おふねごはん

ofune gohan

おふねごはん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
10
評価数
2
平均
5 / 5
神率
100%
著者
 

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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Be comic
発売日
電子発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784865896589

あらすじ

" 元気が出る、海軍メシ。 "

美味しい食事を仲間と作って、いただく。
日本海軍が実際に口にしていた料理を収録。

艦の擬人化でつづる、食の歴史。



おなじみのカレーから、シュークリームまで、
海軍グルメのフルコース。

着々と軍事力を積み上げていった日本海軍。
軍艦や航空機が注目を浴びる中、食文化も鮮やかに花開いた。
当時の一般家庭では見受けられないような
海外からの影響を大きく受けたレシピの数々。
身体を満たし、心も満たす。
艦の視点から描く食の日々。

表題作おふねごはん

同時収録作品夢を見た潜水艦

レビュー投稿数1

軍艦に詳しくなれる(かもしれない)グルメ漫画

軍艦を擬人化して描き、グルメ物語として構成された一冊。元々は別作品のキャラみたいだが、そちらを知らなくても問題なく楽しめた。

登場キャラは多く、かなりの数の軍艦が出てくる。メインは給糧艦の間宮で、常にほのぼの笑顔のお母さんキャラ。その役割のおかげで海軍一のモテ艦らしい(笑)

といっても一話ごとに主役が交代し、シリアス・ギャグ・バトル・ほのぼのなど、いろんなテイストで料理をする小話が詰め込まれてる。一話終わるごとに軍艦の紹介4コマがあって、読み応えたっぷりだった。

で、ここに非BLとして登録されてるからには、萌え要素があるってこと(?)確かに、ほんのり関係性に萌える二人が何組か出てきた。

例えば加賀と赤城がカレーかハヤシかでケンカする第2話。もうこの時点で!って感じだけど、仲直りの方法が可愛くて良かった。
このお話は全体がテンション高めでギャグノリで、元ネタを知ってるとちょっと笑える小ネタが仕込まれていて、明るい気分で萌えられた。

最終話もとても可愛くて、個人的には一番のお気に入り。超弩級戦艦・大和が一生懸命頑張るお話。さらに間宮がさらっと深刻な本音を語っていて、これがとても心に刺さる。自身の状況に被るところがある人は、大きく頷くんじゃないかな。

一冊の中でいろんな方向に感情が揺れて、とても忙しかった。
出てきた擬人化キャラは実在した軍艦で、具体的な場面は描かれないが、文章でさらっと末路が書かれている。噛み締めるようにご飯を食べるキャラにモノローグをかぶせるようにして、「~に沈む」と。この静かな表現がとても好きでじわっと泣けた。

巻末は切ない短編漫画。
本筋だけを追えば童話っぽさがあるかも。二人でハピエンっていう結末ではないけれど、未来は明るいのかなっていう。エンドマーク後の描き下ろしイラストに涙を誘われた。

グルメ漫画だけど、それだけじゃないとても充実した内容で、大切にじっくり読みたい作品。軍艦漫画の方も読んでみようかな。

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