条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
1tou 7okuen ga atatta ore no 3kakan
宝くじ。当たりたいよね〜‼︎
買ってもいないのに、3億円あったら何使う?って。よく考えちゃう。
まず買えよ。っていうね。
さて、本作は「7億円」よ。
もう人生も人格も変わりそうよね。
レビューも多いので感想だけ。
BLと宝くじの組み合わせは非常に斬新。
でもBLの設定としてはどうなんだろう。
格差のある友人、という設定で、低スペックの主人公の方に7億円が当たる。
当然普通の思考回路はぶっ飛ぶわけです。
でも、玲の告白なんかそれどころじゃない、ってのはもはやBL的にアリなのかナシなのか。
まあそれ以前に玲が悦士を好きだっていうのがBLありきすぎて。
思われる悦士は当初は当然そんな事を思ってもみない鈍感だったのに結局…
両片想いだったというのはどうしてもご都合を感じてしまったかなぁ。
せっかく一世一代の告白をしたのに、当たりクジの紛失事件でちっとも聞いてもらえない、というシーンはまあまあ面白かったですけど…
愛かお金か、という帯のテーマとは合ってなかったかな。「萌」で。
常倉三矢先生は3作品とも全て所持してます。
Lifeで涙が枯れるまで泣かせて貰いました。
こちらはLifeとはまた違う作風ですが、常倉先生は全般的に人間らしいリアルな心理描写をとても丁寧に描きますね。
顔良し、性格良し、仕事も出来る優秀な親友 玲 にコンプレックスを抱いている主人公 悦士。
悦史が偶々買った宝くじが、まさかの一等7億円当選。
小心者の悦士は玲には何も明かさず、一緒にホテルに泊まって貰うが、何と宝くじが無い!?
玲、お前が取ったのか?
うーん、なかなか主人公が人間らしいですよね。
だって7億円だよ。そりゃそうなる、仕方ないよ。
さて、見付かってめでたしめでたし。と簡単には行かない常倉先生です。まず全く見付からない(笑)
失くしてからの3日間かみ合ってる様で、全く違う2人の会話がコミカルながら段々と2人の本質が見えてきます。
何故悦士は7億円に執着するのか。そりゃ単純に欲しいけれども(笑)
プライドとか外面とか恥とか全てを捨てて悦士本人も気付いてなかった芯の気持ちの気付く為に、1等宝くじを失くすと言う衝撃的な過程が必要だったんだな。と常倉先生の発想に完敗です。
玲も完璧故の人間くさくて良かったです。最初の出会いで悦士の事を見下して草むらって思ってたりとかね。一回心が繋がったような、あの星空のシーンは本当に綺麗。
最初は同じ大学生スタートだった2人ですが、段々離されてく悦士の気持ちを思うと共感出来ます。一緒に居て楽しいだけじゃいられないよね。
エロは少ないながら影の描写が上手い。
濃厚な3日間でした。
ほんとにすごく良い話だったのでもう神評価何度も押したいくらい!
再読レビューです
宝くじに絡めたBLなんて今まで読んだことない!ドタバタラブコメディーだと思ったら、苦しいくらい切ない両片思い
とにかく見せ方が上手な作家様です以前少女漫画を書かれていたとのことで、セリフのテンポの良さやクスッと笑わせてくれるユーモアからの切なく悶えるところからのながれがもうほんと自然でほんとに上手です。
登場人物もとても魅力的
特に受の悦士はなんか子供みたいに無邪気で学生時代玲のノートコピーをなんの悪びれもなく売ってたり
クズ行為なのに憎めない!天然で飾りっケがなくて可愛いんです。徐々にひかれていく玲の気持ちがすごくわかります
印象的なのは二人で悦士の実家まで卒業旅行したときです。二人で草むらに寝転がって星空を眺めそっと置かれた玲の手
もう切ないの極みですとても泣けました!
それでまた現在に戻るわけですが、その見せ方も過去→現在に戻るところもすごく自然ですんなり入っていけますとても読みやすくて分かりやすい
で、結局宝くじはあたってなかったですね~
でも当たってなくてよかったかも!でもこの3日間はとても
濃密で二人の心が通じあうことができたことは、座敷わらしちゃんの贈り物だったのかも!最後のちび親父のエピソードでめっちゃ笑わせていただきました!イヤな人物が一人もいなくて笑って切なくて泣けて、ストレスなく読めて癒されつつ元気ももらえました何回でも読み返したくなる作品です
かみつきたい、ライフ、今回の作品に続いて常倉先生の次の作品期待してます!
7億に振り回されましたね!
大人になるとともになればなるほど考えちゃいますよね。容姿、実家、学力、職場、お給料などなど比べてしまって。
悦士は大学時代からの親友玲との間に差を感じていて。
卑屈だったり玲に見合う人になりたいと思ったり。
俺なんかの話つまんないだろうに聞いてくれて…とか。
そんなところに悦士が買った宝くじが1等7億円当選したとわかり!
山分けすると言っていたのに、いざ当たると独り占めしようとする悦士。
そして学生時代の回想があり。
何でも持ってる玲にとって、悦士はパワーの塊魂に見えたでしょうね。
独占欲が高じて後悔するようなこともしたり。
二人きりの卒業旅行がかけがえのない楽しい思い出になって。
バッタバタしながら最後は悦士がやっと素直になって。
ヒドイ男だったよ悦士。でもこれからは玲を幸せにしてあげてね。
★2.5ぐらいの感じです。
私の好みからすると、少し荒い絵かなあという感じで若干評価が厳しめになりました。
お話自体はコミカルで、頭を使わずに楽しめるものでした。
ずっと受けが好きな攻めさんですが、一生言わないと決めている。一方何もしらない受けは、宝くじの1等が当たりまいあがる。
お互いの心の声がモノローグで聞こえるので、全く違うことにテンパったりしている二人が会話ではなぜかかみ合ったりして可笑しいです。
しかし、宝くじをなくしてパニックになった受けが、とりあえずと親友の攻めとホテルに入ってからの展開が、恋愛的にはう~むという感じなのでした。
攻めがずっと片思いだったというのはよいのですが、なぜこの脳天気な受けが愛にめざめたのか?というところがどうも分からず。
結局宝くじの方をどう落ちをつけるのかな?と思ったら、まあそうだよな~というラストで、まあ二人が幸せだからオッケーです。
この作品は、3回度肝を抜かれる。
①タイトル
②アンジャッシュ式すれ違い
③宝くじ
常倉先生の着眼点は実にユニークだ。
BLはいわゆる「恋愛」を軸にした漫画なので、AとBがどうやって恋に落ちるかが題材になる。
常倉先生はその「恋愛」にプラスアルファをつけるのが上手い。ついでに言うと、導入もうまい。
最初、「恋愛」とはかけ離れた「人間味あふれた何か」で読者を惹きつけて、気づいたら読者を骨抜きにしていく。とんでもない策士だ。
今までのBLにない新しい概念をガンとぶつけてきて、こっちに「今、俺は何を読まされたんだ……?」という、まるで宇宙の真理でも覗いたかのような気持ちにさせられる。
『1等7億円が当たった俺の3日間』
なんだかすごいタイトルだな。ギャグかな?なんて思うなかれ。
これは、コミカルに見せた人間の真理、いや、宇宙の深淵を描いた作品だ。
読んだあとのすっきり感、非日常の体感から戻った安堵感は、他の追随を許さない。始まり方で惹きつけられて、オチで「なーんだ!」ってほっとする。やはり、とんでもない策士だ。
ちょっと手を出したら、もう後戻りはできない常倉ワールドをぜひとも体感してほしい。
毎度のことながら中立の理由は、私の好みじゃなかっただけ。
Life〜を読んだときにも感じたのですが、一冊の中でシリアスとコメディの振り幅が凄いですね。
宝くじ×BLなんてどういう話?面白そーと気軽な気持ちで読んだのですが、まさかの展開にヤラれました。
ストーリー知らずに読むのがオススメです!
すこーしネタバレありです。
宝くじ当選と知った悦士が玲にホテルで朝まで一緒に居てという展開になった時点で、あーこれはお互い勘違いしたままBL展開になる話だなぁ⁉︎と思いましたが全然違いました。
全く想像と違った方向へいく展開はドキドキしてとても楽しいです。
何故悦士が7億円をどうしても手に入れたいか、それが明らかになった時にはジーンとね、しましたよ心が。
しかしそれだけでは終わらず…感情がっ、追いつかん!
最後までハラハラさせられるお話でした!
表紙と口絵のギャップにびっくりして、中を読んでう〜んなる程と。表紙と口絵の間みたいな作品です。
常倉先生も言われすぎて嫌だったらすみませんが"あのlifeの常倉先生"だなと感じさせるお話でした。もう少しライトにキャッチーにまとまってますが、周りと自分をどうしても比べてしまう人間の嫌なところとか、欲とか、ストレートに描いて下さいます。お綺麗な作り物の登場人物ではなく、人間ってこうだよなっていう。そこが相変わらず好きでした。
自分はこういうお話だと、本当に当たってるパターンが好きなのですが、7億より大当たりを手に入れたって事で!
タイトルから気になったこの作品
BL抜きにしても面白い設定で楽しく読めました!
主人公の悦士が宝くじで1等7億を当てる(?)ところから始まるドタバタコメディちっくなお話。ですが、しっかりラブもあります!
平凡な悦士とハイスペックな親友の玲
宝くじが当たったら山分けな〜と言いつつ、実際当たったら最初、言い渋る悦士
いざ当たったらお金に欲が出たのか?と思っていたら、最終的には7億あったら玲に見合う男になれると思って…とかいじらしい理由にずきゅんときてしまいました…
そして中間に挟まれた、玲目線のおはなし
一見、落ち着いていて穏やかそうな彼が実は結構歪んでいる面に人間らしさがあり好感を持ちました。玲目線の悦士が可愛いのなんの。からあげに目キラキラさせてるとことコロッケ食べてる顔が特にお気に入り笑
こんなに無邪気な笑顔見せられたらたまんないわ〜
からの現実に戻って、本当にそれどころじゃねー!には笑いました。ギャグとのバランスが最高。
でも、宝くじのお金がなぜ欲しいのか考えたおかげで玲に対するほんとうの思いに気付く悦士。そして体を繋げるのですが…ここで両思いハッピーエンドかと思いきやまだそうはいかず!
しばらくして、通帳を持って俺といて笑える?と玲の元を尋ねた悦士に生活大丈夫か?…てほのぼの〜
そしてそこで晴れてハッピーエンド!もー本当に悦士が可愛かったです。明るいのに自信なさげなとことか、ちょっと芋っぽい見た目が好みでした。
そして7億にちっともなびかず、冬の川にも飛び込んじゃう、悦士だけを見てる玲がかっこよかった。
笑えてキュンとしてちょっと感動…のとてもバランスの良い作品で、読んで良かったです!
初めての作家さんです!
誰もが『宝くじ当たらないかな~』と思いますよね~
それが本当に当たってしまったら…私も同じような行動してると思うw
受けと攻めの会話が噛み合ってないのに噛み合ってるのは笑ったし居酒屋で会ったイケメン好きの女の子可愛かった~w
コミカルな描写が結構多くエロは全体的に少なめ…後日談も面白かった
喜怒哀楽の表情が上手でした。
最初は絵苦手かもと思いましたが読み込んでいくうちに惹かれていきました^^
『咬みつきたい』『Life 線上の僕ら』に続いて読んだ常倉三矢先生の作品です。
常倉三矢先生は絵が丁寧ですし、スッキリしているので読みやすいです。
一流商社のサラリーマン 杉原 玲と弱小メーカーのサラリーマン 福永 悦士のお話。
玲と悦士は大学で知り合い、社会人になってからも親友として時々会っていました。
イケメンで一流商社に勤め、しかも金持ちの玲に比べ、悦士は地味で弱小メーカー勤務、実家に仕送りをしているため貧乏です。
年の瀬も押し迫ったある日、悦士は宝くじ売り場で「歳末長者宝くじ」のバラと連番を10枚ずつ購入しました。
なんだかんだと年も明け、玲と悦士は2人で初詣に行きます。
神様にいろいろお願い事をする悦士。
その帰りに寄った居酒屋で宝くじの当選番号を確認すると…なんと1等7億円が当選していたのです。
全体的にコメディなのですが心理描写を丁寧に描かれていて、常倉三矢先生らしい作品だなと思いました。
人間の本性と理性、さらには愛情と友情が交錯しながら2人が手にしたモノとは?
玲が席を外している間に宝くじに当選したことを知った悦士ですが、いざ当選したら玲には言えません。
そりゃそうだ。
7億円が当たったなんて家族に言うのも躊躇われる金額です。
一方、7年も悦士に片想いしている玲は、(宝くじが当たって)挙動不審な悦士の言動に勘違いをします。
一生言うつもりはなかったのに、成り行きで悦士に告白をしてしまいました。
しかし、「今それどころじゃないんだ!!」と悦士の言葉に玉砕し…。
ここまでは悦士の気持ちが理解できるんですよ。
だって…7億ですよ?!
確かに、もっと言い方はあると思いますが(汗)
残念なのは、悦士が当選した宝くじを紛失して玲を疑いパンツ1枚にしたことです。
ちなみに、悦士は脱いでいません。
疑心暗鬼になる気持ちはわかるけれど、せめて自分も脱ごうよ。
でも、玲は告白を無下にされてもパンツ1枚にされても悦士の心配をするんです。
うぇーん、玲っていい奴 つД`)・゚・。・
お話の途中で、大学生の時にバイクツーリングをしながら悦士の実家に帰省するエピソードがあるのですが、学生らしく純粋でいい話だなと思いました。
ツーリング中の夜に星空いっぱいの高台で寝そべる2人。
「玲と出会っての3年間は毎日ほんと楽しかった ありがとなー」
悦士の言葉に玲は気持ちが抑えられなくなり、無言で悦士の手を握りました。
その時、悦士も玲に対する特別な感情を抱いていたのです。
このお話は、悦士が宝くじに翻弄され、その悦士に玲が翻弄される3日間なのですが、じつは7億円に執着する悦士には「ある思い」があったのです。
おそらく、世の中のほとんどの人間が欲しい7億円。
悦士にもどうしても7億円が欲しい理由がありました。
ほんの少しのずれで幸運は容赦なく取りこぼされてしまう
一度取りこぼされてしまった幸運はもどらない
でも、別の幸運をすでに引き当てていたとしたら?
あの居酒屋のミユちゃんはやっぱり2人の「座敷童」だったんじゃないかな(笑)
「座敷童」は幸運の前兆とも言われていますよね。
大人になったら美人になれよ~。
描き下ろし『××××××××の後日談』
4月になり、悦士は大口の契約を取る事ができたお話。
その契約先の社長は、あの日宝くじ売り場で競ったおじさんでした…。
本当に欲しいモノはお金では買えない。
7億円以上の価値がある幸せを手に入れた2人にずっと幸せでいて欲しい。
いつか悦士の玲に対するコンプレックスがなくなるといいな。
BLの中でもめずらしい宝くじのお話ですが、面白さとあたたかさが感じられる作品です。
気になっている方は、ぜひ読まれることをおすすめします。
実は両思いだけど親友から進展できないふたりの関係が、宝くじをきっかけに変化していくストーリー。
はじまりはコメディタッチで、後半に重い展開が用意されているところが常倉先生らしい作品でした。
とにかく最初は7億に執着する悦士(受)ことが好きになれなかったのですが、大金を手にして本当に得たいものが明らかになると、何とも言えない気持ちになりました。
お金があれば、玲(攻)に相応しい自分になれると考える悦士が悲しすぎる。
おそらくあまり裕福でない家庭で育ったことや、職場環境ゆえにそうなっちゃったのかな。
バカだなぁ、悦士。
人の価値ってそんなもので上がったり下がったりしないよと諭してあげたくなる。
だけど、うわべだけで判断する人達がいるのも本当なんですよね。
(玲に群がる女の子達がまさにそんな感じ。
けっこう腹黒いこと考えてる玲の本心にも気づかずにさ)
なので悦士だけを責めることもできなくて、なんだか悲しくて虚しい気持ちになりました。
最終的には本当に大切なものに目を向けられたのでよかったです。
これからは玲が悦士の卑屈な考え方を溶かしていってくれたらいいなぁと思ったら、ちょうど描き下ろしでそんな様子が見れました。
個人的には、人間のドロっとした部分が描かれすぎていて…うーん……
でも、こうありたくないとかこうありたいとか、欲と望みの違いとか、色々考えさせられたという意味でおもしろい作品でした。
ラブとコメディとギャグが巧みなバランスで配置されている。
キュンとしたり笑ったりと、とっても面白かった!
ハイスペックイケメン×何事も普通なリーマン。
大学の時に出会って卒業してからたまに会ったり。
友人のように話したりする中でも、双方に秘めた想いがあったり。
友人と釣り合わないと凹むリーマンの彼が、ふとした思い付きで買った宝くじがふたりの関係を変えていきます。
7億円の行方は最後まで楽しみに(笑)
主人公二人以外の登場人物がもう…濃くてこちらも笑えます。
人生お金じゃないよな~っ✨と思わせてくれる宝くじBLでした♥
攻めの目から見た受けは「地べたに近い」「飾り気がないけど目がキラキラ(ギラギラ)」みたいな感じで良い感じに見えてるんだけど、なんか好きじゃなかったです、受けのキャラが。
勝手に人のノートで商売始めてるところに、うわぁ……がめつい……と思ってしまったり。
ハイスペックな攻めと自分を見比べて、「こんなんじゃまた差がついちまう……」「こんな安酒はあいつの舌にはあわない」「俺の話はつまらないだろうな」だの、僻み根性に辟易させられたり。
とどめが7億円狂想曲ともいうべき、降って湧いた大金騒ぎでギャーギャーする姿。
長年の片思いをしてきた攻めの告白を「それどころじゃない!」とぶったぎる。
いや、わかるんですよ!!
私だって7億円が当たった?!とかなったら、とても平常心ではいられないし、受けみたいにギャーギャーしちゃいそう。
だから、受けの愚かさというよりも、私を含めて金に右往左往させられる人間の愚かさみたいなものが、もう読んでてイタくてイタくて……。
あぁぁ……こうはなりたくないけど、私はこうならない!という確信がちっとも得られないところにゾッとさせられるというか。
そして、そこまでしてもお金が欲しかった理由が後半で明かされて、なるほどとは思ったんだけど感動はしなかった‥‥
ちなみに、受けは兄弟の学費を稼ぐのに一生懸命みたいな良いところもあるんですね。
客先から理不尽な対応されてもキレずに一生懸命働いてるし。
だから大半の人は、「逞しくて憎めないところがあるキャラ」と捉えることができると思うんです。
だけど私は、図々しくてせこい…と感じてしまった。
そして図太いように見えるけど俺は俺だ!みたいな良い意味での開き直りができず、根底に根強いコンプレックスがあって、自己卑下フィルターが強固で自分のことしか考えられないウジウジ受けの変化形というか。
あと、ギャーギャー騒がしいところもあまり好きじゃなくて……
私は鷹揚な人が好きなんだけど、その対極なキャラにしか感じられなかったこともあり、完全に好みの対象外なんですね、すみません……。
とどめがコミックシーモアの特典内容。
五百円玉貯金をしてる受けのお話なんだけど。
攻めからLA出張土産をもらってチャリン……
仕事で大役を任されてお疲れ気味の攻めの姿を見て、チャリン……
格差を感じるごとに貯金してたら、あっという間に貯まったというお話なんだけど、ぜんぜん笑えなくて…。
すげーな!さすが俺の男!みたいな誇らしさでなく、いまだにコンプレックス感じてるのかー……根深いわぁ……一生こうやって格差感じ続けていじける(&僻む)のかしら……と。
なんか後味が悪かったです。
おまけして萌で。
丁度、読んでいる時に、TVから流れて来たメロディが、ピッタリ合った様な気がした。
髭ダンの「I Love…」
『〜今も劣等感に縛られて生きている ♪』
冒頭はいわゆるアンジャッシュ方式で、にやにやしてしまう楽しいすれ違い。玲はひた隠しにして来た想いを気付かれたのかと焦り、悦士は、当たってるかもしれない宝くじの事で気もそぞろ。
ところが、その楽しさは悦士の劣等感と、玲の拗れた片恋をなぞる内に、楽しめないものになって行く。
なに不自由無く暮して来た玲は、およそ自ら望んだ事なんて無い。容姿にも恵まれ、望む前に何もかも手に入れていた。不満も無い。
その事に驕ってはいない、と過信している。私は、悦士と知り合った頃の玲が嫌いだ。玲は、悦士のことを『地べたに近い人間だ。』などと評している。そして、『草むらに腰を下ろした気分』などと、さも清々しい気持ちの様に言っているが。こんな失礼な事があるだろうか。これが驕りで無くて何であろう。王子さまがたまに庶民の暮らしを知って、その暮らしぶりを知った気になっているみたいだ。悦士の方は、兄弟の多い裕福では無い家庭に育ち、少々金への執着が強い。玲の様なイケてる友人がいる事に優越感があったりするものの、玲の横に並ぶと、どうしても劣等感が頭をもたげてしまう。自分は玲に相応しく無い、と卑下してしまう気持ち。
けれど悦士はそんな自分を肯定している様で、してもいない。
積年の想いは、互いに単純に好きだと言ってしまえないのだ。それが恋かも分かっていない。汚なくて、ドロドロした捻れた想い。
それは、悦士の夢に端的に現れてしまう。『俺を買いたいんだろう?7億で。』
恐ろしい玲の嘲りは、悦士が勝手に描いた夢。悦士の想いは厳密には恋では無くて。玲の様になれたら。こうありたかった自分、なのではないか。
後半の、些か都合良く、自分が求めていた幸せとは何か、に気付くハッピーエンドは早急で。何だか消化不良な気がしてしまいました。
ヒット作「Life 線上の僕ら」以来の新作なので、期待度は大きくて。それだけに拍子抜け感もあったりしました。
エッチは薄めですが、身体に落ちた影の様に、そそり勃つシルエットはエロい。皆んな色んな表現をするのだなぁ、と感心しました。
宝くじ一等七億円!
もう、私からしたらまったく現実味がない金額です。
宝くじが当たったら?もちろん誰しもが、想像した事が有るんじゃないでしょうか。
宝くじが当たった!からの人生が変わってしまう濃密な三日間のお話です。
とにかく、平凡で、凹む事が有っても何とかひたむきに生きている悦士。
そして大学生から親友の玲。
玲は、イケメンで良い仕事にも就いている。
でも、驕らない良い男なんですよ!
2人が年始に呑んで、初詣にも一緒に出掛けて行く。
どちらも、抱えている想いがあって切ないなぁと思いました。
両片思いなんだけど、悦士は玲に見合う自分になりたくて、少し卑屈にもなっている。
玲は、玲で7年間も悦士に片思いをしている(実は両思いだけども!)
2人の友だちとしての、会話とか何気ないのも面白いです。
大学の卒業旅行のエピソードが、めちゃくちゃ良いんですよ!このエピソードは効果的でした。感動的なのに、話のオチにも使われる。なのにラストに向かっては再び、輝く恋のエピソードとして重要なポイントにもなります。
素晴らしいなあ…
2人のセックスも、良い。
気持ちが通じてからの、エピソードも好きです。親友というベースがある2人は強いなぁ。
コミカルで、じわじわ感動してしまう、とても素敵なお話でした。
あらすじからてっきりギャグだと思ってたら、思わずホロリとさせられる、すごく素敵なお話でした。
めっちゃいい話!
もう、めっちゃいい話!!
こちら、最初こそ、雑草系庶民派リーマンが宝くじに当たった事から巻き起こす、ドタバタ系ラブコメの様相なんですよね。
いや、ハイスペの親友(攻め)に「当たったら山分けだ!」とか言ってたくせに、当選したと分かった途端、バレちゃ大変!と、独り占めしようとする。
また、何故か当選くじが行方不明になってしまい、ゴミあさりまでして必死で探す羽目になり・・・みたいな。
うん。
このテンポの良いストーリー運びだったり、ちょいシュールで笑えるエピソードの数々だったりが、すごく上手いし何より面白いですよ。
で、これだけだと単なるラブコメで終わっちゃうんですけど、この「宝くじ狂想曲」の裏に隠れた、主役二人の不器用で切ないジレジレラブがとにかく良くて。
「宝くじに当たった!」と言う悦士視点のギャグから一転、今度は攻めである玲視点で、彼の七年もの片思いが丁寧に語られます。
丸々一話使って。
人より恵まれた存在である玲。
そのおかげで努力と言う程の事もなく、欲しいものが手に入ってきたんですよね。
いや、何だろう。
多分、玲と言うのは、どこか高い所で生きてきたんですよね。
別に周囲を見下してるって意味じゃなくて、何でも出来るからこそ、上からしか存在出来なかったと言うか。
それが、日々を雑草のように逞しく生きる、地べたに近い人間である悦士と出会った事により、毎日が輝き始める。
よく地に足がついたとか言うんですけど、悦史と過ごす日々を「俺も一緒に草むらに腰を下ろした気分」と玲が表現するのが、すごく印象的なんですよ。
そして、何だかとてもあたたかい。
えーと、失礼ながら、攻めがいつ受けを好きになったのか良く分からんって作品がわりと多かったりするんですけど、10ページ足らずで、玲にとって悦史が特別な存在になっていってるのが、良く分かる。
バイクと野宿での、二人だけの帰省旅行。
二人で草むらに寝転がって、見上げた満天の星空。
1分にも満たない間、そっと繋いだ手。
ただ、その思い出を大切にしながら、悦史の幸せを友人として願う玲が、とにかく切ないんですよね。
や、片思いって元々切ないけど、玲が最初から決して手に入らないものだと諦めてるのが、より切ないのです。
で、ここから現在。
就職して、環境が変わって、友人としても少しずつ繋がりが薄れてきた二人が、再び「宝くじ当選事件」をキッカケに、濃密な三日間を過ごす。
実はここまで読んでの印象ですけど、完全に玲の片思いだと思ってまして。
悦史は完全なノンケで、玲の事も親友でしか無いんだろうなぁと。
それが、ここからひっくり返るのに、とにかく萌えちゃって。
いや、悦史がですね、当選金を独り占めしようとしたり、無くなった当たりくじを血眼で探したりと、ここまで七億(当選金)に固執する理由ー。
彼がずっと心に秘めていた思いが明かされ、すると何だか泣けちゃうのです。
う~ん。
ある意味、この「三日間」って、正気じゃなかったんですよね。
理性とか常識とか全て忘れて、そうしたら望む事は至ってシンプルだった。
逆を言えば、正気じゃないからこそ、自分の正直な気持ちを、自制出来なかった。
そして、抑えきれなかった。
いや、上手いなぁ。
宝くじ当選ってギャグみたいな設定を、こう持ってくるのが上手い。
七億なんて手に入ると分かれば、そりゃ理性のたがも外れるよ。
そうなってやっと、本当に欲しいものが言えた不器用すぎる二人に、その七年間に、なんか泣けてきちゃいますよ。
ちなみに、宝くじのオチですけど、まぁそうだろうと思ってたよ!って感じだったりします。
でも二人とも、それより大切なものが手に入ったんだから、すっごい幸運ですよ。
もう、最後のページが、とにかく感動ですよ。
他、巻末の描き下ろしでその後の二人が読めます。
宝くじ購入時で出てきた、チビオヤジ。
再びの登場に吹きました。
これな~。
初詣のオチがここで来たかって感じなんですけど、なんともあたたかい気持ちになる、素敵な短編でした。
そんな感じで、とにかく萌えてジーンとくる、素晴らしい作品でした。
泣けた…(;///;)
すっっごい良かった…。
宝くじをキッカケに内面をあぶり出していく展開はコミカル且つ切ない!攻め受け両側視点で描かれるのですれ違いのもどかしさが手に取るように伝わって心臓がギュンギュンするのですよ!!!
回想で学生時代が描かれているのですが、当時は2人とも澱みのないキラッキラの笑顔なんですね。しかし社会に出てからのしかかる現実、格差、失う自尊心、嫉妬。そんなマイナス感情に少しずつ埋もれて隠れてしまった本心。自信があるか否かで振るまいが変わるリアルさにハッピーBLのトキメキがプラスされて最高でした!!!(∩;///;∩)個人的にめっっちゃ好き。
さてさて。
受け:悦士はごく普通のサラリーマンよりちょっと重めかな?苦学生をしながら大学を卒業し、なんとか就職した会社では仕事がうまくいかず、実家への仕送りで万年金欠。親友の玲とは真逆な自分にすっかり自信を失い、玲に対しても劣等感を覚えていて…。
そんな中気まぐれで購入した宝くじ1等が当選!
これがまー人間のリアルさがあって、当選する前は「当たったら山分けなー」なんて軽口叩いていたけれど、実際目の当たりにすると「俺のだ!」となってしまう。読んだ時"えええー(;´Д`)"って一瞬なったけど、少しずつ理由が明らかになると切なキュンでした。
攻め:玲はイケメンで金持ちで大企業でエリートコース。さして苦労も無く人生イージーモード風に見えます。しかしなんでも簡単に手に入ったとしても本当に欲しいものただ1つだけは絶対に手に入らない憂いも抱えています。
それが悦士への恋心なんですが、悦士への片想い歴をまるっと1話かけて描かれていてハイスペ男子が心を奪われる理由が伝わりグッときます。学生時代の悦士のキラッキラなオーラはキュンキュンきちゃう。そりゃ惚れるわ…。わかる…。一緒にいられるだけでハッピーになれる人って貴重ですよね。
けれど悦士自身は自分の魅力にちっとも気付いていないからもどかしい。
そんなこんなで1等の宝くじが舞い降りたことをキッカケに、彼らの恋模様が一気にあぶり出されていく展開になっています。
帯裏に書かれた【親友として対等になりたい男と親友に片想いしている男】が沁みますね(;///;)すれ違いの根本がココかな?と思いました。
悦士は対等にならねば片想いする資格すらないと考えていそうだな~と私は解釈しました。(星空の下で自覚したけれど、そのすぐ後に社会に出て精神が摩耗してそんな思考になってしまったのかな?と…。)対して玲は親友に片想いしている罪悪感のようなものを抱えて距離を取りあぐねていて。学生時代とは変わって微妙なスキマのすれ違いが切なくて泣いた…泣いた…。
悦士が7億円を手にして自信を取り戻すのがなんとも言えん(;///;)悦士の劣等感が痛いほどわかるだけに、ああ、これで玲と対等になれるんだって、素直になっていいんだって。欲にまみれた願望の中からたった1つの本音がぽろっと零れるシーンがめちゃくちゃ良かった…。
けれど大金で得る自信なんてほんの一過性にすぎないんですよね。自信を失えば結局玲と向き合えない。根本的な解決じゃないんです。
悦士は自分のことでいっぱいいっぱいで気付いてないけど、玲にしてみれば天国から地獄ですよ…。これはアカン…。両片想いの切なさがしんどい…。なんなん?自信って。対等って。好きならいいじゃん。悦士のアホ…。アホめ…。くそう。でも対等にこだわる矜持みたいなのが萌えでもあるからもどかしい…。
そこからのハッピーエンドはダパダパに泣きました。
自分を見つめ直す悦士、エライッ!!!
玲が幸せで泣きそうな笑顔になってキュンキュンします。
いや~~~宝くじBLで泣くとは…。スゴイ良かった。
テンポが良くて笑えるシーンも多々ヾ(*´∀`*)ノ
描き下ろしの宝くじオチも良かったです。
(息子がめっちゃいいキャラしてるやんけ…好き)
宝くじのおかげで悦士も玲もハッピー。私もハッピー。幸せBL大満足です♪
表紙の感じからコミカルなお話かな?と思ったら、かなり心理面に迫っていくお話でした。
「もし1等宝くじが当たったら…」
宝くじなんてその妄想を買うようなものだと思っているけど、もしそれが現実になったら、人生どんな風に変わるんだろう。
…とそんな思いもよらぬことが起こっちゃったリーマン悦士と、密かに悦士に片想いしている大学時代からの友人・玲のラブストーリー。
うだつの上がらない日々にどんよりしていた悦士が、なんと7億の宝くじに当選!
興奮して酔っ払ってしまう悦士と、いつもと違う悦士の態度に乗せられて勢いで告白してしまう玲。
玲からの告白シーンや、大学時代から7年間もの片想いを描いた回想シーンは、展開もストーリーもとてもよかったです!
特に2人きりのバイクと野宿の卒業旅行。
これは本当に素敵なシーンだった。
キラキラの学生時代の恋。友情。
手を繋いだ1分間の大切な思い出。
ものすごく綺麗でした。
でも決して純粋で綺麗なだけではない、腹黒さや屈折した部分も描かれていて、完璧な男に見える玲の中にあるドロドロした思いや執着心に、普通の人間らしさを感じました。
はじめ私、この作品は切なコミカルな感じかなーという気分でわりとサラ〜ッと読んでいたんですが、そんな感じで読んでいたから、中盤からの展開には正直戸惑いました。
あ、これ深いやつやんって。
最後まで読むと深層心理がきちんと描かれているのでなるほど!となるんですが、サラッと読んでいた一読目、悦士の気持ちの揺れが唐突すぎてよくわからなかったんですよね。(読解力なくてすみません汗)
7億当たった!って興奮して、玲からの告白を「今それどころじゃない」とスルーしたのは、玲が可哀想だとは思いつつ、まぁわからんでもない。7億だし。
でも、スルーしたからには友達以上って認識はないんだろうなと思っていたら、あれ?悦士も玲のこと好きだったの?いつどこでそうなってた?みたいな。
なので、もう一度真剣モードにチェンジして読み直しました。
基本単純で庶民的な悦士ですが、玲へのコンプレックスからくる歪みみたいなものを持っています。
そのコンプレックスが強すぎる故なのか、玲への感情がぶれやすく、最初私には読み取るのが難しかったです。悦士自身が自分の気持ちを整理できていないので当然といえば当然なんですが、うーん、ホント心理面が深い。
玲も悦士の気持ちを知るのは大変だっただろうな…。
↓結末のネタバレあります。
結局勘違いだった宝くじ当選ですが(私ならショックで立ち直れない〜)、それにより、お互いの感情をぶつけ合い、本心をぶちまけ、長い友人関係から前に進めたのは、お金では手に入れられない幸せだと思います。
しかし一瞬も7億になびかなかった玲かっこよすぎ。
欲しいものは悦士だけ…ってかっこよすぎだろ。
そして、玲の気持ちを受け取った悦士が、憑き物が落ちたように迷いから解放され人生が上向きになっていく姿には、希望が溢れていました。ぜひこの先を読みたいカップルですね。
世にも珍しい〝宝くじBL〟です。
攻め受け両視点で描かれる過去と、現在の3日間を描くスピード感あるストーリーに、ドラマを見ているような感覚で引き込まれました。
イケメンハイスペックな玲と、地味で目立たないサラリーマン・悦士は大学の同級生で親友。
持つものと持たざるもの、なぜか気が合う二人は社会人になっても交流しています。
玲との格差に悩む悦士でしたが、気まぐれで買った宝くじがまさかの高額当選!
なのに、その当選くじが見当たらなくなってーー…!?
タイトルや表紙を見ると一見コミカルなのですが、実は深い。
見た目、人望、お金……様々なところに格差を感じている悦士は、自分は玲に釣り合わないと感じています。
そんな時に当たった1等7億円の宝くじ!
当たったら玲と分け合うつもりだったのに、当選が分かった途端に独り占めしようとする悦士。
ここは、なんか分かると思った(笑)
悦士は、とにかく自分に自信がなく、自分のせいで玲の価値を下げていると思っています。
ところが、それが玲視点になると全く違ったものになる。
玲は、地べたに近い人間である悦士に合わせて草むらに腰を下ろすことを楽しめるし、安アパート、ラーメン屋、貧乏旅行……どんな事も悦士と一緒なら何より素晴らしいものに感じることができるんです。
そして、悦士のことが大好きで、誰よりも独占欲が強い。
玲は完璧な人間なんかじゃなく、恋に悩む普通の青年です。
お金が自分の価値を上げてくれると考える悦士と、お金では手に入らないものが欲しい玲。
全く違うようで、実は欲しているものは同じなんですよね。
両想いなのにすれ違っているのがもどかしくて切なかったです。
悦士は、自分の価値を玲で保っていたんだと思います。
自分のことばかり考えている悦士に腹が立つし、一度抱かれて突き放す態度に憤りました。
自分の価値は、付き合う人や周りの評価では決まらないと思う。
自分の価値は自分で決めるんだよ!
ラスト、やっと玲の気持ちを考えて受け止められた悦士にホッとしました。
出会えたことが幸運で、願い事はちゃんと叶ってた。
玲が健気で必死で、この人の願いを叶えてあげたいと思わせる人間味あふれる魅力的なキャラでした。
なくした当選くじを血眼で探す悦士の姿が面白かったけど、お金に執着する人間の怖さも感じました。
きっと、悦士は大金を手にしちゃいけない人間だと思う。
なんか、悪い方に流されそうだもん(笑)