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yoshiike masuko tanpensyu hatsukoi
本編となる2作未読なのに先にこちらを読んでしまいました。本編を読んだあかつきには再読したいと思います。
本編を知らずともそういうものなのね〜と素直に楽しむことができました。
忍びシリーズなのがおもしろい。
□泣き虫わんこの永久就職
尋佐が獅子丸を希望した時のあざみ様の「あんたマニアかい?」が笑いました。
その後、獅子丸がどんな変態プレイをされるかひやひやする妄想もおかしかったし。
健気で一生懸命な獅子丸がマスコ先生キャラっぽくていいですね。
尋佐がいい人だったのもよかった。
□はつこい
鵙が走って六郎太に会いに行くのがかわいい。
さっちゃんもかわいい。
□殺し屋せっちゃん
冒頭の回想のエロシーンがコントみたいでおもしろい。
97ページ、コンパクトにまとまっていて読みやすかったです。
『彼と任務とセックスと。』がものすごーく好きなので、電子刊行はすごく嬉しい。
作家様のユーモアが端々に漏れてしまっているとはいえ、本編の暗さ重さエロさとのバランスをとってくださる作品群はほんと、なんて素晴らしい文化なの同人って!って感謝しかないです。(追記:作家様Twitterによりますと、初出は商業誌だそうです。すみません…)
タイトルにあるとおり、初恋がテーマ。(としてわたしは読みました)
しかし、ホモソーシャルな "忍者@現代" なんてあからさまなフィクション設定で描かれる「エロでは充足しえない大きな感情を、エロで埋め尽くす」矛盾に、人間の哀切を感じて愛おしくなります…。
重過ぎてなかなか目を向けられない、辛過ぎて気づかないふりをしている激情を、どうにかなだめすかしてやり過ごすには…そんな状況に思い当たる節があるのならば、作中においてエロがどれだけ破壊力があるのか、なんとなく刺さるものがあるのではと。あ、これはあくまで、フィクション上のハナシですよ?
わたしの場合は本編が想像力でもってカタルシスを得られてしまうという地味に怖い作品だったので、六郎太が鵙とラブいその後を過ごしているのを知ってホッとしました。それと、二人が出会った時から桔梗の立ち位置がずっと変わらないのも笑えたというか。
なにはともあれ、『彼と任務とセックスと。』を読んでいて、なおかつ好きでないと意味をなさない短編作品集なのでは、、と思います。
来ました、「吉池マスコ短編集」!
内容は、「エロ忍者 桃尻忍法帳」と「彼と任務とセックスと」という2大傑作とリンクしています。
つまり、「忍び」モノ!
切ないんだよ、これが…
でも笑っちゃうんだよ…
つまり、最高なんだよ…
「泣き虫わんこの永久就職」
長い勤めの後、いとまをもらった忍び・尋佐(じんざ)。自身も負傷し、相方は殉じた。
一人世話役を連れて行って良いと言われ、選んだのがもっさり重量級・獅子丸。(←エロ忍者に出てくる)
獅子丸は尋佐にどんな変態プレイをされるのかと(勝手に)覚悟してるんだけど、当の尋佐は相方・吹雪の死の場面を夢で見てうなされて、抱いて寝てほしいと獅子丸に頼むのだった…
え〜話や〜。
えー話なんだけども。そりゃエロもあるのよ。
尋佐の優しさにホロリの獅子丸。ついアソコもムックリしちゃって、尋佐さまはいいよと言ってくれる。もうこれからおらは尋佐さまを一生かけてお守りするだよ!
しみじみとしました。
「はつこい」
「彼と任務と〜」の鵙(もず)のお話。
鵙ちゃん、六郎太とまだ続いていたのね。
六郎太はほぼ再起不能。でも、鵙は献身してる。
さて、六郎太の世話係は町蔵の忘れ形見の幸子です。
はつこいっていうのは、幸子の鵙への初恋。
エロは勿論、六郎太と鵙です。
心底好きな相手に抱かれて、相手を自分の躰に受け入れて揺さぶられる時、何が魂を動かすのか。そこがエロなんじゃないのか?
だから鵙の姿は超絶にエロいのである。
「殺し屋せっちゃん」
せつなは殺し屋一族の末裔。
仇の忍び一族に天誅を下してやる、と忍びの親方さまを狙うが逆に捕らえられ。
せつなは忍び一族で普段は会社員の四々郎の家で縛られてしまった。
それは特殊な緊縛法で…
一晩、縄と魔改造電マと極太バイブとイラマチオで快楽責め。トドメにバリカンで頭を坊主にされて。
四々郎はフツーの地味おじさんです。だから余計エグい。
やっぱり「彼と任務とセックスと」は一緒に読んだ方がいいかな…
とにかく切なさと情とエロと笑い、ひとつまみの哀しみも。最高ですマスコ先生!