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mayonaka no ryo ni kunrinseshi mono
円陣闇丸先生のイラストがとても美麗で、電子書籍が発売する前から気になっていたのですが、口コミを読んで、ドロドロした内容だったらどうしよう...と買うのを迷っていました。
夏乃先生の著作は、飼い犬に手を咬まれるな、を先日読んだのですが、好きな要素はあるも、もちょっと早く攻め(の精神)に救いが欲しいし、ダークすぎると思っていたので、余計に迷ってましたが、結果、今回は買って正解でした!
主人公(受け)の心がピュアでキュンとするし、攻めもツンデレながら溺愛してるし、色々事件は起こるも、基本的に友人も主人公も、根がいいし、学園ものらしく成長も描かれていて、総じて青春でした。
最後の攻め視点の短編、もうちょっと読んでみたかったなぁ。主人公みたいな美人で天然な子が恋人なんて、超幸せと思う〜けど心配は尽きないだろうな笑
とにかく、読後は爽やかで、とっても良かった〜
先輩CPで続編ありそう。楽しみです。
離島丸ごと富裕層向け中高一貫校で寮生活
演劇か経済界のサラブレッドを育てるという学校に
有名女優と有名会社社長の間に生まれた息子という煌びやかなバックグランドを持つ天国瑛都が入学してくる
かなり浮世離れしてるのですが
この瑛都がとても真面目で素直すぎるくらいまっすぐで
演劇の道を進んでいくのが心配になるくらい純粋
でも演技を通して仲間を作り嫉妬や恋心を経験して人としての厚みを持っていきます
学校にまつわる不思議な伝説や
彼らが演じる役や物語
役柄にどう向き合うかを通して
相手役である不思議な同室者の不穏な言動と近づいてくる距離感が自然に近づいていく
それもある意味異次元なんですが高校生らしさも失っておらずチート過ぎないとこが良かったです
二人の距離がグッと近づく冬休みのシーンはとてもロマンティック
舞台で愛を確認した二人が舞台を降りて愛を確かめ合うエチシーンはとても良かったです
傲慢だった志季が持つ秘密などモリモリですのに
他の方も仰っていますが読後感がとても爽やかでした
一読したあともう一回読むと志季の苦労が偲ばれました(笑)
高校3年間の最初の一年間なら残り2年や、めっちゃ匂わせてくれた先輩カップルのお話なども読んでみたいです
舞台は瀬戸内海に浮かぶ学園。
そこで意図せずも繰り広げられる数々の出来事(事件?)。
好みのど真ん中でもう読まないという手はありませんでした・・・
繊細な絵で彩られた表紙から素敵なのですが、ストーリーも負けず劣らず本当に素晴らしかったです。
この本の出版に関わって下さった全ての方、本当にありがとうございます。
まさに「神」という評価に劣らないお話だったと思います。
主役から脇役まで、めいめいが個性豊かで読んでいてとてもわくわくしました。
しかしこのお話、わくわくだけではありません。
ドキッとさせられることもありますし、あっと驚く展開だってあります。
ぜひ、ネタバレなしで読んでいただきたいです。
あの一文(志季が秘密を明かした科白)には痺れました。
読了後の方ならお分かりかと思いますが、まさかという感じでしたね。
そこからのストーリー展開は多少のドタバタ感があったものの、その事実を通して二人がお互いの想いを打ち明ける場面は本当に素敵でした。
大切に宝石箱にしまっておきたいくらい美しいキラキラが、本から飛び出してきたかと思いました・・・
想いが通じ合った後の、森の家でのえっちもほんとにキュンキュンしました。
他の方もおっしゃっているのですが、喘ぎ声で多くを語るのではなく、二人の会話や文章でどんな様子かを語っているのがとても萌えでした。
志季が瑛都に自分の目に映っている瑛都の感情の様子を伝える場面では、もう萌えを超えた何かが私の中に生まれました。
夏乃先生、ありがとうございます。
そして、主役カプもさることながら、先輩カプと同級生カプにも萌えが止まりませんでした。
とくに先輩カプは気になります。
できることなら、3組のカップルの続編、もしくはスピンオフが見たいです・・・
どれだけ時間がかかっても待ちますので、よろしくお願いします。
作家様独自の設定が面白かったです。
いわゆる富裕層出身の者が集まる全寮制の男子校ものではあるのだけれど、耽美だったり陰鬱な雰囲気はあまり感じられません。
どちらかというと爽やかさと華やかさを感じるのは、演劇面の描写が多いことと、メインキャラクター周辺の学園内で育まれる友人関係が密に描かれているからなのかな。
そして何より、主人公の性格がとても良い!
全寮制学園+演劇という斬新さに、オカルトやミステリー風な謎があったりと、1冊の中にさまざまなスパイスが加えられた内容となっています。
舞台は瀬戸内海に浮かぶ"学園島"と呼ばれている、島全体が敷地の全寮制男子校・私立叡嶺(えいれい)学園。
各界の重鎮達が己の財力と理想を注ぎ込んだ、トップエリートの育成校として名を馳せている富裕層向けの学園です。
こちらの学園では、高等部2年生へと進級する際に、政財医コースと芸術芸能コースの2パターンのどちらかの進路を選択する…と、あまり見かけない珍しい設定があったりと、一風変わった現代らしい全寮制学園ものでした。
中等部に関する記述もあるようなので、中高一貫校なのでしょうか。
息子を役者の道に進ませたい母親と、後継者として会社を継がせたい父親の諍い。
のしかかる期待に息詰まらせながら、どちら側にもつけず、逃げるようにどちらも目指せる学園へ外部入学特待生として進学した瑛都。
そんな彼が寮で同室になったのは、八鬼沼志季という大人びた容姿の美しい少年。
初対面のはずなのに不遜な態度で「荷物をまとめて帰れ」と脅すように押し倒され、最悪な出会いを果たしますが、同じクラス・同じ演劇選択学科で…と続きます。
学園内での恋愛ものというよりは、モラトリアム期真っ只中の少年達をメインに描いた成長物語ですね。
瑛都が演劇科目を選択しているので、政財医面の描写は少なめ。
元子役、老舗呉服店の跡取り、俳優を目指し特待生入学をした富裕層ではない少年など、周りを囲む友人達も個性豊かでした。
登場人物が少し多いのですが、そこまで沢山出張る訳でも無いですし、メイン2人と友人数人を覚えておくだけでも問題は無いかと思います。
願い事を書いた短冊を「天使の木」に結ぶと「天使の仮面」に選ばれ、選ばれた者はどんな願いでも叶うけれど、その後に仮面と共に謎の失踪を遂げた者も居るという学園の七不思議。
序盤にさり気なく描かれていたこちらのエピソードですが、これが途中から効いて来て面白い。
天使の木と仮面をきっかけに、ミステリの雰囲気が強く出て来たり、少年達の不安定な心が描写されていく。
登場人物達の心の底にある鬱屈とした部分の仮面が剥がれていくようで、七不思議と上手く絡めているなと感じます。
主人公である瑛都が、女優である母親譲りの華やかな容姿、父親は会社経営者、子供劇団で培った演技力、特待生入学出来るほどの頭脳と、これまたとても恵まれている人物なのですが、全くスレた部分がない子なんですよね。
昔の友達を大切にしていたり、新しい学校では友達が出来ると嬉しいなあなんて考えているような、美しい外見と子供のようにピュアで優しくふわふわとした内面のギャップに嫌味のない愛らしさを感じます。
演劇かそれ以外かで悩んでいる様子ですが、志季や周囲の演技に刺激され、切磋琢磨していく内に芝居の道に魅力を感じるようになっていきます。
志季と演じる内に、誰かのコピーのようだった芝居が変化していくのも良かったですし、芝居を通じて志季との距離が縮まって惹かれていくのも良かった。
物凄く良い子なんですよ。
非常に好感度の高い受けでした。
そして、冷たそうに見えた志季が、蓋を開けて見ればものすごく可愛いやつで、読み進めるに連れてぼろぼろと可愛い部分が出て来てしまうんですよ。
クリスマスのエピソードがめちゃくちゃ可愛くて萌えるしかなかった。
共感覚設定は、ただでさえハッキングやらなんやら出来てしまうというのに、ここで更に設定を増やすのか?と一瞬思ってしまったのですが、この設定を踏まえて読み返してみると、その能力ゆえの境遇が切なかったり、瑛都からの想いに気付き悶えそうになりながらも素知らぬ顔をしていたり、隠し切れずにちょっとデレていたりと、いやこれはすごく萌えるのでは…??
色で見えてしまった瑛都の内面を知って、より好きになっていったと…頭を抱えて萌えた…
瑛都を颯爽と救いに来るスパダリさや有能さもあわせ持ちながら、心配すぎて裏で根回しをして同室・同クラスになってしまう可愛い攻めでした。
なんだか可愛いしか書けていませんね。可愛かったです。
なんだかんだで瑛都が包容力のある子なので、自身の能力にどんなに不安があっても、その不安ごとまるっと抱きしめてしまうのではないのかなと思います。
想いが通じ合ってからのベッドシーンが1ダースもあったゴムを使い切ってしまうくらいの若さと勢いと愛が溢れるものでした。
本当に盛り沢山の内容だったので、ひとつひとつの展開をもう少しじっくりと読みたい気もしましたし、やや詰め込み気味な部分もあったかなと感じるものの、一気に読めてしまう面白さがありました。
いやあ、もっと読みたかったな。面白かった。
タイトルだけを見ると、かなりシリアス路線の作品に見えますよね。
シリアスさもあるのですけれど、非常にバランスの良いお話なので…うーん、ちょっとこのタイトルは合っていないかも。
呉服屋の跡取りの晴臣と元子役の眞秀、先輩の優美な水川と口を開くと残念な榊の組み合わせも読んでみたいななんて。
続編・またはスピンオフも期待したくなる作品でした。
この設定はこれだけで終わらせてしまうには勿体ないと思う。
今回は学園創始者一族で現理事長を祖父に持つ孤高の同級生と
大女優を母に持ち華やかな容姿の特待生のお話です。
特待生入学した受様が仲間達と切磋琢磨する中、学園の七不思議が関わる
事件に巻きこまれながら進むべき未来を見つけるまで。
受様は一代で財を成した野心的な起業家と美貌の女優の間に生まれた1人
息子です。働きながら夜間高校を出た父は受様にかける金を惜しまず、
受様を各界の重鎮達が後継者創出を目標として設立した叡嶺学園に高額な
寄付金と共に送り込みます。
受様は初年度の奨学金を獲得した優秀な頭脳と、数々の習い事により培わ
れた高い身体能力と人を惹きつける美貌を持ち合わせていました。その上、
中学卒業までに所属していた子供劇団では当然のように主役を務めるほど
演技の才能も有りました。
それ故に受様が物心ついた頃からずっと受様の未来を巡る諍いが堪えず、
受様は会社を継がせたい父と役者の道を歩ませたい母のため、政財医か
芸術芸能の2つの進路を選択できる叡嶺学園への進学を決めたのです。
それでも受様に残された日々はコース選択をするまでの1年間しかなく、
どちらを選んでもどちらかを失望させる選択をせざるを得ず。せめてこの
1年で自分の適性と望みを見極め、辛くても答えを出す決意しています。
瀬戸内海に浮かぶ島が丸ごと学園の敷地であり、基本的に生徒は長期の
休み以外は島から出る事は出来ません。受様は中高合わせて7寮あるうち
の1つ、薫風寮の寮生となります。
寮は全て同学年同士の相部屋で、受様はできればルームメイトと仲良くな
り、親友と呼べる関係になりたいと望んでいました。あらゆる面で人目を
ひく受様は常に周りから特別扱いされて普通に仲の良い友人を得ることが
叶わなかったのです。
ところがそんな受様の細やかな願いはルームメイトとの初対面で粉々に
砕け散ってしまうのです!!
受様のルームメイトは学園の中心的創始者の一族で現理事長の孫であり、
学園の主とまで言われる攻様だったのですが「初めまして」と挨拶をした
受様に攻様は冷たい声でこんなことを言い放つのです。
どうしてこの島に来た。この学園島は飢えた獣共を閉じ込めた檻だ。
お前みたいなのが入ってきたらどういう事が起きるか、想像した事はある
のか。
受様には攻様の言いたい事が全く判らずにいますが、攻様に腕を捩じり上
げられ、口に布のようなものを押し込まれ、脱ぎかけのシャツで両腕を
縛り上げられてベッドに突き飛ばされて、油断していればレイプされると
実地で教えられてしまうのです。
手を緩めた攻様になんとか反撃しようとする受様ですが、周り蹴りも不発
に終わり攻様を面白がらせただけで終わってしまいます。
果たして攻様の言葉は単なる嫌がらせなのか? はたまた忠告なのか?
そして受様の学園生活の行方とは!?
各界の重鎮達の思惑により創立されたエリート育成校を舞台にした学園
ミステリーとなります♪
成金な父親と美人女優の間に生まれた受様は、優秀な頭脳と母譲りの美貌
でいつも注目の的でしたが、幼い頃からぶつかり合う両親の元で育った為
人の顔色を見て出方を決めるタイプで、決して押しが強い方ではありませ
ん。
しかしながら様々な面で秀でている受様によって来る人達は、受様と共に
いる事で何かしらのメリットを得たいと思う輩ばかりで、ごく普通に楽し
い時を過ごす友人を得ることが受様の密かな願いでした。
そんな見た目と中味のギャップがあり過ぎる受様はちょっと天然かかった
優等生君なので、元子役の美少年、老舗呉服店の跡取り息子、受様のファ
ンだと言う俳優を目指す特待生という友人達も得、選択した演劇の授業で
その才能を開花させていきますが、
攻様の懸念した通り、中等部あがりで学園で幅を利かせる上級生一派に輪
姦されそうになったり、俳優を目指す特待生や元子役の友人が学園の七不
思議の1つである"天使の仮面"に取り憑かれたりと、閉ざされた島内、閉ざ
された学園内で様々な事件に巻き込まれ行くのです。
一見、無関係に見える出来事、登場人物の言動に隠された想い、積み重な
る事で見えてくる違和感や綻びを繋げていく事で明らかになっていく真実
に受様と一緒にハラハラししつつ、とても楽しく読ませて頂きました。
友人を信じられなくなったり、自身の才能に限界を感じたり、困難や苦し
みを乗り越えてようとあがく受様を、突き放しながらも守り続ける攻様の
いじめっ子気質なツンデレ言動がすっごく萌えツボでした♡
ただ、攻様が5才で両親の元を離れる事になった異能設定が本作の世界感
にちょっと合わない感じがしてしまったので、今回は「萌2」評価とさせ
て頂きます。嫌いな設定じゃないけどジョーカー感があり過ぎたかな。
6月は間をおかずに夏乃先生の新作が二冊刊行され、ファンとしては嬉しいお祭り月間でした。
キャラさんからの新作は学園もの。瀬戸内海の小さな島にある全寮制の男子校が舞台です。久々の寮ものはちょっとだけノスタルジックで新鮮でした。全寮制令和バージョンを夏乃先生の作品で読めるなんて、めちゃくちゃ嬉しいです!
書影を拝見した時、円陣闇丸先生のカバーイラストに鳥肌…。今回もシリアスめなトーンなのかな?と気合いを入れて読み始めましたが、やはり心の深いところザワザワとさせる、主人公たちの青くてひたむきな成長物語でした。その一部として恋愛要素が一役買っているようなイメージでしょうか。
内容や読みどころはもう、みざき様のレビューをお読みいただければ…!完璧に網羅されていらっしゃいますので!あんなふうにレビューが書けたらと思うのですが、拙文の一部でも何かしらのお役にたてましたら幸いです笑
起業家の父親と女優の母親の間に生まれた一人息子の天国瑛都。父の後継者となるべきか、母が勧める芸能界入りをすべきか、進路に迷いを抱えたまま名門私立叡嶺高等部に入学します。瑛都のような外部入学生は薫風寮、中等部からの内進生は桜花寮と定められているのに、ルームメイトの八鬼沼志季は内進生。寮でも学内でも誰とも群れずに一人で過ごす志季は、有名女優の息子ということで悪目立ちしている瑛都に対して初対面から挑発的。あまつさえ、瑛都が叡嶺に入学してきたこと自体にムカつきを隠しません。
このいけすかないイケメンルームメイトとうまくやっていきたい瑛都は、少しでも良好な関係を築こうと努力します。中学時代、大切な友達だった松本くんとの間にわだかまりが残ってしまった経験から、瑛都にとって新天地での友達づくりは大事な目標の一つでした。
他にも瑛都に声をかけてくれた千景、眞秀、眞秀の同室の晴臣と仲良くなり、彼らとの友情物語が進行していきます。
叡嶺学園には「天使の木」という学園の七不思議があって、願いごとを書いた短冊をその木に結びつけると、天使の仮面に選ばれた生徒の願いが叶えられるといういわれが。
実際、それが原因で志季の元ルームメイトが高等部進学直前に中退し、その後失踪したと噂されていて、志季が薫風寮にわざわざ入寮したのも、同じクラスの担任・碓氷に対し反抗的なのも、何か七不思議との関連が…?
政財医コースと芸術芸能コースが有名な叡嶺でまだ進路を決めかねていた瑛都は、志季と共に演技の授業で頭角を現します。志季とペアを組んで演技をすることで、かつてなく演じる楽しさと喜びに目覚めた瑛都は、彼のことを強烈に意識し始めるようになり…。
志季がまた賢くて大人びていて、すっごく感じ悪いくせに瑛都のことをずっと目で追っているんですよね…(萌え)。瑛都の身に危険が及ぶと必ず助けに来てくれるとか…。家庭の事情で瑛都が冬休み期間に帰省できなくなると、自宅に招いちゃったり…。そこで玉ねぎと格闘するお料理シーンに笑ってしまいました。志季のツッコミ体質がシリアスになり過ぎない緩衝材です。夏乃先生、実はコメディの方がお得意なのかも。
ツンデレ王子とピュアなお姫様といった二人のエッチシーンは最後のお楽しみ。攻めは経験豊富(?)、受けはマグロにならないように頑張ります!がかわいかったなぁ。
受け攻め間の感情のやりとりだけでなく、家族や友人との関係性、学校生活、演技の世界やオカルトっぽい不穏な雰囲気、いずれも描写が巧みだと感じるのは、作者の文体に宿る思考の軌跡そのものがすごく好きだからなんですよね。
トーンバランスに配慮しながら、成長過程にある高校生たちの切実な悩みや、助けを求めたくても身近な人には言えない苦しみを描き、その只中にあっても人を信じることを捨てない強さを伝えてくれるなんて…。完成するまでにどれだけ膨大な量の文章を頭の中で生み出しては削って推敲を繰り返したのか、そこまで知りたくなってしまいます。
ゾクリとするような夜のシーンと窓辺のルームメイトの姿がとても印象的な青春ミステリーでした。ベースにはしっかりと耽美の系譜が刻まれていると思います。BLではありませんが『霊応ゲーム』を面白く読んだクチなので、あの雰囲気がお好きだったら楽しめるかもしれません。
色々盛り込んだのは続編が書きたかったからなのか?
受け攻めも脇役も魅力的なキャラなのに、設定が多すぎて、ストーリーや萌えに集中できない。
ラスボス登場も攻めの秘事も、突然感が半端ない。
タイトルも宙に浮いしまって合ってないと感じてしまいました。
ですが後半のエロは、喘ぎ声の羅列の表現から解放してくれます。さすがこの作者様だなぁと思いました。
イラストも大変眼福でした。
好嫌相殺で中立ですが、次作も期待して待ちます。
高校生ものは苦手なんですが円陣先生なのでマストバイ。さらっと読んでしまい萌え萌えな部分があまり無かったので申し訳ないです、中立です。高校生ものでも萌え萌えになれるよう自分を改造したい・・・演劇話がお好きな方にもよいかも。本編340Pほど+あとがき。
瀬戸内海の島にある全寮制男子校に入学するべくやって来た瑛都(えいと)。母譲りの美貌のために、トップエリート校に集った高校生の中でも目立ってしまい、普通であることを望んでいる瑛都には辛いスタート。その上、ルームメイトの八鬼沼はめっちゃ感じ悪く・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
千景(ちかげ)+眞秀(まほろ)+晴臣(受けの仲良いメンバー)、伊澄(いすみ)+楜沢(受けの同級生)、碓氷(攻め受けの担任、♂)、大河内(演出家)、受けの父(起業家)、母(女優)、松本くん(受けの以前の親友)、あと3年生の先輩方少々・・とやや多め。最初辛かった・・
++ 以下 より内容に触れる感想
受けは、「お金持ってるぜ」アピールをする父親や、どうしても目立つ女優の母と違い、普通に憧れている天使なお坊ちゃま。自らの美貌や家族のために普通の友人が出来たことがあまりなく、ようやく高校で普通の友達が出来て嬉しそうな可愛い子。ただ母の血なのか演技する時の集中力には光るものがあるという設定。
天然入った初心っぽい天使ちゃんで高校生らしく、高校生ものがお好きな方には、とっても良いのでは?
攻めさんは実はちょっとした異能持ち(感情が見える)であるが故に両親から見放され、引き取られた祖父とも一緒に暮らすことはせず、なかなか寂しい人生。天使ちゃんのピュアな色合いに惹かれ、降りかかる魔の手から受けを守ろうと一人頑張っている、そんな方。ぶすくれた顔をしていることが多いので、受けには「魔王」なんて言われたりしてますが、最初っから受けさんに惚れていた模様です。
事件起こりますし、演劇に対する真摯な授業の様子などあり、恋話一筋というものではないのと、私が高校生ものが得意でないのがあって、あまり盛り上がれなかったです。が、最後の二人の色艶シーン、がっついてる攻めさんがちょっと可愛いと思いましたので、高校生ものがお好きな方でしたら、手にとってみられても良いのでは。