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private lovers
天野さんの初コミックスだそうですが、新人さんという感じは全くしません。
コマ割り、絵柄、ストーリー展開には安定したものを感じます。
短めの短編集なんですが、お話としては切ないものあり、コミカルなものまで(私としてはギャグではなくコメディという感じ)、色々な設定が楽しめました。
軍人や和服率も高いです。
ただ、私の個人的な好みとしては、あともうひと押し欲しかった作品がいくつかあったので、読後感としては萌と中立の中間あたりです。
もちろん、こういうお話はこういう終わり方をすることがある、とは分かってるんですけどね…なんとなく消化不良を感じてしまいました。
それでもこういう終わり方もアリだと思うので、悪くはないです。
天野さんの初単行本。
同人誌を昔買った事があるんですがその頃から絵柄は殆ど変ってないですねー。
マンガもこなれた感じで新人作家さんって感じはしないです、むしろちょっと粗くて古臭い位。
官僚エリート同士からミリタリーモノまでまさにてんこもりな短編集。
まあまあなモノから、ありゃ~なモノまで75点~30点なモノまで平均すると65点位かな。
表題作よりも脇で出てくる日系メキシコ人涼木[受]がメインの「Mi Tierra Natal -私の故郷-」こちらのカップルが実は自分的には結構お気に入り。
涼木ことラウルは外相秘書でありながら詐欺師。
そのお相手はちょいヘタレ気味な刑事カルロなんですが、彼は何とスキンヘッド。
攻がスキンヘッドはかなり珍しい、でも絵的になかなかかっちょいいです。
話的には大した話じゃないんですが、このカップルがなんか好き。
ちなみにこの2人の話は天野さんの後の単行本でもまた出て来ます。
受も攻もヘタレキャラが沢山出てくるのでヘタレ好きだと楽しいかも。