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kanashiki ningyo
少しネタバレしています。
注意してください。
ひじきさん。流石です。
繊細な心理描写が本当に上手な先生です。
題名に"人魚"とありますが、カップリングは人間×人間です。
受けくんは、人魚の鱗のようなものを持って生まれてきます。以前、受けくんの母が飲んだ粉末(薬)が人魚の骨だったからです。
醜い姿で生まれてきた受けくんですが、手を差し伸べてくれる人がいます。
本当に、受けくんの過去は胸が痛かったです。見た目が違う、醜い。同じ人間なのに。
受けくん、攻めくん、どちらの親も、狂ってます。我が子が大事じゃない系の親です。地雷注意。
二人の馴れ初めを多くの人に読んでもらい、ほっこりしてもらいたいので、気になる方は是非!!
トラウマのシチュが大好きな私からすると神よりの神で最高すぎます…!
とにかく内容が最高すぎます。攻めか受けのどっちがトラウマを持っているという訳ではなく、攻めも受けもトラウマを持っているのがさらに最高です…✨️
実は1回アニメイトで見かけた時に買うか迷って買わなかったんですけど、結局欲しくてもう1回アニメイトに寄ってしまいました…
買うか迷ったら買うべきです!後で後悔します…
トラウマとシリアス?が少し混ざってて、でもちゃんとえちシーンがあって最高としか言えません。
pixivで試し読みした時に、よく分からなかったので中々手に取らなかったんですけど、試し読みだと物足りないので実際に買って全部読みましょう ̖́-
人魚の呪いを受けた青年が主人公ですが、それは主題ではなく、それによって起きたこと、過去を通じて知り合った人、あやかしたちとの交流、それによって起こる事件のお話です。
予想のできない展開にひきこまれ、はらはらし、手に汗握り、感動しました。
ストーリー展開がすばらしく、見事でした。
BLのいちゃいちゃ、ラブラブを期待する人にはあわないかもしれません。
登場人物それぞれの細やかな心情、言葉のやりとり、物語りを味わいたいなら最高の作品です。
あーーーーー(;///;)
ひじきさんの不憫受けってどうしてこう刺さるんだ。
攻めが必死で受けを守ろうとするところも好きだ…!
が、しかし。何様な感想で申し訳ないですが、
人魚の設定が活かされていなかったのが少々残念です。
人魚の呪いがあって悲恋を生むとかそういうのはなく、
冒頭以上の深掘りはありませんでした。
(人魚じゃなくてもいいよねっていう…なんで人魚?)
(おとぎ話と捉えたら、曖昧さが逆に想像の余白なのかもしれませんが…)
こんな感想が出てしまったのは、
「生涯一度きりの恋」と「人魚」の絡め方に期待していた反動かもしれません;
逆に言えば読後感に重くのしかかるものがないので、
不憫受けが愛されて救われる切なキュンを楽しめました。
さてさて。
人魚の呪いを身体に宿して生まれた海。
鱗のような痣と真っ黒な片目という異質な容姿で周囲からバケモノと呼ばれていました。
家から放り出された先で海に生きる意味と術を与えてくれた彫り師と出会い、
細々と生計を立てながら妖2匹と一緒にひっそり暮らしています。
そんなある日、インチキ霊媒師のミカギと出会います。
ミカギは海の真っ黒な目を夜空に例えて美しいと言い、
言われ慣れない言葉に海は動揺してーーーーと展開していきます。
辛口な感想ですが…。
「人を愛したバケモノ」のテーマに沿うために
キャラの容姿をバケモノにする"人魚の呪い"から物語が始まるも、
それ以上の掘り下げが一切無いのが非常に残念です。
呪いは見た目だけだったのか?
他にはなにも影響はないのか?
その辺りはすべて曖昧なまま不憫受けと溺愛攻めの王道BLになっています。
人魚の設定が活かされてたら神評価でした。
あれ?思ったより普通のお話だったね???って感想が1番だったもので…;
ですが!
ひじきさんの不憫受けは涙を誘うから胸掴まれる!
異質な見た目を子供心にどうにかしようとする場面や、
ずっとひとりぼっちな幼少期の描写が泣ける(;ω;)ウウウ
そこから救われる出会いがあって、
海を慕う妖・錦とクロの存在に癒やされて、
海を愛すミカギと出会って、全てを肯定されて。
不憫受けが幸せになるお話が好きなので泣きながら萌えてました(∩´///`∩)
マイナスなことを書いちゃったけど、コレに関してはめっちゃ良い…!!!
ずっと醜いって言われてた海が
ミカギに初めて「美しい」って言われた時の反応は
もうもうキュンキュンキューーーンでした(∩´///`∩)
可愛くて可愛くて!
プラス、戸惑いがちょっぴり切なくてウルッときちゃう。
ミカギはインチキ霊媒師でチャラいかと思いきや、
海と出会って惚れてると自覚した瞬間から一直線…!
真面目に働こうとしたりね、
海を守る為に必死になる姿にキュンキュンキューーン!
ミカギにも人に見せられない傷があって、
海から肯定してもらってトラウマが薄れていくのも良き。
ミカギと海が傷を癒やしあう関係になっていくのが素敵なんですよね。
そして海を慕う妖の錦とクロ。
ワンコのような鯉の錦・猫のようなツンデレ金魚のクロは和み担当なんですが、
怒りが突破すると人とは一線を画す存在なんだと実感するシーンが印象的でした。
(でも普段はすっごい可愛い…!)
(アニメイト特典小冊子では錦とクロに泣かされた;;)
また海に生きる意味を与えた彫り師の直助。
ストレートにカッコイイ!!!
この人なしじゃこの物語は始まってないですからねー。
(直助は錦とクロが見えていないよね…?)
(妖が見えないのに妖に慕われてるってのも良きだ!)
辛口なことも書いたけど、
個人的にひじきさんの作品は王道の中でホロっと泣かせてくるのがハマります。
そんで勧善懲悪のようにスッキリと後を濁さないところも好きです。
人外ファンタジーなのかな?と思って読み始めたのですが、人と人との心の交流を描いた人間ドラマでした。
妖が登場するので、そういった意味ではファンタジー作品でもあります。
親のエゴで傷つけられた子どもたち。そんな孤独な2人が出会い、恋に落ちていく姿を描いた感動作です。
人は誰も皆特別なんだと思わせてくれる、素敵なお話でした。
人魚の呪いを受けて生まれた・海。半身を覆う痣と漆黒の右目。
なんの罪もなく、努力ではどうしようも無いことを忌み嫌い虐待を繰り返す親は、もはや人間じゃないと思う。
「化け物」はどっちだ!と、憤る。
そんな海に名を与え、痣を消すように入れ墨を入れ、新しい人生を歩ませた養父・直助の優しさが胸に沁みます。
一方、親の身勝手で身体を傷付けられ、心にも傷を負ったインチキ霊媒師・ミカギ。
やっていることは適当ですが、偏見を持つことなく海に接し、海を綺麗だと言って気に入ります。
生きるために彫られた海の入れ墨と、死ぬために彫られたミカゲの入れ墨……この対比が辛くて泣ける。
2人の過去が浮き彫りになる切ない展開なのですが、二匹の妖が作品の癒しになっています。
出目金のクロと、錦鯉の錦。
海に妖が見えるのは、人魚の影響なのかな?とにかく、友だち思いの二匹が可愛くてコミカルで楽しかったです。
肉欲を刺激する妖のせいで身体が疼く海をミカギは抱き潰すのですが、すでにお互いに強く惹かれ合う仲なのでHはすごく優しくて愛に溢れています。
海が妖艶で美しい〜♡
不老不死の人魚を求めて海を攫う輩が登場し、急展開を迎える後半。人間の欲が醜い…。
深まる愛と、錦の活躍に注目です!
人魚の呪いがなんだったのかよく分かりませんでしたが、不器用な2人が懸命に生きる姿に素直に感動しました。
海によってミカギに彫られた入れ墨の内容にも納得。
これしかないよね!ミカギの生きる糧になりそうです。
pixivで1話が公開されていますので、気になる方は是非お試しください。
うろこ満載の作品なので、カラーでも見てみたかったです。
せめて表紙が素肌なら良かったのに……
読み返し。
作家様買いです。
人魚の呪いを受けて生まれた彫師の海と、
インチキ霊媒師のミカギとのお話です。
海の幼少期からのお話は切なくて悲しいのですが、
そんな海が直助という彫師に出会って、海も彫師になります。
この時、直助が海に手を差し伸べてくれてよかったです。
そこで、金魚と鯉の錦、クロと出会います。
錦もクロも海のことをすごく大事にしてくれているので
海は不憫で可哀想なのですが、その部分には救われました。
ミカゲにも悲しい過去があって、それでも海もミカゲも一生懸命生きています。
だからこそ正一がしたことは私は許せませんでした。
正一が錦にされたことは仕方ないことだと思いました。
それにしてもあんなぽわぽわした錦が、こんなことするなんて思わなかったです。
描き下ろしの錦もぽわぽわしていてすごく可愛かったので
そんな錦をそこまで怒らせた正一は、ある意味すごいな…と思いました。
シリアス展開が多かった分、最後は幸せいっぱいでよかったです(*´ー`*)
ひじき先生ということで作者買い。
本編自体はひじき先生らしくつい守ってあげたくなる不憫受けの描写が非常に良く楽しく読めたが、ミカギが海のことを好きになる過程や人魚の呪いについてが個人的に端おられているように感じられて微妙に感情移入しきれませんでした。
ただ、アニメイト限定版の小冊子のずっと隣で海を見守ってきて、幸せになって欲しいと海のためにがんばる錦とクロの話があまりにも良すぎたのでこの評価です。もし購入するなら絶対手にとって欲しい、、、!!!
海の身人魚と呼ばれる魚の鱗の様に描かれた半身を見て。私はすぐさま、遠い記憶を呼び覚ます。宮本輝の小説だったろうか。タイ人の謎の男は、どういうわけか脚にびっしりと蛇の鱗の様な痣があり、その為に結婚出来ないと考えていた。タイにはそういった鱗の様な、人が思わず目を逸らしたくなる様な、痣を持つ者がいるといった様な記述も有った様に思う。
挿絵は無い。私は頭の中で想像しただけで。それは結構な衝撃だったので。それ以降物語が全然頭に入って来なかった事を覚えている。
その昔。見せ物小屋には、小人や人魚がいたと言う。晒し者になって、人としての扱いはされない。おそらくそんな時代の物語。インチキ霊媒師のミカギは、半身を隠す様にして小さな妖を連れた海と出逢う。常から異形の妖と触れているからか。ミカギは海の姿を見て、驚かないばかりか「綺麗だ。」と言い、構ってくる。人々に忌み嫌われ、親にも捨てられ、独りで生きていた海にとって、初めて心を開いて話せる友達。ドギマギしながら近付いて行く心と心。鯉と金魚の形をした妖との掛け合いもいい。海の側で、天使と悪魔の様に憑き従う錦とクロ。割とポジティブなことを言う錦に対して、口が悪くネガなクロ。そして海のことが大好き。この2匹が凄く可愛い。海のことを大切に思っていて。ちょっとしたナイト気取りなのだ。
ミカギ同様、海の姿を見ても驚かない女郎の東。
私はこれは呪いの様なもので。「いつか王子様が。」じゃないけれども、海が本来の姿に戻るお話だと思っていました。ところがテーマはそこじゃ無い。どんな見かけだろうと、自分は自分らしく生きて行く。真心の美しさとは、見かけとは関係の無いものだというのが主題だったのです。なので、これは別にBLじゃ無くても全然成立する物語だったと思いました。東は何度も心配する。ミカギが「野郎狂い」になって、いたいけな海に早晩手を出すんじゃ無いかと。ミカギも心が繋がるまでは、と思っていたけれども。肝心の最初は、淫夢の様な妖に煽られた海の為に抱いてしまう事になる。乱れる海がエッロいです。
海のその特異な身体を捉えて、血肉を剥ごうとしていた悪人の元から、ミカギは決死の覚悟で救うといった、後半はおどろおどろしい展開にもなるんだけど。攫われていた、海の様な異形の子供達を解放するラストにはスカッとしたものがあります。
そして、やはり「見かけ」を気にしない東の手によって、解放された子供達は下働きという職を見つける。彼等もまた自分達らしく生きていく道を歩むのです。
BLというよりは、道徳的な趣きでもありました。
修正は白抜き。描き下ろしには、海がそのうち御懐妊するだろうとはしゃぐ錦。割とトンデモ設定だから、それもアリで良かったかも。
いわゆるシンデレラストーリーというやつで、
不幸を背負って生きてきた海が、
王子様ではないけれど、
優しいミカギに愛されて幸せになっていくというお話。
ミカギ自身も辛い過去を背負っていますが、
お互いがお互いを幸せにし合う関係。
いいですね。
ストーリーもそれなりに事件も挟んで
面白かったのですが、
個人的好みとしてイマイチ萌えなかった。
ミカギが海に惚れるくだりとか、
もう少し欲しかったのかな。
それから脇の東さんとか、鯉やクロが可愛かったv
腐女子脳は勝手に鯉×クロの擬人化とか妄想v
あの二人、いいコンビですよねv
評価は「萌×1」ではありますが、
ハッピーエンド大好き侍としては、
気持ちよく読み終えられました!