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zetsubou no etoile
マスコ先生の電子単話。
巻数表示など無く、これがここで終わりの短編なのか、長編として続いていく1話目なのかはわかりません。
私個人としては、ブツっと終わる話って色んな想像ができるから結構好き。だからこのまま終わる短編でも全然OKだけど、一般的に言えば何も始まってないから続き求む!となりそうです。
主人公は、元総合格闘家で元道場経営の三池翔。
元、っていうのは道場は潰れてしまったから。妻とも離婚し。
でも、そんな三池を慕っているのが初心者クラス生だった大学生の多岐川世那。
ヒョロヒョロと細っちくて、バレエなんて習ってた世那。
しかし、「かかと落とし」のキックに何か光るものを感じた三池は…
道場を畳んで、プライドも何もかも無くなって、でも自分が紹介してやったジムでまだ格闘技に取り組んでいる世那を見た時、三池の心に小さいけれど確かに火が点くのです。
BL的にいうと。
世那は三池に憧れて、三池は世那に可能性を感じて、という間柄だけでここでは何の恋愛要素/性的要素もナシ。
三池は結婚してたし。
と言いつつ、離婚後は女装ゲイボーイみたいな由起夫の部屋に転がり込んで面倒見てもらってる。アッチの方もね。
Hシーンは三池と由起夫で軽く、です。
特に起承転結の無い短編なのでサラリと読む感じでした。
ところで由起夫ってもしや「マイ・ボーイ」の由起夫の過去???
元総合格闘家の翔の道場が潰れて借金取りに追われ離婚してどん底の中、翔を慕う大学生で入門していた世那が現れる。
一緒にいる時に借金取りがやってきて、翔はやられるがままだったのに世那は鮮やかな蹴り&飛び蹴りでやっつけちゃう。
あとあと面倒なのでやられたままの方がいいと言った翔だけど、後に世那の蹴りを思い出し笑い出しちゃうのがおもしろい。
元気ない翔に由紀夫ちゃんがえっちなことをしてくれている最中なのにねw
─閉じた目の下で星がまたたく
─そしてあの時の様が
絶望の中で世那という光を見つけた喜びと救い。
世那がバレエをやっていたからこそのきれいな蹴りがいいです。
で、翔はやる気を取り戻し師匠のジムへ行きしこたま怒られる。情がある師匠にかわいがられている。
由紀夫ちゃんも翔の負担にならないようカラッと支えてあげるのがいい。
それだけ翔がいい男なんでしょうね。きれい好きだし。
BL的にはこれから何かが始まりそうな導入部という感じです。
この続きは師弟モノ、バディモノとしてもおもしろそうと〜想像がふくらみます。