それは終わらない恋になる

上手く飲み込めないのはいつものことだけど

帯害です ←買いです(怒)

はじめましての作家さんだったけど「俺の脳を侵食するのは……」なんて 気になるじゃないですか　脳を侵食ですよ？ 前のめるわ


看板作家が相続した屋敷への引っ越しを安請け合いした社長の名を受け手伝いに行っていた若手から出た不満

「相続した品物のひとつで…とにかく不気味…」

あたくし　日本人形とか アンティークドール が怖い部類の人間です
※ オリエント工業のショールームは１回行ってみたいと常々思っておりますが

なんかリアルな彼らに生気感じちゃって　
ヤバい　せいき って打ったら何の迷いもなく性器って変換されてたww　

相変わらず脱線してますね　すみません


若手のかわりに引っ越しの手伝いに向かうタクシーで聞かされる その人形の噂

見る人によって姿がかわる

設定的にはスゴくそそるんですよ 彼に魅了されてつい尽くしてしまうのか はたまた彼に魅入られ 取り憑かれ操られてなのはわからないんだけど

夢かうつつか その狭間で官能をくすぐるように動いていく話なので確実に読み手を選ぶ作品？ 下手したら　脳内妄想癖の強い哀れな男　みたいにしか読めないかも？


うーーんｯｯｯｯ キライじゃない　嫌いじゃないんだけど

日々を過ごすこと必死になって 置き去りにした心の隙間を埋める存在
ただ愛されたかった人形にもった情は 過去の後悔混じりのもの　その辺りはいいの　

ただ 置いていかれる悲しみってところが弱いし　じゃあ人形が愛されたかったのは誰？とか
今を愛してくれたからそれでいいって それだけで逝けるくらい簡単な思いだったんだ？とか
彼の気配が消えるそのときも じゃあそこに込められた誰かの想いはどうなったの？とか
その人形の思いすら 手にした人間の勝手な妄想なの？とか

んんんん 理解力も読解力も皆無なあたしでは太刀打ちできないお話なのか？
全体的に中途半端な感じもしないではないんだけど　短編詰め合わせで端折られたのか まとまってるようには見えるんだけど どうにも上手く飲み込めない　

さながら水なしでカプセル薬飲まされてる感じ？
ほんとに設定は悪くないんですよ だからなおさら飲み込めないことが悔しい


表題作の他に２作品はいってて どっちかっていったらこっち表題作の方がよかったんじゃない？って思ったのが 長さ的にも吸血鬼ものの方

子どもの頃 夜中に窓から抜け出し夜な夜な遊んだのは 家に響く喧嘩の声に耐えられなかったから そこで出逢った吸血鬼

子どもの曖昧な記憶で 夢とも現実ともわからなかったものが あの日の記憶のまままさか目の前に!!!!　ってやつなんだけど

コミカルだしお話もスッキリしてて 想定範囲の結末にも短編だからこその勢いで一気に読まされるので失速もせず完走

ちょっと凝った作りだからあっちが表題作になったんだろうけど 個人的にはこっちの方がよかったな？　ライトなラブコメ風で読みやすかったし

さいごの話の ストーカー気質な男に一方的にコクられ拒絶されて オロオロしてたら逆ギレされて手込めにされちゃった っていう年上受が一番美味しかったけど短すぎちゃって表題作にはならないし……


どうなんですかね？ やっぱり理解力の問題なのかな？

初めましてで申し訳ないけど ちょっと漬け込んでから再チャレンジを試みてみます