばしてくるから、啓太のずるさを知っている私はすごく切なくなります。
まっすぐな杉浦はとても気持ちが綺麗で素直なんですが、小説だからそう思うのであって、実際いきなり目の前に現れた人がこうだったら、きっと少し怖い。
その辺を「BLフィルター」にかけることなく、ちゃんと「不気味な男だ」と感じさせるリアルが、木原作品の良さであって、深さでもあると思います。
ディスレクシアという障害がもしなかったら……。
代わりにこの綺麗な心を持ち続けることは出来なかったかもしれない、と思うのはきっと私がこのお話にドラマを求めているからこそ考える、自分の都合です。
だって杉浦がまっすぐなのは、なにも障害のせいじゃないもの。
字が読めないというだけで、人としての情緒とかが欠けているわけではないんだから、逆にディスレクシアなのにこの心を持ち続けていられたことのほうが、ずっと奇跡だと思うんです。
そのことに、続編を読んで気付きました。
本当に本当に、嬉しかった。
家族を思う姿も、しっかり自立の道を歩んでいる姿も、その傍らに並々ならぬ啓太の努力があることも、本当に嬉しかった。
託したプレゼントに添えた、不器用な文字の手紙の、最後の一文にぶわ~~~っと涙が出ました。
これから読む方が知ってしまうともったいないので、ここでは書きません。
とにかく読んで欲しい、大好きな作品です。
真夏の夜、眠る場所を探して街を彷徨っていた啓太は杉浦という純朴な男と出会う。
セックスを条件に彼の部屋に泊めてもらうことになった啓太。
彼には部屋に戻れない理由があった。部屋の中で不気味な唸り声をあげる巨大な冷蔵庫。
その中には、かつて啓太の恋人だった男が眠っている。
そう、啓太が殺した。
ただ都合のいい相手に過ぎなかった杉浦の一途な想いに次第に惹かれ始める啓太だったが……
前半はミステリーというかホラーだった。
痴情のもつれで恋人を殺した啓太は、偶然であった頭は悪いが実直な青年、杉浦のところへ転がり込む。
この恐怖と罪悪感と、杉浦のまっすぐな気持ちのギャップがなんともいえない味わいです。
でもやっぱりホラー。
後半は障害をもった杉浦の家族の確執と和解の物語。
ディスレクシアという言葉を初めて知った。そういう意味でも興味深い。
木原作品は2話とか3話とかがあると何か悲しい出来事がおこるんじゃないかと毎回ひやひやするのですが、今回このラストで本当に良かったと思います。
殺伐ラストじゃなくて本当によかった。
色々あった二人だけれど、これからは一緒に幸せに歩いていけるといいよね。
たとえそれが一種の共依存だとしても。
「秘密」がキーワードな作品でした。
啓太にはある秘密があり、そのせいで自分の家に帰りたくないと思っています。
誰か泊めてくれるところはないかとゲイバーに入った啓太は充という男に出会います。
そして啓太は充の家に泊まり、体を重ねます。
しかし充は啓太を一心に好きだと告げてきます。でも啓太は自分の秘密が知られたくなくてなにも言うことができません。
この啓太の秘密というのがまた怖かったですねー
あ、実はドMでしたとかそういう秘密ではないです(笑)
その秘密のせいで悪夢を見るようになったり。啓太の思考にはちょっとゾクッとしましたね。
ただこの秘密のオチはちょっと読めてしまいました。もしかしたら~と思っていたら案の定w
そんな秘密をもつ啓太に恋したのが攻め・充。
充は啓太より年上ですがしゃべり方が子供っぽくどこか変わった男。
字が読めないといったり、千円札があるのになぜか万札で買い物したり。
これにも理由があり、ある意味これも攻めの「秘密」だったりします。
きつく怒られるとすぐ泣いたり、嫌われないよう必死なヘタレ攻め。人によってはうざいと感じる人がいるかもw
なんにもできないような男と思ってましたがヤるのは上手いらしいですw
エロシーンは多かったかな。木原さんなので性描写がたくさんあったわけではなく、したということがたくさん書かれていたので。ちなみに受けの啓太が早漏です。
本編が終わったと思ったら、そのあとの短編2つは充の従兄弟・榎本視点と充の弟・樹視点の話が。
榎本から見た充、樹から見た充の話が書かれていて、後半は充にスポットが当てられてます。
結果的にハッピーエンドで。
啓太も辛い過去があったので充みたいに一途に想ってくれる恋人ができてよかったなあと。
充も良かったね(´;ω;`)最後が充にとって嬉しい出来事だったんで良かったと思いました。
ただ後半が第三者からみた話だったので、もうちょっと啓太or充視点で読みたかったなあと。
それにしても充は好きになった人まっしぐらですね~w無邪気だけど、なんかヤンデレに成長しそうな気が・・・w
主人公・啓太は自分の家に帰りたくなかった。何故ならそこには死体があるから。自分が殺した元恋人の柳沢が…
そんな風に始まるこの物語。啓太は家に帰りたくない一心で街をさまよう。誰でもいいから今夜泊めて欲しい。セックス込みで構わない。そんな時に出会ったのが杉浦充と言う男だった。子供のように喋る、少し間の抜けた不器用な男。最初は都合のいい相手だと思った啓太だったが次第に純粋で真っ直ぐ気持ちを伝えて来る充が心地いいと感じるようになって…
最後の方にどんでん返しが来ます。それを書いちゃうと面白くないかもなので書かないけど。でも、私は何となく予感はしてました。きっと、そうなんだろーなーと。それでも、ぐいぐいお話の中に引き込まれて行くんですよね~。さすがは木原音瀬さんです。
で、最後は無事ハッピーエンドで終了☆書き下ろしも二作ありますが、これは、啓太と出会う前の充の話と本編のその後の話になっています。どちらも読みごたえ十分に楽しませて貰いました♪読後、心が暖かくなるようなストーリーです。
50歳のすすけたオッサンとかイヤミなデブとかを萌え対象に変えてしまう偉大な木原音瀬さん。
今回もパッとしない男が主人公の相手役です。でもやっぱり萌えた。
この作品はネタバレしたくないです。
あらすじにサクッと触れると、人を殺して冷凍庫に詰め込んでアパートに帰りたくない主人公の啓太が、セックスを条件にバーで知り合った杉浦の家に泊まることになる。愚鈍な杉浦に、少しずつ惹かれていく啓太。
一人の人間のなかに存在する恐怖と安らぎ、光と闇、愛と憎しみ、醜さと優しさ、正常と狂気、相反する二つのいろんな概念が、木原さんの緊張感あふれる文章力で矛盾なく描き出されていた。
崩壊の予感に胸を痛めながら読み、最後はホロリとさせられました。