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torikago no tobira wa tojita
執着攻めの極み。受けのためならどこまでも、といったお話です。
受けと攻めは同級生。幼い頃はむしろ受けの雪加
のほうが、攻めの帷を守ってあげていたくらいなのに、ある雪加の言動がきっかけで二人の関係性が大きく変わります。そこから執着が始まっていくわけですが、まぁすごいですね(笑)
現実離れしているところもあり、正直なかなか受け入れがたいお話でもあったのですが、ラストは良かったです。長い事、気持ちがすれ違ってしまっての執着だったのですが、ラストはあまあまな雰囲気がありつつの執着で最高です。もっとふたりの甘い雰囲気を堪能したかったです。
いやーーーーー……すごかった…!!最高の宮緒先生ワールド。
ページをめくる手が止められず、コーヒーを淹れに行く時間も惜しんで読み耽りました。
あらすじなしで、感想のみを。
すさまじい執着。
そして、これは共依存でもあるんじゃないか?
本当の意味で「閉じ込められた」のは一体攻め受けどちらなのか、、?と
考えさせられてしまう結末。
タイトルも、表紙イラストからもなんとも仄暗い雰囲気が感じられ、
読む前から想像力が掻き立てられましたが、読んでさらにゾクゾク、
ラストには思わず「ふうっ…」と詰めていた息を吐きました。
自分が今まで読んできた宮緒先生の”執着攻め”というのは、
罪の意識など持たず、ただひたすら受けを追い詰め囲い込んでいく…というタイプだったのですが。
今回の攻め・帷(とばり)はちょっと違うのが印象的でした。
まさか、宮緒先生の作品の攻めから「ごめん」という言葉が聞けるとは、、
罪悪感を感じてる攻め、新…鮮…!!
最高にゾクゾクしたし興奮したのは、帷が雪加(せつか・受)を拉致監禁するまでに
至ったその理由が判明した時です。
同級生として出会った頃にただただ一人、優しさを見せてくれた雪加に
行きすぎた想いを拗らせて…という執着愛だと思っていたのが、その裏に隠された
帷の必死の思いがあったなんて…!最高に最高に萌えてしまう。
帷の部下である坂本の言うように、「本当のことを雪加に明かせば、雪加の気持ちも
変わってくる」はずなのですが。
雪加にとって辛く、苦しい現実があるならば、たとえ歪んだ形であっても
全て覆い隠し、己の手の中で守り慈しみたいーー
帷のやり方は本当に狂気の沙汰にしか見えないんですが、
その裏に隠された想いの深さが分かるからこそ、恐ろしいのに憎めない。
で、終盤に起こる雪加の家族を巡る事件からの、ラスト。
”鳥籠の扉は閉じた”ーー
一緒に中に入り、二人で内側から鍵をかけた鳥籠。そんなイメージが脳裏に浮かび、
たまらなくゾクっとしたまま、本を閉じました。
悪人(もそれ以外も、だけど;)が叩きのめされたのと、
帷の部下・坂本のナイスな判断、アシストに読後感はすっきり。
ドロドロだけど、根底にあるのはなんとも純粋、一本気で不器用な愛で…
たまらなく切なく萌えてグッとくる、宮緒先生ワールド全開の監禁物語でした。
攻めの狂愛を嫌がる受けが好きな方にピッタリ!!
監禁・執着・逃亡あり!
まさに、攻め→→→→→←受け。
私の大好きなものが詰め込まれた一冊でした。
まさに宮緒葵先生らしい!
あ~これこれ、これだよなぁと謎の安心感がありました(笑)
まるで執着攻めの原点ともいえる作品。
ただ、宮緒先生の凄いところってただの執着じゃ終わらせないところ。
か弱いだけかと思った受けが意外に強かだとか、嫌だけど誘惑できる体だと自負して攻めを翻弄するとか…もう私の性癖と相性が良い!!
絵も綺麗で内容も大満足。
執着攻め好きさんは読んでいて損はないと思います!!
ヤクザの組長×薄幸な幼馴染。
宮緒葵先生がお得意の執着溺愛軟禁ものですね。ワンコって訳ではないのですが、目的のためなら何でもしてしまう攻めが良かったです。粘着質すぎるスパダリイケメンでセリフの一つ一つが悪役そのものです。
宮緒先生の作品は毎回やり過ぎ感あり、さすがにそれは無理じゃないかな~っと思う場面もありましたが、読んでいく内に慣れます。
無理な設定も宮緒先生の文章力の高さに屈服させられるというか、麻痺するというか、変な魅力のある作家さんですね。
病的な執着です。
愛し過ぎて執着する攻めが受けを鳥籠に閉じ込めて愛でたい
美しい宝石で飾り手作りの食事を食べさせ何もかも用意して完璧な世話をしたい
愛されなくてもいいからそばにいて守りたい
か弱い小鳥だから守ってあげないとすぐに死んでしまう
そんな思い込みで受けを追いかけ追い込んでしまう攻めですが、結局好きすぎてどうしようもなくて受けにメロメロな攻めが振り回されているだけの溺愛系のストーリーと言っていいかもしれません。
人死あり暴力的な場面も多々あり性奴隷とかオークションもありな物騒な展開ではありますが
攻めはひたすら受けを手に入れて永久にそばに置いて守りたいがために資金と権力を手に入れ邪魔者を排除する『受けが全て』なかわいいやつに見えてきました。
受けの心境変化の描写が足りない。
屈辱に慣れて諦めかけ、安心すら感じ始めて、何らかのきっかけで依存が恋心に変化し続ける…こういう変化こそ監禁物の一番見所だと個人的に思う。
受けは監禁される前から攻めが好きなわけでもないし、真相も知らないのになぜ急に攻めに思い寄り始めたのか本当に謎だ。攻めも思考がすごく歪んでいる。こんな攻めならいっそバッドエンドにした方が自然だと思う。ハッピーエンドの監禁物書くには一見理不尽な物語に理をつけて読者を納得させる筆力が必要だ。今回はちょっと残念。
宮緒さん、大好きな作家さんです。あなたの書く執着攻めにいつもハラハラドキドキしてきました。
対等ではなく攻めの策に墜ちる受け、本当は苦手なのにあなたの作品ではいつも萌✕2か神をつけました。
しかし今作は自分を恥じます。
攻め帷の一方的な言い分、勝手に決めたルール、生殺与奪を握りタイトル通り受け雪加を小鳥と呼び鳥籠に閉じ込めて。
一度は出してもそこは箱庭。全てをコントロールしてさらに雪加を追い詰める。
あぁ、スラスラ読めてさすが宮緒さんだと感心するも初日は半分も読めませんでした。
なぜ就職したら裏切りなのか?ルームシェアでもして一緒に住めば?そうして雪加を親から守る方法は選択肢に無いの?
誰にも見せたくない見てほしくないなら今まではどうしてたの?
雪加とずっとそばにいる為に力を付けたいなら、別に鳥籠に閉じ込めなくても出来たのでは?
雪加に恨まれようと憎まれようと絶対に愛されなかろうと手放す気はない。同時に雪加を守る。
なぜ雪加はそんなに庇護しなきゃいけないの?成人男性なのに。
初めて守ってもらったから愛してしまう。一生一緒にいる、守り抜く。親友として10年近くそばにいて抱きしめたり添い寝もしていたのに、なぜいきなり裏切られたら犯すの?
どうやって雪加や家族を監視できたの?衛星?監視カメラ?
と色々ツッコミたくて途中で読むのを止めてしまいました。しかしレビューも多く評価も高い、宮緒さんの作品を最後まで読まないなんてと2日目でなんとか全部読みました。
配下の坂本の命懸けの行動でやっと帷の心を開かせ雪加も帷を許せて。
帷の全ての原理は雪加。愛されなくても雪加を捕まえる。そして事件かキッカケがありこれまでの動機や策をネタバレするのは今までの作品と似ています。
なぜ今作は違ったのか。
うーん、やはり監禁して日付や時間の経過すら情報を遮断し、自分の性器に振れることさえ禁じ、衣服も与えず飼い殺し、しかも理由が繰り返しですが帷の一方的な言い分と勝手に決めたルールなのがなあ。
あと迫力で雪加を脅して屁理屈を通して言いなりにさせたり。
壮大な箱庭で徹底的にコントロールしたり。
最後の最後でやっと気持ちが通い鳥籠から出て普通に二人で暮せますが、半年経ってもまだ帷は雪加に逃げられる恐怖があるようで。ま、自業自得ですが。
受けの家庭環境が悲しくて親友として雪加を支えてくれた年月は決して偽りとは言い切れない、忘れられない雪加。ドン底まで落とされても帷を憎めない離れられないほっておけない、芯の強さがあって本当に良かったです。
帷は日本最大最強の暴力団の組長ですからね。狂わないでいてほしいもんです。
読んでるこっちまで頭がおかしくなりそうでした。
それを最後まで読ませる文章力とストーリー、さすがです!宮緒先生。
読後感は軽く爽快感すら感じます。
友人でありたかった男と人生をかけて守りたかった男
表題作と書き下ろし「鳥籠の扉は開いた」の2編。
表題作は、子供時代に横暴な兄たちから庇ってもらって以来、一生守ろうと決めたの樋代組組長の妾腹の3男・帷(攻め)が家族の輪からはじき出されている同級生・雪加(受け)を守るため力をつけ、雪加を守るために大きな鳥籠の中に閉じ込めてしまうまで。
書き下ろしは、その後雪加が帷の真意を知った上で再び共にいることを選ぶまで。
物語初め、すごく不安を感じる雪加の生活が印象的でした。
普通のサラリーマンとして仕事をしているのに何故かとても不安になるのです。
独り暮らしのはずなのに、少し目を離したすきにメイキングされているベッド、用意されている食事に弁当、風呂、出勤時のスーツ一式の用意、欲しいと思ったものがプレゼントされている、等々。
ここは小人さんがいるファンタジーの世界なのだろうかとでも思わなければ怖くて仕方がない。
そして、その状況に耐えられなくり逃げ出そうとして結局捕まるのです。
明かされる真実が驚きでした。
鳥籠に囚われたのは帷が雪加を自分だけの世界に閉じ込めたかったからだと思ったら、実は雪加を父親の殺意から守るためもあったとは。
いくら離婚した相手との子供とはいえ、血のつながった我が子を殺そうとまで思えるほど情が湧かないものなのだろうか。このクズ親には相応の最期だったと思います。
真実を知ったら雪加が傷つくだろうとすべてを黙って憎まれてもいいからと真実は口にしない帷。
二人がちゃんと話合わないためすれ違っていることを心配する部下の坂本が一番苦労していました。何度も半殺しにあって気の毒。
帷は雪加を神聖視しすぎなのです。
雪加が生まれたての赤ちゃん並みに弱いとでも思っている帷には呆れます。
確かに父親と義母に家族の輪から放り出されたことに傷ついていたとは思います、
でも帷がいて慰めてくれたとはいえ、ある程度図太い神経の持ち主だったからこそ、あんな屑親のもとでも生きていけたんじゃないかと思います。
鳥籠に入れられていた時も、理性があるときは(大体抱き潰されているためとても少ない)相手の意図を理解し、行動に移せる行動力もあって決して弱い存在ではないということがわかります。
それをいち早くわかったのが世話係の坂本で、見る目が曇ってしまって暴走してしまったのが帷でした。
横暴でなんでも言うことを聞かせていたように見えて、実は雪加に支配されていたのは帷だったという構図。
この作者様の話は二人の世界で閉じたままで終わることが多く、読了後不安になることが多いのですが、今作ではちゃんと文字通り命を懸けて進言してくれる部下もいるし、雪加も黙っているほうではないので扉は完全に閉じておらず、これから少し明るい未来を想像できる終わりだったのがよかったです。
とはいえ、極道の組長というだけで若干不安はありますが...。
雪加に何かあったら確実に帷が狂うので、二人には誰にも邪魔されず(被害者が増える)死ぬまで仲良く一緒にいて欲しいものです。
まず初めに、かなり人を選ぶ作品だと思います。
私は夢中になって読みました。
ディアプラスさんでこういった内容のお話は珍しいのではないでしょうか?
表紙のイメージとあらすじから、痛い系の作品なのかなと想像しながら読み進めると、序盤・導入部分ですっかりと惹き込まれてしまいました。
社会人として働く雪加の一見普通に見える日常の中に、ひっそりと紛れ込んでいる少しの違和感と優しい毒のようなものがじわじわと広がって、読者に何とも言えない不気味さを味わせてくれます。
何ひとつとして不自由なく暮らしている雪加が、何かに怯え、必死に逃げようとしている。
ふとした時に感じるほのかな梔子の香り。
もうこの時点で面白いんですよ。先が気になって仕方がない。
そして謎めいた雪加の過去編へ。
帷と出会った幼少期〜大学生までが語られる中で、小さな思い違いがやがて大きなボタンの掛け違いとなり、やがて鳥籠の中へと入れられてしまう事に。
2人ともなかなかに重た目な家庭環境だったせいか、依存レベルは違えどお互いに依存をしているのが随所に見られますね。
雪加視点で語られる今作。
しかしながら、何故か帷ばかりが気になってしまいました。
雪加第一の、それはそれは深い執着愛をこれでもかと常軌を逸したレベルで見せ付けてくる帷。
雪加を手に入れたい、自分だけを見ていて欲しい、閉じ込めてしまいたいと、雪加の為ならば人生をかける事すらも惜しまない。
準備周到かつ、抜かりのない徹底的な囲い方がすごい。
衣食住・そして性。その全てを自分が与えてやりたいという執着っぷりがいっそ健気なくらい。
逃げられないほどの甘い快楽で雪加を溺れさせ、徐々に感覚を麻痺させ、自分だけに意識を向けさせて行く…こちらも見事でした。
プレイ内容は盛り沢山ですが、帷が終始甘いです。
雪加を愛し守る為ならば嫌われても良い、ただ傷付けられる事なく綺麗な世界で幸せに生きて欲しいだけという、どこか信仰にも似た一途さ。
たまに見せる子供のような表情がたまりません。
後半に明かされる真実で、帷に対して可愛さすら感じてしまいました。
その一方で、雪加の弟の聡志に対して、彼の弟だからといって扱いに全く容赦がなく「間接的に雪加を傷付けていた存在」という憎悪しかなかったのも、本当に雪加にしか興味が無い狂気にも似た愛情を感じてゾクゾクしました。
聡志はちょっとかわいそうでしたが、今後坂本さんに救われたりしないかななんて。
オークションシーンには古き良きBLの空気を感じます。
それから、先生が意図して付けられたかどうかは分からないので勝手な想像となってしまうのですが…
帷(とばり)という名前に、雪加・もしくは雪加と居る時の自分という、鳥籠の中の世界と外界との隔てのような意味合いを感じて、ぴったりだなと。
このお話を面白いと思うか、痛いと思うか、怖いと感じるか、好きか嫌いか。
この2人の関係を間違っていると思うか、有りだと感じるかどうか。
どちらにしても、読中・読後にこの2人の名前が付けられない関係について考えてしまった方は多いのではないでしょうか?
登場人物達の行いが正しいとか正しくないという些細な事は置いておいて、強烈な印象が残るお話でした。
ここまで印象に残るお話が書けるのは宮緒先生の筆力ならではと感じます。
個人的には優しめなハッピーエンドだと感じました。
果たして、囚われていたのはどちらだったのでしょうね?
宮緒先生にしてはソフトな印象を受けました。
冒頭の雪加のアパートや会社の様子はサスペンスやミステリーを読んでいるようで、とても面白くて惹きつけられました。
異母弟の聡からのメールがきっかけで、雪加がアパートから逃げ出して海で帷と再会してからは、想像していた攻めとちょっと違いました。指定暴力団の組長という肩書きは恐ろしくても雪加には甘く、酷い事はしていなかったです。
聡をオークションに出そうとしても結局は雪加の頼みを聞いていたし、宮緒先生の攻めにしては狂気が少なく思いました。