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neon side cinema
舞台はネオン輝く夜の街。
ショーパブのボーイとして働く遊佐は、ある日ゴミ捨て場で眠っていた青年・加賀を放って置けずに、拾いあげて自宅へと連れ帰り介抱する。
宿無し職無しの彼に同情し、同じショーパブのボーイのバイトを紹介し、一緒に住むことになり…と続きます。
まず、女性キャストのショーを観賞するショーパブで働く2人がメインキャラクターとなりますが、そちらはあまり描かれていません。
どちらかというと、お仕事面ではなく加賀と遊佐の関係の変化と過去についてがメインかなと思います。
加賀の姿に誰かの姿を重ねているような遊佐。
遊佐の家にあるペアものの食器類。
同居する中で見えて来るお互いの内面。
遊佐との生活の中で、昔の恋人の影がちらつく度に心にモヤモヤが広がっていく加賀。
加賀に惹かれるものの、家庭に恵まれなかったからか、同情と愛情の違いが分からない遊佐。
真っ直ぐな年下×不器用な年上という感じなのですが、ちょっと2人がどこでどう好きになったのかが分かりにくかったかも。
というのも、あちこち視点がころころと変化したり、突然回想が入るので今誰がどうなのかがよく分からない…となってしまったからだと思うんですよね。
途中の、遊佐の元彼が加賀と関係のある人物かもしれないと判明する辺りの展開は面白いと思ったのですが、元彼側の回想はいらなかったかもしれないなあ。
元彼ときっぱり決別をして、素を見せられる加賀とくっ付く…という感じなんだと思うのです。
うーん、どこに焦点を絞るのかが定まっていないのか、2人の思いの強さだとか、恋愛に発展するまでの描写が上手く読み取れなくて、少々盛り上がりに欠けたまま終わってしまった印象が強いです。
もうちょっと遊佐がどう加賀に心乱されていったのかが分かりやすいともっと良かったのになと思います。
初めは絵柄が不安定で、何をしているのかがわからないコマがあったりもしたのですが、後半に進むに連れて徐々に安定していった気がします。
描き下ろしとカバー下は綺麗でした。
作者様はこちらがデビューコミックとの事で、ここが描きたかったのかな?と、一生懸命描かれた様子は伝わって来ました。
作者様の今後の作品に期待したいです。