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てのひらから甘く伝えて、そのじれったい想い
表題作(描き下ろし)は「てのひらの宇宙」のその後のお話です。
美大受験に失敗し、同じキャンパス内にある専門学校の情報処理科に通いながらサークル活動で油彩を描いていた真咲は、コンクールで受賞できなかったら絵をやめようと思っていましたが落選。選考に残ったメンバーの中で1人だけ大学の油彩科ではない男・一慧(舞台美術科)に羨望を感じていたところ、偶然彼らの仕事を手伝うことになり・・・
伏線がわかりやすいので、先が読めるといえばそれまでですが、自信をなくし後ろ向きになっている真咲と、勇気付ける一慧のやり取りがたっぷりとページをとって描かれているのでゆっくり読めます。3歩進んで2歩下がるっていう状態です。ほんの一瞬のキスまでたどり着くのに何ページかかったんだ?
じれったいけど、若者の恋ってこれでいいと思います。
描き下ろしの表題作以外は、古い作品なので絵が全然違いますが、お話は村上先生のいいところが詰まっていると思います。最近の作品以上にピュアな感じ。セリフもちょっとくさかったり……。
向いてないと思っている絵をやめようか悩む主人公。その悩みと恋の悩みが混ざってて、青春だなーと思うのです。
基本的に、目標を持って頑張る若者には弱いので、私のツボでした。(ただし、絵が全然違うのでご注意を)
絵をあきらめようとした真咲が油彩科でもないのに油彩で唯一コンクールに残った一慧に興味を持ち、
その絵に惹かれ手のひらに書かれた宇宙を大事にしてたけど、
その一方それ以前より一慧は真咲を知っていて、そもそもモデルにもしていて・・・
大半が1997年という本の作成時よりさらに10年も前の作品。
(1本だけ2007年の書き下ろし)
すでに横から見て「すでに話が見えてるのになかなかじれったさ」というストーリーのほんわかさは健在です。
・・・が!
絵が・・・うん。相当違う。特に物凄く不自然に長いアゴラインが気になる。
押上美猫さんの書かれるとがりアゴをさらに歪めたような感じでしょうか。
続きを書くために「旧版を見て表紙を閉じる→泣く」を100回も繰り返した4コマがありますが、それなら今の絵でもう一度書き直していただきたかった・・・せめて全ての顔のアゴを1mm修正してもらえれば。
ためしに顔のアゴを隠して読んでみたら感じていたモヤモヤなくすっと読めました。
この作品もかなり懐かしい作品です
この時代のBLに多かったラインのイラストではありますが
パターンはそんなに離れていないので、普通に読めます
ただ文字が多いかな
紹介文ふくめですが
文章が多いなという印象でした
主人公の2人の感じは今でもよくみるパターンなので
昔から系統は同じなのだと思います
美大生どうしの2人なので
感性で会話するようなことが多く若干わかりにくいきもしたり
じれったいというより
まどろっこしいなという気もしました
村上さんの作品じゃなければ
読み終えなかったかもしれません