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hana ni sasu kage
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
王道な展開であらすじを見ただけであらかたの予想が出来ても、ネタばらしを読むのが楽しみという話でした。
攻めの仕事を頑張っている描写が、仕事が出来る攻め好きにはヒットでした。
松阪家の愛人の息子・仁科史郎 一途硬派攻め×松坂家の養子と言われる杉浦日向 健気メガネ受け
母親が愛人で息子の仁科は妄執の犠牲者となり、女と言うものに複雑な思いを抱くように。
大学で杉浦に会って、誰にでも笑顔で親切で、そんな彼は自分と違って恵まれた生まれだと思い、敬遠していた。
ところが自分と境遇が似ている事に気づいて好意を持って、二人で住み始める。
杉浦から友人以上の好意を抱かれている事に気づき、仁科も自分の気持ちに気づく。
幸せに続いていた日常が、杉浦らしくない事を言い出して、姿を消される。
新婚のような幸せな暮らしぶりから、急転直下の展開。
金をせびるなと言って関係を否定していたはずの父親の関係者から接触があって、杉浦が父親の愛人になっている上に養子になったと衝撃的な事を聞かされて。
ただ一目でも会いたいが為に行ったら、お金がないと幸せになれないとダイヤの指輪を見せびらかしながら、信じられない事を口にする。
それでも杉浦を信じていたくて近くに寄りたくて、嫌っていた父親の会社で働くことに。
仁科の一途さに、胸打たれるものがあります。
家族への縁薄いものがあってようやく手に入れた恋人に裏切られたが、まだ彼を信じている。
会いたくて会いたくて、夢にまで杉浦のことを見てしまうのには、泣けました。
そうなんだろうなって予想は出来るのですが、ネタばらしの時は感無量です。
人の幸せというのは、お金だけじゃないんだなと当初からわかってはいたんですが、実感させられます。
利害を考えるのは仕方ないかもしれないが、そこまで追い詰めた周囲の搦め手が嫌らしかったかな。
今後の2人の活躍を、続編で読んでみたいです。
杉浦も仕事は出来る男なはずで、周囲が杉浦を見直す瞬間とかあるだろうなと考えただけで、ぞくぞくする。そんなエピソードが追加で欲しかったですね。
エロ:★3 普通、無理矢理も有
総合:★4 予想は出来ても、こういう展開や健気受けが好きです。