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chi to kemuri to namida
特殊性癖って言うのはどの時点で芽生えるものなのか?
幼少期のなんかなのか?
された行為から快感を得たときなのか?
傷だらけで買い物に現れる青年を気にしたばかりに巻き込まれた異様な世界
いつまでも癒されない生々しい傷の真実を知っても 自分には理解することも 受け入れることもできない
読んでいくうち くちの中が鉄臭くなってくる
特殊性癖を持った男を拾ったヤクザと 傷を負った青年を助けたいと思ったコンビニ店員
ふたりが彼を救いたいと思っているのはわかるんだけど いかんせん本人がそれを望まない とにかく胸くそ悪くなるくらい 酷く扱われること 殴られることに執着してる
のに 問題はなぜそこまで痛めつけられることに固執するのか? 固執した理由がない ビックリです
痛みに覚えた快感がエスカレートして固執したんだろうけど その部分が一切書かれてない なんてことでしょう
青年の生い立ちもわからなければ どこから流れ着いたのかもサッパリ
助けたいだけのバイト青年の小山や 自分専属の殴られ屋にしたヤクザな咲 の人間性だけを辿って 異常に痛みを求める青年・由他(ユタ)を理解しようなんて思わなければいいのか?
めちゃくちゃに殴られたいヤツ 絶対に殴りたくないヤツ 加減を弁え殴るヤツ
情けよりは深い情があるからなんだけど 出来あがった奇妙な関係から痛み以上の快楽を教え ってのはほんとよかったのよ
10年後に迎えた結末 予想しなかった未来 ってのもほんと悪くないんだ けど
うーーーん
最後の書き下ろし これはあえてラブコメ調にしたかったのか?
終始陰気に描きすぎて 一周まわった結果ラブコメ調になっちゃったのか?
いやまぁ3人がそれで幸せならいいんだけど
残された彼らが辿った10年に やっぱ せっかくここまで 殴られること 読ませたんだから もうちょっと由他の心境の変化や情報だけは欲しかったよな