海辺のリゾートで殺人を

umibe no resort de satsujin wo

海辺のリゾートで殺人を
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神46
  • 萌×225
  • 萌17
  • 中立12
  • しゅみじゃない9

--

レビュー数
19
得点
393
評価数
109
平均
3.8 / 5
神率
42.2%
著者
楠田雅紀 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
夏河シオリ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
ISBN
9784199009914

あらすじ

豪華客船で無人島へ向かい、島の高級
リゾートホテルで優雅なバカンスを過ごす――
そんな夢のようなツアーに招待された10組20名の男女。
抽選に当たりツアーに参加した
地味なサラリーマン・瑞樹は心弾ませ船に乗ると、
他の乗客は大企業の御曹司や警察官僚に
裁判長など、クセ者揃いのセレブばかり。
最初からたじろぐ瑞樹だったが、
旅の取材で同行するフリーライター・阿久津と
知り合い、意気投合する。
無事に島に到着して、阿久津と楽しいランチを
過ごした直後、ツアー客の一人がプールで溺死!!
突然の出来事に呆然とする瑞樹だが、
この事故は他殺ではないかという疑惑が
出てきて――!?

表題作海辺のリゾートで殺人を

阿久津昇平,30歳,取材で同行するフリーライター
相良瑞樹,25歳,偽名で参加の人見知り会社員

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数19

何を、言っても

ネタバレになりそうで…
だいぶ積んでおいたのをようやく読んだのだけれども、面白かった。BL✕ミステリーありだなと思った。

0

物語として面白いけど

皆さんの書かれているように、オチは書かないとして…

ミステリー仕立ての恋愛小説として読むと、ちょっと違和感が残ります。というか、コレが男女ものだったとしてもそれなりに面白いんでは?と思ったからです。
それくらい、違和感なく物語が進んでいくんです。

登場人物の背景や設定、BLであることの意義?みたいなものが(最終的に受けと攻めはくっつくので、一応あるんですが)薄すぎて。
ちょっと安易に男性同士モノにしましたよ、という印象を持った作品でした。
瑞樹が男性である必然性、もしくは阿久津が男性である必然性、が欲しかったなと。

0

拍子抜けした…

 ミステリーものとして評判が良いようなので期待して手に取りましたが、真相にガッカリしました。以下個人的な辛口感想になります。

 真夏の豪華リゾートツアーに参加したら、事件に巻き込まれて…というよくあるライトミステリーものです。参加したメンバー達は現実にもいそうなアクの強い人ばかりで、掛け合いは面白かったので、後半まで合間に入るソフトなBLではダレつつ、それでも事件の結末が気になって読み進めましたが、まさかこんなエンディングが待ち構えていたとは。。

 途中過程で他のメンバーに比べて、主人公や恋人候補と思われる相手の影が薄かったり、クローズドサークルものや連続事件ものとしては緊迫感も無いところは気になったり、一部のキャラが意味深に匂わすシーンもありましたが、「まさかそんな展開では無いだろう…」とたかを括っていたら、そうだったので驚きました。展開が読めると、ミステリーとしての面白さは半減してしまって…。

 真相はミステリー好きなら、どこかで見た設定のオンパレードだし、トリックはITで説明されると面白くないです。種明かしの全容に拍子抜けしました。
ミステリーとしての派手な手法が使用されるほど、作家さんの力量によって出来栄えが変わってくるなーと感じました。目新しさのないよく使われる手法でもあるので、余計に物足りなかったです。ミステリーを普段見ない、読まない人や苦手なライト層向けだと感じました。
 作家さんが描きたかったであろうテーマも、社会問題提起に至るほどの重みや訴えかけられるものが感じられず、個人的な悲劇と戒めで終わってしまった印象が惜しかった。描き方次第では女性としてグッとくるものがあったと思うのに。。

 コロナで夏のバカンスを楽しめなかったので、本格的ミステリーを味わいつつリゾート気分を…という夢から一気に覚めてしまいました。
BLもミステリーもどっちもどっち感があり、残念でした。
少数派かもしれませんが、本格的BLミステリーが読みたいです。

5

絶対にネタバレを見ずに読んでください。

すごかった!すごいミステリー略してすごミスですね。

絶対ネタバレ見ないで読んでほしい!
私も本の裏のあらすじしか見ずに読みました。

ツアー客がとんでもないメンバーばかりだな、あれ?この職業ってもしかして?と思ってたら…。
いかん!何を書いてもネタバレになりそうで。

もうグイグイ引き込まれて夢中で読んで最後の数十ページは涙と鼻水が止まらず。

初めての作家さんでしたが本当に読み応えがあったし、話としてもすごい!

最後まで読むと、あの時のあの台詞はそうなのか!とかやたら姿を消してたのは…とか納得です。

はぁ、レビューも見ないで読んで良かった。

1

普通に楽しめました!

最後まで面白く読了しました。
皆さんはどんな評価かな~と覗きに来て、低めの評価もそれなりで、どれどれとチェックした所、なるほどねえと納得できる内容でしたw

これね~、ミステリーが好きで、ミステリーに一家言持っていて、ミステリーとして読んだらあまり評価高く出来ないのも仕方ないと思います。
リアルで考えて有るか無いかで読むと、「ちょっとどうかね~」って部分あるんですよ確かに。

でもミステリーとして読まずにですね、
2時間のサスペンスもので、結構現実的に考えるとオカシイ所あっても楽しめちゃったりする感覚とか、水戸〇門とか必〇仕〇人みたいな「情がめちゃくちゃ幅効かせてる」タイプだったりとか、あるいはT〇ICKのような「変な部分も楽しんじゃう」という感じで読むと楽しめると思います。
それか、アメコミヒーロー好きな人も楽しめるんじゃないかな?ヒーローは悪人に対して何をするでしょうか。そしてその後日常には戻れるんでしょうか?というね。

あとね、どこがとは言いませんが、「手のひら返し感」があるんですよこの話。
その時はテ〇ム・〇ートンの映画ぽいなとも思いました。〇ィム・バー〇ンの映画って登場人物自体は全く何も変わってないのに、周りの評価がある事をきっかけに180度変わったりするんですよ。そりゃもう人間不信になるぐらいw
昔は何でこんな極端な群像描写するんだろう?と思っていたのですが、もしかしてティム自身が手のひら返しを受けた事があるのかもしれないな、等と考えるようにもなりました。

話ずれすぎた。
とにかくですね、正統派ミステリーを期待して読むとがっかりするかもしれませんので、その点気を付けると良いと思います。

1

面白かったけど・・・

ミステリーBLと思って読み始めましたが、話としては面白かったのですが、これをミステリーというのはちょっと違うかな。
ミステリーとサスペンスの間って感じ。
盛大なネタバレになってしまうので、手法については書きませんが、犯人当てはやりづらいと思います。


太平洋に浮かぶ三日月型の島を買い取りリゾート開発されたホテルのオープニングキャンペーンに参加することになった相良瑞樹(受け)。
友人と参加するはずが急遽一人参加になってしまいます。
人付き合いが得意ではない瑞樹は何度もパンフレットを読みシュミレーションしてドキドキしながら参加するのですが、他の参加者は癖のある人ばかり。
そんな中、このキャンペーンを取材するためにやってきた阿久津昇平(攻め)と親しくなり行動を共にするようになります。
そんな時、殺人事件が。
犯人は誰なのか、瑞樹を守ると言ってくれる阿久津の真意は、事件は続くのか‥


このオープニングキャンペーンの参加者は曲者ぞろいです。
男尊女卑がひどく妻を小間使いのようにこき使う裁判官の木島。
横柄で権力をひけらかすような態度の元警察官僚の久住。
パワハラしまくりの雑誌編集長の綿貫。
人にものを頼むことを当然と思っている看護師の南野。
自分の欲望に忠実で叶えられるのが当然と思っているお坊ちゃんな銀行員の若松。

話の中で阿久津や瑞樹が何度も「嫌な人たち」と表現していましたが、なんでこんな人たちがのうのうと生きてるのかと思ってしまうくらい嫌な人たちでした。
読んでいてイライラします。
だからこそこの中の誰が死んでもおかしくないなと思いながら読んでいました。


瑞樹は早くに両親を亡くし、自分のために頑張ってくれた姉も幸せを掴んですぐに亡くしとても孤独です。
姉のことが吹っ切れていないようで、終始鬱々しています。
瑞樹視点にもかかわらず何を考えているのか半分くらいしかわからず、叙述トリックがちりばめられていることもあり、犯人が分からない状態で話と事件は進んでいきます。


瑞樹も阿久津も意味深な行動や言葉を使うので最後のほうまで真相がわからずどきどきします。
バッドエンドかメリバエンドを覚悟した最後の最後のどんでん返しにはびっくりしました。
瑞樹に家族以外に自分を大切にしてくれる人を見つけたことは本当に良かったです。

二人の話はめでたしめでたしでしたが、私はほかの人達のことが気になって気になって。
このオープニングキャンペーンに参加していた全く関係のない他の参加者とホテルの支配人以下従業員の人たちは本当に気の毒でした。
せっかく当たったオープニングキャンペーンのセレブなリゾートホテル1週間の旅だったのに、殺人事件に巻き込まれて恐怖でほとんど楽しめなかったと思います。
そして、事件の後は後片付けは大変だったと思います。
その辺りは省略されていましたが、全く関係なく巻き添え食らった人たちの苦労を考えて気が遠くなりました。

でも、加害者たちにはこれから惨めな未来が待ってると信じてます。


全体的には面白かったけど、この話はBLにする必要あったか?と思いました。
間に少し阿久津が瑞希を口説くようなシーンや最後の絡みはありましたが、無くても全然話は成り立つし、読んでいてこれはBL?と思いながら読んでいました。
何度も言うけど、面白かったんですけどね。
ただ、萌え要素があまりにないので、中立にしました。

3

このホテルは行ってみたいですね、素敵リゾート。

ミステリとしてもとてもいい!というレビューに後押しされて読んだのですが…
ほんとにごめんなさい。
BLだから許せるという感想しか湧いてこない。
美しいリゾート地、通信が隔絶されて密室的になった島で、次々人が死んでいく…
主人公は姉が何か自殺なのか事故なのか、それとも殺人なのか、という状況で亡くなっている青年で。
他の体験ツアーの客たちは、まぁ〜癖の強いイヤなヤツばかり。
そんなわざとらしい設定と、おとなしめ受けとさっぱりと能動的な男らしい攻め。
BL部分は正に王道で、ミステリ部分を邪魔しません。
だから余計にミステリ部分の無理やりさが…
さて、犯人なんですけど。
悪い意味で意表をつかれました。
犯行のやり方などを種明かしするんだけど、えー………って感じ。
あんまり酷評したくないんでもうやめときます。
ラブシーンは良かったです。
初心な受けの心の高鳴り。可愛かった。
あと、イラストも良かったです。

5

高評価も納得!しかし…

ミステリBLとしては大成功だし意外な展開と真相、結末でした。

しかし私はちょっと引っかかりました…
ネタバレありのレビューですが極力ネタバレしないようにふんわり書きますが…
罪を犯した者には正しい方法じゃなくても裁きを与えるのは物語上ではアリだと思っています。そんな過去に罪を犯した人は簡単には改心しないと思うんですよね…長年生きてきてその人になっているわけですからそんなに簡単には変われない…なのにその辺あっさりと自分が悪かったと認めていきなりいい人になったようで違和感が…あの特定の登場人物です。ちょっとご都合主義かな…と。

2

面白かった

タイトルで敬遠してたんですが、評価が高くて気になってたので読んでみました。

結果とても面白かったです。詳しくは他の方がレビューされていたので感想を。

まず冒頭の阿久津の意味深な電話のやり取りから怪しい人物かと思っていました。しかし怪しい人や問題有りの人物多数で、かなり惑わされてしまいました。
思わせぶりな阿久津のセリフから、電話の相手が犯人ではと思ったり。

でも最後の最後に思わぬ人物が犯人で、ミステリーとしては成功したと思いました。

ただ真犯人を関係者が許す点はちょっと出来過ぎな感じはしましたが、わたしはBLはファンタジーだと思っているので問題無かったです。

瑞樹の姉を追い詰めた悪者達が社会的に抹殺出来たのにもスカッとしました。
ただ最終章の阿久津視点の回想で、親友の日野が瑞樹のお姉さんにずっと片想いしてようやく恋人同士になった話しを知り、とても悲しくなりました。そちらに気を取られてしまい2人の初エッチの印象が殆ど無くなりました。

甘さはほとんどありません。

1

よいミステリーBL

大のミステリー好きなので気になっていた作品。
私は情報を入れずに読みたい派なので、軽く作品あらすじのみ見て購入しました。
(あ、薄目でエロ度だけはしっかりチェックした…)
ミステリーの場合感想だけでもネタバレになり得ると思うので、以下ご注意下さい。


東京から船で12時間のリゾート島「アーバンシーズン美波間島」にモニターとして招待された男女20名。
通信手段が断たれた絶海の孤島で巻き起こる連続殺人事件…。
というクローズド・サークルもの。
本格ミステリー好きとしては設定だけでたまらんのに、+BL要素ありとか有り難すぎるわ。

友人の代理としてツアーに参加したサラリーマン瑞樹と、取材として参加したイケメンライターの阿久津。
何やら裏がありそうなツアーで出会った、これまた過去に何か抱えていそうな2人。
ツアー客の連続死というアクシデントが起こる中、2人がどのようにして恋に落ちるのか??
謎解きと恋、どちらも気になります。

癖のある登場人物たち、ミッシングリンク、散りばめられた伏線と回収…等、まずは普通にミステリーとして楽しめます。

タイトルから受ける印象どおりライトな読み口で、序盤は事件にドキドキ、恋への発展にドキドキ、という感じ。
しかし中盤からなにやら嫌な予感がぷんぷん漂い始めて…。
「嫌だ!頼む!予想よはずれてくれ!」
という願い虚しく予感的中!?

終盤はかなり重く苦しい展開もあります。
こういうミステリーには付き物なんですが、信じられないほどムカつく登場人物がたくさん出てくるし、胸糞悪いエピソードも出てきます。

でも、最終的にはハッピーエンドでよかった。
「え?マジで?やめてくれー!」というショックな展開から強引にハッピーに持っていった感もあるんだけど、BLだもん、これでよし!と私は思いました。
結果、愛の力が一人の人間を救い、悪を懲らしめるという、スッキリな勧善懲悪モノに仕上がっています。

攻めの阿久津が、最初から最後までかっこよかった。
終盤まで「これエロになりえなくね?」と思うような展開が続くのに、しっかり優しく甘く幸せなエロにまで行き着いたのがすごいや。
楠田先生に感謝です!

6

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