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「俺とセックスできますか?」社畜リーマンとつかみ所のないフリーターの偶然から始まるラブストーリー。
doujoushitano ga un no tsuki
すごく良かったです!いつも読む商業本は受け視点から始まることが多いのですが、攻め視点もいい!
人のことが断れないリーマン×優しくてミステリアスなフリーター
絵も綺麗で読みやすかったです。
人のことが断れないフリーターの攻めが、行きつけのバーで受けが彼女に女関係で振られてしまうところを目撃。彼女の前では平然を装って優しく別れを受け入れたが、1人になった瞬間泣いていたので同情して声をかけちゃう攻め。そこから、バーで何回か呑むようになって受けが段々メンヘラチック…というか、執着がすごくなってきます笑
読んでいくうちに、やばいのでは?って思ってきます。家に尋ねてきたり、告白した翌日に同じ会社に中途で入ったり、アタックの方向が若干怖いです笑
そんなメンヘラ系の受けには、好意を抱かれてる女友達が付きまとっていて(元カノと別れた原因)その女もメンヘラで笑 メンヘラとメンヘラの渋滞です。女友達の好意を知っておきながら家に泊まらせたり、遊びに行っちゃう受け。女友達には家庭環境がよろしくなくこれまた同情して断れなかったっていうのが。結局、受けも攻めも優しすぎる人同士だったんです。
攻めのことが好きだからこそ、女友達との関係を終わらせて付き合ってと宣言するも「できない口約束はしないでください」と攻めに釘を刺される。
女友達のことをちゃんと断り、なんやかんやで2人は結ばれます。
そのあと改めて男初めて同士で旅館お泊まりが
色っぽくて最高でした!そういうつもりで誘ってますって攻めに断言されて、準備して勉強する受けも最高です
またポイント高かったのが、攻め視点からの誘い受けです。ミステリアスでどんな人かわからない状態で受けが攻めに好意を抱かれるので新鮮でした。2人とも魅力的なキャラクターであることも、もちろんのことです!
表紙に惹かれて購入
断れない社畜の塩田さんすごく魅力的でした
イケメン設定ではないのですが、人が良過ぎるし地味だしパッとしないし
けど、優しくて男前なキャラでした
友希がなんともつかめない、不思議なキャラでした
寂しがりなのかなぁ〜イケメンは正義を地でいくかんじ
女の子が出てくるのですが、この子がなかなかクセのある子で
同性に嫌われるタイプやろうなぁとヒシヒシと伝わってきます
ノンケ同士だし、展開も緩やかで、嫌な女の子も出てくるのに素敵な作品でした
すごく穏やかな不思議なお話でした
こういうお話好きだなぁ
ノンケ同士の話が好きなので購入しました。
絵も綺麗で文字も多すぎず少なすぎずで、すごく読みやすかったです。
ただ、攻めの塩田さんがちょっとナヨナヨ(?)してる人で途中どっちが攻めだっけ?と思いながら読みました。
旅館での夜のときも、ちょっと攻めらしからぬ発言に驚きました。
でも、嘘をつくような人でもないし常識もあるし人としては良い人だなと思いました。
逆に受けの柳瀬さんは、言動がはっきりしていて見ていて気持ちよかったです。
当て馬に女の人が出てきます。この人もいつか報われればいいなと思いました。
読んでいてやっぱりノンケ同士の恋愛は見ていておもしろいし、慣れない者同士の恋ってかわいいなって思いました。
読むほどにドキハラで。ページを繰る手がつい、早急になってしまいます。全然ミステリーでは無いのですが、どうなってしまうの?というドキドキが止まらない。
塩田さんは、いわゆる断れない病い。人の分までやってしまう。社畜だ。毎晩遅くなっても頑張ってしまう。そんな疲れた夜には決まって一杯やるバーがあって。ある夜、隣席で別れ話をしているカップルを見てしまう。淡々と別れを受け入れている様に見えた男は、女性が去ってから、泣き出してしまう。そんな男を見ていられなくなった塩田さんは、つい。慰めに言葉をかけてしまうのだ。そう、「同情したのが運の尽き」。
え?運は尽きてしまったのか。
それから。柳瀬さんは、塩田に懐いてしまう。
懐いただけで。こんなにも。柳瀬さんは塩田さんに夢中になってしまう。何故⁈ というくらい突然なのだ。女性と付き合っていた筈の柳瀬さんはノンケ。塩田さんもノンケ。それなのに。流される様に絆されて。
塩田さんはそもそも断れない病いなのだから。
後半には、とんだメンヘラ娘が出て来て。2人の間をかき回そうとする。唯は、これまでも、柳瀬に彼女が出来る度に邪魔をして来た。これまた柳瀬は懐いて来る唯を断れない。一線は越えてこないが、恋人にとって、これ程疎ましい者はいない。それでも、柳瀬は去って行く恋人を追わず。唯を許して来た。今回だけが、何故違うのか。塩田さんとお付き合いする為に、初めて唯に毅然とした態度でお断りしたのだと言うが。これまでと、これからと。何がそんなに違ったのかは分からない。ただ、唯は同情すべき境遇の女の子で、誰かに寄り掛からないと生きて行けないのだと言う。彼女の背景は詳しくは描かれていない。いるよねー、ってなモンである。こういう子は意外といる。でも。また新しい寄生木を見つけるのだから。柳瀬が構ってやる事はないのだ。一生面倒を見てあげられるわけでは無いのだから。
唯が登場した事で。何だか嫌な気持ちになってしまった。BLにおける女子としては結構ワーストに入ってしまうかもしれない。
彼女の存在感が大き過ぎて、物語は急に終わってしまった感もある。
唯は塩田さんの同僚で、柳瀬の先輩の長谷部さんを次に狙っているらしい。
そんな事はどうでもいい。塩田さんと柳瀬のそれからをもう少し描いて欲しかったな。
妙にリアルというか、あ~社会人あるあるだよな~という要素が所々にあり、興味深く拝読いたしました。
主人公の塩田は、ある日行きつけのバーで、カップルが別れ話をしている場面に遭遇。
彼女が去ったあと、ひとり静かに涙を流す男を見て、なんとなく自分と通ずるものを感じてしまい、思わず彼に声を掛けます。
ただそれだけの行動だったのに、妙に懐かれてしまう塩田。彼の受難(?)の始まりです。
さて、この塩田という男ですが、とにかく人がいいんです。
頼まれごとは断れず、連日の残業は当たり前。
優しい人って、お願いごともしやすくて、ついつい頼ってしまうんですよね。
それで、仕事も丁寧で、最後まで責任もってやりきってくれるから、またお願いしてしまう…の無限ループ。
でも、引き受けるときは渋々、といった様子ですが、後輩の子どもが無事に生まれたと報告を受ければ、自分のことのように喜んだり。
もらい物を「美味しさのお裾分け」と惜しみなく他人に分け与えたり。聖人君子かな?
私だったら、牛とろフレークは絶対に独り占めします。笑
一方、塩田がバーで声を掛けた男(=柳瀬)は、なかなかにミステリアス。
タイトルと表紙のイラストからは、言葉巧みに相手をじっくりと追い詰める策士のような印象を受けましたが、突然家に押しかけてきたり、同じ会社に入社してきたりと、無鉄砲な大胆さも併せ持っています。ちょっと怖い。
そんな行動の読めない柳瀬のアプローチに、塩田は翻弄されます。
答えを出せぬまま流されるように日々を過ごしていた塩田ですが、柳瀬の女友達である唯の登場によって、次第に気持ちを固めていきます。
前の彼女との破局の原因にもなっている唯。男女の関係こそありませんが、柳瀬は彼女を切ることができません。
ここまでの塩田とのやりとりの中でも、どこか逃げ道を用意するような、保険を掛けるような、持って回った言い方が目立っていた柳瀬。
惚れた相手を目の前にしながらもなお、関係を清算するから待っていてほしい、と耳当たりのいい言葉を口にしますが、塩田はそんな柳瀬の甘さを見抜いて指摘します。
また、唯に対しても、「柳瀬さんとのことは前向きに検討していますので あなたの口出しは無用です」ときっぱりと言い切ります。
塩田もまた、柳瀬との関係にまっすぐ向き合い始めるのでした。
そうして、出掛けた温泉旅行にて、塩田は柳瀬に想いを告げ、ふたりはとうとう結ばれます。
柳瀬が塩田に好意を抱いた理由とアプローチの動機が分かりづらかったのと、女友達の登場でやや後味が悪くなってしまったのが残念でした。
唯の新たな恋の相談にまで付き合うなんて…塩田さん、どんだけいい人なんだ…。
絵柄はすっきりとしていて読みやすく、作品の雰囲気に合っていて素敵でした。
しっとりとした大人の恋愛作品を読みたいときにおすすめです。