俺達が信じられるのは繋いだ手の温もりだけ――

天国へ行けばいい

tengoku he ikebaii

天国へ行けばいい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×26
  • 萌10
  • 中立6
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
12
得点
60
評価数
23
平均
2.9 / 5
神率
0%
著者
円陣闇丸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

作画
円陣闇丸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784861341465

あらすじ

ボクサーの道を諦めた守谷と、その試合を見てヤクザをやめた渡瀬。 見知らぬ2人は、交通事故の直後、生と死の間・ゼロ地点で出逢う。 そして謎の女性から、生き返る為の方法を教えられる…。 「一緒にゼロ地点から生還しましょう」──優しい渡瀬に惹かれはじめる守谷だったが、別人のように冷酷な渡瀬が現われて!? 待望のデスティニー・ラブ描き下ろし続編17Pも収録!!
(出版社より)

表題作天国へ行けばいい

元ヤクザ
元プロボクサー

レビュー投稿数12

ヤクザとボクサー

ストーリー云々より、円陣さんの絵が好きですw
思わず評価がちょっとゆるめです(-ω-*)゚.+:。くへ

不慮の事故。もろともトラックにひかれた2人。
目が覚めたそこは天国・・・ではなく、暇をもてあました宇宙人の~から始まるお話でした。
実験と称して、攻には血液、受には精液を集めてくるように。
その集めてきた液体の量に準じて、事故からの時間を巻き戻してあげましょう的なお話でしたね。
受が、この顔でネコですかw(*・∀・*)きゃ
最後までそこばっかりの萌でしたが、可愛かったです。
どうせやるなら、身体はれよ!と思ってみたりしなくもなくもなく
なんですが、最後まで純潔まもって、最後には、お口もNGとか。
とんだ乙女ですな。

過去の攻に、辛らつな言葉を浴びせられる受。
繰り返す同じ日の中で、なんども、何度も確かめるように。
・・・・ドMかっ!

なんにせよ最終的に、可愛いお話でした。
ある意味現実にもどるよりも、パラレルな世界で一生イチャコラしてたほうが幸せなのかなとも思ってしまう。

2

ツッコミどころはあるけれど

それでも萌えるのは、ただただ作画が好みなせいなのでしょうか。
表紙の時点で、もう惚れる。
美しいというだけで、あっさり心に入り込まれて、先が知りたくて仕方なくなります。

同時刻に同じ場所で死んだ守谷と渡瀬。
目が覚めた2人がいたのは、窓も扉もない部屋で、目の前には2人の運命を握る「宇宙人」が…。

SFっぽい作品ですが、SFとして読むとツッコミが止まりません。
まず地球の資源不足問題を解決するためにやってきたという宇宙人。
自国(自星?)のエネルギー再生技術を地球に応用することを目的とする彼女の、試験的な協力者として2人が選ばれるわけですが、最初に割り振られた「吸血鬼」と「狼男」の設定が全く生かされていません。
新しいエネルギー資源として「人間の体液」を使うことから、処女の血を採取する渡瀬の吸血鬼設定はアリでも、守谷の狼男は?
日中も出歩ける吸血鬼に、満月の夜にどうこうという展開すらない狼男。
火と水という属性や、レベル0という表記に「なるほど、採取すればするほどレベルが上がっていくのね」とゲーム感覚でわくわくしましたが、冒頭のみで後述ゼロ。

さらに2人が死んだときを「ゼロ地点」として、2人が今いる時間が「過去のある時点」になっている理由も不明です。
なぜそこが選ばれたのかとか、タイムリープものなら「その時代にいる本人と会ったらアウト」みたいな設定があるけれど、両方ともやんわりとスルー。
ただ試験管1本につき0.5秒戻るという時間は「ゼロ地点」を起点にしたものらしくて、渡瀬の「戻りたい日」に戻ることが目的になるのもよく分からない。
なぜなら2人は過去を変えないために、同じ日をずっとループしているからなのです。
だけどどういうわけか、試験管で戻した時間が「目的の日」になった朝、外に出ると「その日」になっているんです。
これは「どう足掻いても過去は変えられない」ということを2人に知らしめるための宇宙人の粋な計らいだったようですが、何だか不思議。

ぐだぐだとツッコミを入れていますが、「萌2」。
これだけ文句をつけてなぜ?と思われるかもしれませんが、萌えてしまったんです。
ボクサーだった守谷のデビュー戦を見た渡瀬が、その潔い背中に893から足を洗おうと決意したこと。
華々しいプロボクサー生活の第一歩を踏み出したと同時に、引き際を見誤って目を負傷して、守谷がボクサーを諦めたのも同じ日。
この時点で渡瀬にとって、話したこともない守谷がかけがえのない存在になっていたこととか、男の体液を採取する守谷にモヤっとしたものを感じるところとか。
優しい渡瀬に心を惹かれていく守谷が、渡瀬の目に映っているのがたった1人の人間だと気付くこととか、切ないポイントや萌えポイントが散りばめられているからです。
それを美しい男たちが目の前で展開する。
萌えないはずがない。

数あるツッコミポイントをもってしても、それを凌駕して余りある美しい作画。
人物描写にキャラ設定、ストーリーテリングなど、漫画家さんの手腕はいくつもあれど、作画力の占める割合ってしみじみ大きいと感じた作品でした。

1

「女」のやりたいことが分からない

1冊すべて表紙カップルの話。表題作の長編と、続編ショート「a day」が収録されています。

短髪の守谷(受け)が主人公です。
守谷と渡瀬(攻め)は歩道橋から落下してトラックに轢かれて死んでしまいます。
そこへ他銀河からきたという「女」に、生き返りたいのなら、人間からエネルギーを摂取する企画に参加しなさいと言われて…という話です。

最初はゲームのキャラ付けのような設定で、守谷の職業は狼男として精液を、渡瀬の職業は吸血鬼として処女の生き血を、エネルギーとして試験管に集めるようにという話でした。

そこへ、5年前の渡瀬や阿久津という男と出会う一日を繰り返すこと。
そして、3年後の阿久津が死んだ日に飛び、二人は阿久津を助けようとするけれど、というタイムスリップが入ってきます。

阿久津を助けられなかったこと、惹かれつつある渡瀬と阿久津の関係に複雑な思いを抱く守谷という展開は良かったのですが、タイムスリップが「女」の気分次第、理由が「娯楽が欲しい」というのは何とも腑に落ちませんでした。「女」が妙齢の女性でなく、少女の姿で子どものワガママという感じでしたらまだ納得できたかも。あとせっかくエネルギーを集めているのですから、そこをタイムスリップに絡めれたらなとも思いました。「女」がコスプレのように色々な恰好で登場するのは地味に面白かったです。

続編のショート「a day」は、5年前のその日を繰り返す守谷。その理由は…という話で、本編でなかった二人のベッドシーンもありますし、ぐすぐすと泣く守谷が可愛らしく、阿久津も優しくて良い男で嬉しかったです!ただ細かい点が気になる質なので、どうやって渡瀬が長髪になったのか(カツラ?変身できる?)が気になりました。

後に円陣先生が描かれた「Voice or Noise」も不思議っぽい話ですし、その辺の雰囲気は既に出ている気がします。タイムスリップの理由づけさえスッキリしてくれたらな、と思った作品でした。

0

絵は素敵^^

ストーリーはファンタジーといっていいのか良いも悪いも不思議な話です。

でも、守谷のキャラはすごく可愛いvv
ゲイでほれっぽいと言う守谷、一緒に居る時間がながければながくなるだけ渡瀬のことを好きになっていく。しかし渡瀬はノーマルだからって自分の気持ちを言えないのですよね。

実は渡瀬は守谷の事を知っていました守谷は元ボクサーで、彼のデビュー戦を兄貴分の阿久津と言う男と一緒に守谷のデビュー戦を観に行きその試合に感銘を受けて二人そろってかたぎになって会社を興してといういきさつがあったりするのです。

渡瀬にとっては守谷は自分の人生を変えた人なので、ほおってはおけなくて構ってくるんですけど、渡瀬を好きな守谷にしてみたら構われるのはある意味嬉しくもあり、その気が無いのはわかっているわけだから結構辛くもありなんですよね?

この物語のキーパーソンとなるのが渡瀬の兄貴分の阿久津と言う男。

実は彼は現実世界(守谷と渡瀬が始めて顔を合わせたとき…つまりトラックに轢かれた0地点)では既に故人なのですが、しかし二人が生き返った時代は0地点から5年前の世界。なので二人は生きている阿久津や5年間まだヤクザをやっていたころのもう1人の渡瀬と出会ってしまうのです。

阿久津はヤクザ時代にいい加減な事ばかりしていて恨みを買って、それが元で殺されてしまうのですが、渡瀬は阿久津の盾となるべき自分が阿久津を救えなかった事で、彼が死んでからずっと罪の意識に苛まれてすごしていて、蘇ったその過去の世界でまだ生きている阿久津の事を何とかして助けようと翻弄するんですね。

そんな渡瀬の姿を見て守谷は惚れた弱みで手を貸そうとしたり、死んで尚渡瀬の心を捉え続ける阿久津に嫉妬してしまったりする姿がほんともう健気というか可愛いわ。
ヘタレのようでいて、でも芯がしっかり1本通ってたりして。
「あなたは過去を変えたいとは思わないんですか」なんて渡瀬に聞かれて
「これっぽっちも思わねぇな、変えちまったらそれはもう俺じゃない」って即答してしまう当たり惚れました(笑)

守谷が可愛かった分渡瀬のキャラがいまひとつ中途半端なところが残念だったという気がします・

5

ファンタジック

少しSFちっくなお話です。
やんちゃな受けの守谷に萌えました(*´д`*)
ちょい悪ガキちっくで、強がりなんだけど、テレたりする表情が可愛くるしくてきゅんとします☆
絵は自分的にかなり好きなタイプです!!
攻めの渡瀬もかなりイケ麺なので守谷も一目みた時から気になってたのではないでしょうか。
途中タイムスリップするんですが、過去の渡瀬と、現在の渡瀬のギャップもまたおもしろいです。

いろいろツッコミ所はありますが、そこは二次元ってことで(笑)

石原理さんとか好きな方は是非是非読んでみて下さい♪
たまにはSFもいぃものです。

1

それで結局2人は…???

絵はとってもカッコよくて色気があって大好きな漫画家/絵師さんのお一人です。
思えば、今まで読んだ円陣さんのオリジナル漫画は全部ファンタジー要素が入ってます。
小説でも見ているせいか、もっと普通の?(ファンタジー要素なしの)お話も描かれている印象を持ってました。^^;
今作は時間軸が前後することがあるので、ちょっとややこしい構成にはなってますが、タイムスリップ系のお話が好きなら、それほど込み入ってはないと思います。
タイムスリップ系結構好きなので、私も昔はよく同じことを妄想してました。そういう映画を見た後とかに(笑)。

渡瀬は以前はノンケで、守屋はゲイという設定なのですが、渡瀬に惚れた守屋よりも渡瀬の方が積極的にモーションかけてきたりしてるのには萌を感じました。
守屋は分かりにくいけどかなりの健気な子です。これがまたボクサーで一般人よりずっと強いよ、という所がまた萌。^^阿久津に迫られてるのにギリギリまで抵抗しないとかね…その目的が過去の渡瀬を知るためだとかね。細かい所で萌え要素が入ってると思います。
ただ、残念だと思ったのが…このお話、完結してないんじゃ?とどうしても思ってしまう所。
お話の始まりとなった、生前の世界に戻れるかどうかというのが解決されてないままになっています…
それともこれはこのまま永遠に2人一緒に人間のエネルギーを採集して下さい、という終わりなんだろうか?それはそれで2人一緒にいれるからいいんだけど…
結末としてはハッキリしない終わり方だったのが気になります。

0

ゼロ地点

絵師としては引っ張りだこな円陣さん。
どのような作品を描かれているのかと興味を持っている時に出会った作品です。

歩道橋から落ちてトラックに轢かれる瞬間。
止められた時間。
隔離された空間の中で、突然現れた女によって生きるか死ぬかの選択を迫られる2人。
突如運命共同体となった渡瀬と守谷が、0.1秒を遡る為に必要な生命エネルギーを集めるべく奔走する。
遊び心からか、性格とセクシャリティを考慮した初期設定。
吸血鬼仕様と狼男仕様の採取方法に邪な心が騒ぎ出します。
ソフト過ぎてそれほど考え込むまでには至りませんが、守谷の割り切りの良さが淀む気持ちを軽くしてくれるのかもしれません。

お話しに引き込まれながらも、カテゴリー分けの難しさに恋愛の高揚感も少なく。
渡瀬に傾き始める気持ちににやにやしながらも気になるのは着地点。
ほんのりおとぎ話。なんとなくSF。ふんわりミステリアス。
ドシュラバもまあるく収まってしまう引き際の良すぎるラストに「また別の話」は無駄な期待に終ってしまいそうです。

0

虚無感がしみる・・・

これは終わりから始まる物語です。
主人公二人は出会った瞬間に死んでいます。犬を助けようと歩道橋から落下した守谷と、その守谷を助けようとした渡瀬はトラックに轢かれてしまいます。彼らが死んだ場所が0地点となり、生と死の間の空間から抜け出すために二人は協力する。と、ザックリ筋を言うとこんな感じなのです。私好みのストーリーではないか!と思ってよみましたが、残念なことにストーリーだけでみるとこの作品は失敗してます。
SF的要素をあれこれ盛り込み過ぎて、意味不明な領域に突入してるのですよね。最初は0地点の番人?のような女の子に言われるがまま、二人は人間の血液と精液を集めだしますが、中盤から渡瀬のヤクザの兄貴を助けようとするタイムトラベル風な展開に変化していきます。
そして結局、兄貴は助けられず、二人も0地点からまた別のどこかに飛ばされ、俺たちの冒険はこれからだ!的な意味不明なラストを迎えるのです。
円陣先生が書きたかったものが何となく分かるだけに、ストーリーの崩れは残念でした。加えて恋愛要素も薄いのです。
しかし、円陣先生の画力は確かです。絵から先生が書きたかったであろう、虚無的雰囲気はすごく伝わってきます。
実は、初めはしゅみじゃない評価にしたのですが、0地点の虚無感が印象に残り、訂正しました。
円陣先生は絵師として大好きで、先生が表紙を描かれた小説は何冊か持ってますが、コミックはこの後も書かれてるんでしょうか。あれば読んでみたいです。

0

中途半端・・・

新しい作家さんを開拓する時、皆さんは何を重視しますか?人それぞれ、色々あると思いますが、私はまず「絵」なのです。好みの絵を見ると、心臓が高鳴ります♪
円陣闇丸さんは小説のイラストでよくお見かけしていて、なかなか素敵な絵を描くイラストレーターさんだな~と思っておりました。それなので、漫画コーナーでお名前を見つけた時は喜び勇んでレジに直行したのですが・・・

正直、なんと表していいのか分からない内容です。ちょっと散漫すぎて、簡単なあらすじも書きにくい。元やくざ(武闘派というよりインテリ系)と、元プロボクサー(今は何をしているのか不明)の偶然の邂逅から始まるのですが、それが生と死の狭間の空間だった、というオカルトチックな設定です。それなのに、その謎の鍵を握る人物は「宇宙人」・・・。宇宙人はちょっとコスプレ好きなお姉さんって感じの格好のかるーいノリで、彼ら二人に、生き返りたければ人間のエネルギーを収集するように命令するんですね。そのエネルギーというのが、血液や精液って訳なのです。そんな生活をしているうちに、元やくざの過去の傷に触れたり、二人の気持が近づいたりしていく・・・というお話です。

表紙もピンナップイラストもかなり素敵で、期待が高かっただけに、ちょっと残念な感じが否めません。
所々、萌えに繋がりそうな設定やら伏線やらが、ちらちら見えるのだけど、それが上手く繋がっていない気がします。攻の渡瀬が吸血鬼設定で、受の守谷が精液収集担当だったりとか、夜はダブルベッドで就寝♪とか、渡瀬の兄貴分の阿久津の存在とか、思わせぶりな割にはさらっと流れてしまう。モッタイナイ!!
守谷がゲイという設定だけど「体だけだ」というセリフがあるだけで、真性なのか思春期の過ちだったのかなどは不明なままです。ストーリー後半の中心になる「渡瀬の過去」に出て来る阿久津は面白そうなキャラだけど、軽く絡むだけだったし、それなら渡瀬より守谷の過去の方が知りたいなぁ・・・なんて思ってしまいました。
絵は素敵なんですが!!!

ちなみに、私の本書購入のきっかけとなったのが、「ーーー優しい渡瀬に惹かれはじめる守谷だったが、別人のように冷酷な渡瀬が現れて?!」という、コミックス裏のストーリー紹介の一文だったのですが、”優しいと思っていた渡瀬の冷酷な豹変ぶりに翻弄される守谷”という私的萌えシーンは殆ど無かったです。せっかくのその設定を、エロに活かさなくてどうするの~~~と私が地団駄を踏んだことをご報告します。
でも、書き下ろしの方には二人のHありです。最後から2ページ目の守谷の乱れぶりは良かった。セリフだけですが、萌えました!
ってことで、トータルで「中立」の評価にさせていただきました。期待値が高すぎて、厳しい評価になってしまったかもしれません。ただ、他の作品も読んでみたくなりました。

4

お話の軸が少しブレている

元ヤクザ×元プロボクサー。(死亡中)
生き返るためにそれぞれが血と精液を集めるという、ちょっぴりSFロープレ風味な物語だが、やや設定が練りきれてないというか、ストーリー的にまとまってないというか、個人的にはうすぼんやりとした読了感だった。
途中からふたりで生き返る事よりも、兄貴分だった阿久津に対する渡瀬の執着の方が強くなり、この世界に居る目的が曖昧でどっちつかずになっていたような。

でもタイトルのセンスは良いなあと思う。
良かっただけにちょっと内容が残念。
あとエロが少ないのも残念。
それと渡瀬にしても、もう少し守谷を可愛がってやればいいのにと思った。
だから守谷も不安になって昔の渡瀬に会いに行ってたんだろうな。
渡瀬のそのハッキリしない態度が、このお話を象徴しているような気がしてならなかった。

2

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