条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
NETFLIXにて実写化決定! 世界23カ国以上で翻訳 ギュン泣き必至! ! イギリス発 ベストセラー青春BLコミック
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
恋は不思議なもの。
今まで異性が恋愛対象だと思っていた自分が、急に同性に心惹かれるようになる。
十数年の人生で当たり前だと思っていたものが、根底から覆される大事件だと思います。
この物語が成り立っているのは、ニックが善人だからだと思います。
自分の性自認に悩んで、時には矛盾した行動をしながらも、最終的にはチャーリーの元へと帰っていく。
ニックとチャーリーは対極のグループに所属しているので、関係性を断ち切ってしまおうとすれば簡単にできてしまうと思います。
でもそうしようとはせず、チャーリーのところへ歩み寄っていく。
チャーリーは自身がゲイであることに負い目を感じ、ノンケであるニックが自分に惹かれるわけではないと思っている節があるので。
ニックがいなければ、この2人の関係性は発展しなかったと思います。
そしてこの2人。
関係性に名前がつく前から、距離は近くいちゃいちゃらぶらぶなんです。
お互いに好き合っているんだろうなと、周りからも思われてしまうくらいには。
そこがとても可愛い。
探り探りで時には傷つき傷つけながら、2人の幸せをつかんでいきます。
基本的には極悪人は出てこないので、安心して読むことができました。
2巻で結構ハッピーエンドだったので、3巻はどんな展開になるのか気になります。
すれ違いになりそうなところ、早めに両思いになってよかった。
ニックの「人生最大の性認識の危機(ゲイ・クライシス)を迎えてる!」はうまいこと言うなと笑いました。でも本人にとってはそれくらいの価値観の変化ですもんね。
会話の中でさりげに告白しあいっこになるのがかわいかったです。
何度も何度もキスをして、ずっとくっついていたい、離れたくない気持ちが伝わってきます。
学校でもいちゃいちゃして、周りからは♡が飛んで見えるのもわかりますね。
世界でいちばん好きとか、何度もストレートすぎる表現諸々…古い日本人にはちょっと照れますが、そこはイギリスの若者たちという感じがします。
で、憎らしいこともジョークで言えるようになっているのがより縮まった距離を表していていいですね。
前回は雪の日で、今回は海デート。
コマ割りや構図もかわいい。
コマ外に今回は落ち葉が散りばめられていたり、季節を感じられるのも楽しいです。
ニックがチャーリーを好きな気持ちは間違いないが、自分のセクシャリティに悩むのは理解できます。
ニックとタラの会話がいいですね。
チャーリーと付き合っていることを人に言えるのはうれしい。
セクシャリティはストレートかゲイだけではない。そんな簡単なものではないとか。わかりやすく教えてもらえた気がします。
ハリーはニックから「お前は最低な差別主義者だ」とはっきり言われたのになんの反省もしていないんですね。
ハリーの言い分も顔もすごくムカつきますが、その時のニックのハリーへのセリフがすばらしい。
ハリーのように自分を省みたり改めることをしない人って社会には一定数いるわけで(自分も無自覚にしているかもしれない)ハリーにその役割を担わせているのかなと思います。
ニックの母が愛着深く理解ある人でよかった。
この親にしてこの子ありですね。
この先の物語も楽しみです。