条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
幾重のトーンで魅せる“庭”をめぐる物語たち。
niwa niha ninin

「てだれもんら」の3巻が出ましたので、こちらもレビュー。
2018年発表の「庭」が中心となったちょっと不思議な短編集。
「Prologue 庭師の仕事」
どんどん散らばる松の落ち葉、足元の砂はならして砂紋に。
超人的に枯山水を整えるのは…(「てだれもんら3巻」の明かりの妖精さんに似てるよ)
「水槽屋敷」
自宅の火事で煙を吸い声が出なくなってしまった京一。医師が置いていった大きなガラス玉が水を呼んで…
非常に幻想的な一編。そしてラストは明るい。屋敷が丸ごと洗われた後の清浄さ。
「ユーレカの庭」
バスの窓から見える木や草でいっぱいの空き地。でもそこは私には素敵なお庭!
イマジネーションは自分だけのもの、という力強いメッセージを感じます。
「ワタシのお庭」
庭の手入れに熱中するのと夫との不和。ニワトリと卵みたいにどっちが先だったの?
ラストシーンは不穏な空気。
「にわにはににん」
大学教授の「家」に閉じ込められた学生。教授は庭と一族の秘密を知っている…
とても興味深い世界観だけどちょっと難解。
そこは怖い迷路なんかじゃなくて、きっと優しい場所。だって変わらぬお父さんがいて自分も子供に戻れるのだもの。
「庭師の休日」
庭師さんは休みの日でもつい庭のことを考えてしまう。そんな時急に小さな男がひとり飛び込んできて…
「闘魚」がテーマの幻想的な一編。弾ける水滴とひらひらと赤と白の尾びれが絡み合う。
「Epilogue 庭かるね」
かるねは手帖(carnet)。
木々と草花でいっぱいのお庭に、幸せなママ、パパ、子供たち。
ステキなことしか書かないから、庭はステキなことしか起きない。
素敵ファンタジー風味。木や森、青い草や雨のの匂いがしてくるようです。
BLとは縁遠い庭にまつわるオムニバス
これといったストーリーはないもののちょっと不思議な庭という世界に迷い込む
そのなかでも
【prologue 庭師の仕事】のきれいな始末の泉や【庭師の休日】の闘魚の美しさと切なさ儚さは【てだれもんら】の原型らしい独特なお話 どちらを先に読んでも違和感なくいける
表題作の【にわにはににん】も迷うことで庭に捕まり抜け出せなくなる者と迷いの先にあるものを知る者 迷いとともに生きるには
何かに迷ったときに 何も考えず読みたい1冊です