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「ま、まだ…っイッてるみ…てぇ…ッ」
egoism heat
自分可哀想、頑張ってる自分えらい、親から可哀想に思われてる自分可哀想な、なんだか自己中にも思える、本作で一番エゴイズムヒートしてるΩ受・正真。
顔よし、スポーツも運動も抜群なαだからこそ、自分も家族も彼自身の体を許してあげることができなかったα攻・叶汰。
そして本作のもう一人の攻。お見合い相手の女性で、当て馬的ポジションα攻・江宮。
本編を読んでいる時はそんなに気にならなかったんですが、読み終わってみると、正真の独りよがりの正義感というか、自分さえよければいいという身の振り方に、なんだかもやもやしました。
自分が悪者になりたくないから、嘘をついて江宮を傷つけ。
江宮で失敗したからこそ、叶汰には自分から歩みよろうとしているような、実際には正義感によった独りよがりのようにも見えたわけですが、結局自分が期待する返答が得られない時は、ヒステリックを起こして部屋から締めだしてしまう。
Hシーンやヒートの時の正真は、可愛くて大満足でしたが、それ以外のところでまったく好きになることができませんでした。
オメガバースといえば、オメガ側が可哀想な、苦労してそうな描写をされることが多い様な気がしますが、本作はめずらしくαの苦悩に寄り添った、良作だったと思います。
性別に関係なく、人それぞれの苦悩があって当たり前で、αの二人も例外ではありませんでした。
叶汰と江宮さんには、幸せになってほしいですね。
江宮さんが、悔しげに吐露した言葉がすごく切なくて、本来は持っている側の立場なのに、彼女の心の弱いところ、繊細なところが覗き見えて、切なくなりました。BL作品に出てくる女性キャラクターで、ここまで幸せになって欲しいと思うキャラクターには初めて出会いました。
ゆるゆるラブコメ、ヒモαに絆されちゃう真面目リーマンΩと思ったら、シリアス展開もありの詰め詰め!!
重いテーマもカラッと解決するので、その明るさを良しとするか、そんな簡単に…となるかで読了感変わりそう。私はというと、女αの生態が気になって気になって、それどころじゃありませんでした!!他作品で女αのtnkも腕くらいあると読んでいたので、それは見せてくれんのか!?付いてない?女αがカチカチしているのはお道具?ペニパン?いやでも射精してるし、どうゆう構造!!(実際は、ドアノブの鍵でした…頭も目も悪い)で、いつもは読み飛ばしている、冒頭のオメガバ説明文を読んで、構造が変わるのね…と一旦、落ち着く。もっとエゲつなく襲ってくれた方がいっそ楽しめるんですが(鬼畜)求められる要素ではないですよね…その後の、好きでもない人の子供を妊娠しているかもしれない恐怖、中絶に悩む姿も求めていませんが…そういう困難を二人で乗り越えるのが見どころなんでしょうね。愛を深めるよ要素になってるのが複雑な気分…
女αに襲われた時、叶汰を求めている姿には、あれ?もうそんなに絆されてたんだ?と驚き、事件を乗り越えるだけの想いの強さがあったのも驚き、既存のオメガバ設定にも振り回されちゃいました。高校時代に叶汰が体育の途中で倒れたのも、オメガバだからヒートに充てられてトラブった?と思ったけど、そんな描写もないし、なんだったんだ?とモヤモヤしながら読み進めたり、番になるために噛むシーンもあれ?ヒートセックス中じゃなくても良いんだ…とか。心臓に重病抱えているのに体育やれるんだとか、海外で受けなきゃいけないほどの難病なのに…とかは、まぁ細かいとこは良いやとスルーできたんですが…タイトルにエゴイズムが入ってるだけあって、エゴで相手を傷つけたり自分の首絞めたり、なかなかの身勝手さにときめけずも、ヘビーなトラブルも2人の愛の力で乗り切って明るくまとまっていました。
Kindleで読み放題になっていたので読んでみたのですが、想像よりかなりよかったです。
絵もストーリーもエロも良いのになんで読み放題だったんだろうと最初は思いましたが、今となってはわからんでもないです。飛び抜けて絵が綺麗なわけでもエロいわけでも設定が特殊なわけでもなく、印象にはあまり残らないと思います。良くも悪くも小綺麗にまとまってるなという印象。
でも頻繁に読み返すのってお気に入りの作品よりもこういう安定感があって「程よく好き」な作品だったりします。
(事実、私も短期間のうちに2〜3回読み返しています)
何度も読み返す作品に出会いたい方におすすめです。
叶汰くんがとにかくかっこいい!さり気ない押しの強さだとか、人当りの良さだとか、顔面偏差値の高さだとか、お人好しなところだとか、とにかくかっこいい!それでも若さ故の浅慮や頼りなさや抱えている問題がありましたが、覚悟を決めてからの彼は更にかっこよさを増していました。今後の成長が楽しみで仕方ありません。
正真さんはワーカホリックなしがない会社員そのもの。ですが、そんな彼がオメガであるが故に抱えている苦悩や困難に苦しくなりました。一般的な社会感覚とオメガバ世界の感覚とが違和感なく馴染んでいるので、余計にやるせなさのようなものを感じて引き込まれました。
どちらかと言えば可愛らしさを感じる絵柄で描かれるエロがエロい!しつこくなく、かと言って物足りなさもなく、程好い濃さのエロに大満足です。
そのような感じで切なさもありつつ、徐々に打ち解けていくあたたかなお話なんだろうな、と読み進めていくと、まさかのサスペンス的展開。いや本当に怖かったです。かなりしっかりと描かれている上、画面から受ける迫力がすごくて。画面構成や画力、キャラの台詞などによるものでしょうか。とても印象的な場面でした。
怖さに圧倒されつつも何とか危機を脱したことに安心し、次なる展開に進んで最後まで辿り着きましたが、わりと引きずりました。ですが、あれは必要な展開で、あれだけ印象的だったからこそ意味のあるものになったと思います。オメガ男性をアルファ女性が襲うというオメガバならではの読み応えもありました。
それぞれがエゴイズムのままに行動してしまい、ぶつかり合って傷付け合ってしまった。でも、その結果、得られたものもある。全体的な印象はあたたかさを感じる作品です。
オメガバースは読み慣れているので、説明書きは飛ばしてしまいました。なので女性による男性への強引なシーンがあるのにギョッとしました。
後半でてくる叶汰の秘密も伏線薄めなのでびっくり。
うなじを噛むシーンや巣篭り、ヒートの描写などグッとくるところも多く、キャラクターとお話のテンションはコメディ又はドラマティックで読みやすいです。
けれどいくつかの重大なことが唐突に描かれ、それが一つの作品を通しての繋がりに感じられませんでした。正真のエゴから起こる物事といえばそうなのですが。
あと、みんなおデコ狭すぎなのが気になる…
kindle unlimitedにて
一冊丸ごと表題作でした。ページ数以上のボリュームを感じる内容です。
最初はよくあるラブコメかなと思っていたら表情を変え良い意味で裏切られるし展開に引き込まれます!
心理描写が丁寧なのでつまづくことなく読み進められました。
たしかに中盤は人を選ぶシーンがありますが、物語への期待と加速度をあげてくれるエッセンスになっていると思います。今まで見かけたことのない希少なシーンなので私的には大好物でした。
終盤から描き下ろしまで幸せに満ちていてどのキャラも応援し見守りたくなります!
今作がデビューコミックとのことで、今後もこの作家さんの作品に期待大です。
紙本
修正…白海苔&細い線
カバー下…有り
ストーリー的には嫌いでは無いんです。
でもですねどうしたらそうなっちゃうの?ってのが余りにあり過ぎて、自分が素になる事が多すぎました。
まず大槻が江宮にお付き合いを断る時の嘘があり得な過ぎます。
普通に半年付き合ってその気になれなかったって、伝えれば良かったと思います。
またその江宮が大槻に叶汰が居たからって、あれだけ激情する意味が不明でした。しかも部屋の前まで大槻が行かなきゃ成立しなかった犯罪でした。叶汰の電話を大槻が取らなかったのが、このストーリーにしたかったからとしか思えない不自然さです。
それから叶汰の持病ですが、セックスまでしてたのがあり得ないです。しかも検査入院からの渡米して手術、帰国して在宅でリハビリしながらの受験までが早過ぎて訳わかんなくなりました。
女性アルファによる男性オメガへの性暴力もあり得るという目の付け所は良かったですが、とても中途半端な印象でした。
あらすじは、親のお見合いプレッシャーを回避するために恋人のフリをして貰うという王道チックな展開ですが、この作品には新鮮さがありました!いろんな意味で。
ストーリー的には結構シリアスですが個人的にはそこまで重くは感じませんでした。
ラストもハピエンですし、描き下ろしの後日談なんてめちゃくちゃ可愛いく癒されました。
しかし、雑食じゃない限り地雷注意な作品でした。
なかなかお目にかからない「女性αによる強姦」があります。
強姦と言っても相手の女性はお見合い相手で何度かデートした後に、主人公・正真(Ω)が交際をお断りした相手なのでモブ姦ではありません。
色んなオメガバースがありますが、
カップリングではなく、焦点をあてる対象が斬新な気がします。
主人公の男性Ωを巡る、女性α、男性α 3人のエゴイズムヒートで、
中でも女性αがこれほど丁寧に描かれた作品を見たのは初めて。
しかも、衝撃シーンがじっくりと描写されていて、BL好きには苦手な方の方が多いかも。
女性αは前半までで、メインは男性α×Ω。
しがらみで雁字搦めのΩ、優秀が当たり前であるαの闇に焦点が当てられ、
最初から最後まで読む手が止まらない、ドラマティック仕立てな展開でした。
結婚適齢期を迎えた社畜Ωの正真が、女性α江宮との見合いを断り切れないまま、
無職の好青年α叶汰と出会い、恋人代行して貰うことになり同居するヒモ状態。
エッチなしのハズが、時間と共にお互いの匂いに抗えず関係を持つ二人。
江宮に会い嘘の理由で見合いを断り白紙に戻すことができた正真。
叶汰の存在を喜ぶ母の姿に心が軽くなり、
明るく癒し的な存在の叶汰との生活が心地いい。
抑制剤を飲まず迎えたヒートで、満たされ健康回復した正真は叶汰にほだされて…。
ここまではよくあるオメガバースですが、ここから怒涛の展開です。
嘘と知った女性α江宮が怒りの逆襲で正真を犯す。
叶汰に支えられ日常生活を送る正真の妊娠…。
優秀αの叶汰ももちろん訳ありで、逃げてきた現実と向き合うことも、
正真に拒否されることが怖くて事実を話すことも出来ず。
被害者感の強いΩの正真も、ずっと行動は利己主義、自分本位です。
Ωであることからαへの対抗心で仕事に打ち込み社畜。
母を安心させたい気持ちから、断り切れなかった見合いで江宮に嘘をつき傷つけ、
叶汰に恋人代行をお願いしたことから始まった二人の関係ですが、
事実を言わない叶汰に容赦ない対応、更には堕胎しようと…Ωが一番エゴイズムヒートしてますね。
優秀で当たり前なα…だからこそ、αブランドに傷をつけたαの抱える闇も深い。
Ωだから、αだからではなく、
利己主義に走る人間に男女バース性は関係ないと思い知る。
可哀そうな自分が一番でなくなった時に、やっと目の前が開けるハッピーエンド。
ドロドロ部分が強いので、もっとダークになってもおかしくないんですが、
コミカルから始まりシリアスへ、しっかりエロい作品に仕上がってます。
描き下ろしでおちびさん登場ですが、幼稚園児で叶汰をライバル視するほど正真ラブ。
叶汰と初めてのヒート期間で、正真が無意識に巣籠りしている場面。
叶汰の布団に洗濯もので埋まる正真が、おじさんなのに可愛く見えるってすごいなぁ。
もっと巣籠りを見たくなりました。
そして、女性αのドロドロ感…。
BLに女性が主要で登場するのは個人的に好みではないですが、
女性αのドス黒い感情をドロドロのまま終わらせたのが、見ごたえに繋がってます。
これからも見たいかと聞かれたら見たくないですけど…。
※Renta:修正は白抜きです。
α×Ωのよくある組み合わせですが、
個人的に初めて見る展開が含まれるており、
大変衝撃を受けました……
母に勝手に登録されたパートナーマッチングで見合いをすることになった正真(Ω)。
いい条件の相手だと分かっていても、
見合い相手の江宮(♀・α)に惹かれない正真は悩みます。
酔って偶然拾った叶汰(α)に交際相手のフリを頼み、
親に会わせることにした正真はーー…
叶汰はイケメンαですがヒモをしており、
恋人代行を引き受ける条件に正真と同居することになります。
正真は初めセックスを拒否していましたが、
次第に抗えなくなりそのままズブズブと^^;
見合い相手の江宮にハッキリお断りしていなかった正真は、
叶汰のことを隠したまま仕事を理由に見合いを断ります。
そして、このことが事件を呼びますーー…
江宮の豹変ぶりが怖かったです(´Д` )
正真を騙してレイプするのですが、
女のαに男のΩがーーという展開を初めて見たので衝撃を受けました。
叶汰の名前を呼び続ける正真が辛かったし、
オメガバースでは女もレイプ加害者になりうるのだと、
思い知らされました。
正真が正直に叶汰のことを伝えていればよかったのかな?
それでも結果は同じだったかもしれないし、
同じ女目線でみても怒りが湧いてきましたね。
ただ、嘘をつく必要のないところで嘘をついた正真の気持ちは、
理解できませんでした。
その後の正真の行動がちょっと変になったり、
精神的ショックを受けていることが分かり切なかったです。
そんな正真を支える叶汰が献身的で、
叶汰がいなければ正真はオーバードーズで大変なことになっていたかもしれません……
これだけに終わらずさらに追い討ちをかけてくる本作ーー‼︎
正真が妊娠していたり、
叶汰の秘密がけっこう重たいものだったり……
緊張という意味でドキドキが止まりませんでした。
ここからやっとお互いを知ろうと向き合った二人が
ハッピーエンドに向かっていきます。
幸せ溢れるラストには心底ホッとしました^^;
描き下ろしで登場する二人の子どもは、
中身が完全に叶汰似でした^^
正真のことが大好きなところが微笑ましかったです♡
一冊の中にかなり濃い内容がギュッと詰まっていますが、
設定もモリモリなのにスッキリまとまっていました!
コミックス修正は白グシャ塗りです。
オメガバースなのでHシーンは多く、
叶汰の布団と服に囲まれて巣篭もりする正真は可愛かったのですが、江宮との場面は辛かった……
というか、あいつがお咎めなしっていうのが許せません!