お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
以前(2023年頃)、本作は とある電子書籍販売サイトで全ページ無料公開されていました。
表紙の色使いがすっごいキレイだし、イケメンだな と思って読み始めたんですが、中の絵柄が表紙と全然違って好みじゃなかったので(2006年発売なので…)
「あ~…。でもまぁついでに読むかぁ」
→どんどん引き込まれて一気読み
→最後に収録されている話がとにかくめちゃくちゃインパクトがあって、ものすごい衝撃で、忘れられなくなりました。
読後すぐに絵柄を理由に「2度も読まないかな~」と判断して、履歴から削除してしまったんです。
(あんなに衝撃を受けたのにw)
後になってやっぱもう一度読みたい!と思った時は、まさか公開終了するとは思ってなくて、探す方法もなくて完全に詰み状態でした。
後日なんと偶然発見し、念願叶ってポチリ。
計4作品が収録されています:
①病弱な生徒が陸上の生徒に猛アタックし続ける表題作
②アルビノ信仰のある土地にまつわる「明日の約束」
③モロにジョ○ョっぽい絵柄のアクションファンタジー「私立棘抜学園」
④前述の衝撃作「めまい」
4作品全てタヒネタもしくはタヒを連想させる描写(○人、自○、刃傷沙汰など)を含むので地雷の人は注意です。
談話室でもたまに作者さんのお名前や本作のタイトルが上がっているのを目にします。
鬱展開お好きな方、特にブロマンスお好きな方にオススメです。
非BLカテではありますが、私の目には②以外はBLに映りましたし、当初読んだサイトでもBLジャンル・タグがついています。
絵柄と、タヒネタなどがあまり趣味ではないのでこの評価ですが、間違いなく私の心に強烈な印象を残していった作品なので、一人でも多くの方にこの衝撃を感じていただきたいです。
『SLOW STARTER』
いいお話なんですが、物足りない感じもありました。
キレイすぎる感じ。
ストーリーにおいてけぼりにされる感じ。
うまく説明できないんだけど。
『明日の約束』
んー。
分かるんだけど…。
ぬるいというか、おセンチに過ぎるというか。
キレイにまとまりすぎてて物足りない感じがしました。
こういうお話には、なにかしらブラックな部分が欲しくなります。
『私立棘抜学園』
んー、微妙。
他の作品についても同じことが言えるんだけど、描き方によってはものすごく好きなお話だったと思うんだけど。
あるいは読んだときの気分によっては。
『めまい』
この話が一番好き。
最初から終わりが見えてる二人きりの逃亡っていうシチュエーションはやっぱ萌えます。
ラストの鬱度が半端ない。
孤高な長距離走者・栗原良之と友達になりたくて
楠木二郎は喘息持ちでありながら陸上部に入部
した。緩やかに親しくなっていく内に栗原は孤高の
裏に秘めていた想いの暴走を止められなくなり…。
前作ともボーイズラブにかなり近しい情の絆が
空気として存在しています。それが各挿話の切なさを
引き出す装置として作用しているのでしょう。
肌を重ねる描写は一切ありませんが、心の絆の
濃密さを味わうには良い一冊であるかと愚考します。