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saigo no ou to saiai omega
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
夢で、過去へタイムワープして、恋愛をする物語。
王道と言える展開で、とてもロマンチックだった。
オメガバース設定だから、ちょっと悲恋要素も入ってる。
読みながら、映画の「ある日どこかで」を連想してしまった。 絵がきっかけで始まる物語で、似ている。
SF作家リチャード・マシスンの同名小説を映画化したタイムトラベル・ファンタジー。
この作品も「絵」で始まる。
時空を超えた絆でつながる恋人達。切ない展開のラブロマンスと思いきや、
時空もののお約束を破って、恋人をマルっと・・凄い荒業のハピエンだった。
フリマで肖像画に一目惚れして購入したオメガのリオが肖像画の中の世界と現代を行き来するファンタジーのお話でした。
オメガバースの話だけど、オメガだから蔑まれている、という風な世界ではなくて、オメガでも普通に暮らしています。オメガが可哀想な話は苦手なので安心して読めました。
現代と過去を行き来する、リオの恋はどうなるのかクラウスの命はオーエリンの運命は?
ハピエンを信じてた私でもハラハラしました。
クラウスがスパダリなところも大好き。
リオも芯がしっかりしていて好きだな。
登場人物の殆どが良い人なので、読み終わったあとも温かい気持ちになれます。
スピンオフ作品が出てきそうな、今後も続きそうな終わり方も余韻があって良かったですね。
秀さんの新刊は、タイトルからも推測できるようにオメガバースもの。
オメガバースものですが、今作品は、どちらかというとオメガバものを前面に打ち出した内容ではなかったように思います。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公はカフェで働くオメガの里央。
もともと父はおらず母一人子一人で生きてきた。が、優しかった母は里央が5歳の時に逝去。その後母方の祖母に引き取られたが、強く逞しかった祖母も11歳の時に亡くなってしまう。
祖母亡きあと、天涯孤独になった里央は児童施設に行くことになるが、そこでも里央は優しく迎えられ困ることもなく生きてきた。18歳になった時に一人暮らしをはじめ、22歳になった今もカフェで働き自立している。里央はオメガだけれど、オメガに対する差別もなく、日々の生活に満足している。
そんなとある日、ぶらりと立ち寄ったフリーマーケットで里央は一枚の絵にくぎ付けになる。麗しいビジュアルを持つ、青年の絵画に。
ゆとりのある生活を送っていない里央だったが、その絵がどうしても欲しくなり購入。部屋に飾ることにした。が、その絵を飾ったその日の夜、里央は夢の中でその青年・クラウスと出会い―。
というお話。
クラウスはオーエリンという国の国王なのだという。
夢の中のお話、にしてはやけにリアルで…。
設定が斬新で面白かった。
一枚の絵を介し、夢の中でだけ会える、里央とクラウス。
寝ると夢の中で会えて、里央が起きるとその夢も覚め、里央は現実に戻る。の繰り返し。
オーエリンという国が実在していたのか、自分が夢の中で言葉を交わすクラウスはいたのかー。
そんな里央の抱える謎を、読者も一緒に追う、というストーリー展開。
里央とクラウスの関係は、そして夢の中だけでしか会えない二人の未来は。
結末が気になって一気読みしました。
が、うん。
あー、そういうオチ…?
という気持ちになったことは否めない。
オメガバものは、その設定が作家さまによって、あるいは作品によって若干解釈が異なりますが、今作品のオメガは搾取されるとか差別をされるとか、そういった存在ではありません。里央も、親(というか肉親)に恵まれなかった、という幼少期を過ごしてはいますが、保護してくれる存在は常におり、またオメガだからという理由で過酷な目に遭うこともない。
つまり、オメガバ要素はほぼほぼないと言って良いでしょう。
なのに、今作品がオメガバなのはなぜか。
クラウスと里央。
二人の間の恋心をつなぐものとして、アルファとオメガの運命の番、ということにしたかったのだとしたら、なんとも陳腐というかなんというか…。オメガバというバックボーンはほぼ生きておらず、最後のオチにも今一つ勢いがなかったように思いました。
が、こういうトリップものって、異世界に移動するのが当たり前というかよくある展開だと思うのですが、そこを覆す展開になっていたのは面白かった。寝て、夢の中でしか会えない、という設定も。
設定も展開も面白かったですが、だからこそもう一声ほしかったな、というのが正直な感想です。
今回はオーエリン国国王とカフェ店員のお話です。
受様が購入した絵画を通して出会った攻様の番となるまで。
この世界には男女の性の他に
アルファ、ベータ、オメガという第二の性があります。
数少ないアルファは高貴な家柄に生まれ、
才能、容姿共にずば抜けており、はるかな昔から
上流階級の中でもトップクラスに君臨しています。
ベータは一番数多く、平均的な能力と
誰とでも打ち解けられる穏やかな性質を持ち合わせて
世界の均衡を保つ存在と言われます。
3つの中でも最も希少価値が高く
印のある美貌を持つ上に男女ともに子を成せるのが
オメガになります。
オメガは3カ月ごとに訪れる発情期に
独特の色香とフェロモンを放つことにより
オメガは性犯罪に巻き込まれる事が多かったのですが
第二の性が発見されて300年あまりたつ今日では
既に第二の性は当たり前で、オメガへの偏見は
とても薄いものとなっていました。
男性オメガである受様も
平凡な日常を過ごす事ができています。
受様は6才で女で一つで育ててくれた
オメガの母が病死するとドイツ人の祖母に託されますが
祖母も受様が11歳の時に身罷ります。
その後は18歳まで児童施設に預けられるものの
施設の職員は優しくおおらかな人達ばかりで
身元保証人としてその後の進学や
カフェの就職時にも大いに手助けしてくれました。
受様はたまたま立ち寄ったフリーマーケットで
くすんだ金属製の額縁に入れられた肖像画に
目が留まります。
その絵は30台とおぼしき男性が
親しげな笑身を浮かべるものでしたが
堅苦しさを感じさせない私的な1枚のように
どうにも惹きつけせれて譲り受けます。
スーパーに寄るのも忘れて帰宅した受様は
熟考した末にベッツ殿正面に置いたチェストの上に
絵を飾る事にします。
まるでこの部屋に迎えられて喜んでいるかのように
笑みが優しくなったように思い、
受様は彼が自分の運命の番だったらいいのに
と思います。
そしてその夜はその絵に「おやすみなさい」と呟いて
緩やかな眠りに引き込まれた受様でしたが
その肖像画の青年と出会う夢を見る事となり!?
大国に挟まれた小国の王だった攻様と
攻様を描いた絵画を偶然手にした受様の恋を描いた
オメガバースとなります♪
秀先生は色々なオメガバースを書かれていますが
いつもちょっと捻った設定で
王道とはちょっと違った設定と展開が面白く、
今回もどんなお話かワクワクで出にしました。
受様がフリマで手に入れた絵は
欧州の小国オーエリン国の国王を描いたもので
この国王こそが今回の攻様になるのです。
受様は夜毎に攻様の国を訪れる事になり
攻様も受様に惹かれていくのですが
歴史に造詣の深い受様の友人から
攻様の国は隣国から武力侵略を受けていて
攻様はその戦で亡くなった事を知らされるのです。
受様は何とか攻様を救いたいと思いますが
なぜ自分の夢が攻様の時代と繋がるのかは判らず
力もない自分に攻様を救う手立ても有りません。
かなりファンタジックな展開ですが
攻様は死を免れる事ができるのか、
2人が結ばれる道はあるのか、
ハラハラ&ワクワク、楽しく読めました。
オメガバースに多い受様の痛い設定がないので
オメガバースとしては読みやすいお仕立てです。
受様が攻様の絵を見た瞬間惹かれたのが特別であり
運命だとしてもそれはオメガバースでなくても
良かったのではと思わなくはないですが
オメガの受様が自分だけの運命の番、
素敵なアルファに出会って幸せになるまで
攻様の絵と言う鍵がうまく使われていて
安心してドキドキできたのは良かったです (^-^)v
こちらの作品を読み進んで行くと、誰もが最後はどう決着を付けるのだろうと考えてしまうと思います。
私は今回はレビューは読まず、でも書籍裏のあらすじは読んでいました。
ちるちるさんのあらすじには書いていない一文があります。
里央が何度もクラウスと夢の中でも会えるのは何故なのかとか、読み進めて行けば里央の身の上に何が起きているのかは分かるんです。
ただ分かるに従ってお話の決着をどう付けるのかと心配になりました。
異世界に飛ばされてそこで生きていくことになった作品は沢山あります。過去に飛ばされたお話も沢山ありました。
もちろん異世界とか大昔だと人ひとり増えたくらいでは、細かいことは気になりません。
しかし、このお話は違いました。
勿論BLはファンタジーです。細かいことに突っ込んではいけません。
でもね現代社会に人ひとりがパッと現れて、友人CPの片割れの一族が凄い人脈を持ってたからと簡単に戸籍が出来て、野暮なことは聞かないって離れ技を持って来られた時にスンって冷めてしまいました。
それからクラウスが柔軟な考えを持っていて、慎ましやかな王だったとしても何の葛藤も無さそうなのが不思議でしょうがありませんでした。
秀香穂里先生のオメガバース作品は、読んでいて作家様が楽しんで書かれているのが分かる作品が多くて大好きなのです。
ただ、だからこそ期待が大きかったのか、今作は自分の中でヒットならず。
すみません、辛口かもしれません。
ある日、フリーマーケットで目を惹かれるほどの美青年が描かれた肖像画と出逢ってしまった里央。
譲り受けた肖像画の君・クラウスと夢の中で逢瀬を重ねることになるけれど…
眠りと共に肖像画の中の架空の世界に飛び込んでしまったかのような、これは夢なのか?現実なのか?と、そこからどう進んでいくのかワクワクする設定は面白かったんですよ。
クラウスにまた逢いたいと焦がれる里央も、里央がいつやって来るのかを待つクラウスだってなんだかいじらしく、可愛らしい。
ですが、ワクワクやときめきよりも、この展開と設定は無理があるかな…と読めば読むほど頭が冷静になっていってしまう自分がいてどうにも入り込めないまま読了。
出逢うはずがなかった2人の逢瀬に甘さや切なさもちゃんとあるのですけれど、ファンタジーなのだと分かってはいても、これはやや力技というか…正直言って強引な展開かなと感じます。気持ちが置いてけぼりになってしまいました。
つかみは面白かっただけに、もう少し説得力が欲しかった。
オメガバース設定もそこまで必要とは思えず、序盤の校正ミスも気になります。