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才人に弄ばれる凡人。そして二人は恋に落ちる…
と言う王道展開がそのまま進行するかと思ったら
随所随所に細かい障壁が設けられており、王道
なのに王道ではないと言う趣の展開になっており
ます。
仮想現実の自分の気持ちが本物なのか、それとも
内包していた本音が触発されて目覚めたのか。
単純なエロではなく、心の微妙な揺れをきちんと
背景として描き出しているからこそピンポイントで
深いエロになっておりますね。
天才プログラマー(脚本もキャラデザもできます)なPC部部長上日向×部長に憧れて入部した新入生夏目 。
立ち入り禁止の部長室を覗いてしまった夏目が目にしたのは作りかけのBLエロゲー。しかもあれこれされているキャラの顔が自分そっくり。
戻ってきた部長を問い詰めるも悪びれる様子なくモデルとして観察したいと言い出し「本当に気持ちよくなってみる?」と部長に迫られ…
当て馬は明るく爽やかなスポーツマンが出てきます。どう考えても当て馬の方が良い男(笑)
エロゲー部分は受けに似たキャラがいろいろいたされてしまったいるシーンのみ。現実の当て馬キャラをゲーム内にも登場させ当て馬×夏目もあり。
ストーリーは気持ちに疎い天才と攻めに憧れて理想と現実のギャップに戸惑う新入生と王道。
エロゲー内でいろいろとされていますがオモチャが使われるくらいでマニアックなプレイは無し。
気になるのが表紙と中身のキャラのギャップ。
表紙だと攻めが黒髪、受けが緑色のような髪ですが本の中では攻めはずっと白、受けの髪に色がついているので表紙と逆転して見えます。
読み終わって改めて表紙を見ると特に攻めは、攻めと当て馬を足して2で割ったような別人に見え誰だこりゃ状態。
主人公・夏目をモデルにしてエロゲーを製作している上日向。この漫画のHなシーンは大体、彼が作るゲームの中のシチュエーション。夏目だけではなく、サッカー部の湯浅までゲームに登場したりで、なかなか面白い展開を見せてくれる。
ゲームの中の夏目は大体強引にされています。エロいです。
当て馬の湯浅みたいな熱血タイプのキャラは好き。だからなのか、攻の上日向が最初から最後まで受け付けなかった。
というか、これを言ったら元も子もないのだが、そもそも「クールでメガネで優等生の生徒会長」というよくある人物設定、私はこの手の人物にどうしても
形 容 し が た い 胡 散 臭 さ
を感じてしまうことを拭えない。
物語としては面白かったです。
ゲームを作るという説明書きからサイバーなお話を予想してたけどいたって普通のお話でした。憧れていたパソコン部に入ったら、部長がこっそりBLゲームを作っていて、そのモデルが自分だった、という内容です。
恋愛ものとしてはごくごく普通…というか、途中で三角関係らしき展開にはなりますがクールな先輩とわんこ系の後輩のスクールラブコメです。
せっかくだからゲームという設定をもっといかして、選択しだいで違うプレイがみれるなどのお話でも良かったのではないかと思います。
そしてこの先輩が一人で絵もストーリーもプログラムもさくっと作ってるのか?という事が気になってしまいました。いや余計なことだと思いますが…
設定はえろ重視ぽいのに読めばそれほどでもなく、ストーリーもえろ度もちょっと物足りない印象でした。
もっと突き抜けてえろいお話にするか、設定をいかしてストーリーを詰めるかどちらかを重視したほうがよかったと思います。