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iroakusakka to kouseisha no wakarenbanashi
いえ、BL作品として萌えるのか?という話でいくと、疑問が残るんですが、、、
なんだか読後感がズッシリきてしまう。その割に、正祐の心の動き?成長?がとても可愛らしく見えたり、切なく思ったり。
大吾の情がブレずにしっかりしていることで、二人の危うい?バランスがちゃんと取れているのが読んでいて「この二人は壁になって見てたい」欲求に火をつけます(笑)
今回は、正祐が「お別れしたく存じます」などと言い出したわけですが、その理由というか気持ちもわからないわけでは無いし(しかし、本当のところ分からん(-。-;)、大吾もそこは寄り添ってなだめるわけですが。
そうかと思えば、お試し同棲しちゃうとか、彼らはある意味自由人だわ。世界が自分達しかいないんですよね。ま、唯我独尊の大吾とやっと他人と知った正祐だし仕方ないか。めんどくさい二人なストーリーですが、追いかけてしまう私がいるんですよね。最後の朝顔では、正祐があんなことを言い出すまでに成長しちゃったし。
この作品、シリーズは、読むのに時間かかる!
調べたり彼らの会話がわからなくて、読み返したり。
それでも次々と読んでしまうのは魅力があるからなんだろうなぁ。現実に作家も編集者も校正者も居ないので、ある意味ファンタジー世界の現実離れした世界観として読んじゃってます。これ、男女間でも表現できるんじゃ?って思うところもあるんですが、そうすると正祐みたいな女性って書くと陳腐な感じになっちゃうんじゃ無いかなと思うと、やはりBLの世界で引き立つのかも知れません。
本シリーズは人気小説家と彼の時代小説の校正担当者のお話です。
受様が攻様に別れを切り出したことから始まる騒動と
それが落ち着いてから攻様が同居を持ち出す続編に
その後の2人の様子を描いた描き下ろし短編を収録。
攻様は出版不況と言われる中で
時代小説でミリオンセラーを飛ばす人気小説家です。
しかし、その性格は難があり過ぎるために
攻様の作品の校正担当者で情人でもある受様とですら
言い争いが絶えないのです。
とはいえ、攻様の情人である受様もまた
文学の世界に耽溺しているが故に生身の人に興味のなく
一般的な感覚の持ち主とは言えない人物です。
そんな2人が攻様の作品を通して知り合い、
高い山も深い溝も乗り越えて互いを唯一の相手として
付き合い始めてから2年の月日が経とうとしていたある日
攻様は突然、受様から
「お別れしたく存じます」と言われてしまうのです!!
しかもその理由と言うのが
受様は攻様の大ファンでまっさらな気持ちで読みたいのに
攻様自身を知ってしまった事で邪魔をされるという
攻様にはあまりにも理不尽なものだったのです。
俺と別れたら無垢な心とやらを取り戻せるのか
果たして受様が出す応えとは!?
そしてその時、攻様がとる行動とは!?
本シリーズは雑誌掲載のタイトル作に
続編をプラスしての文庫化が定番なシリーズですが
5作目となる本作は前後編のような雑誌掲載作2話に
その後を変え降ろしての文庫化となっています。
他人と関わるスタンスは人それぞれ、
受様は他人と密に関わるよりも
本の世界に身を置く事を選んできた人であった上に
受様の世界に初めて入った他人が
傍若無人を絵にかいたような攻様だった事が
関係性をこじらせているような!?
そもそも受様の思考が常識的とは言い難く
攻様だけを責められないのも事態を
ややこしくしていくだろうことはほぼ決定事項♪
そんな2人なので受様が1人でグルグルして
攻様を振り回した挙句に面倒になった攻様が
また突飛な行動に出る・・・的な展開こそが
シリーズの面白味でもありますので
今回も頑張って読みました (^-^)/
そして"頑張って読む"からこそ
受様や攻様に共感し、反発し、考えさせられ
受様や攻様のいう本の楽しみを満喫できるのかな
と思っています。
受様は攻様との出会いが
自分を変えた事を後悔しているのでしょうか。
人は社会で生きていく以上、
誰とも関わらずに生きていく事は出来ません。
受様が攻様を自分の世界から
切り捨てられるはずがないとは思いつつも
受様がどんな結論を出すのかと
ハラハラしつつ楽しく読ませて頂きしました♪
続く同居話で一気に距離が縮まるのかしら!?
と思っていたらやっぱりでしたが
2人の間に流れる空気がなんとも甘いなったのは
とっても意外でした。
これからの2人の物語も楽しみにしています。
シリーズ買い。雑誌掲載された2編「別れ話」85Pほど+「同棲」150Pほど+書下ろしの「朝顔」20P強+あとがき。先生があとがきで仰っていますが「朝顔」がかなり驚きでした。キャラクターが動くってこういうことよね・・・ととても思ったシリーズ5作目。受けがぐるぐるしても無問題な方、いろんな文学作品を読んだことがある方、是非是非1作目からどうぞ。恋愛面で萌えあがるというよりかは、二人のすったもんだを爆笑しながら見守る感じのお話です。大好きなシリーズですが、出てくる文学作品をあまり読んでいないのと、ぐるぐるに時々イラッとするので萌にしました。
気の毒な篠田さん(受け同僚)、百田さん(居酒屋店主、お元気でいつまでも頑張っていただきたい、めっちゃ好き、いつか食べに行きたい)、酒井(攻めの担当編集者)、光希(受け弟、アイドルグループのセンター、きらっきら、めっちゃ好き)、伊集院宙人(めっちゃ好き宇宙人)、白洲絵一(売れっ子小説家)ぐらいでしょうか。好きなキャラが多くて嬉しい。
1.別れ話
「私はできれば、本と私は分けておきたいんです」という正祐の願いにより
「あなたとお別れしたく・・」と発言につながるてんやわんや話。
笑うしかないところは複数あれど、いかんせん、まどろっこしい(笑)
私が側にいたら正祐の尻けっとばしてます(先生すいません)。
2.同棲
「二人分の蔵書を仕舞える書庫付きの家を建てよう」と大吾が言い出すお話。
ここの挿絵が一枚すごく素敵で、どうしてもコメントしたく。
勿論断られるとは思っていない傲岸不遜な大吾。甘い雰囲気になる
二人ではないのですが、流れでキスしようとしたら、正祐が顎をぐいっと
押しのける というシーンが挿絵になっています。ここがたまらん。最高。
表情筋ないやろあんたという正祐の表情、何すんねんといわんばかりの
大吾の表情。麻々原先生、ここに挿絵をと指定してくださった先生、編集の方、
ほんとに有難うございます。
でお話としては、2週間お試し同棲をすることになる→お勝手はどうすんねん
問題発生(主に正祐のみ)という展開です。
「ほうれん草まで与えてしまった」と考え込むんですもん、
笑うしかないでしょう。とにかく色々考える方です、正祐は。
二人の夢が敢え無く砕け散るお話でした。
3.朝顔
同棲が「あらら」というところで終わったので、どうなるのこれはと
思っていたら。なんとここで奇跡の展開。あらびっくり正祐が脱皮するのです。
「あなたを待っていたんです」って言うのですよ。ほああここまで来たか!
と感銘を受けた最後でした。キャラは成長するのです。
大好きな光希(この子、ほんとに良い子)、宙人、絵一もちょこっと出てきてめちゃくちゃ嬉しかったです。
正祐が想定外の脱皮をして、すごくハピエン!な感じの終わり方で「お、これで終わりになるのか?」とビビったのですが、あとがきを拝見すると、まだ書かれるように読めたので、また二人に会える日を楽しみに待ちたいと思います。宙人と絵一のお話もまた読めると嬉しいです!
前巻のレビューで菅野先生の作品とは合わないと思い、もう購入しませんと書いていました。
それなのにディアプラス文庫フェアの小冊子欲しさに購入していました。購入したからには読まねばと思い、戦々恐々としながら読み始めたのです。
この作品の苦手なところは何と言っても受けの正祐が嫌いな点です。ファンの方には申し訳ないんですが、正祐のぐるぐるに共感したことも無ければ面白いと思った事も無く、もう読むのも止めてしまった「毎日晴天!」シリーズのような閉じた世界観に忍耐力を試されてしまうのです。苦痛でしか無いんです。
そして今回のお話は表題作の「色悪作家と校正者の別れ話」だけなら中立でした。やはり面白さが分からなかったし、菅野先生のマスターベーションでしか無いと思いました。(すいません…)
で次の「色悪作家と校正者の同棲」を読んで、これは面白いと思い始めて「色悪作家と校正者の朝顔」を読み終わった頃には読んで良かったと思ったのでした。
こういう登場人物達の変化を読みたかったのだとつくづく思いました。その二つなら萌2だったんですが、表題作も入れて評価するなら萌になりました。
今作が良かったので続きが出たら購入したいと思いました。でもまた同じような展開になるならそこで止めようと思います。
麻々原さんのイラストも素敵な小説家×校正者カップルのシリーズです。不器用で頑なでわりと面倒くさい性格の受けの正祐とそんな彼を愛する尊大な性格の小説家の攻め、大吾。2人の小難しい文学談議を絡めながらの痴話喧嘩とそれをいつも側で見ている百田さんといつも巻き込まれる篠田さん。テンポ良くクスッと笑える箇所のある文章です。あまりBLっぽさはないけど。
作家としての大吾を尊敬する正祐と校正者の仕事をしている正祐を尊重している大吾。お互いをリスペクトしているからこそ同居が難しい、というお話でした。図書館みたいな書庫のあるお家、素敵ですけどそれを管理するのは大変ですからね。
色っぽいシーンは少なめでした。そういう雰囲気になったと思ったらいつのまにか朝になっているという朝チュンの術を多用されてました。BLとしてはかなり個性的な作風だけど、流行りに迎合せず好きな物を書き続けるというスタンスは素敵だと思います。