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rakuen made mousukoshi dake
新作完全書き下ろしで、セクサロイドと人間との純愛を綴った作品になります。
ヒューマノイドと人間との恋って使い古された感のある設定なんですけど、なのにこれが、すごくすごく良かったんですよね。
ものすごく切ないのに、同時にめちゃくちゃ優しくてあたたかいお話で。
帯に感涙必至となってるけど、本当に泣けましたよ~。
また本文中で攻めがですね、受けの居ない世界に意味はないと思うんですよね。
逆を言えば、受けの存在こそが、彼の世界に意味を持たせるんだろうなぁと。
例え作られた生命だろうと、その胸に宿る愛情は本物なんですよね。
もう、めちゃくちゃ感動ですよ!
で、内容です。
ヒューマノイドが存在する世界で、自我に目覚め人間のふりをしてひっそりと暮らすセクサロイドの本田。
そんな彼が、家事ロボットの修理に訪れた販売店で出会ったのが、店員である晴。
彼と関わり合ううちに、セクサロイドである自分が恋した事に気付きますがー・・・と言うものです。
こちら、テーマが「ロボットと人間との恋」なんですよね。
で、面白いのが、ヒューマノイドである攻め視点で語られる所でして。
本田ですが、ヒューマノイドでありながら、ちゃんと人間としての感情や意思を持って、普通に生活しているのです。
そんな彼が唯一分からないのが、恋愛感情。
セクサロイドの特性的に、恋愛感情の芽生えは無いと言う設定で。
えーと、安西先生ですが、キャラ達の心の機微と言うものの表現が大変お上手なイメージなんですよね。
や、まさに恋に落ちてゆく瞬間のはずむような心地だったり、気持ちが通じ合い、愛しさや幸福感で酔いしれるような心地だったり的な。
今回もですね、最初はちょっと可愛いなぁくらいから、会える日が嬉しくてたまらない、やがて考えるだけで愛しさが込み上げてくるてな感じで、主人公の恋する心情と言うのが、とても丁寧に繊細に綴られるんですよ。
恋をしないはずの彼が、受けを好きになったー。
それを読者が、ごくごく自然に受け入れられるほどに。
もうね、二人が出会って、恋に落ちて、やがて気持ちが通じ合い、いつしか恋人同士として深い絆を築いてゆくー。
前半を使って、二人の数年に渡るこの日々がとても丁寧に綴られてるんですよね。
これがあまりに可愛いし優しいもので、読んでてひたすらニヤニヤしちゃうし萌えちゃうんですよ。
本当に、この恋愛パートが最高なんですよ。
さすが安西先生!なんですよ。
が、ここで問題になってくるのが、テーマである「ロボットと人間」と言う彼等の存在自体の違い。
本田ですが、セクサロイドである事を隠したまま、晴を恋人にしたんですよね。
自身がセクサロイドだと言う事を告げて、晴を失いたくない。
ただ全然老いる事のない自分の身体と、いつまでも隠し続ける事も出来ない・・・。
それでも、離れる事はどうしても出来ないー。
本田のこの葛藤がですね、幸せな日々の中に滲むため、とてもあたたかいのにどこかしっとりと切ない印象なんですよね。
またここから事態は急転直下。
二人が出会って四年後ー。
同棲中の晴ですが、難病に倒れて・・・と続きます。
ここからがですね、もう涙、涙でページが見えない!でして。
や、これ、本田の選んだ道が悲しすぎるんだけど!
また、彼が晴に残した言葉が切なすぎるんだけど!!
これね、思うのが、彼は晴に出逢えた事が本当に幸せだったんだろうなぁでして。
彼の世界は、晴の存在によって初めて意味を持ったんだろうなぁでして。
ちなみに、ちゃんとハッピーエンドなのでご安心を。
これね、本当に上手いなぁと思うのが、ここから受け視点に切り替わる事なんですよ。
本田によって助けられ完治した晴が、今度は立ち上がる。
読んでて、胸が熱くなったよ。
何度でも恋に落ちと、めちゃくちゃトキめいたし感動しまくったよ!
あーーー!
めっちゃいい話!!
もう本当、めちゃくちゃいい話ーーー!!
えーと、若干ですね、最後が駆け足気味だしちょい都合が良い気もするのです。
でも、二人が幸せだからいいのです。
世界は愛する二人に優しいのです。
と、そんな感じで切なくて優しくてあたたかい。
素晴らしい作品でした。
サブキャラである家事ロボット・おもちも最高でした。
役に立たなくていいから、我が家にも欲しいわ。
ツイッターで表紙を見たとき、なんて素敵な表紙なんだろうと思い購入。
砂浜で手を取り合って歩く二人。
幸せそうですね!!!
読後にこの表紙を見ると「愛!!!!!!」という心の叫びしか出てこないのですが、この感動をなんとか文字に起こしてみようと思います。
ネタバレを踏んでしまうと面白さが半減してしまうので、できるだけ避けながら感想を書いていこうと思います。
まず、本田さん(攻めさん)について。
受けさん(晴)を溺愛しています。
思いが通い合った後の二人の会話なんて読んでいるこっちが恥ずかしくなってしまうくらいかわいいんです!
特に私が好きだったのは、晴がなかなか口に出せない言葉を口に出しやすいように本田さんから言って、晴に復唱してもらうところですね!
(説明下手で伝わらなかったら申し訳ないです…とにかくここが萌えポイントなのです…)
この掛け合いが後々涙を誘うもとになります…
一方で、晴には自分がセクサロイドであるということを隠しながら生活しています。
これは「晴を傷つけたくない」「苦しめたくない」という本田さんの強い思いからです。
相手のことを大切に思っているからこその隠し事。
私の心には早く吐いて楽になっちまえよ…と悪魔のささやきが聞こえてくるのですが、この秘密こそが感動を盛り上げてくれるのです…
ありがとう…
続いて受けさん晴(受けさん)について。
とにかく応援したくなるキャラです。
その性格も、本田さんを想う気持ちも、恥ずかしがっているのも、もう全て何もかもが愛おしい。
本田さんがずっとかわいいを連呼しているのにも頷けます。
物語の最初の印象は「かわいい」でしたが、物語が進むにつれて「かっこいい」に変化していきます。
脳内大悶絶。
読者を飽きさせない受けさんです。
なんかもう読んでいるだけで心が浄化されるような気がします。
ありがとうございます…
ほとんど心の叫びになってしまい、うまく伝えられなかったのが口惜しいです。
尊いお話を読むと語彙が消失してしまうので…
とにかく心が浄化されるお話です…
最後には約束された幸せが待っているのでぜひ!!!おすすめです!!!
安西リカ先生の作品が大好きなので、今回も楽しみにしていました。
BL作品て今の自分の環境とか心情によって、その時に読んだ状況によって受け取り方が違って来るというか、評価も違ってしまうんです。
今回の作品は確かに悲しく思う場面もありましたが、本田の献身的な行動があって救いに繋がったし、最後の最後には奇跡的な出来事があって、こういう救済的なお話が今の私にはドンピシャだと思いました。
未来に希望の持てる展開も凄く良かったです。
孤独だったセクサロイドと人間が出会って唯一となるストーリーがもの凄く素敵でした。
それにお人形が好きだから両親が残した遺産を全て使い切るという信念の秋月の生き方も素敵でした。
出来れば彼女の活動が実り、同じセクサロイドの鈴木の思い人がスリープから安心して目覚められる世界になって欲しいと思いました。
そして鈴木と彼の番外編を是非お願いします!
セクサロイドが人間に混じって暮らしている近未来的なファンタジー。
人工知能を持つヒューマノイド達は、いつしか自意識が芽生え個性が育つようになる。
その中でマスターから逃げ、人間社会の中でひっそり目立たないよう自立しているセクサロイドも。
攻め様は、そんなセクサロイドの本田。
受け様は、高校卒業したての新人社会人、晴。
本田が購入した家電ロボットが故障し、クレームで訪れた家電量販店にて対応をしたのが晴で。
セクサロイドのお話と聞いて、真っ先に受け様かと思っていたのですが、そうか、攻め様の方なのか。
セックスはするけど、恋愛感情は育たない、なんて言われていたセクサロイドの本田の、トキメキや全力の好きがとても気持ちがいい。
まずは本田視点で進むのですが、晴への気持ちにとても胸が高鳴りました。
セクサロイドの本田にとって、セックスは日常なはずなのに、晴とのセックスは、初めての愛の行為で。
本田のドキドキに、私も一緒にドキドキしちゃいました( ꈍᴗꈍ)
難病に倒れた晴の為の本田の選択。
まさかこうなるのかと、もう驚きとショックで、ページをめくる手が止まらない。
その後に晴視点に切り替わるのだけど、本田はどうなったの〜ってハラハラ。
泣きながら本田の姿を探す晴の姿に、私も一緒に泣きました(´;ω;`)
本当に、最後までラストが気になって一気読みでした。
そしてすぐに再読して、はやり同じ所で泣く。
めっちゃ感情移入させて頂きました。
本田の友達の鈴木と高橋も気になる存在。
この2人のハピエンストーリーも読みたいものです。
あと、家電ロボットのおもちもかわいかったです(•‿•)
イラストは七緒先生。
口絵の誕生祝いのシーンにほっこり。
ここでもやっぱりおもちがかわいい(•‿•)
とても良かった。
セクサロイドと人間の恋というSFな世界観なんですが、いつもの安西先生らしい素朴な二人の恋物語でした。
攻めはセクサロイドなんだけど、ちょっとせっかちでおしゃべり好きで寂しがり屋でめちゃくちゃ人間臭いキャラクターなのが魅力的だった。二人の恋の始まり方もめちゃくちゃ普通で本当に平凡な人間同士の恋みたいで、余計に攻めが抱えるただ一つの問題がとても深刻でつらい。結局バレるまで隠し通す道を選ぶんだけど、家に爪切りとか体温計、常備薬等がなくて焦るシーンが印象的だった。細かすぎて必要ないと思いつかないようなアイテムは大変そう。
攻めが孤独を慰めるために買った家事ロボットのおもちがポンコツなんだけどとても愛嬌があって可愛かった。イマイチ会話が噛み合ってないところや、来客に毎回粗茶(冷蔵庫から出したお茶のボトル)を渡してくれるのが可愛い。
攻めのセクサロイド仲間の鈴木くんもとても魅力的なキャラクターで、3人とおもちが楽しそうにわちゃわちゃしてるシーンが大好き。
最後の、世界はあなたが思っているよりも優しいよという希望の持てる終わり方も好きだった。そしてタイトルに感動。なるほど〜。
SFにもファンタジーにも超〜疎い人間のため、セクサロイドってなんだっけ?レベルなもので……。
なるほど、セックス方面に長けたアンドロイドってことなのかーと。
(射精機能まで備わっててすごい。)
セクサロイドの本田と、ふつーの青年・西間木との出会いと恋。
自我を持たないとされていたセクサロイドの本田が恋におちるんだけど、西間木を想う気持ちはホンモノなんですよね。
とことん愛だった。
愛のかたまりだった。
たまに人間の心を持っていない鬼畜としか思えないような犯罪者がいて、世間を震え上がらせるじゃないですか。
ああいう人間であって人間ではない奴らよりも、よーーーっぽど本田のほうが人間らしいと思いました。
生命体じゃないのだけど。
記憶喪失が大好きなのですが、記憶喪失とは言えないけれど一種の記憶喪失みたいな展開になるところも切なくて萌えました。
忘れられてしまった側の苦しみや哀しみも堪能させてもらえて満足。
お仲間の鈴木と高橋も良かった。
「すー」呼びは反則だわ。
おまけに高橋の夢だった料理屋話も、切なくてグワッとなります。
強面だけど気の優しい料理人と、美貌の女将的な鈴木との組み合わせ。
あんたら無自覚だけど、それは夫婦経営ってやつじゃん!!って思いました。
きっと彼らの未来は明るいものだと私は信じている。
そして、おもちも愛らしくて癒されました。
「2人のベッド」がとても素敵なお話で、先生の作風が自分に合うと感じたので新作のこちらも読んでみました。
2人の出会い、別れ、そして再会、とてもドラマチックだけど受け攻めどちらにも共感性が高くて、2人が幸せだと嬉しくて、辛い時には涙が出てしまう、そんな風にハマれた作品でした。
小説のファンタジーに手を出さなかったので新鮮味があり、だけど表現に分かりづらいものも無かったので想像しやすかったです。
ハッピーエンドで本当に良かったです。
鈴木と高橋ももしかして?と期待したのですが、この作品内ではそこまでのお話は読めませんでした。
スピンオフを期待しています。
本田と晴、どちらが先に一生を終えるのかはわかりませんが、きっと幸せな一生を送るんだろう、そんな幸せな余韻のみで読み終えられました。
素敵な作品でした。
アンドロイドが社会を支えていた時代、マスターが変わるたびに記憶がリセットされていわゆる真っさらな状況になるはずが、アンドロイドのかなに自意識が芽生えてくるものたちが出てくる。
機械と思っていた人間たちはその進化に恐れ嫌悪を抱き彼らを排除していく。
アンドロイドの中でもsexに特化されたセクサロイドはその用途に為に非常に高機能に作られており、自我が芽生えた後、マスターから逃げ出し社会にひっそりと溶け込んで生きてきた。
ただ自我芽生えたと言っても愛などの感情は育たないと思われていた彼らの中で、恋愛感情を持つ個体が生まれてくる。
恋をしないと言われていたセクサロイドの本間が恋をした相手は普通の男の子晴だった。
本間は永遠に姿の変わらない自分の秘密にいつ晴に気付かれるかと思いながらも、彼を諦め、恋を捨てることができず、2人は穏やかに恋を育てていく。
そんな時晴にに病が見つかる。
彼の母もその病で亡くなったと言う難病だったが、アメリカの超富裕層だけが受けられると言う最新の治療を受ければ病が治るかもしれないと知った本間は、自分の身を売ることにする。
病を治した晴は自分のためにした本間がくれた献身を思い涙したが彼を諦めることなどできなかった。
穏やかに、ユーモラスを交えつつ穏やかに恋を育て、相手に自分の全てを打ち明けることに尻込みし、相手を失いのではないかと恐れるところなど恋を前に魂を交えたいと望む相手を前には種族関係無いと思う。
アンダーグラウンドで生きるしかないセクサロイドが抱く、周囲への恐怖や切なさ、生きにくさを抱えつつ生きていかなければならない諦めや悲しみも勿論ですが
本当の自分を晒す恐怖、受け入れてもらえないかもと思う悲しみが胸を打ちました。
でも家庭内ロボットおもちや彼らアンドロイドを支える地下組織など優しさもあってとても癒されるお話でした。
また寿命について彼らが出した結論も優しくてうれしかったです。
自我がが芽生えたアンドロイドたちが、隠れて生きることに膿、コールドスリープを経て穏やかな自殺へと進んでいく姿はとても切なくて…彼らに人権が与えられ鈴木が高橋に告白できる日が来るといいなと願ってしまいました。
意思と感情ば芽生えたら、もうモノじゃない。
これからロボット大国を目指すなら、日本人が今考えないといけないテーマだと思った。
良作BL。
製造中止になった時代に残る自立型セクサロイドが主人公。
闇市場で高値が付く希少な存在。
無いのは代謝と死。
特に精巧な造りのセクサロイド、機械の本田が人に恋をする。
恋した相手;晴は遺伝性の難病。
晴は本田に「一生一緒に居よう」と請う。
本田に無かった自意識が目覚め、人のように恋人を想い、葛藤する。
愛する晴の治療費を作る為に、本田は闇組織に自分を売る。
晴の今後を仲間の鈴木に託して姿を消す本田。
治療を受け快癒した晴は、全てを知り、他人の所有物となった本田を探す。
・・ 記憶をリセットされた本田が、また晴に恋をする。
ハピエン。
ヒューマノイドとの恋…。
悲劇しか待ってないっ!と思い恐る恐る
ページをめくり読み進めるわけですが、
なにこれ、多幸感しかない。
前半、ヒューマノイドである攻め君視点で話が進みます。
私、攻め視点のお話し大、大大好きで
しかもこの攻め君、おおらかで包容力抜群、
お茶目なおしゃべりときてますので
消極的な受け君の心を自然に開かせて
攻め視点からの受け君の初々しい魅力が
どんどん私たち読者に伝わります。
くー、さすが安西先生!
後半ではロボットと人間の恋、やっぱり苦悩とか
たくさんの問題にぶち当たり視点は受け君に
変わります。
でも大丈夫。ハラハラドキドキありますが
受け君の勇気と決心と行動で思いもよらない展開に。
いやー、やっぱり安西先生最高です。
攻め君の友達、鈴木君いいよ〜。
あと、おもちもね!ワタシもそちゃ出してもらいたい。