条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
shinayaka na netsujou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
崎谷はるひ先生のこちらのシリーズ、スピンオフ「灰汁島×イサくん」の3冊が
とても好きです。
スピン元である慈英×臣の新作『つむぐ幸福論』を購入したものの、
メインカプの二人の馴れ初めや背景を知らないまま読むのもなあ…と思い、
こちらのシリーズ一冊目を手に取りました。
書き下ろし以外は終始攻めである慈英視点なんですが、
もう、もう、臣に対する恋心、まさにタイトルどおりの「しなやかな熱情」が
伝わってきて、終始ときめきが止まらなかったー…!!!
画家である慈英は絵画で表現することは長けていても、
言葉を操ることは上手くなくて、その不器用さのもどかしさ。
そして、そんな不器用な攻めからついに放たれる、終盤の「愛してます」の一言ー…!!
歓喜に血湧き肉躍りました。
一方の意地っ張り臣の健気さにもまた、涙を誘われたまらない気持ちに。。
その不遇の環境から意地と予防線を張って「体だけ」求めているかのように
振る舞ってしまう臣。
不器用×不器用の恋、最高に焦ったいーーーー…!
だからこそ、最後にドカン!と来る甘さがたまらなく、身悶えしました。
愛しか詰まっていない秘密の(最終的には臣の知るところとなったけれど)スケッチブック、
そこに描かれた一枚一枚の臣の姿を想像するだけで、ドキドキ胸が高鳴ります。。
300ページ超えの本作、週末の2日間をかけてたっぷり堪能させていただきました。
シリーズの続きも、これから一冊ずつじっくり追い、味わっていきたいと思います✨
(多分20冊くらいあるのかな…?)
図書館でシリーズが揃っていたので最初から…と思って手に取りました。
な、な、なんですか、コレは。
エロい。
皆さんのレビューを見ていたので予想はしてましたが、イメージ(表紙のイラストも含めて)の臣から想像もできない誘い受け。
んー、どっちかっていうと、攻めの慈英にやられちゃう感じかと最初は思ってたんですよね。それがまさかの攻めがヤラれちゃうシチュエーションとは。
エロな表現の原作作家さんは何人か読んでますが、これは素晴らしい。
刑事、っていうと、どうしても男っぽくて事件が起こって、ってハードボイルド的な感じかと思いがちですが、臣くんはカワイイ。慈英より歳上なのに子供っぽいところがあったり。
二人を見守りたい心情になるお話でした。
次作以降も読みたいと思います!
しなやか→ひめやか
「大体全部、御崎が悪い」っていうのがBL部分を除く感想です。ご病気のことは置いておいて、あまりにもひどい。全てのケツを持ってもらわないと。
しかしそんなあれやこれやがあったからこそ、慈英(画家)と臣(警官)が出会えたので、感謝せざるを得ない〜
半分ぐらいまでは、臣さんてこんなうるさい人だったかな?もっとしっとりした作品だった記憶が…って感じだったのですが、それ以降、怒涛のしっとり展開でした。そうそう、この綺麗なお顔が頬を赤らめている印象ですよ!
続刊は4年後が舞台となるので、キャンキャンした臣さんはここで見納めなんですね。そう思うと貴重な気もする。
崎谷先生の作品が好きで順不同で読んでいき、シリーズ物なので中々手を出せずにいた今シリーズを全巻買い揃えようやく読破しました。
画家×警官以外の前情報無しで読み始めたのですが、受けは警察官だしカッコいい男性だと思い込んでいたのでまさかすぎる過去とセックス依存症気味の性格にただただ驚きました。
年下攻め、事件物、美形受けは好きなので期待していましたが、まさかの全く刺さらずでした。
シリーズの中では慈英が記憶喪失になってしまう「はなやかな哀情」が一番良かったかな。
あとは慈英の従兄弟である照英のスピンオフ「インクルージョン」が面白かったです。
誘い受けが好きな人は慈英×臣シリーズも刺さるかも。
個人的には女々しすぎでした。
スピンオフ作品である「溺れてみてよ」に出てくる慈英と臣は好きです。
2001年リーフノベルズで出版された表題作を加筆修正したものと、続編が追加で収録されています。
表題作「しなやかな熱情」は二人が殺人事件を機に出会い、惹かれて再会するまで、続編の短編「さらさら。」では思いを通じ合わせるまでが書かれています。
当初、作者様は表題作も「さらさら。」にしたかったとのことでしたが、編集様が反対されたのに同感です。どの辺りがさらさらなのか、分からなかったです、崎谷先生…。
とにかく二人ともじれったいです。臣(受け)は臆病で最初から諦めているし、慈英(攻め)は初恋みたいなものだからそんな臣を前に自信がなく素直に好きだと言えない。で、不本意ながら身体だけの関係で月日が過ぎていくというわけです。慈英が早く臣に執着見せて甘やかすまでに至って欲しいとつくづく思った作品でした。
じれったい二人の関係や、受けが感じて泣き出してしまうような濃厚なエッチがお好きな方にお勧めします。甘いのが好きな方は続編「ひめやかな殉情」までお読みになることをお勧めします。にやにやしてしまうこと請け合いです!
天才であるがゆえに、絵以外のものに執着心のない慈英。
慈英の視点で話が進むのですが、前半の慈英は茫洋とした印象でした。
他人に対して怒りをあまり感じない。
自分に被害が及ぼさないなら相手を優先する。
‥というのは、他人に期待してないからなんだろうな。
対照的なのが慈英が旅先で出会う刑事、臣。
喜怒哀楽が激しく、くるくる表情が変わる。
慈英は「静」の象徴で、
慈英が憧れる照映も臣も情熱的な「動」の象徴で、
慈英は自分にないものに無意識に惹かれているんじゃないかな。
慈英はほとんど初対面から臣のことを意識していたんだけど、
臣がいつから慈英を恋愛対象に見ていたかは本編ではわかりません。
臣の気持ちは、本編の後に収録されている
「さらさら。」で詳しく書かれています。
こちらは臣視点です。
自身の過去のせいで自己評価の低い臣が
慈英に溺愛されて幸せになればいいなと思います。
文庫としての発行はこちらの方が遅いですが、シリーズとしては第一作目。
ずーーっと気になっていた慈英×臣シリーズ、とうとう手を出してしまいました。
いやーーー、分厚い(笑)
やらなければいけないことそっちのけで夢中で読んでしまいました。
天才とも謡われる画家、慈英。
はじめての個展が失敗に終わり、鬱々とした毎日から逃げるようにふらりと傷心旅行へ。
そしてたどり着いた先で、ハンサム刑事(笑)の臣に殺人事件の重要参考人として連行されてしまう。
すべてのパーツが絶妙に配置された奇跡の美貌の持ち主、臣。
一目見て惹かれる慈英。
このとき慈英は、ただ単に『美』に惹かれただけなのかと思っていたけど、実のところ一目惚れだったんじゃないかな、と。
人物画を得意としなかったはずなのに臣を描く手は淀みがなく、執着じみたものを感じます。
いやぁ、人に無関心だった男がいざ本気になるとすごいね!
一方臣といえば、けっこう自虐。
優しさをもらう対価は、自分の体。
差し出せるものはそれしかなく、また相手も自分の体しか興味はない。
心をねだったところで誰も与えてはくれない、と。
まぁ臣の過去からすれば、仕方がないのかもしれません。
親の甘えを知らないまま育ち、そして恋を知らぬまま体が先に快感を覚え、まだ無垢だった心は大人たちに手ひどく塗り替えられてしまった。
だから慈英に迫る臣は色気垂れ流しなのにどこか傷ましげで、チグハグ。
いっそのこと慈英、そこで好きだって言いなさいよ!と何度突っ込んだか。
まぁでもこの二人。似たり寄ったりなんで見事にお互いの思いが空回りです。
臣の自虐思考にウンザリ、という方もいるでしょうが、わたし、どんと来い!派なので。
これからの臣のデレっぷりと慈英の執着っぷりに期待しつつ。
いざ次巻!
最初の方、なかなか世界観に入っていけなくて読みづらさを感じていたのですが、慈英が恋を自覚したあたりからどんどん引き込まれていきました。
ほかの作品でも思いましたが、崎谷さんは視点を変える面白さを熟知していると感心します。攻め・受けの視点もそうですが、スピンオフなどで脇からの視点も交えて描くことでキャラが立体的に見えるような気がします。これも、前半の慈英視点と「さらさら」の臣視点で全く違った雰囲気になっていて、(執筆時期の違いもあるのかもしれませんが)やはり面白いなぁと思います。
慈英視点だと、臣の思惑はわかるようでわからずミステリアスだし、臣視点だと慈英がとても大人できれいでしっかりしている。それぞれが違ったものを見ながら互いを大切にしようと不器用にもがく様は、どこかリアルさを感じました。
不器用さだったり愛情を受けることを知らなかったり、抱えているいびつさを描きながら単にドラマチックにするための要素としてでなく、あくまでそれを肯定し励ますような愛のある表現で、だから崎谷作品は暗い設定であってもどこか明るい優しさがあって読後感がやわらかなのかな、とふと思いました。
臣は淫乱キャラなんですが、なぜかちょっとままごとぽくて(いい意味で)優しい印象のお話で、しみじみと温かかったです。
傷心旅行でふらりと訪れた長野で、慈英はある殺人事件に巻き込まれ、
重要参考人として刑事の臣と出会います。
はじめて顔をあわせるなりケンカ腰の臣。
ところが、華奢で小柄でおそろしく容姿の整った臣に、
慈英は状況も忘れてただ見惚れます。
慈英は、わずか十一歳で叔父の照映に才能を見いだされた、天才画家。
多数の賞に入賞し、異例の早熟な作家として脚光を浴びていました。
ところが、初の個展を、意見の対立した鹿間という業界人に潰されてます。
初めての挫折に鬱屈していた慈英ですが、臣に出会い知らず癒されていきます。
そして臣のために、自分が会った不審者の似顔絵を描いたことで、
慈英は殺人犯に逆恨みされ、臣の目の前で右腕に大怪我を負ってしまいます。
責任を感じてうなだれる臣と、その姿に妙な甘い気分を感じ戸惑う慈英。
臣に誘われるがまま、二人は体を重ねてしまいますが・・・
BL小説なので、殺人事件は前半にあっさり解決します。
しかし、慈英と臣の気鬱は、ここからが本番。
流されるように臣を抱いてしまった慈英は、
自分の臣に対する好意が恋である事にやっと気付きますが、
気持ちを確かめ合う前にお互いの身体に溺れたことで、すれ違ってしまいます。
臣に拒絶され失うことを恐れるあまり、本心を伝えられない慈英。
切ないですね・・・本当にその気持ちは痛い程分かります。
このお話は慈英視点で書かれているので、慈英の心の葛藤が中心です。
すごいと思ったのが、慈英が悩みながらも成長していく様がよく書かれていること。
自分の世界でのみ生きてきた天才青年が、挫折し、日常とかけ離れた経験をし、
そして恋をして悩んだ中で、初めて自分自身を見つめて成長していく様が、
本当に上手いと思いました。さすが崎谷はるひ先生!
すべてを受け入れて吹っ切った慈英に、御崎が言った言葉。
「いまのきみだったならば――個展はもしかすると、とうに成功していたかもしれないね」
そして、慈英が御崎に言った「恋を、しました。それから、自分を知りました」
が、印象に残っています。
そして臣ですが・・・
他のレビューにもよく書くのですが、子供時代に親の愛情を受けずに育った人が、
愛に対して不器用な大人になっているのを読むたびに、
親の子供に対する責任の大きさをつくづく感じます。
人にやさしくしてもらうために、気を惹くために、
身体を差し出すしか方法をしらない臣が、哀れでなりません・・・
そのくせに、それがどれだけ淫行であるかも分かっていて、
すべてから目をそらして卑屈になって・・・
「三つ子の魂百まで」と言いますが、与えられるべきものを
与えられずに大人になってしまった人が、変わることは容易くないと思います。
だからどうしても卑屈になることが止められない臣が、不憫です。
攻め様目線のお話が大好物な私には、本当に美味しい一冊でした。
今後の二人に期待大です!!
慈英×臣シリーズ第1作目です(文庫での刊行順では2番目ですが)。シリーズのスタート地点・2人の出逢いですね。
崎谷さんは、基本的には作家買いもしている好き作家さんです。ただ、すべての作品が好きかと言うとまったくそんなことはなくて、ダメなものも結構あるんです。
トータルでは『半々よりは好きな方が多いかな』という感じ。
実は、崎谷さんを読み始めてかなり経っても『代表作』とも言えるこのシリーズにはなかなか手が伸びませんでした。
とにかく、基本設定に好き要素はひとつも含まれていないんじゃないかというくらいだったので。
年下攻も天才型のキャラクターも淫乱受もH重視過ぎるのも事件(お仕事)ものも、悉く苦手要素なんです。
まあ、あくまでも『苦手』であって、最初から『絶対無理!』なパターン(←たとえば『バッドエンド』とか)というわけではありませんけどね。
それでずっと避けてたんですが、数年前に思い切って読んでみたらこれが結構面白かったんです。
やっぱり、大元の設定は苦手が並んでます。それはもう読む前に危惧してた通りなんですよ。
予想と違ったのは『間違いなく苦手設定なのに意外と楽しんで読めた』ことでした。
でも、実際には本来苦手な基本設定やキャラクター・事件よりもむしろ、慈英の挫折からの苦悩・葛藤を巡るアレコレと、(特に同時収録作『さらさら』での)臣の卑屈さがあまりにもくど過ぎて鬱陶しかったです。
もともと卑屈・自虐・ぐるぐる受そのものは別に苦手でさえないんですが、さすがに度が過ぎてると感じてちょっと参りました。
ただ、設定やキャラクターが特別好みじゃなくても作品としては面白いと思っています。そこはさすがに崎谷さんの上手さなんだろうなあという気はします。
私はH描写は特に求めてないんですが(Hなんて!と嫌悪しているわけではまったくなく、なんというかもう飽きたんです・・・)、崎谷さんのH描写は濃くても量多くても、そのわりには読みやすいと感じます。←でもやっぱり、本音はもっと薄くていいと思ってるんだけど。
それと、慈英が天才型ではありますが、私が天才型が苦手な理由のひとつである『人の話を聞かない・聞く気がない』キャラクターじゃなかったのが大きい。
個人的にこれがものすごくダメなんですよね。悪気のあるなしに関係なく。
超然として所謂一般常識が足りない部分はあったとしても、それを自覚して(できて)いるだけでも違うんですよ。
正直なところ、このシリーズがすごく好きかと訊かれたら困りますが、それでも繰り返し読んでますし新作が出る度に楽しみにして必ず買ってます。
ま~、なんだかんだ言っても結局は好きってことなんでしょう。
評価はすごく迷いました。
単に好みだけで言うなら、前述の通り『堪らなく好き』とは到底言えません。『好き度(?)』で言うなら絶対に『神』ではない。←謂わば『個人的神級お気に入り(本棚の『私の神』)』には入らないな~という感じ。
じゃあ『萌』か『萌×2』か?と考えると、それはどうしても違和感があるんですね。
というわけで、やっぱりこれは『神』だろう、となりました。