ぱるりろん
mizu yorimo toumei de yutaka
駅のホームで、知らない男に抱きしめられた二三(ふみ)。
二三でなくてもそんな事態になったらパニックを起こすと思うのですが、その知らない男はキスしようとしてきて、この後ホテルに行かない?とまで言う。
この段階でかなり普通では無いのですが、「俺は二三のお父さんと付き合ってた。何度浮気されたか」などと騙るのでした。いきなり衝撃の展開です。
ネタバレで恐縮ですが、この人は二三のお父さんが学生の時に、アルバイトで家庭教師をしていた先の教え子で、長いこと片思いをしていたとのこと。
二三は帰宅してお父さんに直撃し、お父さんがクズだと知るわけです。
このふらふら流されて付き合ったり浮気したり二三のお母さんと結婚して離婚したお父さんが、人畜無害な風情なのが余計に納得というか、クズでも仕方ないなと思えてしまう(その辺りも説得力がある)。
ただ前述の知らない男(由海)の方が、前述の衝撃の行動ゆえに得体が知れなすぎて、クズ呼ばわりされているお父さんよりもなんとなく悪意を感じます。
64ページのお話で、読み応えがありますが、由海×二三の恋愛はまだこれからで序盤といった感じ。続編があるなら読んでみたいです。