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異種族×身分差――五人の獣人王候補とその番を巡る異世界ファンタジー
Adrea no shukusai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回はサーベルタイガーの獣人の王太子と
助け合って暮らす小さな集落とその日暮しの村人のお話です。
長く番を得られなかった攻様が受様に出会った事で
国内の権力争いに巻き込まれながらも王となるまで。
受様は貧しく小さな集落で生まれます。
皆が支え合って生きなければ生きていけない環境で
両親が流行病にかかっても医者にかかる金もなく
12の受様にはなす術もありませんでした。
その後は姉を親代わりになってくれますが
そんな姉は受様を心配しながら嫁ぎ、
今は村人の繕いものを請け負うことで
なんとか日々を暮らしています。
受様が昔は両親とピクニックに行ったり
姉とかくれんぼをした村外れの森を
気の向くままに探索するのが好きでした。
その日も湿った土や爽やかな木の匂いを楽しみますが
奥へ進むとともに空気がしっとり湿って
風邪がうなりを上げ始めてきたと思ったら
落雷と共に激しい雨に襲われてしまいます。
受様は記憶を頼りに小高い岩山の目指し
運よく洞穴を見つけて逃げ込みます。
そして父から譲り受けた火打石で火を熾していると
立派な黒馬を連れた男性がずぶ濡れになりながら
目の前を横切ろうとしているのが目に入ります。
この男性こそが今回の攻様です♪
とっさに受様が攻様に声を掛けた事で
2人は一晩を共に過ごす事になります。
攻様は狩りの途中で豪雨に会い、
共にいた仲間ともはぐれてしまったそうで
攻様が特別な力のある獣人であると知った受様は
獣人について知りたいと願います。
そんな受様に攻様は村では知る機会のない
アドレア国についても教え
攻様の非常食を分けてもらった受様は
口伝えの古い民謡を歌う事で感謝の気持ちを伝えます。
その歌を聞いた攻様は天の声だと思い、
「やっと出会えた」と受様を抱きしめるのです。
翌朝、攻様は「また会おう」と言って去っていきますが
数日後、王太子の命で受様を迎えがやってきます。
なんと攻様はアドレアの王太子その人で
受様はアドレア城に招かれたのです。
果たして受様を招いた攻様の真意とは!?
そして受様を待ち受ける未来とは!?
宮本先生の既刊「銀の祝福が降る夜に」と同じ世界の
獣人の王を頂くアドレア国を舞台に
王太子である攻様と番候補となった受様の
ファンタジックな身分差恋物語になります♪
アドレア国は一つの王家から分かれた
5つの国を治める5人の領主の中から選ばれた王が
治めています。
現国王を父にもつ攻様は
最も時代の王に相応しい王子と言われていますが
王の候補となるには自身が獣人である事とともに
人間である聖なる番と一対となる事が必須条件なのです。
受様は戦いを勝利に導くと言われるカナリアを
目覚めさせた事で<幸運の番>であると判明し
攻様と番う運命の相手だと知らされるのです。
攻様は小さな村で育って何も知らない受様に
無理をさせないために仮の番として
過ごす事を提案するのですが
攻様同様、王の候補としての条件を満たし
王位を願う王子達との政争に巻き込まていきます。
アドレアの食糧庫である西の王子と守護の番、
隣国との国境を守る北の王子と宿星の番、
貿易拠点である南の王子と予言の番、
海峡を守る東の王子と運命の番
4組の番達の思惑と動向と共に
他国侵略を繰り返す龍人国もきな臭い動きを見せ始め
攻様は王子達の思惑も敵国の脅威も退けなくてはなりません。
知識も能力もなく仮の番でしかない受様は
そんな攻様のウィークポイントとしても狙われて
ハラハラとワクワクが止まりません。
名前の未登場する隣国の王もいて
ちょっと登場人物が多すぎかなと思わなくはないですが
それぞれの役目と背景もしっかり描かれているので
誰が攻様の真の敵なのか判るまでも
攻様が獅子身中の虫を捕らえて戦に勝利し
受様を番として王位に就くまで
楽しく読ませて頂きました (^-^)v
主カプにあまり絡まなかった王子と番のお話も気になります。
徐々にシリーズ展開してもっと広がっていくのかしら!?
今回は攻めのジークフリートの他に1国に4人の領地を治める獣人の王子がいるという、かなり登場人物が多く複雑なお話でした。
しかも1人以外は全員が隙あらば王座を狙っているという、何ともきな臭い設定なのです。
そしてアンリがジークフリートに請われて城に登ったものの、身分違いや「幸運の番」であることの重圧から中々自信が持てないのです。
優しいジークフリートは無理強いすること無く「仮の番候補」として、アンリが国の事などを知る為に教育係まで付けてくれるのです。
それなのにアンリはほかの王子に何か言われる度にグラグラ、味方の王子に励まされて浮上したかと思えは、また違う王子に言われてグラグラしてついには大事な局面で寝込んでしまいます。
甲斐甲斐しいジークフリートと会話するでも無く、ちょっと会っただけの王子たちの言葉に振り回される様子にかなりハラハラさせられました。
そしてアンリはジークフリートを苦しめる言葉を発してしまい、2人はすれ違ってしまいます。
敵国が侵攻して来ているのにアンリは殻に閉じこもっていて、開戦になってようやく己の愚かさに気がつくのです。
そしてジークフリートに怪我をさせてしまい、ようやく番になる事を決心します。
既にここまで読むと誰が裏で手を引いているのか読者は気が付くので、かなり焦ったく感じます。
あれよあれよと窮地に陥る2人にページをめくる手が止まりませんでした。
そして「幸運の番」の力の凄さを目の当たりにするのです。
ジークフリートがとても我慢強くアンリの気持ちを優先しているので、2人が結ばれるのは最後の最後です。
「銀の祝福が降る夜に」のイシュテヴァルダ、他社レーベルの文庫「金獅子王と運命の花嫁 やんちゃな天使と林檎のスープ」のローゼンリヒトの名前が出て来るのでファンには堪らない一冊だと思います。
王道。
突然の暴風雨で、雨宿りした洞窟で出会った人は、運命の番だった。
両親を流行り病で亡くした、貧しい針子のアンリ。16才。自分にちっとも自信がない。
国王の息子のジークフリート。獣人、28才。
番外編同人誌が、kindleにある。http://u0u1.net/0I2D
一つ難を言うなら、アンリ、鈍くて愚図すぎて可愛くない。
「仮の番」のまま、アンリは「番」になることへ尻込み。
それでジークは聖獣に成れず、国もジークもアンリがピンチに追い込んでいる事に気付かない、
アンリの優柔不断が長すぎて、テンポが悪い。
焦らして、山場を作る構成というのは理解できるけど、キャラとしてのアンリの動かし方に不快。
私がBLを好んで読む訳の一つは、一話完結が多い点。テンポ良い展開と、飽きさせない捻りがあるものが好き。
一話完結の作品で、中盤のアンリの愚図はワンパターンの繰り返し。突くと引っ込むヤドカリみたい。
結末はアッサリで、全部アンリにとって都合よくハピエンに落着。
は~ 疲れた。
『銀の祝福が降る夜に』が関連作なので、そちらも読む。
なかなか面白かったです。
攻めと受けは「運命の番」だとされるんだけど、この作品では「番」=恋愛関係ってわけではないんです。
5つの領地を5人の王太子が治める国、アドレアで、攻めのジークフリートだけが「運命の番」に出会っていなかった。
ちなみに番がいないと特別な加護を受けることもできないから、王にもなれない。
ジークフリートが自分を大切にしてくれるのは、あくまで番の力が必要だからだと、人に吹き込まれて悩むアンリ。
おまけにジークフリートは子孫を残す必要があるため女性と結婚するとまた吹き込まれ、悩む。
悩む気持ちもわかる!わかるよ!
だけど、「思い詰めすぎて床に伏せる日々が続いた」というところで、まず引いた。弱っちい。
おまけに開戦間近だと知らされたのに、周囲の状況に気を配ることもなく、相変わらず自分のお気持ち優先でますます衰弱してる有様に、目ぇさませ!!と喝を入れたい衝動にかられました。
(しかも悩んで損した!みたいなまさかの後出し設定が登場するし)
このウジウジ衰弱展開がなければ、神でした。
攻めのジークフリートは、この人に愛されたら幸せになれるだろうなぁと感じられるお人で、とても良かったです。
あんなに好き好き、愛してる、と告げても、自己完結しちゃってるアンリに何度も拒絶されて、めちゃくちゃ可哀想でした。
(アンリは一人で苦悩して衰弱してて、すれ違うにもほどがある!)
でも、愛を受け入れてもらえず苦悩するジークフリート、「好きという気持ちは呪いだ」とこぼさずにはいられないジークフリートが可哀想で萌えました。
攻めの苦悩は蜜の味です!
宮本さんて、スパダリ攻め×健気受けを多く書かれる作家さまのイメージが個人的に強いのですが、今作品もそのイメージを損なうことのないお話でした。
作中、見覚えのある国が登場するなと思っていたのですが、『銀の祝福が降る夜に』の舞台と立地的にお隣という繋がり。ストーリー自体は前作未読でも問題なく読めます。
主人公はアンリ。
両親はアンリが12歳の時に亡くなり、その後は姉が育ててくれたがその姉も結婚。独りぼっちになったアンリだったが、村の人たちの助けもあり貧しいながらも日々幸せに過ごしている。
そんなある日、アンリは山に出かけるが天気が急速に崩れ、洞穴で雨をしのぐことに。そこに一人の男性がやってくる。見目麗しく身に着けているものも高価そうなそれらを身に纏うその男性・ジークフリートはその見た目を裏切り気さくで優しい人物で、二人で楽しく一晩過ごした。
が、その後、アンリのもとに使いがやってくる。領主の一人で王太子のジークフリートのもとに来て欲しい、と言われ―?
というお話。
アンリの住む国・アドレアは5つの領地に分かれていて、5人の王太子がそれぞれ治めていること。
5人の王太子のうち、最も優れている人物が次期国王になること。そのためには「番」の存在が必要であること。
獣人、がいること。
などなど、多岐にわたるバックボーンを孕む作品ですが、そのどれもがきちんと絡みながら進む展開はさすが宮本さんといったところか。そこに、なぜジークフリートがアンリを自分のもとに呼び寄せたのか、という部分を軸に、ジークフリートとアンリの「関係」を追う展開。
ちょっとファンタジー要素も加わり、非常に宮本さんらしい展開だったな、と。
ただしいて言うと、先の先まで見通せちゃうっていうのかなあ…。
もう一捻り欲しかったなという感想も持ちました。
スパダリ・ジークフリートに愛されるアンリ、という王道の展開に加え、ジークフリートが王になれるのかとか、アンリの持つ特殊能力とか、アンリに意地悪を言ってくる人物の存在とか。痛い展開になることはなく、スパダリ×健気受けというテッパン、ちょっとファンタジー要素の加わったストーリー展開と、決して面白くないわけでも萌えなわけでもないのですが、バッサリ言ってしまうと「王道」過ぎてしまったな、という感じ。
反対に言うと、痛い展開になることはほぼなく、終始温かな空気感が漂うストーリーで、かつ萌えツボをきちんと押さえた作品ですので、多くの腐姐さまの萌えを滾らせる作品かと思います。
いや〜まいった。
空回りしているアンリさんにハラハラではなく明確にイライラしてしまって。
成長過程?というより、無垢な無邪気ちゃんかと思ってたら、ネガティブなうじうじした子だったの?あれ?なんか魅力半減?別人にすり替わった?みたいに感じてしまったのよ。
そしてジークフリートさんのなんかクサいセリフにもぞわぞわしてしまったのよねー。
エッチシーンの描写もなんかムズムズする感じで読み飛ばしたくなる衝動にかられる。でもムズムズしながらちゃんと読んだ 笑
これ私ダメだ!ってほどではないんだけど、なんとも言えない読後感。なんだかよくわからないレビューしてる気がする。
本当ごめんなさい。