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animal x
田所博士が退場したと思ったら今度は北村所長という後継者が表れる。
人間と血族の共生をうたいながら実は血族を利用していた。そして湊と裕司もまたその対象にされる。
人間か血族か、どちらが支配するかで争うことになるも、湊が共生の道はないかと既成概念にとらわれない自由な思考と血族の中でも群を抜いて優生でありながら発展途上なのがザ・主人公だなと。
対して裕司は性別、血族を超越したかのような存在で神聖ささえ感じられる。そりゃ当てられる人多いよなと思わせる。先生が裕司を描くことに苦労されたというのも頷けます。
2度目のレイプ、しかも今度は輪姦されたのに憂い顔程度で取り乱さず体調すぐれない中、出産する強さまで。どこまで変化するのか。
波乱続きでも湊と裕司がお互い信じているのが救いです。
毎巻あとがきが楽しいです。先生の引き出しの多さに魅了されるのですがまだまだあるのですね。他の作品も読んでみたくなります。
◾️浅羽湊(荒神の一族)×鮎川裕司
安住の地を求めて彷徨う2人。存在が利用されそうなところにばかりたどり着いてしまうのは研究者としての裕司のサガなのだろう。
そして魔性の男(半陰陽)となりつつある裕司。今回もしっかり豊田を落とす。レイプを受け入れるのが板につく裕司なんて見たくない…そんな悲しいことあって欲しくない。
北村が哀れの極みのような人でした。心は全く通じ合っていなかったということなのか、よくない心が向こうに通じてしまいすぎていたということなのか。
お尻に高杉晋作とその妻を描いた「夕凪」という短編も収録されています。※全くBLではないです。
萌〜萌2