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kanjo kairo
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「フェイクファー」と同時に読んでほしい関連作品。
「マキ」という男の子の存在がメインの作品。
「フェイクファー」にて、レニという男の家に転がり込んでいた少年・マキ。
マキの不思議で痛々しい恋愛模様が描かれているのが、本作。
マキ、高校2年。
塾の講師・ハルジと関係を持つ。
だが、その塾を紹介してくれた担任の水口は、ハルジとかつて関係があって…
マキは意識的に水口とハルジをつなぐボルトのような存在になる。
私から見ると、なんでマキが水口とハルジのヨリを戻す存在になりたいのかがよくわからないのだけど。
大人のはずのハルジが、水口への想いを募らせるために恋の対象でもないマキとの肉体関係を利用しているような設定が何ともモヤる。
たとえマキが自分でその役割を引き受けているにしても。
マキは一体何を感じているんだろう?彼の感情回路は複雑で、私にはよくわからない。
高校生のマキを間にして、結局ヨリを戻す水口とハルジ。
おいおい、あんたら、悪いと思わないのかよ。
こんな事を感じる私は、マキの事が全然理解できてないんだろうな……
本作の内容は2001年の作品。コミックスとしての発表は2006年。
今現在2020年においても、どこか斬新な三角関係。
そしてラストは、水口とハルジから離れたマキがレニとの新たな関係性を作っていくエピソード。
これ、今でも先鋭的すぎるよね…
これ程積ん読してた作品があっただろうか、という。。
表紙から、男同士プラス女の子の三角関係だと誤解し、なんかめんどくさそうだなーと、読むのを伸ばし伸ばしにしていました。
実は女性ではなく、男子高校生が繋ぐ、二人の大人男性の恋だった。
かっこいいい教師の水口と、予備校講師のハルジ。昔付き合っていたのに、体だけとうそぶいて、別れてしまった。ちなみにお互い彼女持ち。この辺も貞操観念がないのがやまがた作品の特徴。
そこへ、予備校生のマキが絡んでくる。
自分の生徒であるマキを、かつての相手、ハルジの予備校へ遣る水口。
一方、マキを抱きながら、水口への想いをセックスに込めるハルジ。
現実には、マキのような都合の良い存在がいるはずもなく、泥沼化するんでしょうが、
マキが二人の幸せを望んでキレイに身を引くところで、メインカプとしてはハッピーエンド。
レニ×マキの出会い編を書き下ろしとして収録。フェイクファーへ。
優しい絵なのに 内容は恐ろしい。
まさに「感情回路」。タイトルがピタリと当てはまる。
マキはハルジを想い ハルジは水口を想う。
実は 水口もハルジを想っていた。
今 ハルジ(攻め)とマキ(受け)はSEXをしている。
昔 水口(攻め)とハルジ(受け)が 実はSEXしてたのだった。
まさに ぐるぐる。
マキはお人よしでバカな子だったので 自分の気持ちよりも
水口とハルジの気持ちを優先し 二人をくっつけてしまう。
イビツな三角関係は これでよかったのだろうか。
やまがたさとみ先生の策略に まんまと引っかかってしまった。
話の構成が素晴らしい。
なんか一言では言い表せない感じ。
マキの愛情の深さ、素直さ、強さに惹かれる。
恋愛が絡む人たちが4人登場するんですが、4人が4人とも切ない。
みんな片思いしている錯覚を覚える。その度、胸がキュンと痛くなる。
パッとした印象では、いかにも今時の乾いた関係(セフレっぽい)なんだけど、ほんとは違う。
そういう所を表現するのがとても上手い作家さんだと思いました。
マキはとてもいい子だと思うので、幸せになってほしいな。
フェイクファーの前日談にあたる、マキの物語。
表紙が冬物で厚着のわりに、中は服着てない率とっても高い。多分半分くらいは服着てない。
マキとハルジが体をつなげているとき、ハルジの感情はどこにつながっている?
マキの感情はどこにつながっている?
そして水口の感情は?
マキを介在してようやくつながれた、水口とハルジの感情
それにしても、こんな高校2年生は、痛すぎてつらいな
高2の夏、初めて男を知ったマキは、
興味本位で近づいたハルジという男を「もっと知りたい」と思うようになります。
しかし、ハルジが高校教師のミズグチと繋がっていることに
気づいてしまったマキは、次第に複雑な感情を抱くように―。
3人の感情が複雑に絡み合う、繊細な心理描写が美しい作品でした。
うまく表現できないのがもどかしいですが、切なく突き刺さってくる感じです。
大人びているかと思ったら、無邪気だったり
何気なく発しているような一言が、ものすごく深かったり、
マキの存在感がとにかく印象的。
独特の世界観で、引き込まれます。
三角関係の結末に、マキが流した涙が、シンプルでとても美しかった。
切ない系のお話が好きな方におすすめします。
やまがたさとみさんは、繊細な線で微妙な感情を描く。
マキとハルジと水口の、三角関係の話です。
普通の三角関係ではないです。ライバルじゃないのだ。憎しみがない。相当不自然な関係なのに、マキというパーソナリティーは、不自然さをすべて打ち消してくれる。愛し合ってるはずの水口とハルジは、マキなくしては繋がらない繋がれない。
てゆか今、書きたいことをそのまんま書くとネタバレになりそうで書けないというジレンマに襲われてますw
読み終えて、マキの強さと弱さの両方を愛しく思いました。
心の底からヒリヒリとした切なさがわき出してきました。
あと、エロエロです。なのに生々しさがまったくないという不思議。