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tsuno mo shippo mo
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作家買い。
九重さんらしい、人外というかモフモフのお話です。
角やケモ耳、しっぽが生えている住人たちが住まう世界が舞台。
幼馴染で唯一無二の親友である滋と絆の2人。
母親を病で亡くし、以来医師である父と二人暮らしの絆と、母子家庭で金銭的に豊かではない暮らしをする滋は、環境こそ正反対ではあるもののうまが合い仲がいい。
そして、二人は恋人同士ではないけれどセックスをする関係で―。
序盤、ちょっぴり話に入り込めず、んん?となりつつ読み始めました。
が、そこからのストーリー展開が実に秀逸です。
視点が滋、絆とときどき入れ替わり、現在、過去が入り交じりながら、少しずつ見えてくる二人の過去や家庭環境。そして、二人の想い。一歩間違えるとストーリーがこんがらがってしまいそうな組み立て方なのに、ストンと読者の胸に「彼ら」が迫ってくる。素晴らしいです。
彼らに角やケモ耳、しっぽが生えている、その必要性も。
特殊な存在ではなく、今作品の世界では全員についているものなのですが、滋と絆の「ソレ」が、きちんと彼らの内面や二人を繋ぐツールになっているのも良い。
滋と絆はきちんと両想いなのですが、序盤、少し歯車が違ってしまったことでそこから溝が深くなっていく。BL展開としては、こんがらがってしまった二人の間の愛がきちんと成就するのか、という部分かと思われます。が、終始甘い空気感が漂っていることもあって、九重さん作品だと時々お目見えするドシリアス展開にはなりません。
そして彼らを取り巻く友人たちも素敵でした。
同級生、先輩、バイト先の仲間。みんなすごく優しくって温かくって。滋×絆の2人にもほっこりさせられましたがそういった周囲の人たちにも気持ちが温かくなりました。
今作品には「死」が常に横たわっています。
大切な人を亡くし、けれどその悲しみを乗り越えて生きていかなくてはならない。切ない部分も描かれていますが、そういった部分が描かれているからこそ、より人の優しさや愛情の大切さがくっきりと浮かび上がっていたような気がしました。
高校生らしい青さや若さも、そしてその明るい顔の裏に隠した孤独や悲しみも、きちんと描かれた良作。九重作品はほぼほぼ読んでいると思いますが、中でもとても好きな1冊になりました。評価で悩みましたが、神寄りの☆4つで。
攻から受への愛がダダ洩れなの好きなんだよね。
受の事を考えると思わず顔がゆるむとか
普段無表情なのに、受がくるときだけ無自覚に可愛いかおしちゃうとか。
嬉しそうにしちゃうとか。
今作の攻もわかりやすくて可愛かった。
相変わらず、ケモミミとか角とかファンシーな
キャラクター展開なわけですが
それ以外は普通の日常でしたね。
普通より大きく、成長しつづける角をもった攻
普通より多きな耳としっぽをもって生まれた受
お互いに支えあって暮らしてきた。
合体する仲で
攻があんなにデレついてるから
最初から恋人設定なのかと思いきや・・・な展開がよかった。
え?!違うの!?
思わずツッコミいれつつ。
とはいえ、なんやかんやで可愛いお話でした。
過去に少々あれな部分もありますが、未来は明るい