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この場所だけの、2週間だけの初恋 不器用お坊ちゃん×いじらしヤンキー
2week summer secret
うーん。分かりみの深い2作品でした。
等身大の大学生達って感じがして、とても良かったです。
【2ウィーク・サマー・シークレット】
海外留学先での2週間の秘密の関係を描いています。
ダブルブッキングで同室になってしまった樹と文斗。
不良っぽい文斗を苦手に思う樹でしたが、一緒に過ごすうちに彼の事が気になっていきます。
そんなある日、酔って帰ってきた文斗に突然キスされてーー…!
期間限定だから、この先もう会わないからこそ出来る事ってありますよね。
人付き合いが苦手な樹と、田舎で暮らすゲイの文斗。
目的は違えど、留学という限られた期間の中で、それぞれ目的を持っています。
閉鎖的な田舎町で、同性同士が付き合う事の難しさを知っている文斗は、この留学中にどうしても男を経験したいと思っています。
危ない相手を選ぼうとする文斗に対し、「誰でもいいなら俺にして」と、告げる樹。
二人のセックスは思いやりに溢れているけど、どこか刹那的で胸が苦しくなります。
サラっと流される樹の過去も結構衝撃的。
樹が文斗への気持ちを自覚したあとも、『2週間の秘密』を律儀に守っていて、好きと告げる事なく過ぎ去っていく時間がとても切ないです。
恋愛としては少し焦ったいのですが、気持ちの面で成長していく二人の姿にはグッとくるものがありました。
期間限定の限られた関係は、ちゃんと未来に繋がっていました。
何処にいるかじゃなくて、誰といるか。
何をするかじゃなく、誰とするか。
これ、大切ですよね。
【コーヒーが冷めない距離の僕ら】
大学の同級生・阿良木に片想いしている瀬野。
ある日、酔って寝ている阿良木に思わずキスするものの、バッチリ目が合ってしまいーー…!?
拒絶しなかった阿良木に期待しつつも、何事もないまま2年が経過。
彼女を切らさない阿良木の傍を離れようと、地方の会社の面接を受けた瀬野。
その会社から内定をもらったことで、止まったままの2人の時計は動き出します。
お互いに期待しては否定して、刺激しては反応をみて。
焦ったくて臆病な二人の、本音の晒し合いが見どころです。
不器用だなとは思うけど、二人が恋人になる瞬間はキュンとしました。
これは、もっとじっくり読みたかった。
前後編では物足りなかったです。
Hは少なめですが、温かい気持ちで見守りたくなる2作でした。
親しみやすいキャラも魅力だったと思います。
風緒先生といえば大人の男の拗れた関係を描かれているイメージでしたが、こちらの作品は大学生(と高卒フリーター)のお話が2つでした。
表題作は2週間のアメリカ短期留学で図らずも同室で過ごす事になってしまった2人の物語。
攻めの樹目線のお話で、文斗は誰とでも打ち解けられる「普通」の人なんだと思っていたが、あるきっかけでそうじゃないと知る。
普通なんてどこにも無くて、みんなそれぞれが違うものを欲しがっている…という表現に思わず深く頷いてしまいました。
非日常の中での出来事、感情。それと日本に帰ってからの日常に文斗が現れる。
対比する環境下での共通する想いが描かれているところが、作者さんの今作の描きたかった事なのかなぁと感じました。勝手な憶測ですが。
同録の「コーヒーが冷めない距離の僕ら」も良かったです。
就活中の大学生の友人同士のお話で、雑魚寝でキスをしたら目が合った…という展開。
しかし相手の阿良木は何もなかったかの様な態度で、彼女も居るしで瀬野の片思いが切ない前編でした。
安良木が瀬野の言葉を待ってるだけのヘタレなのですが、トラウマによるものという設定でした。
でも最後に勇気を出して言えた言葉に拍手を送りたい。大切なモノは自分から掴みにいかないとね!
2つのお話のそれぞれの描き下ろしも、心がホンワカするようなお話でした。
【2ウィーク・サマー・シークレット】
風緒先生、いつにも増して爽やかでした。
大学生の夏休みを利用した2週間の海外ホームステイ。
いいなぁ、どきどきわくわくだな。
でも、アメリカに出向いた樹と文斗にはそんな高揚感だけじゃない理由があって。
樹も文斗も、日本では、地元では生きづらい。樹は、海外生活を経ての帰国子女。だから、周囲とは馴染めない違和感を抱えている。
文斗は、ゲイである自分を自覚していても自分の性を表に出せない。性欲があっても、誰かと繋がりたくても出来ない。
2人とも若いが故、地元にいるが故に閉塞感が強いんですよね。
あ~これ、わかります。誰もがそうではないでしょうが、少なくとも私はそうだったなぁ…
離れなきゃならない時も有るんですよ。
離れてこそ、閉塞感も、それに囚われていた自分から抜け出せると言うか…
この2人も、逃げ出すというよりも、一旦離れて地元で過ごすための勇気や、覚悟を決める大切な2週間なんですよね。
まあ、2人が出した勇気と、それに伴った行動(セックス含め!)は次の2人の未来にちゃんと繋がっていたのですね。
優しくて、読むと私自身も頑張ろって思えるお話でした。
【コーヒーが冷めない距離の僕ら】
こちらも大学生。
いいですね、親友からの恋になる話。
特に片思いが両片思いだったとか、そして叶うとか。
大学生の就活を経ての離れていく時期が近いからこそでも有るのかな。離れていく前に勇気が出せるのは良かった。強いです。
気持ちを出せなくて、諦めることもあるし。出せても辛くなるかもしれないけど。
瀬野と阿良木の未来は、恋人になってからも就職とか悩む場面は有りそうです。
でも、好きな人が居るのは支えになるんだろうな。
読後感、爽やかでした。
二作品収録されています。
【2ウィーク・サマー・シークレット】
普段だったら接点もないような二人が、二週間の留学で同室となり……というお話。
人見知りしがちな樹は、同室の文斗が物怖じせず周囲と積極的に関わろうとする姿を羨ましく思うんです。
だけどその積極性に隠された真実が、切なくて。
文斗は実はゲイで、地元では息を潜めて暮らしている。
だからこそ「男と経験したい」という夢を叶えるために、海外までやってきたという……
やんちゃっぽく見える文斗が、そんな切なる願いを抱えているというところに、なんかキュン……。
そして内気な自分に悩んでいた樹自身の気づきと発奮。
「二週間」という期限付きなところが良かったです。
期間限定だからこそ、樹も「誰でもいいなら俺にして」と言えたと思うの。
今言わないでいつ言う?みたいな火事場のクソ力的勇気とでもいうのかな。
そして二週間が過ぎれば、それぞれの生活に戻っていくという切なさも味わえたし。
人生を振り返ったときに、間違いなくあの二週間が転機だった、と思えるような出会いが描かれていて、爽やかな読後感が良かったです。
【コーヒーが冷めない距離の僕ら】
友人の阿良木に片思いし続けている瀬野。
二年前、寝ている阿良木にこっそりキスをしかけたことを、阿良木も気づいているはずなのに無かったことにされている。
不毛な片思いに終止符を打つため、遠方に就職しようとしたところ……。
友達ですらなくなってしまうのを恐れてたんだろうなぁと。
去る者追わずに見えた阿良木のトラウマと、そんなトラウマを乗り越えた末に発した言葉が良かった。
さらっとしてるけど、好き。
表題作の設定が上手いなと感心してます。私は自分のお金で1年留学してますが、短期の人達はなんとなく切迫した感じが合ったのを思い出しました。期間の違いも有りましたが、留学費用の出どころでもそれぞれの過ごし方は大きく違いました。そうした背景なんかが話の展開に上手に絡んでいます。留学先の設定は曖昧ですが、2人の2週間に焦点を当てているので特に気になりませんでした。
同時収録はよくある設定ですけど面白かったです。
①2ウィーク・サマー・シークレット 萌2
わかりみがすごい・・・_(:3 」∠)_
自分が留学してたときのことを思い出して、『環境が変われば自分も変われるんじゃないか』と思うけど、実際はそんなに簡単ではなくて、でも『だれか』を媒介にして新しい自分を知ることができる。大学生時代の一夏のエモい体験を思い出してきゅーーーっとしました。彼らの夏はたしかにその後につながっていて・・・幸せになってほしいなあ。
②コーヒーが冷めない距離の僕ら 萌
2年・・・!なっが!でもあそこで勇気出してくれてほんとよかった。短編だから仕方ないのでしょうけど攻くん(ですよね?)が手を伸ばせなかった理由は結構無理あるなぁと思ってしまいました。野暮ですね。
表題作が4話、同時収録が前後編。
それぞれの描き下ろしあり。
表題作『2ウィーク・サマー・シークレット』
2週間の海外留学のホームステイ先でダブルブッキングされてしまった樹と文斗は同室で生活をすることに。
大人しめな樹とやんちゃそうな文斗。
一見相入れなさそうに見えますが、なんだかんだといい距離感を保ちながら、2週間という限られた特別な時間を思い思いに過ごしていく中、実は文斗がゲイで男性経験をしようと海外留学へ訪れていた事がわかり、樹は誰でもいいなら相手を自分にしてと頼み文斗と身体を重ね…。
樹があのぽやんとした感じなのにいろいろと経験値が高いのにはちょっとびっくりしてしまいました。
長い人生の中の2週間という短い期間、日常と離れた場所で出会った相手と『秘密』を共有し、また通常に戻り離れますが、それぞれに思うところがあり、お互いの存在がいい影響をもたらし、再びふたりの道が交わっていく…限られていたはずの時間がさらにその先も続いていくようになる素敵なお話しだな、と思いました。
同時収録は、距離感の近い大学生の友人同士のキスから始まる遠回りのもだもだな両片想いが成就するまでのじれじれなお話しでした。
2週間の短期留学プログラムでアメリカに渡った主人公・樹と、ホームステイ先で同室になった文斗。
2週間後には離れ離れになることが決まっている、そんなふたりの恋物語です。
ふたりは正反対の性格をしていますが、樹は内気ゆえに、文斗はゲイゆえに、自分の居場所を求めている…という共通点がありました。
突然ルームシェアすることになり、最初こそギクシャクするものの、共に過ごす内にお互いを救う存在になっていくのです。
シンプルなお話ですが、期間限定であること、異国の地という非日常感がドキドキを誘います。
初対面、そして数日後にはもう会うことのない人。
そんな絶妙な距離感だからこそ、さらけ出せるものってありますよね。
爽やかで、大学生らしい青さも感じられる素敵なお話でした。
ひとつ気になったのは、樹の過去。
うしろも経験済みとは、なかなかハードなプレイを要求されてるな。
さらっととんでもないネタを投下されたなと思いました。
機会があれば、もっと樹の過去を掘り下げたお話を読んでみたいです。
あまり気持ちのいいものではなさそうですが…
同時収録の『コーヒーが冷めない距離の僕ら』も、大学生同士のお話です。
モテるけど彼女と長続きしない阿良木と、そんな彼に片思いしている大学の友人・瀬野。
瀬野は阿良木への想いを断つために、遠方に就職しようとします。
内定が決まっても、阿良木は「寂しい」の一言も言ってくれなくて。
だけど蓋を開けてみれば…
去るもの追わずな恋愛スタイルで、いつも飄々としている阿良木が、実はどヘタレだったというオチです。
なんとしても瀬野から告白させようとするところがダサいしウザい。
ここは勇気を出して男を見せるところだぞ阿良木〜!!(笑)
でもなんだかんだこのヘタレ具合がいいんですよね。
「ずっと待ってた」
の一言が可愛かったです。
短期留学したアメリカで知り合った樹と文斗。
手違いでホームステイ先がダブルブッキングしてしまい、留学中は同じ部屋で過ごすことに。
2週間という限られた時間の中で、その関係も気持ちも少しずつ変化していくのをドキドキしながら見守っていました。
文斗の地元でのことは詳しく描かれていないけれど、地方で暮らす彼にとってゲイだということは生きづらいことのほうが多いのでしょう。
気持ちばかりが焦ってしまっていたけれど、樹がここぞという時に勇気を出して文斗を連れ出す場面はカッコ良かったです。
あえて気持ちを伝えることなく別れたのはちょっぴり切なかったけれど
サプライズな再会にはすごくキュンとしました。
文斗の気持ちがあまり見えない部分はありましたが、切なさと爽やかさのバランスが絶妙なお話だったなと感じました。
うーん。爽やかなんだけど、所々引っかかってしまう。留学生のアローワンスタイム。
作者は、大学の学食は取材したと言うが、留学生の生活までは取材してなかった、と見えて。非常にふんわりとしている。留学先はアメリカの何処か。
樹と文斗は手違いでダブルブッキングされ、2週間の間、同じ部屋で過ごす事になる。
樹は日本での学生生活に馴染めない。自分を受け入れてくれる「何処か」を探している。背が高くて見た目悪くないけど、引っ込み思案の陰キャ。アメリカで馴染めそうなら、そのまま編入しても良いと思っていた。
文斗の方の理由はそれよりは重苦しい。海辺の田舎町が出身だという彼は、狭いコミュニティの中では自分の性癖を大っぴらに出来ないばかりか、相手さえ見つけにくい。アメリカで。多様な人々がいるこのアメリカで。一夏の思い出でいい、恋をしてみたかった。処女を捨てたかったのだ。樹は、危ない連中について行こうとする文斗を踏み留まらせる。
「誰でもいいなら、俺でもいいじゃないか。」ここからの樹の行動が。陰キャのクセして実は手練れ感あって。ちょっとビックリなんですが。人見知りの樹が、まぁ最初から文斗を気に入っているから良いとは言え。何だか早急なんですよね。まぁ、2週間でタイムリミットなので、仕方ないとは言え。うーん。
もちろん。恋だけじゃ無い。2人はそれぞれの道へと進もうと思う時。自分の今までいたとこで、ちゃんと頑張ってみようって思える程には成長している。
もしかしたら、テーマがてんこ盛りだったりするので。じっくりみっちり。描いてみて欲しかったかも。
この夏だけでは終わらない、2人のその後を経て。どんな大人になって行くのかを。
同時収録もこれまた短かい、
「コーヒーが冷めない距離の僕ら」
瀬野はノンケの阿良木が好き。その想いはそっと胸に秘めている。2年前、寝ている阿良木にこっそりキスしてしまった。入学当時に出逢った頃から好き。そして映画に行く約束を反故にされた金曜日。時を戻そう。なんて、ショートストーリーの中で時系列は行ったり来たり。
卒業まであと少し。就職を機に、思い切り遠くへ離れてしまいたい、重い気持ちを引き摺って、恋に見切りをつけようとしたその時。阿良木は離れるのが嫌だと迫って来る。
自分からは言えないから、瀬野から告白して欲しいと迫る。阿良木のそれは自分から気持ちを伝えられない病いだと言うのだが…。
とにかく物語が短かすぎて。阿良木の都合の良さが憎らしい。
こんな事なら、表題作を丸っと描いて欲しかったよ。
描き下ろしには、樹と文斗のその後がちょこっと。ほんのおまけの後日談。2人は仲良しだけど、ただそれだけ。