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haiyuki no machi no sabaka
ツイッターでチラチラ見かけてて気になっていた作品。
早く読みたくて電子で買ったけど、この絵とストーリーは、紙の本でじっくり味わいたいやつだった。
どこまでが現実で、どこからが幻想か、灰色の雪の街の寒さを読しみ取るのには、PCのバックライトのディスプレイでは奥行が足りないと感じてしまう。
BLとしては、あからさまな、汁っぽいエロ成分はほとんど無いけど、ちゃんと髭や体毛のある大人の男を描いたこの絵はとっても貴重です。
で、紙の本で買い直しました。
このカバー、黒と銀の印刷だったんですね。
素晴らしい。
本体の紙のちょっとざらっとした質感も良い。
このストーリーには、やっぱり手に重さを感じながら味わいたい。
さらに評価をプラス、と思ったけど、既に神だったか。
切なくてとても優しいお話です。
読んだ後は作中の吹き抜ける風のような、あたたかな清々しさを感じます。
涙と没入感でしばらくぼんやり夢心地になります。
今から読む方は、あたたかいお茶と甘いお菓子とハンカチを用意してから読むことをおすすめします。
BLというと恋愛ものが多いですが、こちらは人の生き方をフォーカスされています。
壮年男性ならではのシガラミや思いやるが故のすれ違い等、どのキャラも優しさとどうしようもない人間くさい不完全さを抱えています。
人生や自分自身に疲れている人は読んで癒されると思います。
※作品の説明にエロなし、と表記されてますがベッドシーンはありますし、それなりに刺激的ですのでご注意ください。
私は漫画は基本的に消耗品だと思っていて、数回読んだらすぐに中古へ下ろしてしまいます。ただ、この先ずっと好きだろう作品だけを手元に残して置くようにしています。この作品は書店で表紙デザインが気になったので手に取りました。物語も絵もとても好みでしたが、大掃除を気に手放そうと思いました。「手放す前にもう一度…」と読み返して、私は残しておく事に決めました。決め手は見開きで描かれた空へ飛び立つシーン。あのシーンがあまりにも素敵で切なくて美しいと思ったからです。薄暗い世界を生きるサバーカ達の切なくも暖かい愛情が素敵な作品でした。
表紙の感じからもわかるように、独特の世界観と雰囲気のある作品です。
表紙からはだいぶ暗い感じもあるかと思いますが、
暗いだけではなく、暖かさもあります。
殺伐とした話かと思いきや、おじさんとワンちゃんのハッピーライフを一部お送りしています、というタイミングもあり、
不思議なバランスで物語が進みます。
紙で買うのがおすすめです。
表紙の手触り等も含めて、世界観を限界まで追求しており、
その美しさにため息が出ます。
裏社会で生きる狙撃手達の物語。死や別れ、生きることの苦しみに主人公が直面し胸が詰まるような思いで読み進めましたが、暖かい日差しに照らされてゆっくりと解けてゆく雪景色のように優しいラストがとっても心に染みました…!!
「ロマンスグレーBL」と銘打たれている様にBL作品には珍しく主人公が50代なのですが…どうかそこで躊躇わず!裏社会とかクソデカ感情が好きな方には是非読んで欲しい作品です。主人公が年齢を重ねるほど人生に、物語に厚みが増すのです。。
50代×50代の初老にさしかかったおじさん達のロマンスグレー。業を背負ったメインCP とサブCP 達の作中多くは語られない関係性と想いが静かな背景や台詞の至るところにちりばめられ、何度も読み返しながら彼等の想いを拾い上げていく、読後フィルム映画を観たような感覚になるちょっと不思議で切なくもどかしく愛しい愚か者達の痛いほど純粋で歪で美しい愛の物語。そしてわんちゃんが可愛い。すごくわんちゃんが可愛い。わんちゃんの可愛さとおじさん達の生き様の温度差も魅力な作品です。
最初に言うとカジュアルにエッチなBLを読みたい人には向いてない。
でも、じんわりした暖かさが余韻として残る独特な読後感で良かった。
主人公のガルさんは暗闇を生きている。
目が見えないという意味ではなくて、生きる希望を喪くしてしまったおじさんなのだ。すでに最愛の人がいなくなった世界から物語が始まる。
こんな所から始まるのにこれはハピエンなのだ。最愛の人・ファルカの生き写し、バルバには秘密があり、これがハピエンへの鍵なのだ。
過去に囚われ一進一退するガルを見ていると早く幸せになって…!と思わずにいられない。
だからこそラスト直前の急展開は胸が苦しくなり、そこからの流れは泣けた。
私ももふもふに包まれたい…
ヒゲが好きな人、おじさんが好きな人、ワンちゃんが好きな人、外国の雰囲気が好きな人、雨の日に読む漫画が欲しい人、ワンちゃんが好きな人、コーヒーや紅茶のお供が欲しい人、いろんな人におすすめです。
おじさんとおじさんが寄り添いあって生きて行く姿に、いろいろなことを感じて、考えて、思いを馳せて…
どこか遠い国の、全然知らないおじさんのことを思いながらコーヒーを飲む一日があってもいいと思います。
ぽっかりとした時間をあえて作りたいときにもおすすめです。
後、おじさんとワンちゃんがとても可愛いです。
モノトーンの世界の中に暖かさがあって、可愛いワンちゃんと紅茶があって、
好きな人は絶対に好きな作品だと思います。
こういうものが人生には必要だな、という最高の嗜好品です。
店頭、モノクロの表紙は珍しく購入。
表紙からシリアスで重めか…と少し抵抗がありましたが、実際開いてみると美しいロマンティックな美しい作画に笑いあり、涙ありの心満たされるボリュームたっぷりの内容で杞憂に終わりました。
過去のトラウマから記憶を一部失っている、面倒見の良い不器用なおじさんが受です。攻は大型わんこ系のわんこです(説明し難いので読んでいただきたい。)どのキャラもすべて優しく、人間くさい部分もあって可愛く描かれています。
BLとしては捻りのあるストーリーなので、少し変わったものを読んで癒されたい方におすすめしたいです。次回作も楽しみにしてます。