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ookami ha hana no kaori bangaihen
どの作品から読んでも問題無い狼シリーズですが、タイトル通り、この番外編だけは、「狼は花の馨り」と「狼は恋に啼く」に編纂されている「狼と身代わりの恋」の「番外編」なので、両方を読んでいないとつまらないと思います。
冒頭は「狼と身代わりの恋」、めでたく番となったアラクシとサラの甘あま後日談。
アラクシはめちゃくちゃ執着&束縛攻めに。そんなアラクシを心配させたくなくて、イチャイチャしまくるサラ。ただのバカップルなのでは⁈ 自覚するサラが可愛い。
後半は「狼は花の馨り」から。まだ番って無い頃のイルウェスとアルタ。
まだ子供で、ワガママなアルタは、仕事でイルウェスと話をしているイェケに嫉妬している。「狼は恋に啼く」に編纂されている「狼は幸せな夢を見る」に出ていたイェケは、文官になっていて。王宮で働いているのです。文官同士の彼等のその後もちょっぴり見えているのも微笑ましい。
まぁでも、私の一番お気に入りは、ラストの番外編。
王宮を自由に闊歩する狼さんたちのショートストーリー。
白鹿様の1人であるパドマさまのペンを拾った狼さんは、お礼にパドマさまからお菓子を頂く。喜んでお菓子を咥えて歩いていると、迷子になっている子供を見つけて、そのお菓子をあげてしまう。迷子を見つけたお礼と言って、白鹿のスレンから花を貰った狼さんたちは、次に…。といった具合に、ペンがお菓子に、お菓子が花に、と。どんどん可愛いらしい「わらしべ長者」化して行く。
狼さんたちが白鹿さまにとても懐いていて。心優しき者たちである事がとってもよく分かるショートストーリー。
編集担当さんが狼さんたちが好きで、狼さんたちの出番を増やして欲しいと熱望するのも分かります。彼等の活躍を今後もとっても楽しみにしています。