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blue and pink sorekara
女子の可愛い小物や綺麗な爪につい目が行ってしまう品川と、女装動画で抜いてしまった渋谷の、自身の予想外な性癖に気づいてしまった二人の男子高校生の戸惑いや葛藤を、繊細に且つ爽やかに描いた、思春期からの巣立ち的青春ラブストーリーです。
こちらの作品は全3話なのですが、短い中で二人の心情がひしひしと伝わってきて、心が揺さぶられてしまいました。ちなみに現時点では電子配信のみのようです。
自分の知らなかった自分を自覚して、よく知っていると思っていた友人の知らない一面を見て、変化に戸惑ったり恐れたり認められなかったり。品川の自分が自分じゃなくなっていくような感覚に囚われ「一線を越える」ことを恐れる気持ちや、渋谷のただの友人だと思っていた品川に対する気持ちの変化が、読んでいて胸がザワザワしました。
二人はこれから付き合うのかもしれないし、付き合わないのかもしれないし、自覚した性癖を受け入れているかもしれないし、圧し殺してしまっているかもしれないし、先のことはわからないけれど、これから選択して歩む道の先が明るいことを願わずにはいられないです。そして、いつか10年後の彼らを見てみたいなぁと思いましたね。
こちらは、『色に出にけり、我が』という同人誌を改題して電子書籍化したものなのだそうです。
女の子のアイテムに心惹かれてしまう男子高生の品川(愛称・シナ)。
その悩みを共有する友人の渋谷も、女装動画で興奮してしまうという秘密を抱えています。
目覚めかけの性癖に戸惑う二人の男子高生を、全3話かけてじっくり描いたお話です。
なかなか進展しない微BLですが、今までは女の子と付き合ってきたノンケ男子らしくて良いペースだと思いました。
題材のマニキュアが好き。
ペディキュアにも手を出してウキウキはしゃぐ品川が可愛いし、渋谷がマニキュアを落としてあげたり、「コッチの色のが似合う」とかいって新しいネイルポリッシュをあげたりするところにキュンとします。
きっと二人にとってマニキュアは、不確かな自分の象徴なんですよね。
「たぶん おれの指の先にも見えない色が塗ってある」
とか、マニキュアとかけた心情描写が味わい深かったです。