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koisuru hyo to junan no neko
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
野原先生だし買おうかなーと新刊チェックしていましたら、イラストが街子先生とのことで。
わーい。
好きなんです、街子先生。最初、私には可愛すぎるな〜と思っていた絵柄だったのにいつの間にかハマってしまっていた。
あらすじを読まずに買ったので、現代日本から始まるストーリーに驚いた。タイトルと表紙からゴリゴリの西洋系ファンタジーだと思っていたので(^O^)
なるほど。現代日本は前世なのですね。
転生モノでした。
お話について(リヒトール×ケイン(転生者))
転生モノとして、良い作品だと思う。
個人的に、転生するという設定なのだったら、転生前に生きた世界での知識や能力が転生後に活かされている展開が好きなのです。
洗濯機やフードプロセッサーのない世界で前世の記憶からそれらの代用となる物を考えてみたり。
前世の記憶をたどって料理を作ってみたり。
現代では一般的な食べ物ばかりだけど、それらを初めて食べる転生先の人達には大ウケする。
転生モノの利点が活かされていて、楽しめた!
作品の見どころは他にもある。
魔力を持つ者がいる今世の世界で、ケインは昼間は人の姿で過ごせるが夜になると猫になる呪いをかけられる。
対して、もうひとりの主人公であるリヒトールは昼間は豹になり、人の姿に戻れるのは夜の間だけという呪いがかけられている。
人として会える時間が昼夜ですれ違っているふたりなのです。
この設定も良いふうに活かされていた。
人として会える時間がすれ違っているという会話すらままならない関係に、
お互いの顔を見たい、笑い合いたい、話をしてみたいと思う。でも、その当たり前の事が許されないふたり。
ここが私の琴線に触れまして、切ないやら萌えるやら。とても良かったです!
お話のトーンは、切ない場面であっても切な過ぎず、終始あまくて優しかった。
キャラクターも良いんです。
ケインは先にも書きましたが、転生者である利点を活かして活躍します。正義感の強さも、可愛いところも良かった。
そして、なんと言ってもリヒトール!王族の威厳を持ち、気品あふれながらも、なんだか無邪気で無垢。
無垢なのには悲しい生い立ちが関係する。それなのに悲壮感もなければ常に前を向いている。お話のクスクス笑える部分や、優しい雰囲気はリヒトールに支えられていると思う。
と……ここまでは本当に好きなところばかりで、最高に楽しんでいたのです。
ケインの呪いをとくあたりから終盤へ向けてストーリーもますます盛り上がるところ!
なんですが、私は徐々にトーンダウン。
原因は、完全に好みの問題!( ;∀;)
切なさや、徐々に甘さを帯び変化していくふたりの関係に萌えていたのに、急にいろんなことがとんとん拍子で解決していき、置いてきぼりにされてしまった。
でも本当に好みの問題だと思うんです。大団円、ハピエンになるなら力技あってなんぼでしょ♪の気分の日に読んでいたら、私の感想もまた違ったものになったであろうし。
ストーリーを通して、萌評価より萌2評価の部分の方が多かったので萌2としましたが、なにせ私がトーンダウンしたのが終盤にかけてなので、作品全体の印象がそちらに引っ張られてしまう感が否めない。
えろは少なめですが、そこでも攻めの無垢さが光っていました。
初めて知る快感に従順に従うリヒトール…ってなにそれ可愛すぎ(^з^)-♡
最後まで楽しく読むことが出来ました。
逆境にめげずに頑張るケインと、柔軟な考え方を持つリヒトールがとても魅力的に書かれてました。
そして伏線がキチンと回収されていて、読後感も良かったです。
こちらは呪いでモフモフにされていただけですが、先日読んだ違う作家様のモフモフものと違ってとても面白かったです。
リヒトールの呪いを掛けた人物は思った通りの人物でしたが、彼とリヒトールとの魔力の違いにワクワクしました。
そして何と言ってもお料理BL的なのが大好きなので、ケインが王宮の厨房で活躍して行く過程が好きでした。
お互いに呪いが掛かっていて昼夜姿が逆転してて意思疎通出来ない2人が、通じ合って行く過程がとても面白いのでお勧めです。
今回は隠された王太子と前世の記憶を持つ平民のお話です。
貴族に呪いをかけられた受様が
離宮に隔離されていた攻様を開放するまで。
受様の記憶の最後にあるのは
自分に迫った大型トラックの運転手の驚いた顔でした。
専業主婦の母は食生活の充実に注力していて
受様は足りない食材を買いに
コンビニまで向かう途中で事故にあったのです。
自分は死んだのだろうか。死んじゃったんだろうな
・・・と思った受様でしたが
目覚めた受様は東京生まれの大学生ではなく
ユースフト王国の辺境の村の平民になっていました!!
この世界には強大な力を持つ魔物が生息し
それらと戦い続けたのが魔力を持つ王の祖先たちでした。
今では危険な魔物達も力を失くし数も激減しますが
王族と彼らから派生した貴族は今も魔法を操り、
婚姻を繰り返して爵位を保っています。
ごく希に平民の中からも魔力を持つ者が生まれます。
受様もまたそんな稀有な存在で
15才の成人を迎えた頃に突然魔力が開花しました。
平民にとって王都で職を得る事は大層な出世であり、
受様はその名誉を得られれば
村にも恩恵が得られるかもしれないと考えていました。
そんな時、
受様は村の魔物除けの魔石に魔力補充にきた男爵に
受様の王都での職を確約されますが
受様は王都行きに即答せず、
近隣の町の窮状と救済を訴えるのです。
ところが男爵は平民である受様の訴えを不敬と断じ、
受様は夜の間人の姿を失い、黒猫になる
"獣の呪い"を掛けられてしまうのです!!
受様は現状と今後について悩み、考えて
結局は行動するしかないと決意、
家族を説得して王都を目指す事にします。
果たして受様は掛けられた呪いを解く事ができるのか!?
王太子として生まれながら呪いを掛けられた攻様と
村を訪れた貴族に呪いを掛けられた受様との
輪廻転生ファンタジーになります♪
王都に向かった受様は
受様同様魔力を持つことから王宮で働いている
王都の城下町の商家の息子と知り合い、
店を手伝うことになります。
この世界では読み書きができる人は少なく
その上に算術ができる人は希でしたが
受様は前世の経験から即戦力となります。
一家に大いに気に入られた受様は
王都に来ることになった理由を打ち明けると
ともに今後について考えてくれ
王宮で働けるように手配をしてくれるのです。
そして王宮の下働きとなった受様は
前世の記憶を活かして画期的な洗濯法を編み出したり
シンプル過ぎる調理法に味付けを提案したりで
王宮の中に居場所を作っていくのです。
そんな中でひょんなことから
離宮で隔離されている攻様と知合うのですが
攻様は生まれた時から呪いを掛けられていて
昼間は人の姿を取れず豹となるために
王太子でありながら離宮に隔離され
ひっそりと暮らす事を余儀なくされていたのです。
攻様は受様と違い誰に呪われているかが判っておらず
解呪すら半ばあきらめていたのですが
受様との出会いで未来を大きく変えていく事になります。
2人の呪いがどうやって解けるのかワクワクし
身分差のある2人が結ばれる術があるのか
ドキドキしながら読み進め
ハピエンまでとても楽しく読めました (^-^)v
呪いを掛けた人物については想像通りでしたが
貴族たちの世界観や魔力の設定がユニークで
面白かったです。
豹と受様、攻様と猫な組み合わせも
もふ好きな私にはとってもツボでしたし、
王家の今後(子づくり)も方法が示されていて
2人の幸せの先も示されていたのも良かったです。
呪いにかけられ、その衝撃かどうかはわからないけど、前世を思い出す受けと産まれる前から呪いをかけられて26年も幽閉される攻めという結構気の毒な2人の話。
平民には滅多にない魔力を持つことがわかったケイン(受け)は、迎えにきた普段なら話をすることもできない貴族に対し村の窮状訴えたことで夜になると猫になる呪いという罰を受けることになります。
そのショックでこことは違う世界で生きた前世の記憶が蘇ったケインは呪いを解くための手がかりを得ようと王都へ旅立ちます。
王都で知り合った同じ魔力持ちの友人に紹介してもらい王宮で職を得たケインでしたが、そこでとても綺麗な豹と出逢います。
豹がとても気になったケインは猫の姿なら話ができないかと夜猫になって豹に会いにいくのですが、そこにいたのはとても綺麗な威厳のある第一王子リヒトール(攻め)でした。
リヒトールはケインと逆で昼間豹になる呪いをかけられていたのです。
2人の奇妙な逢瀬が始まります。
すれ違いは寂しいですが、お互いがネコ科の動物になって相手に愛でられるというのはほのぼのしていてとても楽しいです。
最後の方はとんとん拍子に話が進み、ちょっと早足になってしまった感が否めませんが、リヒトールのおかげで大きなトラブルもなく、時間はかかるでしょうが2人が幸せになれそうでした。
魔力があり、国民を守っているということだけにあぐらをかいて、搾取するだけで一切の統治をしない貴族の国なんてよくもこんなに長くもっていたものだと逆に感心しました。
きっと平民には勉強する機会が与えられていなかったことと生きることに精一杯で反抗する気力もなかったからでしょう。
前世を思い出したことにより、高度な教育を受けたケインと幽閉されていて貴族社会に染まりきっていなかったリヒトールだからこそ改革に乗り出すことができたのでしょう。
前世では、買い物に行って事故にあり死んだケインを思って、母親は買い物に行かせたことを、思春期の弟は自分の「死ね」という暴言の後死んでしまったことをきっと一生後悔しただろうと思うと彼らの人生がかなり心配ですが知る術はありません。安らかな人生を送れたのであれば良いのですが。
この作者様が書かれるお話にしてはほのぼのしていたように思います。
いつもはほのぼのしていながら切なさMAXなお話を書かれる方なので。
この方のお話で初めて泣かなかったかも…
でも、切なさMaxな話は心が結構疲れるのでこういうお話は大好きです。
前世である現代日本の記憶を持つ受けのケイン。
転生先の料理は、塩のみの超シンプルな味付けなのに辟易し、前世の母の教えを頼りに酵母を作り柔らかいパン生地だの、マヨネーズだのを作ってみるんですね。
思わず、いや〜私が転生したってなんの役にも立ちやしないなぁ……と思ってしまいました。
(酵母作りとかなにそれ?パンやマヨネーズは市販オンリー!なので)
で、呪いのせいで昼間は豹になってしまってる攻め・リヒトールの前で、それらの料理を実に美味しそうに食べるんですね。
豹の中身がまさか呪いにかけられた人間リヒトールだとは思ってもいないので。
巨大なモフモフ豹のクレクレおねだりと、「ごめんね、これは人間が食べるもので君には毒だからあげられないよ」的なやりとりをしてるところがなんか微笑ましくて。
で、人間に戻った際にプリンとか食して、すっかりプリンの虜になっているリヒトールがこれまたかわいい。
リヒトールは生まれながらにして呪いをかけられていて、そのせいで実母は悲しみのあまり死んでしまい、本人も隔離されて孤独に育ったわりには、非常に素直でなんかかわいいんですよね。
すっかりリヒトの作る食事の虜になってしまって、その美味しさについて滔々と語り出すんだけど、それを聞いたリヒトが「あ…またなんかわけわからん事、言いだした」的にスン‥‥となるところもおかしくて。
二人の背景とか、割とというかかなりシリアスなんじゃないかと思うんだけど、終始ほのぼの〜としてると思います。
ケインの前世である「健一」の残された家族の悲しみや後悔とか、そこを考えるとかなり辛いものがあるんだけど、あまり深く考えないようにしよ……と思いました。
「呪いを解く」のはどうなるのか?と思いきや、かなりアッサリと解決。
なんか予想以上にリヒトールの魔力が強かった。
ってことは、王様も強力な魔力を持ってるはずなのに、なんであんな奴のチンケな魔力を見抜けない&騙されるんだろ??
ほのぼの〜とした世界なんだけど、一皮剥けば、平民と貴族・王族の間には格差なんてもんじゃないほどの溝があって、平民は貴族のせいでかなりカツカツとした生活してるんですよね。
よく一揆とか暴動が起きないなぁって思うんだけど、良くも悪くも、平民も王族も思考回路が停止しちゃってるんですよね。
で、異を唱えたケインは貴族様の逆鱗に触れて呪いをかけられてしまったわけで。
そこをケイン、そしてケインに触発されたリヒトールによって新しい風が吹き込んで、良い方向へ向かっていくというわけなんだけど、選民意識丸出しでコチコチのあいつらお貴族様達の意識を変えていくのは、大変そうだなぁ。
おまけして萌萌で。
ほのぼのホッコリ異世界転生ものになります。
プラス、お料理BL。
役人貴族から呪いをかけられて昏倒した事をキッカケに、日本人大学生だった前世の記憶を思い出した平民の子・ケイン。
呪いを解くヒントを見つけようと、王都にやって来たんですね。
王宮で下働きとして雇われた彼ですが、前世の知識を生かして料理を作ると、それが大評判に。
更に王宮で、昼間しか見かけない不思議な豹と仲良くなりますがー・・・と言うものです。
で、この豹が飼われていると言う離宮に向かうと、何故か暮らしていたのは美貌の王太子・リヒトール。
実はリヒトールですが、呪いにより昼間は豹の姿になってしまうんですね。
同じく呪いにより、夜の間だけ猫の姿になってしまうケイン。
昼と夜でスレ違ってしまう二人ですが、互いに惹かれあって・・・と言う流れ。
と、こちら切ないスレ違いの様相をなしたお話ですが、実は印象としてはほのぼの甘々だったりします。
えーと、主人公であるケインですが、前向きでたくましい性格なんですよね。
彼はいわゆる前世チートを使って、王宮で仕事を要領良くこなし、更に素朴そのものだったこの世界の料理に革命を起こす。
また、その美貌と悲劇の境遇に反して、こちらも食いしん坊万歳的なちょい天然が入ってるリヒトール。
何だろう。
彼は人の良いお坊ちゃんと言いますか。
こう、その境遇から世間知らずではあるものの、言動に嫌味が無いし素直な所とか妙に可愛い攻めと言いますか。
最初はケインに胃袋を掴まれて、その後はケインそのものの魅力に捕まってしまう。
まぁそんな感じで、リヒトールの協力なんかも得て、ケインが呪いを解こうと奮闘する。
そこに並行して、(物理的に)スレ違いカップルである二人の恋愛が語られって所でしょうか。
果たして、二人は見事呪いを解き、互いに人間の姿で逢瀬を叶える事が出来るのか・・・。
って感じで。
繰り返しになるんですけど、全体的な印象としてほのぼの甘々で可愛いんですよ。
こう、完全に受けに胃袋を掴まれている、ちょい食いしん坊な攻めの言動が微笑ましいですし、王宮の使用人達もみんないい人。
昼と夜のスレ違いさえ、ちょいギャグ要素が入っていて笑えますし。
あれ、何故あいつは夜になると居ないんだ!?的な。
ほのぼの可愛いお話が好きな方なら、ストレスフリーで読める素敵な作品だと思います。
ただこちら、もうこれは完全に個人の好みの問題なんですけど。
なんかサラッと読めちゃってあまり深みが無いと言うか、特に残るものが無いと言いますか。
えーと、これね、ケインとリヒトールの呪いの意外な関連性とか、驚きの真相とかはあるのです。
ただ、こういう設定だと、互いの正体に気付かない焦れったさとか、それによる心情面でのスレ違いとかが萌えに繋がると思うんですよ。
でも、わりと早い段階でアッサリ互いの正体に気付く。
また、呪いが解ける事自体も、これまたアッサリ解決。
何だろうな。
全て、上手く行き過ぎと言いますか。
てか一国の王がさ、そんな子供騙しの手にアッサリ引っ掛かるか?的な。
王様が5歳とかなら、あり得ると思うけど。
いや、平和な国でいいのかもしれないけど。
でもそのわりには、平民から税を搾り取って王族や貴族は贅を凝らしと、そんなハッピーで呑気な国でも無いよなぁ的な。
あと、主人公は転生者なんですよ。
で、彼が料理を作れば王宮で大評判。
雑用をすれば「おお、そんな画期的な方法が・・・!」みたいのに若干イラっと来ると言うか。
こう、もうちょい転生者ってんなら、それ故の苦労とか逆境が欲しい。
彼はですね、夜になると呪いで猫になっちゃうって事すら、周囲はあたたかく受け入れちゃうんですよ。
ど、どんだけ平和な国民性だと。
でもさ、しつこいけど、貴族や王族が暴利をむさぼってる国で、平民は苦しい生活なんですよ。
そういう国の民って、もっと荒んでるんじゃないかなぁと。
ついでに、転生者と言う転生者、何故みんなそろいもそろってトンカツを作るのよ。
マヨネーズを作るのよ。
天然酵母を作って、ふわふわのパンを焼くのよ・・・。
なんか、トンカツが出てきた時点でゲンナリしちゃうんだけど。
完全に、個人の勝手な感覚だけど。
と、若干合わない部分もあるんですけど、全体的には好みのほのぼの優しいお話でした。
作家買い。
んー。
評価が難しいな、というのが読後の感想。
決して面白くないわけではないし、萌えどころもきちんとあるし、野原さんらしい伏線を回収しつつ進むストーリー展開は素晴らしかったし、相対的には凄く面白い作品だと思うんです。
でもなんて言うのかな。
優等生すぎる。
っていう感じがしました。
丸く丸く収めようっていう意図が感じられたからかも。
事故で突然の死を迎えた大学生の健一。
自分は死んだんだなーと思っていると目が覚める。
あれ?生きてる?
と思うけれど、目を覚ました場所は、健一の記憶のある「前世」の自分・ケインだったー。
というお話。
なぜ前世に転移?
と思ったのですが、それにもきちんと理由がある。
現代の知識を生かして、前世、というかケインが生きている時代を乗り切っていくという展開なんですね。
そこに、ケインの時代では当たり前のようにいる魔物とか、魔物から身を守るために魔法を使うとか、貴族と平民という階級が存在しているとか。
すんごくお上手なんですよ、その繋げ方が。
そしてケインはとあるピンチに見舞われますが、そのピンチも周囲の人たちの協力と理解の元するっと潜り抜けていく。とにかくストーリーが平和なんですね。痛い展開になることもなく、ケインのピンチは自身の健一の時の記憶を頼りに潜り抜けていく。
あらすじにも書いてあるのでここでも書いてしまいますが、ケインは夜だけ猫の姿になってしまう。そして、彼らの住まう国の王子・リヒトールもまた、昼間の時間は豹になってしまう。
猫と豹。
可愛いんですよ、二人とも。
姿かたちもですが、お互いが昼の間あるいは寄りの時間帯だけ動物になってしまうことに気づかなかった間の2人のほのぼのなやり取りとか。街子さんの描かれるクロネコの可愛さと言ったらなかった。ここだけで萌える腐姐さま、絶対多いよなー、という。
痛い展開になることがほぼないので、バッサリ言っちゃうと締まりがない感じ?ご都合主義な感じ、と言ってもいいかも。
が、何回も書きますが、面白いし、萌えます。モフモフも、良い。
完全に好みの問題ですね。
個人的にはもう少しハラハラする展開が好き、というだけ。こういう書き方が正しいかどうかわかりませんが、万人受けする可愛らしいお話だと思います。
先生買い。軽やかなファンタジーでクスクス笑えるしグルニャン可愛いし、街子先生描かれる王子はめっちゃカッコいいしで満足したけど、忘れないお話かと言われると?なので萌2よりの萌えにしました。本編250Pほど+あとがき。
ユースフト王国の辺境で両親、弟と4人で暮らすケイン。平民としては珍しく魔力を開花させています。そのケインの魔力を見に来た貴族に村の窮状を訴えたところ、無礼だ!と夜は黒猫になってしまうという呪いをかけられてしまいます。なんとかせねばと王都へ来て、王宮で働けるようになり…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
フリッツ(王都に来た受けを助けてくれる)、王・王妃・王子、オーギュスト男爵(受けに呪いをかける奴)、コック長、家令長、受けの家族等。
++好きだったところ
受けが夜、黒猫化。攻めが昼、豹化するという、もふもふ・ぐるにゃん天国!
夜はキラッキラ王子が黒猫をナデナデして、読んでるこっちが咽喉鳴らしてしまいそう~!昼は昼で、受けが木の下で美味しそうなお弁当をもふもふ豹ちゃん(=攻め)と共に食べる様子が、めちゃ可愛い。食いしん坊大王の王子、受けが作ったランチに興味深々、食べたくて食べたくてしょうがないのだけど、豹=ネコ科=人間食べるものはダメだから、と受けさんに食べさせてもらえない!で、昼に受けから聞いたことを、「コンソメスープが飲みたい」「ピザが食べたい」等と、夜、人間になったら側仕えに言うんですよ。後、プリンは美味い、マヨネーズは酸っぱい方が好きだの、もう食いしん坊万歳です。
受けが持つ、前世?異世界である日本での料理の記憶が、存分に生かされ、ユースフト王国の寂しい食文化を少しずつ変えていくところも面白かったです。
色事シーンでは、貴族は直接的肉体接触をあまりなさらないという設定が面白いのでは。いざ愛情があふれんばかりになった時、受けが先導して事をいたすんです!新鮮でした!
と色々楽しかったので、良かったでした♡もふもふ好きな方、おぼこい攻めがお好きな方でしたら良いのではと思います。