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yonin no nibiiro
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
最終巻でここまで自分の理解が追いつかなくなるとは我ながらびっくりです。
途中まで本当に大好きで、単行本待てなくて本誌追ってるくらいだったのに‥‥
誠がわからなすぎてツライ。
誠の良さが一ミリもわからなくて本当に辛かった。
途中までめちゃくちゃ面白くてものすごく推してたのに‥どうしてもムリなキャラ一つでこうなるんだから人間って不思議。
と無理やり自分のことじゃなく人類の話に持っていきたくなりますが、なんてったって私がまこと無理なんすよ‥
「四人のにびいろ」には色んな感情が湧き上がる忘れがたい作品になりました。
akabeko先生の描かれる、どこか欠けていたり常に何かを欲しているような渇いているのにその渇きが男の色気になっている…そんな男達が大好きです
今作には正に渇いた色気を放ちまくる男たちが4人以外にも多く描かれていてそれはそれはあっという間の3巻読破!!(まとめてのレビューです)
痺れたなぁーーーー…
完全にノックアウトされたのは各巻に用意されている十川兄弟の名シーンを彩るセリフと表現
『あったけぇ………』
『めちゃくちゃあったけ――――…』
「俺の胎でよけりゃいれてやるよ」
1巻のこのシーンとセリフ・モノローグの言葉選びにガツンとやられて早々1アウト
そして2巻、初めてのキスにとまどう誠と溺れる相でまんまと2アウト
最終最後の3アウト目は3巻
『おまえの胎ん中が…』
『一番あったけぇ…』
「そりゃ…」
に続く相の言葉で無事昇天しましたね
ありがとう、、、先生
1巻で痺れたあのシーンを3巻に昇華させて見れるなんて…!
この粋な描写に痺れまくりです
それが十川兄弟だけじゃなくてベティもとい六と勇君でも見れちゃうし、ヤクザの世界の男達の関わりでも見れちゃう
渇いた男たちの渇望が私の心を皮肉にも涙で潤してくれる
泣けて痺れる男達の渇きの帰結先、最後の1ページまで目が離せない
そしてあとがきは少し余韻を楽しんでから読む事を個人的にはおススメしたい
なんとなく相の親指事情とかはあのラストの直後には読みたくない気もするのは私だけwww?
尚、暫くしたら絶対読んだ方がいいのでスルーはしちゃダメなので要注意です
最近akabeko先生に心を奪われていて作品を読み返しているのですが、この作品やはりめちゃくちゃかっこいい!この表紙の圧!腕の血管!最初に読んだ時もその後読み返した時も単細胞の私には難しすぎて抗争がどうなっているのかと兄弟の心情を追うのに必死だったのですが、しばらく寝かせて読み返したらやっと誠と相の二人に集中して読めました。そうなると相のかっこよさが身に沁みて・・悶絶しました・・こんな受け見たことないよ〜。刺青がかっこいい、彫り物を前面に出した濡れ場が壮絶でエロい、重力を感じる。サブキャラも凄みが効きすぎてて怖いがかっこいい(特に二人のガチの方の親父さん、かっこいい・・)一ミリ間違えたら白けそうなくっさーいセリフとモノローグを相が連発するのにさすが先生、引き込まれる。本当にセリフが胸に突き刺さる!!裏社会ものと先生の絵の親和性の高さがたまらん、目で語らせるのもうまい、男性の色気と凄みを堪能させていただきました。あとの二人の話も救いがあっていい・・六がええ。四人のにびいろ、というタイトルの絶妙さにも感服です。
いろんなキャラのいろんな思いがあちこちに向かったり、引っ込んだり、交錯したり…カオスなほどなのに、破綻することなく、皆の思いをまるっと汲み上げてハッピーなエンドになっていたのがすばらしかった。
まさか、六が攻めで勇が受けとは思わなかったけどw
ここは意外とすんなりくっつきましたね。
六もちゃんと罪を償って。
勇は命知らずのアホだなぁと思ったけど、六のことを何年も待つほど覚悟ができていて、男でした。
誠と相が、これまた忙しくてw
誠はケガが治ったと思ったら、カチコミに行ったり、六を捨てたり(でも六をかばって撃たれるわけですが)
相は誠には自分しかいないと思っていたけど、逆だったんですね。
自分には兄貴しかいない。
相は十川の家に引き取られたのが「俺の息子だ」と言ってもらえて、長年鬱積されていた思いが払拭でき、これからの生き方が変わるのではないかな(もちろん、誠との関係性が変わったことの方が大きいけれど)
夢の中で、誠がお母さんに抱っこされてよかったよ〜。
泣くちび相が誠に「なかないで おにいちゃんがいるから」と言ってもらえたのも、よかった。
これで2人の心がだいぶ軽くなって、生きやすくなったはず。
と、ここで、兄弟愛いいわぁ〜となりまして。
実の兄弟BLが苦手な私は、体の関係は別になくてもいいのでは?と思ったのですが。
(2人のキスシーンは好きなんだけども。矛盾しとる)
でも、あとがきの「2人のセックスはセックスであってセックスでない」「疑似懐胎 胎内回帰」とあり納得する自分がおりました。
相と誠の見た目も私の中では完全に、攻め受け逆でございまして。
でも、相はケツで誠を抱くんですもんねw
相はいちばん危ない男、一見完璧そうで中身がおかしいほど可愛い…とのあとがきにも納得だし笑いました。
あと、タピオカでシノギをさせたかった、誠の眉毛がタピオカのようだし…がツボでしたww
2巻から間空けすぎちゃった…自分のせいだけど…
ヤクザものBLって好物なんだけど、こと「抗争」ものとなるとスピード感が核となる。なのに読む間が空いたせいで間延びしてしまった。
完結巻として、貴道会の抗争が血生臭く終結していく流れと、4人にも何らかの決着がついていくわけだけど。
抗争部分は首謀の片桐がケツの穴の小ささを露呈して一気に迫力感を欠いていったし、ベティ/六は過去の雁字搦めから仲々逃れられず、ついたり裏切ったりを繰り返す。
メイン2人はといえば。
誠が当初は相を徹底拒絶するんですよね。そこは納得なんだけど、中盤相の告白を聞いてから突如相を受け入れたように読めて、釈然としない感。
また、誠が六を庇って撃たれる展開はドラマ過剰だと感じた。
昏睡状態→幼い時の夢→目覚め/奇跡的回復。
なんかこう…「感動するでショ?」的圧を感じて逆に冷めた。
もう一方の2人は、なんで勇くんはこんなに一途なの?単に恋の力ということ?それに不良設定どこいった?モブ少年感消えず。
まあ、六もついに穏やかな日々を手に入れた、というのは良かったのかな。
あと思ったのが、実家族と「ヤクザ」という疑似家族が入り乱れる内容がわかりづらかったのですが、あとがきで作者様が解説して下さっていて、これを読むと腑に落ちる部分も多々あり。ありがとうございました。
今回は入れ墨描写があって嬉しかったです。表紙絵も素晴らしい。
また美馬のメンタリティが興味深く、もし続きがあるとしたら読みたいのは美馬かな。
完結巻です。
本作の表紙もまた素晴らしい。
雄々しい尻で抱く受け、相の目線が色っぽくて釘付けです。
2巻のラストでいい感じになった誠と相だったので、今回はイチャイチャ多めなのでは?なんて思ってたけど、甘かった。
そう、これはヤクザ世界のダークなBLだったわ…。
恋愛パートも濃いので満足度は高いですが、半分以上はヤクザの抗争物語です。
九鬼のもとに殴り込んできた誠のシーンはかなりのインパクト。BLではなかなかお目にかかれないような絵面ですよね。
六と勇がまさか六×勇だとは思ってなかったので驚きました。
最初は頭と股の緩いビッチ愛人と思っていたのですが、結構包容力のある人物でしたね。
関西弁を喋る六は意外に男でした。
誠の悪運が強くて良かった…。
目覚めないままでも案外相は幸せだったのかもとは思いますが、やはりハピエンが後味は良いです。
あとがきもとても面白かった!
確かに相が1番アブナイ奴かも知れない。
濃縮還元近親相姦でフイた笑
電子特典も面白かったです。
腸を綺麗に保つために野菜好きになった相…受けとしての意識が高い!
もう何も語るまい、と思います。ただ、すごいものを読みました。そんな感じ。
1巻、2巻と物語は展開を続けました。
最初は、クールな相と、純粋な勇くんがくっつけばいいのに、という斜めな読み方をしていたので、兄弟の関係が見えて来る2巻はなんか違う、と思いっていたのですが、相の苦悩、六の変化が描かれる後半、全てがはまってていく、そんな印象の完結編でした。
ただ、愛されたかった、単純なことにたどり着く、4人のにびいろ。
これは無理にBLにしないで、というお話でした。担当さんの声にも関わらず作者さんが頑張ってくれたおかげなのか、ストーリーありきで安易なHに流れずほっとしました。
そう、セックスではなく、胎内に抱かれる、それがしっくりくる二人で、ちょっと甘い雰囲気になると、読んでる方がなんか違う、となるくらいでした。
いや、すごかったです。
作者あとがきに本質がザックリ書かれているので。それを読めば全貌が見え、なんと人騒がせな、という感想しかもはや出て来ないんだけど。
カインコンプレックスを下敷きにしているそうで。親の愛情に飢えていた誠はひたすら羨望で弟の相を見つめていたが、当の相は愛情を受けていたというわけでは無く、孤独で。自分を見つめる兄の存在だけが、自分の拠り所になっていて。それが異常な執着の始まり。
幼ない頃のように、誠に自分だけを見ていて欲しいという無茶な欲求。独占欲。
誠は実親にも親と慕った山之辺にも、そして愛されたかった母の面影に似たベティにも愛されない、たった一人になって。初めて。自分には相しか居ないのだと思い知る。
うおおお。相の変態執着に取り込まれてしまった、誠がよもや気の毒な気もしてくるんだけど。一応2人の世界ではハッピーエンド。だよね?いいんだよね?確信が持てないんだけど。胎で誠を受け止めたいという相は、誠を孕みたいとさえ思っている様で。この2人の捻れた愛情は常人にはちんぷんかんぷんなのだと。そう思うことにします。
そしてついぞ脇役だと思っていた六ことベティと勇にも光ある自由と、かけがえの無い愛情を掴む。真っ直ぐな勇が眩しくて、迷惑をかけまいと強がる六も遂に絆される。ちょっとビックリだったのは、男に抱かれるばっかりのベティだった六は、心底可愛いと想い、愛する勇を抱くんです。抱くんです!それが意外な程にすんなり受け入れられる自分にビックリしました。勇はまぁ、ビビリますが。ちゃんと抱かれてしまいます。勇はワンコですけども、男前受けと言っても良いかもしれません。
恋も愛憎もあるとはいえ、ヤクザ漫画色の方が色濃い雰囲気で。しかもヤクザ漫画らしいカタルシスが今ひとつ無いので、そこはややモヤリました。
ベティを庇って撃たれ、一命は取り留めたものの眠り続ける誠の側で夢を見ている相の涙がホッとさせてくれます。この夢はまた、相の願望なのか。誠も同じ夢を見ていて欲しい。
大勢の人たちが出て来たけども。やっぱりこれは「二人のにびいろ」だったよねぇ。
「圧倒的画力」「引き込まれる物語」
1巻、2巻が素晴らしかったが故に、この物語の期末としては尻すぼみな感じは否めません。
予想以上にあっさりとしており、何とも物足りないような、この感覚……
「あぁ、そこに着地するのね」と。
とはいえ……
akabeko先生の描きたかった「体内回帰」というテーマは、ひしひしと伝わって参りました。
相さんと誠さんの歪な愛……愛と呼ぶことが出来るのかさえ分からないような感情の交錯に、最終巻も魅せられてしまいました。
『四人のにびいろ』完結 おめでとうございました。