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僕じゃない“何か”になりたい
kaiju ni natta gay
ありきたりな言葉ですが、考えさせられました。
ゲイストーリーとありますが、全ての人にあり得る話だと思います。
わたしは黒田先生(変わらない人)に考えさせられました。
人は自分の考えがあって、それに基づいて何気なく生活しているのがほとんどだと思います。
黒田先生のように『自分は相手を理解していると思い込んで、または、よかれと思ってしたことで知らぬ間に誰かを傷つけていることはないか?』と考えてしまいました。
なかなか人は変わらない…だから気づかないことも多い。
でも、ふと振り返って考えてみる…その積み重ねは何かの変化のきっかけになるのかな。
そんなことを考えるきっかけになる作品でした。
良くも悪くも出会いは心に大きく影響しますね。
新時代…
なのか?これが新時代?
大好きな先生がゲイの存在を全否定しているのを偶然聞いてしまい、絶望の果てに「変身」してしまった少年の話が?
当事者、特に子供世代にしたらほとんど変わってないんだよ多分。
苦しい事を表すことすらできなかった…そこが変わっていく一歩なのか?
読後感、
哀しかった。
苦しかった。
こんなになるんだな、と思った。
ゲイ云々の前に「イジメ」もあって、学校と家だけの世界になりがちなこの年代の子たちの緊張感に満ちた毎日が透けて見えてくる。
もちろん、大なり小なりどんな人にも悩みも苦しみもある。
誰かに少しでも話せればいいけど、誰にも言えないという思い込みもあるし、人には知られたくないという自意識もある。
例えばセクシュアリティー。
例えば貧困。
例えば障害。
例えばヤングケアラー。
例えば家族内のDV/虐待。
世界は学校だけじゃない。もっと広い空間は広がっている。もっと息が吸いやすい場所はある。
誰でも、ひとりじゃない。
怪獣の頭は、愛する人の愛情で治る?
いや、大丈夫。名も知らぬ他人の理解だって助けになる。なる?なると思いたい。
生き残れ…